神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

文字の大きさ
798 / 1,238
第三章 世界に降りかかる受難

第785話

しおりを挟む
 涼玉が出したパンにコロッケを挟み、さらに千切りキャベツを追加したものをリザママが涼玉に食べさせております。
 ドラゴンだろうと子供は野菜を食えという事ですね。

 元祖オカン。
 ヘラ母さんの先祖か何かなんだろうか。

 コロッケサンドを食べさせ、合間に絞りたてのオレンジジュース、バグバグ食べる涼玉に慌てて追加の料理を取りに行きました。
 リザママ頑張って、神薙さんほどじゃないけど涼玉は良く食べるよ。

「ひぃひぃ」

 疲労を感じないはずのスケルトンが息切れを起こしながらも行き来してます、おかしいな、謎能力の影響で無敵になっているはずなのに逆に疲弊するとは恐るべし腹ペコドラゴン。

「涼玉だけここに来たの?」
「おう、リスク回避するには俺が最適だったんだ!」

 けぷっと小さくゲップをした涼玉が休憩に入ったので、気になっていた事を聞いてみました。
 背後ではスケルトンが二体とリザママが屍になっている。

「本当は騎士様が一番安全に時渡り出来るんだけど、過去の自分と遭遇したらパーンってなっちゃうみたいだから保留にされた」

 カイちゃんとアー君も名乗りを上げたけど、可能性がゼロではないので却下。

「シャムス兄も手を挙げたけど、いるはずのない血縁が突然現れたらシャムス兄のパパが感知して動く可能性があるってことでやっぱ却下された」

 シャムスのパパと言えば獅皇さん。
 夢の世界に住み着いたはずだけど、空間が広すぎて全然遭遇しないせいでたまに忘れます。

「イネスは?」
「名乗りを上げる前からぺっかぺっかしてて全員から止められた!」

 その状態で過去に飛んだら魔王様が吹っ飛びかねないと全員に判断されたそうです。

「でも俺なら植物が気配をごまかしてくれるからな!!」

 過去の世界の安全のためにも涼玉が最適だと判断されたみたい。
 確かに植物が踊りだしたり、やたらに食料が実ったりするだけで実害はない、はず。
 ただちょっと収穫のために労働力が必要で、勢いに負けて疲労困憊する人が大量発生するけど。

「なるほど、ちびがこの世界に飛ばされた理由が分かったぜ」
「リザママ大丈夫?」

 屍からゾンビまで回復したっぽいリザママが、僕と涼玉の近くまで這い寄ってきました。

「もう少し休めばなんとか」
「俺、ひよこ豆持ってきた!」

 思い出したと涼玉が卵の殻から取り出したのは、冒険者の皆も大好きひよこ豆だった。
 大丈夫?
 過去の世界で無双しない?

 心配していたら植えずに掌に炎を吹きかけて焼き豆にしちゃいました。あれなら食べちゃえば増えないかな?

「あー、カリカリしてうめぇ」
「かあちゃが過去に飛ばされた理由って?」
「さっきちびドラが言ってただろ、過去の自分と遭遇したらパーンってなるって」
「おう!」
「それを狙ったんじゃねぇかなって思ったんだよ」
「……かあちゃ、前世含めても二十そこそこだぞ? こんな何百年も過去には存在してない」
「キキ」
「あっえっちゃん」

 久々の再会に黙々と涼玉の殻を磨いていたえっちゃんが、何か思い当たったようで触手を上げてアピール。
 トントンと示されたのは僕が着ているポンチョだった。

「……ムササビィ?」
「キ!」

 このポンチョ、イケメン孫が狩って、自ら加工して作ってくれたポンチョなんだよね。
 どうやらこの毛皮の本体が過去世界に存在しているようだ。

 遭遇した所でパーンってなるのその魔物かポンチョだよね、ポンチョが消失してもえっちゃんが予備持ってると思うし……僕に実害ないや。
 相変わらず策が甘いと言うか、結果が残念な一族だよねG一族って。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―

綾波絢斗
BL
この世界には、二つの特別な称号を持つ者たちが存在する。 一つは、絶対的な権力を持つ王の称号――ルガル(lugal)。 もう一つは、ルガルと対をなし、その力を補う「番」――ムル(mul)。 ルガルは生まれながらに選ばれし存在。 国家からエリート教育と地位を与えられ、能力に応じて厳格なランク分けが行われる。 最上位のルガルは、政治さえも動かす絶対者だ。 一方で、ムルは生まれた瞬間にはその正体がわからない。 遺伝子検査や学力テストを経て候補が絞られるが、 最終的に「真のムル」かどうかを見極められるのは――ルガルだけ。 ムルが覚醒したとき、同じ場所に「紋章」が現れ、その瞬間から、ルガルとムルの力は共鳴し始める。 ムルの能力はルガルの力を最大限に引き出す。 ゆえにルガルたちは、自らのムルを求め、時には他人のムル候補を奪い合う。 そして、すべての出生データと遺伝情報を管理するのは、 巨大企業イルジオン――国家をも超える存在。 その頂点に立つ社長、一条レイ。 冷徹なルガルの頂点に君臨する彼が「自分のムル」と出会った。

【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。

N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間 ファンタジーしてます。 攻めが出てくるのは中盤から。 結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。 表紙絵 ⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101) 挿絵『0 琥』 ⇨からさね 様 X (@karasane03) 挿絵『34 森』 ⇨くすなし 様 X(@cuth_masi) ◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。

【完結】ここで会ったが、十年目。

N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化) 我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。 (追記5/14 : お互いぶん回してますね。) Special thanks illustration by おのつく 様 X(旧Twitter) @__oc_t ※ご都合主義です。あしからず。 ※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。 ※◎は視点が変わります。

不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!

タッター
BL
 ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。 自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。 ――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。  そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように―― 「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」 「無理。邪魔」 「ガーン!」  とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。 「……その子、生きてるっすか?」 「……ああ」 ◆◆◆ 溺愛攻め  × 明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け

異世界で孵化したので全力で推しを守ります

のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される

秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました! 最終17位でした!応援ありがとうございます! あらすじ 魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。 ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。 死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――? 傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。

もふもふ獣人転生

  *  ゆるゆ
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。 もふもふ獣人リトと、攻略対象の凛々しいジゼの両片思い? なお話です。 本編、完結済です。 魔法学校編、はじめました! リクエストのお話や舞踏会編を読まなくても、本編→魔法学校編、でお話がつながるように書いています。 リトとジゼの動画をつくりました! もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。 インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 アカウントなくてもどなたでもご覧になれます プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 第12回BL大賞さまで奨励賞をいただきました。 読んでくださった方、応援してくださった皆さまのおかげです。ほんとうにありがとうございました! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

処理中です...