830 / 1,238
第三章 世界に降りかかる受難
第817話
しおりを挟む
朝起きたらリザママの尻尾に巻かれて寝ていました。
暖かいけど寝辛い、よく熟睡できたなと思う。
そしてまさかの外。
藁ぶき屋根の小屋ではなく大地がベッド。
体が痛くないのはポンチョのおかげか、リザママの尻尾のおかげか……。
「さて朝食の用意をしようかね」
優雅に伸びをしながら小屋から出てきたのはヘラ母さん、片手には二日酔いで唸っているレイアさん。
強い、色んな意味で強い。
「リザママ、リザママ、お腹すきすき」
「んがっ!」
尻尾をペチペチと叩いたらやっと起きてくれました。ママー、お腹空いたーごはーん。
本来だったら僕もお手伝いしたいけど、幼児化が解けないのでリザママが僕の分まで頑張ってください。
「飯、今日は何にするか……ちびは顎が弱いから……おにぎり、焼き飯風でいいかな」
「リザママ?」
尻尾から前に抱きなおし、僕のポンチョをもふもふしながら目が半分閉じている。
「任せろ、二日酔いに負けてお前を放置すると地形が変わる……」
リザママ、もしかして二日酔いプラス寝ぼけてる?
「えっちゃんに迎え酒もらうかなー」
お酒のせいで記憶が混乱しているっぽい、面白いから放っておきたい気持ちがとても強いです。
どうしようかなー?
周りを見たら死屍累々。
あちこちに酒瓶を抱いたリザードマンの屍がゴロゴロ、お子様リザードマンはそのお腹をベッドにして寝ているようだ。
うちの子たちは――あっ、欠伸をしながら涼ちゃんが出てきた。
地鳴りのような音が聞こえるし、あれは空腹で起きたな。
「……」
リザママがボーっと僕を見ている。
起きたらなそろそろご飯を食べたいなぁ。
「……ちび」
「あい」
「そんな猫耳のポンチョ持ってたか?」
「ペルシャ猫ちゃんの猫耳です」
イケメン孫がこだわってたので間違えちゃ駄目ですよ、今頃はお家でクリスマス風のポンチョ製作していると思う。
僕がいなくなってからもずっとポンチョを作っていたらしくって、十種類ぐらい増えてた。
「ほらしじみ汁だよ、イツキ飲ませてやりな」
「あーい」
ヘラ母さんにお椀とスプーンを渡され、リザママのお口に運んだら素直にパカッと口を開けた。
もぐもぐしている内に目が覚めてきたようで、噛む速度が遅くなってきました。
「リザママー、あーん」
「……待って、ちょっとだけ待って」
正気に戻ってしまってさぁ大変、リザママのお顔が真っ赤です。
あちこちで悲鳴が上がるから視線を向けたら、ヘラ母さんが鍋を片手に二日酔いで苦しむリザードマンたちに軽い雷を落としていました。
最強の主婦、ヘラ母さんは酔っ払いに容赦ないのである。
暖かいけど寝辛い、よく熟睡できたなと思う。
そしてまさかの外。
藁ぶき屋根の小屋ではなく大地がベッド。
体が痛くないのはポンチョのおかげか、リザママの尻尾のおかげか……。
「さて朝食の用意をしようかね」
優雅に伸びをしながら小屋から出てきたのはヘラ母さん、片手には二日酔いで唸っているレイアさん。
強い、色んな意味で強い。
「リザママ、リザママ、お腹すきすき」
「んがっ!」
尻尾をペチペチと叩いたらやっと起きてくれました。ママー、お腹空いたーごはーん。
本来だったら僕もお手伝いしたいけど、幼児化が解けないのでリザママが僕の分まで頑張ってください。
「飯、今日は何にするか……ちびは顎が弱いから……おにぎり、焼き飯風でいいかな」
「リザママ?」
尻尾から前に抱きなおし、僕のポンチョをもふもふしながら目が半分閉じている。
「任せろ、二日酔いに負けてお前を放置すると地形が変わる……」
リザママ、もしかして二日酔いプラス寝ぼけてる?
「えっちゃんに迎え酒もらうかなー」
お酒のせいで記憶が混乱しているっぽい、面白いから放っておきたい気持ちがとても強いです。
どうしようかなー?
周りを見たら死屍累々。
あちこちに酒瓶を抱いたリザードマンの屍がゴロゴロ、お子様リザードマンはそのお腹をベッドにして寝ているようだ。
うちの子たちは――あっ、欠伸をしながら涼ちゃんが出てきた。
地鳴りのような音が聞こえるし、あれは空腹で起きたな。
「……」
リザママがボーっと僕を見ている。
起きたらなそろそろご飯を食べたいなぁ。
「……ちび」
「あい」
「そんな猫耳のポンチョ持ってたか?」
「ペルシャ猫ちゃんの猫耳です」
イケメン孫がこだわってたので間違えちゃ駄目ですよ、今頃はお家でクリスマス風のポンチョ製作していると思う。
僕がいなくなってからもずっとポンチョを作っていたらしくって、十種類ぐらい増えてた。
「ほらしじみ汁だよ、イツキ飲ませてやりな」
「あーい」
ヘラ母さんにお椀とスプーンを渡され、リザママのお口に運んだら素直にパカッと口を開けた。
もぐもぐしている内に目が覚めてきたようで、噛む速度が遅くなってきました。
「リザママー、あーん」
「……待って、ちょっとだけ待って」
正気に戻ってしまってさぁ大変、リザママのお顔が真っ赤です。
あちこちで悲鳴が上がるから視線を向けたら、ヘラ母さんが鍋を片手に二日酔いで苦しむリザードマンたちに軽い雷を落としていました。
最強の主婦、ヘラ母さんは酔っ払いに容赦ないのである。
20
あなたにおすすめの小説
【完結】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―
綾波絢斗
BL
この世界には、二つの特別な称号を持つ者たちが存在する。
一つは、絶対的な権力を持つ王の称号――ルガル(lugal)。
もう一つは、ルガルと対をなし、その力を補う「番」――ムル(mul)。
ルガルは生まれながらに選ばれし存在。
国家からエリート教育と地位を与えられ、能力に応じて厳格なランク分けが行われる。
最上位のルガルは、政治さえも動かす絶対者だ。
一方で、ムルは生まれた瞬間にはその正体がわからない。
遺伝子検査や学力テストを経て候補が絞られるが、
最終的に「真のムル」かどうかを見極められるのは――ルガルだけ。
ムルが覚醒したとき、同じ場所に「紋章」が現れ、その瞬間から、ルガルとムルの力は共鳴し始める。
ムルの能力はルガルの力を最大限に引き出す。
ゆえにルガルたちは、自らのムルを求め、時には他人のムル候補を奪い合う。
そして、すべての出生データと遺伝情報を管理するのは、
巨大企業イルジオン――国家をも超える存在。
その頂点に立つ社長、一条レイ。
冷徹なルガルの頂点に君臨する彼が「自分のムル」と出会った。
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
分厚いメガネ令息の非日常
餅粉
BL
「こいつは俺の女だ。手を出したらどうなるかわかるよな」
「シノ様……素敵!」
おかしい。おかしすぎる!恥ずかしくないのか?高位貴族が平民の女学生に俺の女ってしかもお前は婚約者いるだろうが!!
その女学生の周りにはお慕いしているであろう貴族数名が立っていた。
「ジュリーが一番素敵だよ」
「そうだよ!ジュリーが一番可愛いし美人だし素敵だよ!!」
「……うん。ジュリーの方が…素敵」
ほんと何この状況、怖い!怖いすぎるぞ!あと妙にキモい
「先輩、私もおかしいと思います」
「だよな!」
これは真面目に学生生活を送ろうとする俺の日常のお話
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。
きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。
自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。
食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。
異世界で孵化したので全力で推しを守ります
のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる