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第三章 世界に降りかかる受難
第907話
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アー君が自分が定めたボス設定にもだえ苦しんでいる。
あれ知ってるよ、中二病を患った後に来る黒歴史的なアレだよね。
「あのような大袈裟な言葉遣いでないと力が使えないなんて、なんであんな妙な設定をボスにつけたの?」
僕を膝に抱え、王座でふんぞり返りながらカイちゃんがアー君を問い詰めている。
アー君を庇うべきか、カイちゃんのご機嫌を取ってうやむやにすべきか悩むね。
「カッコイイと思ったんだ。あの時は!!」
「色々なボスいるし、一体ぐらい変わり種いてもいいかなーって」
「このリッチも結構ノリノリだったから、止めるの忘れてました」
『呪文カッコイイの』
「最初はどうかと思っていたのですが、部下からも案外評判が良くて気に入ってます」
リッチの言葉にボス部屋を掃除していたお掃除スケルトンがうんうん頷いている。
仲がいいなぁここの魔物達。
「ボス戦中以外は普通の言葉遣いでも良いので、案外不自由はないです」
キリッとした表情で答えるリッチ、右手には味噌おにぎり、左手には湯飲み茶わん。
和食仲間はいくら増えてもいいよねって思い、僕からリッチに与えた和食セットです。これがまた大喜びされて王座を引っこ抜いて押しつけて来る勢いだった。
カイちゃんに抱っこされていなかったら、無理やりアイテムボックスに押し込まれていたかもしれない。
「でもカイのあれかっちょよかった!」
「言葉遣いも何だか慣れていたです」
『強者感が強調されててまた見たいの』
「ああ、私が現役だった頃の口調を思い出してみただけですよ」
コツは開き直りと羞恥心を捨て去ること。だそうです。
「勇者、跡形も無くなっちゃったね? どうやってここまで辿り着いたんだろう?」
「あれで消滅しなかったら、それこそボスとして採用したい」
「それがダメなら神薙様に食べてもらう所でした」
『一応人間だったみたいで倒せて良かったの』
「誰か知っている奴はいるか?」
「聞いてみます」
辛うじて復活したアー君に問われ、リッチが掃除中のスケルトンの所に移動していった。
あのリッチ、ボス戦以外は企業戦士っぽい口調だよね。完全に僕の偏見だけど。
ついでなのでえっちゃんにお願いし、リザママの舎弟である転生スケルトンを連れてきてもらった。
何を隠そう彼は僕の和食友達なのである。
「せめて生きてる相手紹介しよう??」
リッチを紹介したら泣かれた。
「私とともに魔物世界に和食を広めないか?」
「あーいいねー、俺の仲間って皆死んでるから食事しなくて」
そう言えば二人ともアンデッドだね、死んでるね!
何で普通に食事しているんだろう、日本人としてのこだわりかな?
「和食は好きだけど、カレーとかとんかつ食べたいんだよね。がっつりしたものなら魔物にも受け入れて貰いやすいと思うんだ」
「しかし材料が手に入らない」
「統括ー! ここに商業ギルドの支店って置けませんかー?」
「人間が常駐するのは無理がある」
魔物の巣窟のど真ん中、お隣は邪神の山だし、その向こうはアー君の領地。
ここから離れた所に人間の国もあるみたいだけど、勇者を送り込むぐらいには敵対しているもんね。
「ああでも……そうだな、お前をギルド員として登録すればいいのか。リザママも通ったギルド研修をこなして、このダンジョンの固定ギルド員をやれ」
「社畜いやぁぁぁ!!」
「食堂と散策用の庭園があるし、望むなら個室も用意しよう」
「待遇良くても社畜はもういやだぁぁ!!」
「手続きはこちらでやっておく、えっちゃん、こいつをギルドに送ってくれ」
「キ」
神子様のおばかぁぁと叫びながらリザママの舎弟が消えた。
なんか、ごめんね?
あれ知ってるよ、中二病を患った後に来る黒歴史的なアレだよね。
「あのような大袈裟な言葉遣いでないと力が使えないなんて、なんであんな妙な設定をボスにつけたの?」
僕を膝に抱え、王座でふんぞり返りながらカイちゃんがアー君を問い詰めている。
アー君を庇うべきか、カイちゃんのご機嫌を取ってうやむやにすべきか悩むね。
「カッコイイと思ったんだ。あの時は!!」
「色々なボスいるし、一体ぐらい変わり種いてもいいかなーって」
「このリッチも結構ノリノリだったから、止めるの忘れてました」
『呪文カッコイイの』
「最初はどうかと思っていたのですが、部下からも案外評判が良くて気に入ってます」
リッチの言葉にボス部屋を掃除していたお掃除スケルトンがうんうん頷いている。
仲がいいなぁここの魔物達。
「ボス戦中以外は普通の言葉遣いでも良いので、案外不自由はないです」
キリッとした表情で答えるリッチ、右手には味噌おにぎり、左手には湯飲み茶わん。
和食仲間はいくら増えてもいいよねって思い、僕からリッチに与えた和食セットです。これがまた大喜びされて王座を引っこ抜いて押しつけて来る勢いだった。
カイちゃんに抱っこされていなかったら、無理やりアイテムボックスに押し込まれていたかもしれない。
「でもカイのあれかっちょよかった!」
「言葉遣いも何だか慣れていたです」
『強者感が強調されててまた見たいの』
「ああ、私が現役だった頃の口調を思い出してみただけですよ」
コツは開き直りと羞恥心を捨て去ること。だそうです。
「勇者、跡形も無くなっちゃったね? どうやってここまで辿り着いたんだろう?」
「あれで消滅しなかったら、それこそボスとして採用したい」
「それがダメなら神薙様に食べてもらう所でした」
『一応人間だったみたいで倒せて良かったの』
「誰か知っている奴はいるか?」
「聞いてみます」
辛うじて復活したアー君に問われ、リッチが掃除中のスケルトンの所に移動していった。
あのリッチ、ボス戦以外は企業戦士っぽい口調だよね。完全に僕の偏見だけど。
ついでなのでえっちゃんにお願いし、リザママの舎弟である転生スケルトンを連れてきてもらった。
何を隠そう彼は僕の和食友達なのである。
「せめて生きてる相手紹介しよう??」
リッチを紹介したら泣かれた。
「私とともに魔物世界に和食を広めないか?」
「あーいいねー、俺の仲間って皆死んでるから食事しなくて」
そう言えば二人ともアンデッドだね、死んでるね!
何で普通に食事しているんだろう、日本人としてのこだわりかな?
「和食は好きだけど、カレーとかとんかつ食べたいんだよね。がっつりしたものなら魔物にも受け入れて貰いやすいと思うんだ」
「しかし材料が手に入らない」
「統括ー! ここに商業ギルドの支店って置けませんかー?」
「人間が常駐するのは無理がある」
魔物の巣窟のど真ん中、お隣は邪神の山だし、その向こうはアー君の領地。
ここから離れた所に人間の国もあるみたいだけど、勇者を送り込むぐらいには敵対しているもんね。
「ああでも……そうだな、お前をギルド員として登録すればいいのか。リザママも通ったギルド研修をこなして、このダンジョンの固定ギルド員をやれ」
「社畜いやぁぁぁ!!」
「食堂と散策用の庭園があるし、望むなら個室も用意しよう」
「待遇良くても社畜はもういやだぁぁ!!」
「手続きはこちらでやっておく、えっちゃん、こいつをギルドに送ってくれ」
「キ」
神子様のおばかぁぁと叫びながらリザママの舎弟が消えた。
なんか、ごめんね?
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