神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第三章 世界に降りかかる受難

第954話

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 発生していたあれこれが解決して数日。
 とんでもない問題が発生したので、再び村を訪問しました。

「アー君のご要望通り、涼ちゃんも一緒よ」
「俺が来たぜ!」
「私も来ました」
『僕も』
「わたしも!!」

 つまりいつものメンバーです。

「にいちゃ何があったんだ?」
「空が暗いと思わないか?」
「そう言えばそうですね」
『あれかなぁ』
「でっかい木だな」

 巨大な木が体を傾けて村の中を覗き込んでいました。
 体がでっかいから村に影が出来てます、なんだろうある種の圧を感じる。

「あれ、もしかしてなんちゃら災いロムロムか」
「深緑の災い・ヴィラドロームだな」
「ロムロム」
「ろみゅー」
『ろぉむ!』
「ロックンロール!」

 リザママが泣きながら報告書を書いたあの子ですね、覚えてる。覚えてる。

「ここ数日ずっとああやって村の中を覗いているらしく、のんびり暮らしている魔物が不気味がって教会に助けを求めたんだ」
「司祭も忙しいよなぁ」
「子供が怖がるとシヴァに相談して、そこから俺に話が来た」
「冒険者ギルドの名声不足ですねー」
『この村の冒険者がそもそも教会のお手伝いばっかりしてるのよ』
「どうすんのあれ?」

 大きさとしてはだいたい高層ビル6階分ぐらいかなぁ、あの巨体で動いて地面が割れず、揺れもしない不思議。
 涼ちゃんマジックだろうか。

「にいちゃ、これどうやって解決するんだ?」
「俺も困っている。とりあえずママを連れてくればどうにかなると思って」

 僕というよりは謎能力の能力頼りなんだろうなぁ。
 まぁ僕と謎能力は一心同体ですから、僕が頼りにされている事実に変わりはない!

「――あっ声が聞こえた」
「なんて言ってる?」
「訳さなきゃダメかな? ダメだよなぁ」

 ロムロムの声が聞こえたらしい涼玉が、珍しくイーっと嫌そうな顔をしてアー君を見上げた。

「うぅ、じゃあ訳すな『そなたの清らかなる葉の揺らぎ……あれはまさに天上の舞。この身をどうかその麗しき枝に触れさせておくれ!』」

 そんな感じの求愛の言葉を延々と語っているらしい。

「もしかして恋してる?」
「お相手、精霊の木、ですかね?」
『摩訶不思議』
「トレントじゃダメだった?」

 大都会の高層ビル並みに巨大なロムロムに対し、精霊の木は涼玉のダンスで成長して、うーんそうだなぁ、刀雲二人分ぐらいの高さだから4mぐらい?
 どうやって恋愛する気だろうか。

 とりあえずカフェに移動したら店主二人は倒れた後で、常連の魔物が臨時で店に立っていました。
 健康状態に問題はないけど、精神的ダメージが大きいので今は店の奥で休んでいるらしい。

「今の状態で精霊の木を移植させるのは危険だな、あの木が老人二人を守っているようなものだし」
「なぁにいちゃ、ドリアードじゃダメかな? あいつら精霊の木から生まれたから、気配は同じだと思うんだ」
「物は試しでやってみましょう!」
『うねうね!』
「やってみるんよ! じいちゃんたちの平穏のためにも!」

 当のうねうね達は庭に作られたテラス席に集う魔物に給仕中。
 店の外に席を増やしたことで、お店に入れない魔物も利用できるようになり、売り上げ倍増、忙しさも倍増、うねうね大活躍中みたいです。

 ……お嫁に行かせて大丈夫?
 タケノコマンドラゴラに手伝ってもらう?
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