1,025 / 1,275
第四章 新たな使命は特にない
第1009話
しおりを挟む
グルメリポータードラゴン、普通に刀国にいました。
ただね、刀国自体が広いから見つけるのに多少は苦労した。
なぜなら彼、港街で漁師になっていたから。
獲れたて新鮮なお魚がどうしても食べたくて、船長におねだりしていたら「そんなに食べたいなら自分で釣れ」と船に乗せられたらしい。
船に乗って魚を獲っては丸呑みしたり、お刺身で食べたり、たまに船長さんにお小遣いもらって港街の美味しい物を食べ歩いたりして暮らしていたようだ。
普通なら目立つはずなのに、「おもしれーやつ」扱いで普通に受け入れられていました。
神様たちに比べたら無茶もしないし、騒動も起こさない、稼いだお金でただただ美味しくご飯を食べてくれるいい奴扱い。
刀国民の心が広すぎるのか、神々が迷惑をかけすぎているのか……あ、深く掘り下げると僕にも跳ね返りそうだから止めておこう。
「まさか漁師を手伝っているとは思わなかったな!」
「海の魚は食べたことがなかったので」
「川魚とはまた違った肉質が美味しいです!」
『モグモグモグモグ』
最初は気味悪がったワカメや昆布も、今じゃ好物の一つなんだとか。
貰った手作り昆布をシャムスが一生懸命噛んでいる。可愛い。
「すっかり地域に馴染みきっているんだが?」
出会った当初の派手な存在感が薄れ、ほわ~っとした雰囲気になってますね。
僕のイメージのせいで筋肉がムキムキで、大柄の騎士みたいな風貌なのに、お茶を飲む姿は隠居したおじいちゃんです。
チビリザードマンたちを魅了したカリスマ性はどこへ??
「かあちゃ、商談成立させたぞ」
「え?」
「グルメ配信受けてもらえました!」
『みゃぐみゃぐみゃぐ』
僕と春日さんがどうしたものかなーと悩んでいる間に、子供たちがグルメドラゴンを説得していました。
「え、船長さんの所でお世話になってるんじゃ……?」
「船長ってギレンだぞ?」
「アカーシャにお話し通すので問題ないです」
『けふー』
なんだお話の人のいい船長はギレンの事だったのか、じゃあ何の問題もないね!
『春日しゃん、この梅昆布美味しかったの。もっとほちいな』
「言い値で買おう」
春日さんが真顔でお金が入った袋をドラゴンに突き付けたのだけど、シャムスが何かをおねだりしたらしい。
「普段はギレンの所で適度に働いてもらってて、俺は先に取材の許可とかもらった方がいいか?」
「アカーシャにお願いしてみます」
商売に繋がることならアカーシャにおねだりするのが一番。
「そこの船長さん、ドラゴンで配信活動します」
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
何て失礼な婿だろう。
ちょうど通りかかったから声をかけただけなのに、幽霊を見たような悲鳴を上げられました。
嫁にチクってやろうか。
ただね、刀国自体が広いから見つけるのに多少は苦労した。
なぜなら彼、港街で漁師になっていたから。
獲れたて新鮮なお魚がどうしても食べたくて、船長におねだりしていたら「そんなに食べたいなら自分で釣れ」と船に乗せられたらしい。
船に乗って魚を獲っては丸呑みしたり、お刺身で食べたり、たまに船長さんにお小遣いもらって港街の美味しい物を食べ歩いたりして暮らしていたようだ。
普通なら目立つはずなのに、「おもしれーやつ」扱いで普通に受け入れられていました。
神様たちに比べたら無茶もしないし、騒動も起こさない、稼いだお金でただただ美味しくご飯を食べてくれるいい奴扱い。
刀国民の心が広すぎるのか、神々が迷惑をかけすぎているのか……あ、深く掘り下げると僕にも跳ね返りそうだから止めておこう。
「まさか漁師を手伝っているとは思わなかったな!」
「海の魚は食べたことがなかったので」
「川魚とはまた違った肉質が美味しいです!」
『モグモグモグモグ』
最初は気味悪がったワカメや昆布も、今じゃ好物の一つなんだとか。
貰った手作り昆布をシャムスが一生懸命噛んでいる。可愛い。
「すっかり地域に馴染みきっているんだが?」
出会った当初の派手な存在感が薄れ、ほわ~っとした雰囲気になってますね。
僕のイメージのせいで筋肉がムキムキで、大柄の騎士みたいな風貌なのに、お茶を飲む姿は隠居したおじいちゃんです。
チビリザードマンたちを魅了したカリスマ性はどこへ??
「かあちゃ、商談成立させたぞ」
「え?」
「グルメ配信受けてもらえました!」
『みゃぐみゃぐみゃぐ』
僕と春日さんがどうしたものかなーと悩んでいる間に、子供たちがグルメドラゴンを説得していました。
「え、船長さんの所でお世話になってるんじゃ……?」
「船長ってギレンだぞ?」
「アカーシャにお話し通すので問題ないです」
『けふー』
なんだお話の人のいい船長はギレンの事だったのか、じゃあ何の問題もないね!
『春日しゃん、この梅昆布美味しかったの。もっとほちいな』
「言い値で買おう」
春日さんが真顔でお金が入った袋をドラゴンに突き付けたのだけど、シャムスが何かをおねだりしたらしい。
「普段はギレンの所で適度に働いてもらってて、俺は先に取材の許可とかもらった方がいいか?」
「アカーシャにお願いしてみます」
商売に繋がることならアカーシャにおねだりするのが一番。
「そこの船長さん、ドラゴンで配信活動します」
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
何て失礼な婿だろう。
ちょうど通りかかったから声をかけただけなのに、幽霊を見たような悲鳴を上げられました。
嫁にチクってやろうか。
0
あなたにおすすめの小説
優しく暖かなその声は(幽閉王子は最強皇子に包まれる・番外編)
皇洵璃音
BL
「幽閉王子は最強皇子に包まれる」の番外編。レイナード皇子視点。ある日病気で倒れたレイナードは、愛しいアレクセイに優しくされながら傍にいてほしいとお願いしてみると……?
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
身代わりの出来損ない令息ですが冷酷無比な次期公爵閣下に「離さない」と極上の愛で溶かされています~今更戻ってこいと言われてももう遅いです〜
たら昆布
BL
冷酷無比な死神公爵 × 虐げられた身代わり令息
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる