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第四章 新たな使命は特にない
第1020話
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ラーメンの実の移動が無事終了。
仕事を終えたひよこ豆たちはと言うと、農場を囲む柵に絡みついたり、ラーメン畑の周辺など、自分で場所を決めて根付きました。
涼玉曰く、農場の平和は俺たちに任せろ! という意気込みを感じるそうです。
そう言えば僕の領地にいるひよこ豆も、独自の進化を遂げてやりたい放題していたなぁ。
謎能力の影響を強く受けたせいか、中には自分のうろの中に亜空間を作って獣人を保護したり……いや、本当にひよこ豆は謎が多過ぎる。
でもその謎の部分を増やしているのが僕の謎能力なんだよね。
レースが終わると、見守っていた人たちが誰ともなく農地の整備を始めました。
ラーメンの試食をさせてもらえたし、レースが楽しかったのでお礼みたいなものだって。ありがたやー。
そこに現れたのが冒険者の野次馬だった。
どこから聞きつけたのか、「ラーメンの実が生える畑」という噂に釣られて集まってきたらしい。
ひよこ豆を見つけて「そろそろ追加欲しいな」とか言っているあたり、モブ冒険者ではないようだ。
そして僕は聞いた。
アカーシャが「飛んで火に入る、とはこのことですね。ふふ」と呟いたのを。
「あっ涼玉様!」
「うっす!」
「このひよこ豆って採取していいですか?」
「それは防犯用だから手を出したらアウト」
「ダメだってよー!」
今ので会話が成立したのが凄いね、彼らはモブではない、中堅冒険者とみた!
「イネス様、採っていいひよこ豆ってありますか?」
「私のお願い聞いてくれたらいいですよ」
「イネス様のお願い……」
てっきり二つ返事で「イネス様のお願いなら!」と答えると思ったら、仲間同士で目を合わせる慎重さを見せております。
野次馬に来た割には冷静ですね!
「急用を思い出しました」
「故郷の両親が危篤で」
「急に陣痛が」
「あ、おなかいたいなー、すっごいいたい、いそいでかえらなきゃ」
中堅冒険者、それは神々に振り回された経験が一度はある者たちの事である。
不穏さを察知した彼らは、適当な理由をひねり出して、逃げ出そうとしていた!
「農園主を一人、従業員を複数、他にラーメン専門の窓口も欲しいですね」
「ここにいる人数じゃ足りないですね」
イネスとアカーシャが冷静に人員計算を進める中、冒険者たちはじりじりと後ずさる。
「農家出身の仲間いたら俺らに紹介して!」
『おねがぁい』
冒険者は逃亡した!
逃亡に失敗!
逃げようとした先には、いつの間にか涼玉が通せんぼポジションに立っていた。
隣にはシャムス、両手を合わせてきゃるんとおねだりしている。
全員可愛い、まさかこの可愛い生き物のお願いを断ったりしませんよね?
「三食昼寝付きになるかどうかは貴方たち次第です」
「就職しねぇし!」
「僕ら冒険者なんで!」
「統括が許さな――あ、だめだ!」
「あの人、全面的にイネス様たちの味方じゃん!」
「むしろ売られるわっ!」
ぎゃーぎゃー騒ぐ冒険者、退路はどこにもなかったようです。
おっと追加の冒険者が来たようだ。
涼ちゃん一曲お願い、彼らを逃がすなー!
仕事を終えたひよこ豆たちはと言うと、農場を囲む柵に絡みついたり、ラーメン畑の周辺など、自分で場所を決めて根付きました。
涼玉曰く、農場の平和は俺たちに任せろ! という意気込みを感じるそうです。
そう言えば僕の領地にいるひよこ豆も、独自の進化を遂げてやりたい放題していたなぁ。
謎能力の影響を強く受けたせいか、中には自分のうろの中に亜空間を作って獣人を保護したり……いや、本当にひよこ豆は謎が多過ぎる。
でもその謎の部分を増やしているのが僕の謎能力なんだよね。
レースが終わると、見守っていた人たちが誰ともなく農地の整備を始めました。
ラーメンの試食をさせてもらえたし、レースが楽しかったのでお礼みたいなものだって。ありがたやー。
そこに現れたのが冒険者の野次馬だった。
どこから聞きつけたのか、「ラーメンの実が生える畑」という噂に釣られて集まってきたらしい。
ひよこ豆を見つけて「そろそろ追加欲しいな」とか言っているあたり、モブ冒険者ではないようだ。
そして僕は聞いた。
アカーシャが「飛んで火に入る、とはこのことですね。ふふ」と呟いたのを。
「あっ涼玉様!」
「うっす!」
「このひよこ豆って採取していいですか?」
「それは防犯用だから手を出したらアウト」
「ダメだってよー!」
今ので会話が成立したのが凄いね、彼らはモブではない、中堅冒険者とみた!
「イネス様、採っていいひよこ豆ってありますか?」
「私のお願い聞いてくれたらいいですよ」
「イネス様のお願い……」
てっきり二つ返事で「イネス様のお願いなら!」と答えると思ったら、仲間同士で目を合わせる慎重さを見せております。
野次馬に来た割には冷静ですね!
「急用を思い出しました」
「故郷の両親が危篤で」
「急に陣痛が」
「あ、おなかいたいなー、すっごいいたい、いそいでかえらなきゃ」
中堅冒険者、それは神々に振り回された経験が一度はある者たちの事である。
不穏さを察知した彼らは、適当な理由をひねり出して、逃げ出そうとしていた!
「農園主を一人、従業員を複数、他にラーメン専門の窓口も欲しいですね」
「ここにいる人数じゃ足りないですね」
イネスとアカーシャが冷静に人員計算を進める中、冒険者たちはじりじりと後ずさる。
「農家出身の仲間いたら俺らに紹介して!」
『おねがぁい』
冒険者は逃亡した!
逃亡に失敗!
逃げようとした先には、いつの間にか涼玉が通せんぼポジションに立っていた。
隣にはシャムス、両手を合わせてきゃるんとおねだりしている。
全員可愛い、まさかこの可愛い生き物のお願いを断ったりしませんよね?
「三食昼寝付きになるかどうかは貴方たち次第です」
「就職しねぇし!」
「僕ら冒険者なんで!」
「統括が許さな――あ、だめだ!」
「あの人、全面的にイネス様たちの味方じゃん!」
「むしろ売られるわっ!」
ぎゃーぎゃー騒ぐ冒険者、退路はどこにもなかったようです。
おっと追加の冒険者が来たようだ。
涼ちゃん一曲お願い、彼らを逃がすなー!
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