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ダンジョン探検
第87話
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和やかに終わった昼食。
まだ食べ続けている親子がいるけど、そちらはドリアンとアカーシャに任せた。
神薙さんには座敷に移動してもらって空いた机の上にずらりと並べたのは、副官さんに『レア度が高すぎて普通に売れない』と判断された素材あれこれ。
「じーじ、これお城に飾ろう」
「この宝石なんかかっこいい、将軍のシンボルにしよう」
おじいちゃん、顔がデレデレですよ。
選んでいるのは双子、おじいちゃんはひたすらうんうん頷いているだけな気がする。
「同じ品質の素材もたくさんあるね」
「近衛騎士の鎧作れるかな」
「いっそ騎士団の武器一新したい」
「ちょっと足りないかなぁ、神薙様、同じのまだ手に入りますか?」
「ん」
本日のおやつはオレンジや黒を中心としたハロウィンっぽいデザート、カボチャのランタンに見えるあれは中にはぎっちりチョコレートが詰まっている。
これらの知識の供給源はギレンでした。
アカーシャ会いたさに毎日毎日お土産持参していたけれど、神薙さんだけなくシャムスやアー君、ドリちゃんのご機嫌も大事だと気付き、シャムスには日本で有名な絵本、アー君にはデザートブック、ドリちゃんには五つ星ホテル特集などを貢いでいるんだって。
現在進行形、貢ぎ品が家に上がる手形みたいな扱いになってるようだ。
僕のは?ってちょっとだけ思ったのは内緒。
「こちらの素材は私が引き取りましょう、『裏』で爆売れする気配がします」
裏って大人の世界の事だろうな、ドンが手に取っているのは女神様の裏情報でエロ効能が押し出されていたものばかりだもの。
「タイガ殿はいらっしゃいますか? 仕事を依頼したいのですが」
依頼内容が卑猥な事が容易に想像出来て嫌だなぁ。
「支払いはどのようにしたらよろしいですかな?」
「んー金銭はいらないかなぁ」
国家予算に匹敵する金額貰っても迷惑だし。
かと言ってそれに相当する物を貰っても蔵行きなんだよね。
「あ、そうだ。騎士様ー」
「樹どうした?」
「ダンジョン産の素材全部騎士様に任せます」
「……あー、丸投げかぁ」
分かって貰えて嬉しいな。
「ベールヴァルド気に入ったのは全部持って行っていいよ、残ったのは全部『国家予算』にして」
騎士様がこう言えば逆らえる人はいない。
あー楽ちん、最初からこうすれば良かった。
「父様大好きー」
「ありがとー」
双子は何も気にせず喜んでくれているけど、ドンとおじいちゃんは顎が外れそうになっている。
先に復活したのはドンだった。
「で、ではせめて『道具』を売ったお金は受け取って頂きたい」
「分かりました」
そのお金は丸々タイガ行きだね、どうやって換金しようかと思ってたけど素材をそのまま渡すよりいい金額をタイガに渡せそう。
「サービスよろしく」
耳元で囁かれた。
仕方ないたまにはいいか、ただし、サービス内容はこちらで決めさせていただきますけどね。
まだ食べ続けている親子がいるけど、そちらはドリアンとアカーシャに任せた。
神薙さんには座敷に移動してもらって空いた机の上にずらりと並べたのは、副官さんに『レア度が高すぎて普通に売れない』と判断された素材あれこれ。
「じーじ、これお城に飾ろう」
「この宝石なんかかっこいい、将軍のシンボルにしよう」
おじいちゃん、顔がデレデレですよ。
選んでいるのは双子、おじいちゃんはひたすらうんうん頷いているだけな気がする。
「同じ品質の素材もたくさんあるね」
「近衛騎士の鎧作れるかな」
「いっそ騎士団の武器一新したい」
「ちょっと足りないかなぁ、神薙様、同じのまだ手に入りますか?」
「ん」
本日のおやつはオレンジや黒を中心としたハロウィンっぽいデザート、カボチャのランタンに見えるあれは中にはぎっちりチョコレートが詰まっている。
これらの知識の供給源はギレンでした。
アカーシャ会いたさに毎日毎日お土産持参していたけれど、神薙さんだけなくシャムスやアー君、ドリちゃんのご機嫌も大事だと気付き、シャムスには日本で有名な絵本、アー君にはデザートブック、ドリちゃんには五つ星ホテル特集などを貢いでいるんだって。
現在進行形、貢ぎ品が家に上がる手形みたいな扱いになってるようだ。
僕のは?ってちょっとだけ思ったのは内緒。
「こちらの素材は私が引き取りましょう、『裏』で爆売れする気配がします」
裏って大人の世界の事だろうな、ドンが手に取っているのは女神様の裏情報でエロ効能が押し出されていたものばかりだもの。
「タイガ殿はいらっしゃいますか? 仕事を依頼したいのですが」
依頼内容が卑猥な事が容易に想像出来て嫌だなぁ。
「支払いはどのようにしたらよろしいですかな?」
「んー金銭はいらないかなぁ」
国家予算に匹敵する金額貰っても迷惑だし。
かと言ってそれに相当する物を貰っても蔵行きなんだよね。
「あ、そうだ。騎士様ー」
「樹どうした?」
「ダンジョン産の素材全部騎士様に任せます」
「……あー、丸投げかぁ」
分かって貰えて嬉しいな。
「ベールヴァルド気に入ったのは全部持って行っていいよ、残ったのは全部『国家予算』にして」
騎士様がこう言えば逆らえる人はいない。
あー楽ちん、最初からこうすれば良かった。
「父様大好きー」
「ありがとー」
双子は何も気にせず喜んでくれているけど、ドンとおじいちゃんは顎が外れそうになっている。
先に復活したのはドンだった。
「で、ではせめて『道具』を売ったお金は受け取って頂きたい」
「分かりました」
そのお金は丸々タイガ行きだね、どうやって換金しようかと思ってたけど素材をそのまま渡すよりいい金額をタイガに渡せそう。
「サービスよろしく」
耳元で囁かれた。
仕方ないたまにはいいか、ただし、サービス内容はこちらで決めさせていただきますけどね。
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