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ダンジョン探検
第88話
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おじいちゃんとドン達が素材各種を持ち帰り、とりあえず手元にあった山のような素材は捌けた、食材はドリちゃんが使い方を調べつつ調理に挑戦している。
思う存分お昼とデザートを食べた神薙さん一家はそのまま夕食に移行、想定内だったのかドリちゃんの指示で流れるように食事が運ばれて来たのは驚いたね。
白ちゃんも食べて行きたそうにしていたけれども、お嫁さんが待っているので比較的素直に帰宅の途についてくれた。
僕はもう今日何も食べたくない、邪神一家の食べっぷり見てお腹いっぱい。
明日の仕込みでもしようかな、あと刀雲とルークの夜食とー、神薙さんの次の遠征用食料とー、あとは……。
じーーーー
期待に満ちた目で僕を見る騎士様。
まずはこちらの相手が先かしら、チラリとアー君を見ると「任せろ」と言わんばかりに頷いた。
ではまずお風呂にごあんなーい。
大浴場ではなくお風呂場の窓から浜辺が見えるお部屋を選びました。
お風呂は猫足のバスタブに綺麗な花びらを浮かせてあります。
「騎士様まずは服をどーぞ」
シャムスに手伝って貰いながら恭しく服を脱がせる。
キーちゃんの上で立ちながら脱がせるシャムスに騎士様もご機嫌です。
ちょうど良い湯加減のお風呂に浸かり、満足気に溜息を吐かれる騎士様、ふふふ本番はこれからですよ。
「騎士様、まずは髪から洗いますねー」
「ん? じゃあ出るね」
「いえいえー、入ったままでいいですよ」
もふん、とお風呂場に入ってきたのは成人バージョンのアー君。
「……ん?」
「はい、前向いてくださいねー」
「あれ、樹ちゃん?」
「お湯熱くないですかー? シャンプー付けますねー」
騎士様の御髪洗えるのって実はかなり名誉でレアな体験かもしれない、魔法で一発で綺麗にできる上に『汚れる』ってイメージがない人だからね。
「樹が洗ってくれるんだよね? っぁ、おおお」
『痒いところがあれば言うがいい』
もっしゃもっしゃと騎士様の髪を洗うアー君、肉球を駆使して頭全体をマッサージ中です。
「肉球が気持ち良い」
「まだまだです、スラちゃんお願い!」
「くぁっ、こ、これは!」
合図と同時にお湯の一部がうねうね動き出す。
お湯に擬態しているのは『マッサージ師』スキルを付与したスラちゃん、シャムスのチートを使って最初からスキルマックスですよ。
「シャムスー」
『あい』
シャムスが持ってきたのは南国をイメージしたトロピカルドリンク、実はこのストロー、食べれます!
『騎士しゃまどうぞ』
「ありがとうねぇ」
全身マッサージ中だから騎士様は動けない、にっこにっこと満面の笑みを浮かべたシャムスに差し出されたドリンクを飲むしかない。
「期待してたサービスと違う」と言いたいでしょう、だがそれを言ったらシャムスとアー君の行動を否定しちゃうから言えないですよねぇ~。
マッサージで天国へ行った騎士様を三人がかりで拭いて、バスローブを羽織らせてベッドへご案内し横になってもらいます。
ちょっと嬉しそうにしましたね、甘い!
「本日のメイン、では先生、お願いします」
「任せよ」
登場したのはタイガ。
「ちょっ、ちょっと待って樹ちゃん、これ俺の望んでいるサービスと違う」
「力を抜くがいい!」
「いてててっ、なんで、ダメージ通ってるのぉぉ」
「騎士様お疲れなんですね、スラちゃん引き続きお願い!」
「ちょっとぉぉ」
タイガの指圧は痛いだろうなぁ、的確にツボ付いてくるから疲れ取れるけど、慣れるまで本当痛いんだよね。
習得したきっかけは、夜が激しすぎてラセンが動けなくなって数日お預けを喰らうから、一日でも早く回復させるためと言う欲望丸出しな理由。
「痛いけどスラちゃんマッサージも気持ちいい、なんだこれぇぇ」
喜んでる喜んでる。
騎士様は気付いていないようだけど、右の足を揉んでいるのは僕、左足はシャムスとアー君です。
寝落ちした場合、アー君が添い寝するまでがサービスの内容となっておりまーす。
ちなみに髪は一瞬で乾いた。ゼノスさんかな。
思う存分お昼とデザートを食べた神薙さん一家はそのまま夕食に移行、想定内だったのかドリちゃんの指示で流れるように食事が運ばれて来たのは驚いたね。
白ちゃんも食べて行きたそうにしていたけれども、お嫁さんが待っているので比較的素直に帰宅の途についてくれた。
僕はもう今日何も食べたくない、邪神一家の食べっぷり見てお腹いっぱい。
明日の仕込みでもしようかな、あと刀雲とルークの夜食とー、神薙さんの次の遠征用食料とー、あとは……。
じーーーー
期待に満ちた目で僕を見る騎士様。
まずはこちらの相手が先かしら、チラリとアー君を見ると「任せろ」と言わんばかりに頷いた。
ではまずお風呂にごあんなーい。
大浴場ではなくお風呂場の窓から浜辺が見えるお部屋を選びました。
お風呂は猫足のバスタブに綺麗な花びらを浮かせてあります。
「騎士様まずは服をどーぞ」
シャムスに手伝って貰いながら恭しく服を脱がせる。
キーちゃんの上で立ちながら脱がせるシャムスに騎士様もご機嫌です。
ちょうど良い湯加減のお風呂に浸かり、満足気に溜息を吐かれる騎士様、ふふふ本番はこれからですよ。
「騎士様、まずは髪から洗いますねー」
「ん? じゃあ出るね」
「いえいえー、入ったままでいいですよ」
もふん、とお風呂場に入ってきたのは成人バージョンのアー君。
「……ん?」
「はい、前向いてくださいねー」
「あれ、樹ちゃん?」
「お湯熱くないですかー? シャンプー付けますねー」
騎士様の御髪洗えるのって実はかなり名誉でレアな体験かもしれない、魔法で一発で綺麗にできる上に『汚れる』ってイメージがない人だからね。
「樹が洗ってくれるんだよね? っぁ、おおお」
『痒いところがあれば言うがいい』
もっしゃもっしゃと騎士様の髪を洗うアー君、肉球を駆使して頭全体をマッサージ中です。
「肉球が気持ち良い」
「まだまだです、スラちゃんお願い!」
「くぁっ、こ、これは!」
合図と同時にお湯の一部がうねうね動き出す。
お湯に擬態しているのは『マッサージ師』スキルを付与したスラちゃん、シャムスのチートを使って最初からスキルマックスですよ。
「シャムスー」
『あい』
シャムスが持ってきたのは南国をイメージしたトロピカルドリンク、実はこのストロー、食べれます!
『騎士しゃまどうぞ』
「ありがとうねぇ」
全身マッサージ中だから騎士様は動けない、にっこにっこと満面の笑みを浮かべたシャムスに差し出されたドリンクを飲むしかない。
「期待してたサービスと違う」と言いたいでしょう、だがそれを言ったらシャムスとアー君の行動を否定しちゃうから言えないですよねぇ~。
マッサージで天国へ行った騎士様を三人がかりで拭いて、バスローブを羽織らせてベッドへご案内し横になってもらいます。
ちょっと嬉しそうにしましたね、甘い!
「本日のメイン、では先生、お願いします」
「任せよ」
登場したのはタイガ。
「ちょっ、ちょっと待って樹ちゃん、これ俺の望んでいるサービスと違う」
「力を抜くがいい!」
「いてててっ、なんで、ダメージ通ってるのぉぉ」
「騎士様お疲れなんですね、スラちゃん引き続きお願い!」
「ちょっとぉぉ」
タイガの指圧は痛いだろうなぁ、的確にツボ付いてくるから疲れ取れるけど、慣れるまで本当痛いんだよね。
習得したきっかけは、夜が激しすぎてラセンが動けなくなって数日お預けを喰らうから、一日でも早く回復させるためと言う欲望丸出しな理由。
「痛いけどスラちゃんマッサージも気持ちいい、なんだこれぇぇ」
喜んでる喜んでる。
騎士様は気付いていないようだけど、右の足を揉んでいるのは僕、左足はシャムスとアー君です。
寝落ちした場合、アー君が添い寝するまでがサービスの内容となっておりまーす。
ちなみに髪は一瞬で乾いた。ゼノスさんかな。
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