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可愛い子には旅をさせよ
第323話
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プリンにアイスや果物、生クリームなど様々な甘味を添えたスイーツ、その名も『プリン・ア・ラ・モード』。
コンビニで買って食べた事はあるけど、目の前にあるこれは完全に別物だと思う。
透明なお皿の中央にプリンが座り天辺にはちょこんとサクランボ。ここまでは普通。
周囲を囲む生クリームは龍を描き、さらにピンクのクリームで桜を演出。
リンゴはリアル兎、イチゴは薔薇、葉っぱ部分はキウイかな、最高過ぎて食べるの勿体ないね!
「まま、りんごがおほししゃま」
「わぁシャムスのは可愛いねぇ」
どうやら一人ひとりちょっとずつ違うみたいで、シャムスのは全体的に可愛い感じに仕上がっている。
メロンは一口サイズにくり抜かれ、リンゴは星型、アイスはバニラアイスにチョコで飾り付けをしてシャムスっぽく仕上がっていた。
「これ僕、うふふ」
「シャムス俺のも凄いぞ」
「しゅごいねー」
アー君のプリン・ア・ラ・モードはタルト風。
タルトの上にプリンを載せ、桃を中心とした果物がふんだんに使われている。
「これは白桃と黄桃、白鳳まで使っている! さすがタイガ分かってる!」
女神様の賄賂疑惑がある桃ですね。
「間に合った? 間に合ったね!」
「大丈夫ですよ~」
「良かった」
滑り込む勢いで部屋に飛び込んできた神薙さんは、そのままの勢いで定位置についた。
「タイガ、僕のは」
「少々大きいので最後に持ってきます」
「分かった」
席に着いた神薙さんの前にドリアンがミルクティーを置いて後ろに下がった。
「ママー、今日のおやつは何ですかー?」
「イネス待って、足拭くから」
「クリーン! はい綺麗です!」
「……使えたの!?」
魔法を使ったイネスにラーシャが驚いているけど、イネスがラーシャに手足を拭かせてるのは甘えているんだよ。
丁寧に扱われるのが好きなんだって。
まぁ今はおやつ優先したみたいだけどね。
イネスのはラーシャと二人分らしく、大きめの皿に左右対称になるように飾り立てられている。
リンゴが薔薇なのはどうやったんだろう、いや、イチゴで薔薇も凄いけど。
「主スプーン取って」
「雷ちゃんまだ駄目だよ」
「ぷーりーんー」
雷ちゃんは食べたい時に食べ、寝たい時に眠る生活をしていて、集団生活などした事はないらしいけど問題はない。
だって神薙さんも前はそうだったからね、見てください、今はこっそり隠しおやつを食べる事もなく大人しく待ってくれているんです!
「騒ぐと雷ちゃんだけプリン抜き」
「ひぇ」
静かになりました。
ちなみに雷ちゃんのはプリンに顔が描かれたキャラクターの器に盛られていて、プリンにももちろん同じ顔が描かれている。
添え物は控えめで、プリンが僕らのより一回り程大きいのはサービスかな。
そして登場した神薙さんのプリン・ア・ラ・モード。
くり抜いたメロンの半身が器替わりになっているのや、ガトーショコラとコラボしているもの、30cmぐらいあるロールケーキ風などなど。
最後に置かれたのなんてお皿は氷だし、プリンはタワーになっていたり、そこに果物が飾られて、なんていうか生け花かな?ってつい思ってしまった。
刀雲はやりきった顔でシンプルにプリンのみ。
タイガは力尽きてバニラアイスだけ。
お疲れ様でした。
コンビニで買って食べた事はあるけど、目の前にあるこれは完全に別物だと思う。
透明なお皿の中央にプリンが座り天辺にはちょこんとサクランボ。ここまでは普通。
周囲を囲む生クリームは龍を描き、さらにピンクのクリームで桜を演出。
リンゴはリアル兎、イチゴは薔薇、葉っぱ部分はキウイかな、最高過ぎて食べるの勿体ないね!
「まま、りんごがおほししゃま」
「わぁシャムスのは可愛いねぇ」
どうやら一人ひとりちょっとずつ違うみたいで、シャムスのは全体的に可愛い感じに仕上がっている。
メロンは一口サイズにくり抜かれ、リンゴは星型、アイスはバニラアイスにチョコで飾り付けをしてシャムスっぽく仕上がっていた。
「これ僕、うふふ」
「シャムス俺のも凄いぞ」
「しゅごいねー」
アー君のプリン・ア・ラ・モードはタルト風。
タルトの上にプリンを載せ、桃を中心とした果物がふんだんに使われている。
「これは白桃と黄桃、白鳳まで使っている! さすがタイガ分かってる!」
女神様の賄賂疑惑がある桃ですね。
「間に合った? 間に合ったね!」
「大丈夫ですよ~」
「良かった」
滑り込む勢いで部屋に飛び込んできた神薙さんは、そのままの勢いで定位置についた。
「タイガ、僕のは」
「少々大きいので最後に持ってきます」
「分かった」
席に着いた神薙さんの前にドリアンがミルクティーを置いて後ろに下がった。
「ママー、今日のおやつは何ですかー?」
「イネス待って、足拭くから」
「クリーン! はい綺麗です!」
「……使えたの!?」
魔法を使ったイネスにラーシャが驚いているけど、イネスがラーシャに手足を拭かせてるのは甘えているんだよ。
丁寧に扱われるのが好きなんだって。
まぁ今はおやつ優先したみたいだけどね。
イネスのはラーシャと二人分らしく、大きめの皿に左右対称になるように飾り立てられている。
リンゴが薔薇なのはどうやったんだろう、いや、イチゴで薔薇も凄いけど。
「主スプーン取って」
「雷ちゃんまだ駄目だよ」
「ぷーりーんー」
雷ちゃんは食べたい時に食べ、寝たい時に眠る生活をしていて、集団生活などした事はないらしいけど問題はない。
だって神薙さんも前はそうだったからね、見てください、今はこっそり隠しおやつを食べる事もなく大人しく待ってくれているんです!
「騒ぐと雷ちゃんだけプリン抜き」
「ひぇ」
静かになりました。
ちなみに雷ちゃんのはプリンに顔が描かれたキャラクターの器に盛られていて、プリンにももちろん同じ顔が描かれている。
添え物は控えめで、プリンが僕らのより一回り程大きいのはサービスかな。
そして登場した神薙さんのプリン・ア・ラ・モード。
くり抜いたメロンの半身が器替わりになっているのや、ガトーショコラとコラボしているもの、30cmぐらいあるロールケーキ風などなど。
最後に置かれたのなんてお皿は氷だし、プリンはタワーになっていたり、そこに果物が飾られて、なんていうか生け花かな?ってつい思ってしまった。
刀雲はやりきった顔でシンプルにプリンのみ。
タイガは力尽きてバニラアイスだけ。
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