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保護者の居ぬ間に
第442話
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焼き芋は我が家で食べる分を確保し、残りは春日さんにお願いして刀雲らの所に送ってもらう事になりました。
焼き芋と侮ることなかれ。
聖属性なだけじゃないんだよ、なぜか炎耐性とスタミナアップがついたんだ。
不思議不思議。
収穫はキーちゃんとアー君が協力して風を操って地面に落とし、落ちてきた焼き芋はトラちゃん夫妻と春日さんが頑張って受け止めていた。
そこで終わればいいのだけど、まぁ終わるわけないよね。
涼玉が温まるのを見守っていたらアカーシャが部屋に飛び込んできたんだ。
「母様、びっくり、知ってたけど、もさっと!」
あのアカーシャがテンパるような事が起こったのが分かった。
「涼玉はここでお留守番」
「分かった。いい子してる」
被害の大きさに反省してくれていると良いのだけど、一応ここは信じてアカーシャのもとへ向かう。
「あれ、あれを見て!」
「わぁ確かに心のどこかでは分かってた展開だねー」
全部収穫され、丸裸のはずの木には再びさつま芋が実っているではありませんか。
「嘘だろおい、せめて一日とか一晩とか時間置こうぜ!」
「シャムスこれで干し芋作りが続行できるぞ!」
『やったー!』
アカーシャによると、実が一つもなくなった木にアー君が魔力を流したらもさっと実ったらしい。
「しかもね、早送り過ぎて良く分からなかったけど、よくよく葉っぱを観察してみたら……実だったんだ」
「……」
「あの木、葉っぱなんて一枚もないんだよ母様、全部、一つ残らずさつま芋なんだ」
「すげぇや」
さつま芋の生態ガン無視だ。
「まずは蒸す!」
『どうやるの?』
「くくく、見てろシャムス!」
「……っは、待て、アー君、ちょっと俺に心の休息をくれ!!」
春日さんの悲鳴を華麗にスルーし、アー君が木の周囲に結界を張ったのが分かった。
「温度を上げる!」
『おおー』
「ツッコミが追い付かねぇぇぇ」
アー君が木ごと蒸かし始めた事に項垂れる春日さん、でもアー君は容赦なく次の工程に移った。
「収穫からの裁断! フハハハハハ!!」
『アー君すごーい!』
シャムスの声援に気を良くしたアー君は、さつま芋を風で落とすと同時に縦向きに裁断する二段技を披露した。
ボタボタ落ちる芋はスラちゃんがゼリー状になって受け止めていたよ、なんか苦労かけるね、労わりたいけどスライムの労わり方が分からない。
スラちゃんから一枚受け取って確認したら、繊維に沿うように約1㎝間隔でキレイに裁断されていました。
アー君の魔力操作技術かなり高いと見た。
焼き芋と侮ることなかれ。
聖属性なだけじゃないんだよ、なぜか炎耐性とスタミナアップがついたんだ。
不思議不思議。
収穫はキーちゃんとアー君が協力して風を操って地面に落とし、落ちてきた焼き芋はトラちゃん夫妻と春日さんが頑張って受け止めていた。
そこで終わればいいのだけど、まぁ終わるわけないよね。
涼玉が温まるのを見守っていたらアカーシャが部屋に飛び込んできたんだ。
「母様、びっくり、知ってたけど、もさっと!」
あのアカーシャがテンパるような事が起こったのが分かった。
「涼玉はここでお留守番」
「分かった。いい子してる」
被害の大きさに反省してくれていると良いのだけど、一応ここは信じてアカーシャのもとへ向かう。
「あれ、あれを見て!」
「わぁ確かに心のどこかでは分かってた展開だねー」
全部収穫され、丸裸のはずの木には再びさつま芋が実っているではありませんか。
「嘘だろおい、せめて一日とか一晩とか時間置こうぜ!」
「シャムスこれで干し芋作りが続行できるぞ!」
『やったー!』
アカーシャによると、実が一つもなくなった木にアー君が魔力を流したらもさっと実ったらしい。
「しかもね、早送り過ぎて良く分からなかったけど、よくよく葉っぱを観察してみたら……実だったんだ」
「……」
「あの木、葉っぱなんて一枚もないんだよ母様、全部、一つ残らずさつま芋なんだ」
「すげぇや」
さつま芋の生態ガン無視だ。
「まずは蒸す!」
『どうやるの?』
「くくく、見てろシャムス!」
「……っは、待て、アー君、ちょっと俺に心の休息をくれ!!」
春日さんの悲鳴を華麗にスルーし、アー君が木の周囲に結界を張ったのが分かった。
「温度を上げる!」
『おおー』
「ツッコミが追い付かねぇぇぇ」
アー君が木ごと蒸かし始めた事に項垂れる春日さん、でもアー君は容赦なく次の工程に移った。
「収穫からの裁断! フハハハハハ!!」
『アー君すごーい!』
シャムスの声援に気を良くしたアー君は、さつま芋を風で落とすと同時に縦向きに裁断する二段技を披露した。
ボタボタ落ちる芋はスラちゃんがゼリー状になって受け止めていたよ、なんか苦労かけるね、労わりたいけどスライムの労わり方が分からない。
スラちゃんから一枚受け取って確認したら、繊維に沿うように約1㎝間隔でキレイに裁断されていました。
アー君の魔力操作技術かなり高いと見た。
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