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湯水のごとくお金を使おう
第654話
しおりを挟むお風呂から出たらドリアンが朝食を用意してくれていたので、出してもらったちゃぶ台の上で遅い朝食をサラサラっと食べた。
ちゃぶ台便利、刀雲に微妙に似合わない気がするけど。
部屋を出たところで刀雲を騎士様に奪われた。
海釣りに行くそうです、酷い。
いや、部屋に乱入されなかったことを喜ぶべき?
さて本日の予定が空いてしまったけどどうしようかな、ブドウ畑に行きたい気もするけど一人だと遭難しそうだしやめておこう。
とりあえず子供部屋に侵入してみよう。
「くかー」
『すぴょー』
「すぅすぅ」
「わぅわぅわぅ」
全員まだ寝てました!
あと四匹の寝言可愛い! たまらん!
ってルークここで寝てたのか、最近は獣人化もしないし、ただの銀狼に退化しているような?
まぁいいや僕も寝る!
シャムスから離れた所で大の字になって寝るアー君を抱き上げ、シャムスの横に潜り込む。
ちょっとアー君のいびきが煩い気もするけど、まぁギリ可愛いと言い切れる範囲だろう。
「まま」
「っ!!」
寝ぼけたアー君が僕にしがみついてきた。
しかも胸をまさぐっているなと思ったら、ポンチョの中に入ってきてちゅうちゅうと母乳を飲み始めたんです。
アー君の無意識の行動って甘えが強いよね、僕大歓迎!
そのまま幼児体温に誘われるように二度寝しました。
「っぐふ」
ドカッと胃の腑の辺りに衝撃を感じて目が覚めた。
目を変えて下に視線を向けたら、目をまん丸く開いているアー君と目が合いました。
寝ぼけたアー君のキックを食らったようです、寝相悪いと知っているし、一撃ぐらい想定内だから大丈夫だよ。
「ママごめんなさい」
「ポンチョ着てるから大丈夫だよ」
本日のポンチョは黒い狼、シャムスとお揃いよ。
防御力はカンストしてないけど、そこそこ高いので平気、平気。
『かあしゃまおはよ』
「あれ、母様?」
「くあぁぁぁ」
シャムスとアカーシャも目が覚めたようでもそもそと起き上がり、その背後で四匹の銀狼がでっかい欠伸をしている。
あっ、互いに毛繕い始めた。かわええ。
そう言えばエムに言い寄ってた雷ちゃんの息子、最近見かけないけどどうしたんだろう?
どこかに修行にでも出たのかな?
『おにーちゃん、おんぶ』
「わふ」
シャムスが手を伸ばすとローが立ち上がってシャムスを背に乗せた。
『もっふー』
「きゅん」
そしてそのままワンコ化するとローの背で丸まって寝てしまった。永久保存したい。
「昨日の夕食少しは残って……るわけないよね、ドリちゃんにおにぎりでも作ってもらおう」
「そうだな、ルド兄ちゃん乗せて」
寝起きでぼんやりするアカーシャに、子供部屋専属ドリアンが温めたおしぼりを渡したり、ルドの背に乗ったアー君の顔を拭いたりと忙しそうに動いている。
この人数に一人で対応って大変そう。
軽い朝食を取るため座敷に移動していたら、途中で卵を抱いたマールスと遭遇。
涼玉は爆睡中のようです。
座敷に入ったらカイちゃんがドリアンから朝食セットを受け取っている所だった。
ハイダル君は泊っていったらしいけど、二日酔いでダウン中だそうです、お大事に。
縁側ではキーちゃんが八咫烏のヤタちゃんに毛繕いされていた。
平和だなぁ。
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