738 / 1,127
湯水のごとくお金を使おう
第729話
しおりを挟む
カレーパーティの数日後、朝起きたら涼玉が子供用浮き輪をしながら座敷を闊歩していた。
丸いタイプで下にスポッと落ちないよう、底には足を出す穴が開いているスイカ模様の浮き輪。
……我が家に浮き輪なんてあったっけ?
去年ギレンに貰った気もするけど、子供達が遊び倒して穴が開いたような?
「かあちゃおはよ! これ似合う?」
「おはよう涼玉、とっても可愛いよ」
「うへへ」
「でもどうして朝から浮き輪なんて装備してるの」
「それがなかあちゃ、起きてビックリ」
「うん」
「カイがハイダルに嫁ぐまで一週間切ってた!」
マジか。
ハイダルって誰だっけって言わなかった僕を褒めてほしい、何がトラウマになったのか最近はあまりうちに近付かなかったから存在をうっかり忘れてました。
えー、カイちゃん嫁いじゃうの?
「でな、レモン国からは船旅予定だから、遊び道具の選別!」
「他にも気候に合わせた着替えの用意などもしています」
どこからかマールスがサッと現れ、涼玉に服を当てたと思ったらまた去っていった。
忙しそうですね。
「俺の旅行準備全部マールス任せ、にいちゃ達の分は部屋付きドリアンがやってる」
「そっか」
良く考えたらシャムスやアー君は国賓待遇しないと相手の国が危ない、危険なことにも喜んで突進していくだろうし、大使の方の胃がちょっと心配。
ドリちゃんドリンクをマールスに預けておこう。
「カイちゃん元気かな」
「忙しさマックスで瀕死だって、疲労のあまり『ハイダルが嫁いでくればいいのに』って言いだして魔王様が激しく同意して実行に移そうとしたり大変みたいだぞー」
それは本当に大変でしたね。
よく魔王様止められたなぁ……そういえば騎士様が中々帰って来ないのって、ドラグーンと魔王城を行き来してたから?
「わふわふ」
「エム、ロー、ルドおはよう、そういえば三匹は夏休み中どうするの?」
幼児の海外旅行、アカーシャ学生組の勉強合宿、僕と一緒に魔王領で避暑、神薙さんと一緒に白ちゃんの所で避暑などが今のところのそれぞれの予定。
どれかに付いていくのか、それとも別のルート?
「わぅわぅ!」
「銀狼の里にルークとうちゃと遊びに行くんだって」
最近、ルークが野生に帰って人化しないけど、獣人化もちょっと怪しいよね。
僕の謎能力の弊害をもろに受けている!
「あとなあとな、春日も途中から参加ー」
「春日さんが?」
「うん! 合宿を見届けた後、合流すんの」
春日さんが参加するなら万が一があっても安心だね。
主に相手の人間が!
「金と銀も砂漠の都旅行行くんだ」
「そうなの?」
てっきり神薙さんと海で避暑すると思ってた。
旅先で行方不明者増えそうだなぁ、犠牲者に追悼を前倒しでしておこう。
「船旅したいんだって」
「……本当に船が好きだよね」
あれ?
海外旅行に行くのはいいとして、付き添いの保護者は誰になるんだろう?
マールスは基本的に涼玉専属だし。
カイちゃんは基本的にハイダル君に嫁ぐ立場だから、幼児の世話をする余裕はそんなにないはず。
魔王様が行くと思いきや、ラセンが妊娠してるのでそっちを優先するようにカイちゃんに言われたらしい。
ハイダル君の衛士が子守りしてくれるとか?
いやぁ、護衛が疎かになるのは危険だよね、そうなると……騎士様ぐらいしかもう浮かばない。
でも騎士様、アー君に甘いしなぁ、暴走止められるだろうか?
丸いタイプで下にスポッと落ちないよう、底には足を出す穴が開いているスイカ模様の浮き輪。
……我が家に浮き輪なんてあったっけ?
去年ギレンに貰った気もするけど、子供達が遊び倒して穴が開いたような?
「かあちゃおはよ! これ似合う?」
「おはよう涼玉、とっても可愛いよ」
「うへへ」
「でもどうして朝から浮き輪なんて装備してるの」
「それがなかあちゃ、起きてビックリ」
「うん」
「カイがハイダルに嫁ぐまで一週間切ってた!」
マジか。
ハイダルって誰だっけって言わなかった僕を褒めてほしい、何がトラウマになったのか最近はあまりうちに近付かなかったから存在をうっかり忘れてました。
えー、カイちゃん嫁いじゃうの?
「でな、レモン国からは船旅予定だから、遊び道具の選別!」
「他にも気候に合わせた着替えの用意などもしています」
どこからかマールスがサッと現れ、涼玉に服を当てたと思ったらまた去っていった。
忙しそうですね。
「俺の旅行準備全部マールス任せ、にいちゃ達の分は部屋付きドリアンがやってる」
「そっか」
良く考えたらシャムスやアー君は国賓待遇しないと相手の国が危ない、危険なことにも喜んで突進していくだろうし、大使の方の胃がちょっと心配。
ドリちゃんドリンクをマールスに預けておこう。
「カイちゃん元気かな」
「忙しさマックスで瀕死だって、疲労のあまり『ハイダルが嫁いでくればいいのに』って言いだして魔王様が激しく同意して実行に移そうとしたり大変みたいだぞー」
それは本当に大変でしたね。
よく魔王様止められたなぁ……そういえば騎士様が中々帰って来ないのって、ドラグーンと魔王城を行き来してたから?
「わふわふ」
「エム、ロー、ルドおはよう、そういえば三匹は夏休み中どうするの?」
幼児の海外旅行、アカーシャ学生組の勉強合宿、僕と一緒に魔王領で避暑、神薙さんと一緒に白ちゃんの所で避暑などが今のところのそれぞれの予定。
どれかに付いていくのか、それとも別のルート?
「わぅわぅ!」
「銀狼の里にルークとうちゃと遊びに行くんだって」
最近、ルークが野生に帰って人化しないけど、獣人化もちょっと怪しいよね。
僕の謎能力の弊害をもろに受けている!
「あとなあとな、春日も途中から参加ー」
「春日さんが?」
「うん! 合宿を見届けた後、合流すんの」
春日さんが参加するなら万が一があっても安心だね。
主に相手の人間が!
「金と銀も砂漠の都旅行行くんだ」
「そうなの?」
てっきり神薙さんと海で避暑すると思ってた。
旅先で行方不明者増えそうだなぁ、犠牲者に追悼を前倒しでしておこう。
「船旅したいんだって」
「……本当に船が好きだよね」
あれ?
海外旅行に行くのはいいとして、付き添いの保護者は誰になるんだろう?
マールスは基本的に涼玉専属だし。
カイちゃんは基本的にハイダル君に嫁ぐ立場だから、幼児の世話をする余裕はそんなにないはず。
魔王様が行くと思いきや、ラセンが妊娠してるのでそっちを優先するようにカイちゃんに言われたらしい。
ハイダル君の衛士が子守りしてくれるとか?
いやぁ、護衛が疎かになるのは危険だよね、そうなると……騎士様ぐらいしかもう浮かばない。
でも騎士様、アー君に甘いしなぁ、暴走止められるだろうか?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
329
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる