740 / 1,127
湯水のごとくお金を使おう
第731話
しおりを挟む
祝賀会は立食形式でした。
ただ神様を立たせたままもまずいだろうと言うことで、前回と同じように床に絨毯を敷き、クッションを並べた席が用意されていた。
席移動が楽との神様側からの意見もあり、今後もこの席が多用される気配。
もちろんお子様やお年寄りのための椅子席もあるよ!
他国出身の王妃様は戸惑ったらしいけれども、神様の意見に巻かれるのが刀国方式なので早く慣れるといいですね。
悟りを開くと楽になれるらしいです。
(気のせいかな、僕って王妃様に対して冷めた意見が出やすいような気がする)
(あっ、それって私のせいだわ、ごめーん☆彡)
もやもやしていたら女神様に謝罪された。
(だってさー、女の嫁をもらったせいで、老人受けルートが一個潰れたんだぜ? 理不尽じゃね?)
理不尽なのは女神様の思考だと思います。
(態度に出たら困るので何とかなりません?)
(妄想で世界動かしてる相手に何言ってんだ?)
ああん?とヤンキーっぽい開き直り方をされました。
大体老人受けってジャンルが特殊すぎる、女神様以外誰も得をしないですね。
久々の解放感に女神様のテンションがお高いようです、お酒で失敗しないように気をつけてくださいね、助けませんので悪しからず。
そう、本日の祝賀会、女神様も参加しているんだよね。
理由は簡単、カイちゃんの新たな旅立ちを祝うパーティーだから、魔王様を筆頭に魔王一家全員集合ですよ。
「魔族、ちょっと減りすぎですね」
挨拶に現れた魔王一家にカイちゃんがポツリと一言。
「減ったなら増やせば良い」
「タイガ」
力強く応えるタイガにカイちゃんが目をきょとりとさせた。そんな表情も可愛い。
この表情を独り占め出来るなんて果報者だね、ハイダル君や。大丈夫? 息してる?
「幸いに我らは母の特性も引き継いでいる、増え放題だ」
「うん、うん、そうだね!」
能力の取り扱いには気を付けてね、簡単に妊娠、出産しちゃうからね、分裂する勢いだよ。
必ずしも子供が普通の成長するとは限らないので、子育て環境とかそういったものを万全にしてから試してください。
「ふ、ふははは、魔族繁栄のため、砂漠を緑わっさわさの地に変えるぞ!」
『食べ物いっぱい植えよーね』
「俺無双!」
一部どころか大規模に人間の文化が壊れる可能性あるけれど、神の兄弟を娶った代償と受け入れてほしいなー。
大丈夫、エロに関する文化だけは死守されるはずだよ。
「樹」
「騎士様お疲れですね、明日の便には間に合いそうですか?」
「うん、何とか、船旅楽しみだね」
「楽しんできてくださいね、あまりアー君を甘やかしちゃだめですよ」
「……?」
「?」
騎士様が変な顔をしている。どうしたのだろうか。
「あの、樹ちゃんは行かないの?」
「はい。僕は刀雲とラセンの所に遊びに行く予定です」
物凄いショックを受けられた。
『きっとあれ、旅先でプロポーズとか、仲を深めるとか画策してたんだぜ』
『残念ね』
『帰国したら俺らの兄弟増えてて泣きそうだよな』
『パパどんまい、諦めて俺らと旅立とうぜ!』
『お土産いっぱい買おうね』
『魔力わけてくれてもいいからな』
騎士様が床に沈んだ。
こらそこの幼児三人組、騎士様を悪戯にいじるのは止めてあげなさい。
ただ神様を立たせたままもまずいだろうと言うことで、前回と同じように床に絨毯を敷き、クッションを並べた席が用意されていた。
席移動が楽との神様側からの意見もあり、今後もこの席が多用される気配。
もちろんお子様やお年寄りのための椅子席もあるよ!
他国出身の王妃様は戸惑ったらしいけれども、神様の意見に巻かれるのが刀国方式なので早く慣れるといいですね。
悟りを開くと楽になれるらしいです。
(気のせいかな、僕って王妃様に対して冷めた意見が出やすいような気がする)
(あっ、それって私のせいだわ、ごめーん☆彡)
もやもやしていたら女神様に謝罪された。
(だってさー、女の嫁をもらったせいで、老人受けルートが一個潰れたんだぜ? 理不尽じゃね?)
理不尽なのは女神様の思考だと思います。
(態度に出たら困るので何とかなりません?)
(妄想で世界動かしてる相手に何言ってんだ?)
ああん?とヤンキーっぽい開き直り方をされました。
大体老人受けってジャンルが特殊すぎる、女神様以外誰も得をしないですね。
久々の解放感に女神様のテンションがお高いようです、お酒で失敗しないように気をつけてくださいね、助けませんので悪しからず。
そう、本日の祝賀会、女神様も参加しているんだよね。
理由は簡単、カイちゃんの新たな旅立ちを祝うパーティーだから、魔王様を筆頭に魔王一家全員集合ですよ。
「魔族、ちょっと減りすぎですね」
挨拶に現れた魔王一家にカイちゃんがポツリと一言。
「減ったなら増やせば良い」
「タイガ」
力強く応えるタイガにカイちゃんが目をきょとりとさせた。そんな表情も可愛い。
この表情を独り占め出来るなんて果報者だね、ハイダル君や。大丈夫? 息してる?
「幸いに我らは母の特性も引き継いでいる、増え放題だ」
「うん、うん、そうだね!」
能力の取り扱いには気を付けてね、簡単に妊娠、出産しちゃうからね、分裂する勢いだよ。
必ずしも子供が普通の成長するとは限らないので、子育て環境とかそういったものを万全にしてから試してください。
「ふ、ふははは、魔族繁栄のため、砂漠を緑わっさわさの地に変えるぞ!」
『食べ物いっぱい植えよーね』
「俺無双!」
一部どころか大規模に人間の文化が壊れる可能性あるけれど、神の兄弟を娶った代償と受け入れてほしいなー。
大丈夫、エロに関する文化だけは死守されるはずだよ。
「樹」
「騎士様お疲れですね、明日の便には間に合いそうですか?」
「うん、何とか、船旅楽しみだね」
「楽しんできてくださいね、あまりアー君を甘やかしちゃだめですよ」
「……?」
「?」
騎士様が変な顔をしている。どうしたのだろうか。
「あの、樹ちゃんは行かないの?」
「はい。僕は刀雲とラセンの所に遊びに行く予定です」
物凄いショックを受けられた。
『きっとあれ、旅先でプロポーズとか、仲を深めるとか画策してたんだぜ』
『残念ね』
『帰国したら俺らの兄弟増えてて泣きそうだよな』
『パパどんまい、諦めて俺らと旅立とうぜ!』
『お土産いっぱい買おうね』
『魔力わけてくれてもいいからな』
騎士様が床に沈んだ。
こらそこの幼児三人組、騎士様を悪戯にいじるのは止めてあげなさい。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
329
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる