947 / 1,127
三食昼寝、家族付き
第936話
しおりを挟む
エルフは自然と共に生きる種族。だったかな?
だからだろうか、やたらにネヴォラと相性が良かった。
「帰ったらじいちゃんの手作り料理食べさせてやるからな!」
「きゅぅぃ」
「お勧めはうなぎの蒲焼だけど、今日は山菜づくしやるぞ!」
「ネヴォラー、俺らも食べたい」
「おごってー」
「この通り!」
「わたし知ってる、孤児院は門限ある!」
「っく、こんな時ばかり真面目!」
「門限破りは特大の雷落ちるってアカーシャが教えてくれた!」
エッヘンと主の背中で仁王立ちしつつ胸を張るネヴォラ、子供達はキャッキャッと仲良くしているけど、過去に一撃を食らっただろう冒険者は子供達を盾にして遠巻きにしています。
護衛が及び腰になってどうするんだろうか。
そうしている間にも再び主の角が伸び、しゅるしゅると角の先から芽が芽吹く。
もしやあれはタラの芽じゃ。
「タラの芽出た。じいちゃん大喜び」
「すげぇ」
「え、じゃあこれタラの芽の枝ってこと?」
「地面に刺したら増える?」
「涼玉様どうですか?」
「最初に採取したのはただの角だぞ、なぜなら進化したの今だから」
だから加工してもタラの芽は採取出来ないと断言する涼玉に、露骨にがっかりする子供達。
「なぁ、主の体からまた別のものが生えてきてる」
「え、どれ?」
「ほらここ、尻尾の付け根辺り」
「……涼玉様、ネヴォラ、これって」
「かあちゃ、主の尻にアスパラ生えた!!」
なんでや。
「じ、じいちゃん倒れちゃう」
「きょうきらんぶしそーだよな」
フラフラしながらネヴォラが主の首にしがみつくと、今度はそこからわしゃーーっとそら豆が。
その場にいる全員が呆然としていると今度は前足の足首辺りから菜の花、後の足首からはこごみがにゅっと生えてきた。
森の主さん、全身が面白いことになってます。
慌てて子供達と冒険者が採取するものの、採ったそばからガンガン新芽が生えてくる。
これ、キリがないな。
「騎士様帰りましょう」
「そうだね」
山菜が採れるダンジョン探しは出来なかったけど、山菜が採れる魔物は手に入ったので子供達はご機嫌。
しかも刀国に移住してくれるので今後も採取可能になるかもしれないからね、でも暮らす場所が初級ダンジョンのゴブリンの巣だからなぁ、会えるか怪しい、穴倉から出てこない可能性の方が高いよね。
「それにしても涼玉がいるのに森は枯れかけたままですね」
「基本的な生命力が足りないんだろうね、でもまぁラミアが土地に馴染めばどうにかなるよ」
「そうなんですか?」
「うん、森の主が退いて、ラミアという新しい神が据えられる事で大地が活性化されるはず」
きりっとした表情で解説する騎士様の手にはアスパラ、しっかりと採取を楽しんだようです。
今日の夕食は天ぷら中心にしてあげよう。
僕は大根おろしにポン酢が好きだけど、塩を軽く振って食べるのも捨てがたい。
でも神薙さんが食べ放題するにはちょっと足りない?
よし、ネヴォラとゴブリンを夕食に誘って主を庭に招こう、そうすれば食べ放題出来るよね。
だからだろうか、やたらにネヴォラと相性が良かった。
「帰ったらじいちゃんの手作り料理食べさせてやるからな!」
「きゅぅぃ」
「お勧めはうなぎの蒲焼だけど、今日は山菜づくしやるぞ!」
「ネヴォラー、俺らも食べたい」
「おごってー」
「この通り!」
「わたし知ってる、孤児院は門限ある!」
「っく、こんな時ばかり真面目!」
「門限破りは特大の雷落ちるってアカーシャが教えてくれた!」
エッヘンと主の背中で仁王立ちしつつ胸を張るネヴォラ、子供達はキャッキャッと仲良くしているけど、過去に一撃を食らっただろう冒険者は子供達を盾にして遠巻きにしています。
護衛が及び腰になってどうするんだろうか。
そうしている間にも再び主の角が伸び、しゅるしゅると角の先から芽が芽吹く。
もしやあれはタラの芽じゃ。
「タラの芽出た。じいちゃん大喜び」
「すげぇ」
「え、じゃあこれタラの芽の枝ってこと?」
「地面に刺したら増える?」
「涼玉様どうですか?」
「最初に採取したのはただの角だぞ、なぜなら進化したの今だから」
だから加工してもタラの芽は採取出来ないと断言する涼玉に、露骨にがっかりする子供達。
「なぁ、主の体からまた別のものが生えてきてる」
「え、どれ?」
「ほらここ、尻尾の付け根辺り」
「……涼玉様、ネヴォラ、これって」
「かあちゃ、主の尻にアスパラ生えた!!」
なんでや。
「じ、じいちゃん倒れちゃう」
「きょうきらんぶしそーだよな」
フラフラしながらネヴォラが主の首にしがみつくと、今度はそこからわしゃーーっとそら豆が。
その場にいる全員が呆然としていると今度は前足の足首辺りから菜の花、後の足首からはこごみがにゅっと生えてきた。
森の主さん、全身が面白いことになってます。
慌てて子供達と冒険者が採取するものの、採ったそばからガンガン新芽が生えてくる。
これ、キリがないな。
「騎士様帰りましょう」
「そうだね」
山菜が採れるダンジョン探しは出来なかったけど、山菜が採れる魔物は手に入ったので子供達はご機嫌。
しかも刀国に移住してくれるので今後も採取可能になるかもしれないからね、でも暮らす場所が初級ダンジョンのゴブリンの巣だからなぁ、会えるか怪しい、穴倉から出てこない可能性の方が高いよね。
「それにしても涼玉がいるのに森は枯れかけたままですね」
「基本的な生命力が足りないんだろうね、でもまぁラミアが土地に馴染めばどうにかなるよ」
「そうなんですか?」
「うん、森の主が退いて、ラミアという新しい神が据えられる事で大地が活性化されるはず」
きりっとした表情で解説する騎士様の手にはアスパラ、しっかりと採取を楽しんだようです。
今日の夕食は天ぷら中心にしてあげよう。
僕は大根おろしにポン酢が好きだけど、塩を軽く振って食べるのも捨てがたい。
でも神薙さんが食べ放題するにはちょっと足りない?
よし、ネヴォラとゴブリンを夕食に誘って主を庭に招こう、そうすれば食べ放題出来るよね。
24
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
病み墜ちした騎士を救う方法
無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。
死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。
死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。
どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……?
※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です
竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。
【完結】異世界から来た鬼っ子を育てたら、ガッチリ男前に育って食べられた(性的に)
てんつぶ
BL
ある日、僕の住んでいるユノスの森に子供が一人で泣いていた。
言葉の通じないこのちいさな子と始まった共同生活。力の弱い僕を助けてくれる優しい子供はどんどん大きく育ち―――
大柄な鬼っ子(男前)×育ての親(平凡)
20201216 ランキング1位&応援ありがとうごございました!
寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
転生したら猫獣人になってました
おーか
BL
自分が死んだ記憶はない。
でも…今は猫の赤ちゃんになってる。
この事実を鑑みるに、転生というやつなんだろう…。
それだけでも衝撃的なのに、加えて俺は猫ではなく猫獣人で成長すれば人型をとれるようになるらしい。
それに、バース性なるものが存在するという。
第10回BL小説大賞 奨励賞を頂きました。読んで、応援して下さった皆様ありがとうございました。
【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。
竜鳴躍
BL
同性でも子を成せるようになった世界。ソルト=ペッパーは公爵家の3男で、王宮務めの文官だ。他の兄弟はそれなりに高級官吏になっているが、ソルトは昔からこまごまとした仕事が好きで、下級貴族に混じって働いている。机で物を書いたり、何かを作ったり、仕事や趣味に没頭するあまり、物心がついてからは身だしなみもおざなりになった。だが、本当はソルトはものすごく美しかったのだ。
自分に無頓着な美人と彼に恋する王子と騎士の話。
番外編はおまけです。
特に番外編2はある意味蛇足です。
【完結】健康な身体に成り代わったので異世界を満喫します。
白(しろ)
BL
神様曰く、これはお節介らしい。
僕の身体は運が悪くとても脆く出来ていた。心臓の部分が。だからそろそろダメかもな、なんて思っていたある日の夢で僕は健康な身体を手に入れていた。
けれどそれは僕の身体じゃなくて、まるで天使のように綺麗な顔をした人の身体だった。
どうせ夢だ、すぐに覚めると思っていたのに夢は覚めない。それどころか感じる全てがリアルで、もしかしてこれは現実なのかもしれないと有り得ない考えに及んだとき、頭に鈴の音が響いた。
「お節介を焼くことにした。なに心配することはない。ただ、成り代わるだけさ。お前が欲しくて堪らなかった身体に」
神様らしき人の差配で、僕は僕じゃない人物として生きることになった。
これは健康な身体を手に入れた僕が、好きなように生きていくお話。
本編は三人称です。
R−18に該当するページには※を付けます。
毎日20時更新
登場人物
ラファエル・ローデン
金髪青眼の美青年。無邪気であどけなくもあるが無鉄砲で好奇心旺盛。
ある日人が変わったように活発になったことで親しい人たちを戸惑わせた。今では受け入れられている。
首筋で脈を取るのがクセ。
アルフレッド
茶髪に赤目の迫力ある男前苦労人。ラファエルの友人であり相棒。
剣の腕が立ち騎士団への入団を強く望まれていたが縛り付けられるのを嫌う性格な為断った。
神様
ガラが悪い大男。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる