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三食昼寝、家族付き
第1066話
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帝国の二つ名チームがサラッとした感じに神々に関する勉強を終えたらしい、詳しく知りたければちゃんと教えるし、実家なんだからいつでもおいでと言う感じみたいです。
しかも彼らが神々のあしらい方を勉強している間に、うちの子が帝国を裏から表から干渉しまくっていた。
「東に貴族しか通えない学園があれば、真横の土地に貴族は通えない平民のための、貴族の学園より立派でレベルの高い学園を建て!」
アー君、真っ向から貴族に喧嘩を売っていた。
刀国では出来ない体験だから張り切っていること、張り切っていること。
「西に困窮した孤児院があればシヴァを召喚して解き放ち!」
イネス、それは丸投げっていうんじゃぁ……。
「南に民を使い捨てる貴族あれば俺ら邪神一家が粛清し、げっふ」
まさに粛清してきた直後らしく、イグちゃんが盛大にゲップをした。
神薙さんのように何でもかんでも食べれるようになるにはまだ月日を要するようです。
「北に仕事もなく、食べるのに困窮して盗賊に落ちた民がいれば教育的指導してからギルドにぶち込み!」
こんな感じでな!と尻尾をブンブン振り回す涼玉、相手が五体満足で生きているかちょっと心配。
仕事を斡旋しているってことは、一応生きてはいるんだろうけども。
「俺ら兄弟、帝国全土を舞台に絶賛大暴れ中!」
今まで内政干渉してきた国よりも、領土が広ければ人も多い分、やりがいがあるそうです。
「女神が輿入れするまでにどれぐらい整えられるかなー?」
ふんふんとアー君がイグちゃんと見ているのは帝国の貴族一覧、この後どこに行くか検討中みたい。
派閥とかそういったことは一切考慮せず、ランダムに襲っているのであちらも戦々恐々としていることでしょう、政敵が居なくなったと素直に喜べないだろうなぁ。
「救済措置は用意してあるの?」
「教会に駆け込んで女神に泣きつくか、皇帝陛下か仲間達、刀国に縁を持つ相手に泣きつく」
「もっと簡単なほーほあるの」
にぱぁと笑顔を向けてきたシャムスに何か嫌な予感が。
「かあちゃが2~3日帝国に滞在すればなんかいい感じになるはず!」
「やっぱり教会がおススメです、衣食住完備です!」
「ちょっと見てきたけど、帝国の教会にはなんと! 聖獣がいる」
「見たい!」
冷静に考えれば目の前にいる我が子、イネスは神獣でシャムスはそのトップの御子だった。
もふもふに目が眩んで好奇心が先行しました。
という訳で、僕の帝国お泊りが決定。
僕の役目はとても簡単、一番大きな教会で数日過ごすだけ!
「教会のトップは金亡者のデブなじいさんだけど、実態はただの守銭奴の肥満体型なじいちゃん、なんか水を飲んでも太るって愚痴られた。基本悪い奴じゃないから安心していいと思うぞー」
闇があってもなくてもどこにでも行けるイグちゃんは、国家機密から個人の恥ずかしいネタまで結構何でも把握している。
ネタは非売品、知りたければ茶飲み友達になって好感度を上げるしかない、茶飲み友達の黒豚君のパパはネタ仕入れ放題らしいけどね。
「孤児院の子供達を虐待して売り捌いている黒い噂あるけど、ただ単に貴族から巻き上げた寄付金で子供達を育て上げて、冒険者として解き放ってるだけなんだよな。もちろん先輩冒険者に託すフォロー付き」
「樽腹が邪魔で冒険者を断念して司祭になったんだっけ、状態異常回復も受け付けているから冒険者が教会に出入りしてても不自然じゃないしな」
虐待の噂が付きまとう原因は樽腹。
なんでも子供達が面白がって腹に突進、跳ね返って地面に転がる場面を結構な頻度で貴族に見られているみたいです。
悪人面も伴い、あっという間に悪徳司祭として名が広まったと。
司祭様の動き方といい、先輩冒険者の働きっぷりといい、……帝国、ずいぶん前から刀国の手が回っていたんですね。
しかも彼らが神々のあしらい方を勉強している間に、うちの子が帝国を裏から表から干渉しまくっていた。
「東に貴族しか通えない学園があれば、真横の土地に貴族は通えない平民のための、貴族の学園より立派でレベルの高い学園を建て!」
アー君、真っ向から貴族に喧嘩を売っていた。
刀国では出来ない体験だから張り切っていること、張り切っていること。
「西に困窮した孤児院があればシヴァを召喚して解き放ち!」
イネス、それは丸投げっていうんじゃぁ……。
「南に民を使い捨てる貴族あれば俺ら邪神一家が粛清し、げっふ」
まさに粛清してきた直後らしく、イグちゃんが盛大にゲップをした。
神薙さんのように何でもかんでも食べれるようになるにはまだ月日を要するようです。
「北に仕事もなく、食べるのに困窮して盗賊に落ちた民がいれば教育的指導してからギルドにぶち込み!」
こんな感じでな!と尻尾をブンブン振り回す涼玉、相手が五体満足で生きているかちょっと心配。
仕事を斡旋しているってことは、一応生きてはいるんだろうけども。
「俺ら兄弟、帝国全土を舞台に絶賛大暴れ中!」
今まで内政干渉してきた国よりも、領土が広ければ人も多い分、やりがいがあるそうです。
「女神が輿入れするまでにどれぐらい整えられるかなー?」
ふんふんとアー君がイグちゃんと見ているのは帝国の貴族一覧、この後どこに行くか検討中みたい。
派閥とかそういったことは一切考慮せず、ランダムに襲っているのであちらも戦々恐々としていることでしょう、政敵が居なくなったと素直に喜べないだろうなぁ。
「救済措置は用意してあるの?」
「教会に駆け込んで女神に泣きつくか、皇帝陛下か仲間達、刀国に縁を持つ相手に泣きつく」
「もっと簡単なほーほあるの」
にぱぁと笑顔を向けてきたシャムスに何か嫌な予感が。
「かあちゃが2~3日帝国に滞在すればなんかいい感じになるはず!」
「やっぱり教会がおススメです、衣食住完備です!」
「ちょっと見てきたけど、帝国の教会にはなんと! 聖獣がいる」
「見たい!」
冷静に考えれば目の前にいる我が子、イネスは神獣でシャムスはそのトップの御子だった。
もふもふに目が眩んで好奇心が先行しました。
という訳で、僕の帝国お泊りが決定。
僕の役目はとても簡単、一番大きな教会で数日過ごすだけ!
「教会のトップは金亡者のデブなじいさんだけど、実態はただの守銭奴の肥満体型なじいちゃん、なんか水を飲んでも太るって愚痴られた。基本悪い奴じゃないから安心していいと思うぞー」
闇があってもなくてもどこにでも行けるイグちゃんは、国家機密から個人の恥ずかしいネタまで結構何でも把握している。
ネタは非売品、知りたければ茶飲み友達になって好感度を上げるしかない、茶飲み友達の黒豚君のパパはネタ仕入れ放題らしいけどね。
「孤児院の子供達を虐待して売り捌いている黒い噂あるけど、ただ単に貴族から巻き上げた寄付金で子供達を育て上げて、冒険者として解き放ってるだけなんだよな。もちろん先輩冒険者に託すフォロー付き」
「樽腹が邪魔で冒険者を断念して司祭になったんだっけ、状態異常回復も受け付けているから冒険者が教会に出入りしてても不自然じゃないしな」
虐待の噂が付きまとう原因は樽腹。
なんでも子供達が面白がって腹に突進、跳ね返って地面に転がる場面を結構な頻度で貴族に見られているみたいです。
悪人面も伴い、あっという間に悪徳司祭として名が広まったと。
司祭様の動き方といい、先輩冒険者の働きっぷりといい、……帝国、ずいぶん前から刀国の手が回っていたんですね。
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