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三食昼寝、家族付き
第1090話
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僕はパン粥の作り方を知らない、でもドリちゃんが作れるから平気。
そもそもパン粥って美味しいのかな? 普通にお粥がいいなぁ。
……和食食べたくなってきた。
梅、酸っぱい梅食べたい。
パン粥はすぐできるらしいけれど、その前に。
「王子を着替えさせよう、なんかこう、ジャラジャラと動き辛そう」
「その前に、この花を何とかしてほしい」
そう懇願する王子の隣には自ら作ったパン粥片手にそっと王子に寄り添う花ちゃん、植物同士会話が成立するみたいで、調理場に自由に出入りしてるんだよね。
片手に王子の着替えも持っているし、色々行動が早いですね。
そうそう、生贄トークに驚いて解説し忘れていたけど、イネスに釣りあげられた時、王子は気絶していたんだよね、それを人工呼吸で助けたのが頬を染めている花ちゃんです。
人魚に助けられて恋に落ちる話はあるけれど、ラフレシア相手では恋に落ちることはなかったようだ。
甲斐甲斐しく世話をしているので、いつか絆される日が来るかもしれない。
「グラタン美味い、チーズマシマシ最高」
「ネヴォラ、食べ終わったら遊びましょ」
「うん! クラーケンに挑もう!」
王子がお腹いっぱいになって寝そうだけど、お世話は花ちゃんに任せておけばいいか。
「花ちゃんあとよろしく」
「キシャ!」
神への生贄にされたと思ったら、ラフレシアの伴侶が出来るとは誰も思うまい。
まだ伴侶になってない?
大丈夫、時間の問題だから。
「それにしても魔力がないだけで捨てる国なんてあるんだなぁ」
『テンプレよー』
「あれだな、捨てたことによって次々災いが起こって、戻ってこいと命令するけど幸せに暮らしてるから母国の声を無視する――もう遅い系!!」
今回、災いが起こるのはヨムちゃんがかけた呪いのせいだけどね、現在、王子は花ちゃんの膝枕で寝ているけれど幸せなんだろうか?
きっとお城で飼い殺しされている頃よりは幸せっていうことで。
「ヨムちゃんがいるから池に近づいただけで大漁でした」
「虹色のマグロと金色の鰻をクラーケンから貰った」
イネスとネヴォラがむぅっと頬を膨らませながらこちらを見ている。
その背後にある山積みの魚介類が眩しい、金色から虹色までおよそ食べ物の色じゃないと思うけど、品質としては最高級なんだよね。
「あれ、そう言えば我が家って金色の卵を産む鶏いなかったっけ?」
いつの間にか見なくなったから忘れてた。
「邪神に食われる恐怖でストレスがかかってたから、果樹園に引っ越しさせた」
「ああなるほど」
今は果樹園を管理するドリアンに可愛がられ、大きくなってのびのび暮らしているそうです。
大きくの所でアー君が両手を広げたので、多分僕の知っている鶏のサイズではなくなっているんだろうな。
「ヨムちゃんがいると自動大漁です、池遊びは諦めてフルーツ狩りしましょう」
「ん! ヨムも行こう」
「行く行く!」
「俺らも行くか、夕食後のデザートを選びに!」
『あい』
「おう、かあちゃ行ってきます」
「いってらっしゃい」
子供達が出発したところでスラちゃんたち出番です、いつもより早めでお願いね、じゃないと次は山盛りの果物が来ちゃうから。
そもそもパン粥って美味しいのかな? 普通にお粥がいいなぁ。
……和食食べたくなってきた。
梅、酸っぱい梅食べたい。
パン粥はすぐできるらしいけれど、その前に。
「王子を着替えさせよう、なんかこう、ジャラジャラと動き辛そう」
「その前に、この花を何とかしてほしい」
そう懇願する王子の隣には自ら作ったパン粥片手にそっと王子に寄り添う花ちゃん、植物同士会話が成立するみたいで、調理場に自由に出入りしてるんだよね。
片手に王子の着替えも持っているし、色々行動が早いですね。
そうそう、生贄トークに驚いて解説し忘れていたけど、イネスに釣りあげられた時、王子は気絶していたんだよね、それを人工呼吸で助けたのが頬を染めている花ちゃんです。
人魚に助けられて恋に落ちる話はあるけれど、ラフレシア相手では恋に落ちることはなかったようだ。
甲斐甲斐しく世話をしているので、いつか絆される日が来るかもしれない。
「グラタン美味い、チーズマシマシ最高」
「ネヴォラ、食べ終わったら遊びましょ」
「うん! クラーケンに挑もう!」
王子がお腹いっぱいになって寝そうだけど、お世話は花ちゃんに任せておけばいいか。
「花ちゃんあとよろしく」
「キシャ!」
神への生贄にされたと思ったら、ラフレシアの伴侶が出来るとは誰も思うまい。
まだ伴侶になってない?
大丈夫、時間の問題だから。
「それにしても魔力がないだけで捨てる国なんてあるんだなぁ」
『テンプレよー』
「あれだな、捨てたことによって次々災いが起こって、戻ってこいと命令するけど幸せに暮らしてるから母国の声を無視する――もう遅い系!!」
今回、災いが起こるのはヨムちゃんがかけた呪いのせいだけどね、現在、王子は花ちゃんの膝枕で寝ているけれど幸せなんだろうか?
きっとお城で飼い殺しされている頃よりは幸せっていうことで。
「ヨムちゃんがいるから池に近づいただけで大漁でした」
「虹色のマグロと金色の鰻をクラーケンから貰った」
イネスとネヴォラがむぅっと頬を膨らませながらこちらを見ている。
その背後にある山積みの魚介類が眩しい、金色から虹色までおよそ食べ物の色じゃないと思うけど、品質としては最高級なんだよね。
「あれ、そう言えば我が家って金色の卵を産む鶏いなかったっけ?」
いつの間にか見なくなったから忘れてた。
「邪神に食われる恐怖でストレスがかかってたから、果樹園に引っ越しさせた」
「ああなるほど」
今は果樹園を管理するドリアンに可愛がられ、大きくなってのびのび暮らしているそうです。
大きくの所でアー君が両手を広げたので、多分僕の知っている鶏のサイズではなくなっているんだろうな。
「ヨムちゃんがいると自動大漁です、池遊びは諦めてフルーツ狩りしましょう」
「ん! ヨムも行こう」
「行く行く!」
「俺らも行くか、夕食後のデザートを選びに!」
『あい』
「おう、かあちゃ行ってきます」
「いってらっしゃい」
子供達が出発したところでスラちゃんたち出番です、いつもより早めでお願いね、じゃないと次は山盛りの果物が来ちゃうから。
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