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神の冒涜者、狂太郎
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トーナメント会場は静まり返っていた。
皆我が目が信じれられなかった。
確かに狂太郎はヘクタールに胸を貫かれ、殺された。
なのに狂太郎は、胸に風穴を開けて笑っている。
「いでぇ……はははは! これがごろざれるかんがくか」
狂太郎は血を吐きながら狂気する。
「きょ、狂の能力は私と同じ不老不死だったのか!」
サテラが驚愕する。
その間にもギチギチと狂太郎の傷がふさがる。今は心臓が作り出され、鼓動を始めていた。
「不老不死、なんと厄介な能力を持っていやがる!」
ヘクタールが舌打ちする。
「しかも再生速度が異常に早い」
ヘクタールが構える。
「時よ止まれ!」
再び世界が停止する。
「両手両足首胴体! すべてを切断してコンクリートで固めてやる! そこで不老不死となったことを悔やむがいい!」
ヘクタールが突撃する。
「んなことできると思ってるのか?」
狂太郎が突撃してきたヘクタールにカウンターを放った。
ヘクタールの腹部が、狂太郎の貫手で貫かれた。
「な、なぜだ! 時が止まったこの世界でなぜ動ける!」
「時が止まった? そういえば嫌に静かだ」
狂太郎はキョロキョロと辺りを見渡す。
「なんだ! サテラ! どうして固まってんだ! おい! 今俺が最高にかっこいいところだぞ!」
狂太郎がヘクタールの腸から腕を引き抜いた瞬間、時が動き出した。
「へ、ヘクタール様!」
「な、なにが起きた!」
「ヘクタール様が膝をつくなんて!」
会場は混乱の渦に飲まれる。
その中で狂太郎は静かに微笑む。
「ヘクタール、ありがとよ。俺は初めて殺される快感を味わった」
狂太郎は己の胸を掴む。
「今までずっと退屈だった。誰を殺しても、何を犯しても心は満ちなかった。だからいつしか死を考えた。最高の死を。いつか必ず現れる敵に殺されることを!」
狂太郎が拳を握りしめ、倒れるヘクタールに振り上げる。
「殺されるってのはいい気分だ。そうだろ? ヘクタール!」
「雷神剣!」
突如会場に雷鳴がとどろき、雷が狂太郎を焼き殺す。
「風神発破!」
さらに猛烈な風が狂太郎を切り裂く。
「ヘクタール! 逃げるわよ!」
「サニー! それにラーグ! なぜお前たちがここに!」
「心配だったから様子を見に来ただけだ! それより、あいつ、まだ生き返るぞ!」
ギシギシと狂太郎の死体が蠢く。
「ごちそうがさらに二匹も現れた。最高だ!」
「雷神剣!」
ラーグと呼ばれた青年が雷の大剣を狂太郎に振りかざす。
「アイスアーマー! ライト!」
狂太郎が永久凍結の鎧で防ぐ。
「あれはナンバー100の能力!」
サテラが声を上げる。
「きょうちゃんの能力が分かった」
静流が息を飲む。
「きょうちゃんの能力は、戦った相手、犯した相手の能力を手に入れる!」
世界にはルールがある。それをぶっ壊す力がある。
それは悪魔とも魔王とも呼ばれる存在が必ず持つ能力。
能力名は神の冒涜者。神の力すらも手に入れる、まさに神をも恐れぬ能力であった。
「さあ! やろうぜ! お楽しみはこれからだ!」
狂太郎が氷と雷と風の鎧を身に纏い、吠えた。
皆我が目が信じれられなかった。
確かに狂太郎はヘクタールに胸を貫かれ、殺された。
なのに狂太郎は、胸に風穴を開けて笑っている。
「いでぇ……はははは! これがごろざれるかんがくか」
狂太郎は血を吐きながら狂気する。
「きょ、狂の能力は私と同じ不老不死だったのか!」
サテラが驚愕する。
その間にもギチギチと狂太郎の傷がふさがる。今は心臓が作り出され、鼓動を始めていた。
「不老不死、なんと厄介な能力を持っていやがる!」
ヘクタールが舌打ちする。
「しかも再生速度が異常に早い」
ヘクタールが構える。
「時よ止まれ!」
再び世界が停止する。
「両手両足首胴体! すべてを切断してコンクリートで固めてやる! そこで不老不死となったことを悔やむがいい!」
ヘクタールが突撃する。
「んなことできると思ってるのか?」
狂太郎が突撃してきたヘクタールにカウンターを放った。
ヘクタールの腹部が、狂太郎の貫手で貫かれた。
「な、なぜだ! 時が止まったこの世界でなぜ動ける!」
「時が止まった? そういえば嫌に静かだ」
狂太郎はキョロキョロと辺りを見渡す。
「なんだ! サテラ! どうして固まってんだ! おい! 今俺が最高にかっこいいところだぞ!」
狂太郎がヘクタールの腸から腕を引き抜いた瞬間、時が動き出した。
「へ、ヘクタール様!」
「な、なにが起きた!」
「ヘクタール様が膝をつくなんて!」
会場は混乱の渦に飲まれる。
その中で狂太郎は静かに微笑む。
「ヘクタール、ありがとよ。俺は初めて殺される快感を味わった」
狂太郎は己の胸を掴む。
「今までずっと退屈だった。誰を殺しても、何を犯しても心は満ちなかった。だからいつしか死を考えた。最高の死を。いつか必ず現れる敵に殺されることを!」
狂太郎が拳を握りしめ、倒れるヘクタールに振り上げる。
「殺されるってのはいい気分だ。そうだろ? ヘクタール!」
「雷神剣!」
突如会場に雷鳴がとどろき、雷が狂太郎を焼き殺す。
「風神発破!」
さらに猛烈な風が狂太郎を切り裂く。
「ヘクタール! 逃げるわよ!」
「サニー! それにラーグ! なぜお前たちがここに!」
「心配だったから様子を見に来ただけだ! それより、あいつ、まだ生き返るぞ!」
ギシギシと狂太郎の死体が蠢く。
「ごちそうがさらに二匹も現れた。最高だ!」
「雷神剣!」
ラーグと呼ばれた青年が雷の大剣を狂太郎に振りかざす。
「アイスアーマー! ライト!」
狂太郎が永久凍結の鎧で防ぐ。
「あれはナンバー100の能力!」
サテラが声を上げる。
「きょうちゃんの能力が分かった」
静流が息を飲む。
「きょうちゃんの能力は、戦った相手、犯した相手の能力を手に入れる!」
世界にはルールがある。それをぶっ壊す力がある。
それは悪魔とも魔王とも呼ばれる存在が必ず持つ能力。
能力名は神の冒涜者。神の力すらも手に入れる、まさに神をも恐れぬ能力であった。
「さあ! やろうぜ! お楽しみはこれからだ!」
狂太郎が氷と雷と風の鎧を身に纏い、吠えた。
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