ユミとマオ

ゆう

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心の中にいる私

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マオの微かな寝息が聞こえる。

私は眠れないでいる。

隣には寝息をたてて寝ているのは、中学二年生の女の子、木下マオ。

彼女はとても色白だ、私も白い方だが、白さが違う。

透明感、輝きのある白さ、うまく表現できない。

とにかく柔らかそうで、触ると壊れてしまいそうな、そんな白さ。

性格は優しく明るいと思う。人の痛みがわかる優しさを持ってるような気がする。

顔もアイドル級の可愛いさ。

少し小さめの唇、柔らかそうだ。

淡いピンクの頬。触りたくなる。

大きな瞳、涙目で見つめられたら胸の奥がキューってなる。

そして私の心の痛み、苦しみ、悩み、悲しみをわかってくれる。



私は心の中にいるもう一人の私。

彼女の思いが本当の私の心の答えなんじゃないだろうか。

心の中の私は何を求めているのだろう。

考えても、考えてもわからない。

隣で寝ている可愛い天使をずっと見ていたい気持ちがある。

見ているだけなら許されるだろうか。








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