勇者召喚されたけどエリートニートで引きこもり気質(両方自称)な俺~チート使って自由気ままに過ごします~

絵樹瑠

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エリートニートなのに冒険者

いたの?

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「ご、御主人様。立てないのでつれていってくれ……」

 立てないんならまだ休んでたほうがいいんじゃない?足滑らしてドボンってなったらやばいことになるよ?

「に、新くん。私達の屍を越えて行って……!」

 自分で屍っていっちゃダメでしょ。しかもただ風呂に行くだけだし、そんな大袈裟な。

「くっ、ご主人様に着いていけないとは……奴隷としてあるまじきこと……!」

 ノリノリだねエリィ。
 まあお湯変えないといけないし、温度調整もあるから先に行っとくね。

「「「りょ、了解」」」

 見事にハモったね。







  ふ~。やっぱり一日の疲れをとるには風呂が一番だ。風呂無しとかあり得ないね?

「……」

 夜なのにまだ家に帰らないとかもないよね~。やっぱり夜は自分の部屋でくつろぎたいね。

「…………」

 それにしてもエリィ達は遅いね。そのまんま寝ちゃったのかな?
 まあ寝たら寝てたで体ぐらいは拭いてあげようかな?

「………………」

 それにしても今日は疲れたな~。
 何でこんなに疲れたんだっけ?
 思い出せないということは、そこまでたいしたことしてないと思うからいいかな?

「……………………いつまで無視するんですか……!」

 あ、いたの?

「ええずっといましたよ朝から今まで無視されながらも待っていれば流石に出てきてくれるかなと希望を持ってここにいましたよ!」

 王女、キレる。

「なのに何で貴方が出てきてやったと思ったら風呂の準備して入ってるんですか!」

 最早王女ではなく、ただの集合場所にいつまでたっても来ない人を怒っている先生みたいだ。

 けど普通ここまで待つの?どんだけ粘り強いんだよ。そこまで深華のことが大切なのかな?

「私は王女なのです。行方不明者が出れば捜索もします」

 普通そんなのは兵士がやると思うんだけどね?
 あとさっきからチラチラなに見てきてんの?

「い、一見細身に見えましたが結構筋肉質なのですね……」

 ああ、これね。ステータス補正かわからないけどなんかこっちに来たらこうなってたんだよね。

 てか王女に裸見して俺極刑にならない?よくよく考えてみるとヤバい状況だね?

「まあぶっちゃけ仕事放棄したかっただけですけどね」

 ホントにぶっちゃけたな!

「王女ってダルいんですよ?書類を見せられたりマナーだったり挨拶周りとか民衆からの期待とか友達できないし政略結婚させられる運命なんですよ!」

 ん~ぶっちゃけるね?
 これあれだわ、お転婆王女様だわ。
 そういえば最初あったとき王女らしからぬこと言ってたね?あれが素だったんだね?

「てなわけでよろしくぅ!」

 よろしくぅ、じゃねぇよ!
 仮にも王女だろ!
 俺が王女誘拐で指名手配されるだろうが!

「いや、貴方は死んでるから大丈夫だから。髪染めれば普通に生きていけるから」

 あ、そっか。
 って、納得するか!居座るつもりなら他のところ行ってやる!

「ふふん♪逃げられるなら逃げてみるといいわ!貴方の気配は完全に覚えた!」

 な、なにぃ!?
 まさかこいつも変な職業に!?
 くそっ【分析鑑定】! 






ステータス

 ストカー・デスト

Level 50

HP12500
MP20000
魔力15000

特殊職業 追跡者(他人には隠者に見える)

スキル
SRS(スーパーレアスキル)

身体超強化:持久力、瞬発力、腕力が強化される。

SS(ストーカースキル)

虚無:存在感が無くなり、認識できなくなる。ただし使いすぎると影が薄くなるので注意

絶対追跡:一度気配を覚えると何処にいても追跡できる

YS(■□◆■)

△#%&:△─□&◆%#ー─□#△─□

NS(◆■%#□)

■#◆─:△■#◆###□―





 王女が化け物だった件について。
 いや、ステータスおかしいね?こっちの世界の一般人って低いんじゃなかったっけ?勇者(オタ)顔負けだよ?あの喜び嘘だったの?

 てか追跡者って。王女なのにストーカーなの?名前もストカーだし。こっちのネーミングどうなってんの?

 あと最後のスキルとか絶対あれじゃん。ほらあれだよあれ。言ったら獲得しそうだから言はないけど。
 
 バサッ。

「ふふん♪どうですか凄いでしょこのスキル!」

 いや何で毎回俺の分析鑑定バレるの?君にいたってはスキルとか無いよね?

「勘さ!」

 あ、深華と同類か。
 そりゃあ少し目覚めるよ。多分好きな人出来たら覚醒するよ。

 チャプン。

「この追跡者って便利なんですよね。私の胸とかを宴会でチラチラ見てくる貴族どもを夜に殴っ……コホン、イタズラするときとかに」

 今殴るって言いかけたよね?

「まあ、もうあそこはうんざりなんで。魔王とかちょくちょく来ててうざかったんですよ!」

 いてたんかい魔王!
 魔王なのにちょくちょく来ていいの!? 

「なんか一目惚れだ~とか言ってくるんですよねえ。誰があんなヤツと付き合いますか。私よりか弱い癖になに言ってんだか。ぶちのめしたのに『これは……初めての快楽だ……』とか言ってくる変態何てお断りよ」

 バシャバシャ。

 あ、魔王倒したんだね。
 そして新たなる扉が開いちゃったわけか。
 でもウザいなら殺せばいいんじゃ?

「あいつ殺してしまうと魔物や魔人どもが暴れだすんですよ。勇者に殺されれば勇者に怯えて調子にのらないんですけども……。あと私が倒すとなんか担がれたり魔王以上にうざい貴族どもが群がってくるから迂闊に始末できないんですよ」

 ああだから勇者召喚したわけね?
 色々あって大変だね………。

 ところで話変わるけど何で風呂はいってんの?

「え?」

 え?じゃないでしょ!
 スキル使ってまでなんで入ってくるんですか!

「いや流石に寒いな~と思って……てへっ?」

 なんで疑問形なんだ?

「とくに意味はない!強いて言うならば意味のないことに意味がある!」

 うん、バカなんだね。よくわかったよ。王女がバカ。この国よく今までもってたね。王様が優秀なのかな。

「それにしても大変だったんですよ?泣き真似しても出てこないし、ずっと待っても意味ないし、疲れてしまったんですよ。…………ちょっと傷ついたけど」

 うん、あれはやばかった。見事な追い払いかただった。むしろ無視されたほうがよかった。

 あれ?けど俺を非難しそうだから止めたんじゃなかったっけ?

「まったく、なに私抜かして面白いことしているの!って言おうかとしてたのに……」

 それが原因ですよ。
 まあいいか。ゆっくりと浸かって疲れを癒すといい。この露天風呂は最高だからね。

「すみませんご主人様!寝いました!」

「わしも寝ていたのじゃ!」

「ごめん新くん、お待たせ!」

 あ、ここでくるの?
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