40 / 43
40 陰
◆◆
「あの方が、聖女様か…」
「何て可愛らしいのかしら…」
「それに、神々しい!」
「聖女様は、既にご自分が聖女である事を予知なさっていたそうだ…」
「素晴らしい聖女だ!この国は安泰だな!」
「他国も羨むだろう!」
エリーは、王宮でのパーティや行事の度に呼ばれ、各方面から賛辞や称賛を受けた。
エリーはそれに満足していた。
夜になり、独りになると、彼女は興奮を抑えきれなくなり、両手を広げ、
その胸の内を吐き出した。
「ああ!素敵!これこそ、本来あるべき姿!ヒロインよ!
ああ、もっと、もっとよ!あたしを賛美なさい!皆、あたしの元に跪くのよ!
貴族たちだけではなく、王も跪かせてやるわ!
この世界は、あたしの為にあるのだもの!」
エリーは、恍惚の表情を浮かべていた。
◆◆
「___王は、おまえを『王子妃に相応しくない』と判断された!
依って、アラベラ・ドレイパー公爵令嬢、おまえとの婚約は破棄となった!」
パーティ会場だ。
アンドリューがアラベラを断罪している。
「二度と、俺やエリーに近付く事は許さん!」
「フン!精々、後悔なさるといいわ!」
アラベラが捨て台詞を吐き、会場を出て行くのを、
アンドリューとエリーは満足気に眺めていた。
「驚いたな…」
「アラベラ様がそんな酷い事をしていたとは…」
「俺は気付いてたぞ、あの女のやりそうな事だ!」
皆がざわざわと噂を始める中、会場を出て行く者たちが居た。
クララ、パトリック、ブランドン、ドロシア、ジャネット、ジェローム、ファンダムの子たち…
程なくして戻って来た彼等は、隅で固まり、何か相談していた。
それをエリーは遠くから、顔を顰め、眺めていた。
クララ、パトリック、ブランドン、ジェロームが意を決したかの様に、
エリーとアンドリューの所へやって来た。
「アンドリュー様、ドレイパーの事で、訂正しておきたい事がございます」
パトリックが言うと、アンドリューは顔を顰めた。
「この様な場で言う事か!めでたい席が台無しではないか、時と場所を考えろ!」
「アラベラ様は、虐められていた私をお助け下さいました!」
クララが叫ぶと、周囲の目が集まった。
アンドリューが怯んだ隙を付き、パトリックが話し出した。
「アンドリュー様、どうかお話だけでもお聞き下さい。
誓って申しますが、ドレイパーは男子生徒を追い回したりなど、しておりません。
この半年は授業も真面目に受けています、週明けの成績をご覧になれば分かるでしょう。
他の生徒にも優しく接しています。
『公爵令嬢の立場を笠に着て、学園を我が物にしてきた』等は、言い過ぎでございます」
「《ラピッドシュート》の事は、俺から説明します」と申し出たのは、ブランドンだった。
「あの時は、危険球にカッとしちまって、俺たちもドレイパーを目の敵にしたんだけど、
後から冷静に考えてみれば、過剰に反応し過ぎたなって…
危険球が出るのは珍しくない事だし、別に、エリーに危害を加えようとした訳じゃない」
「それに、あれはアラベラの魔法では無かったんだよ、アンドリュー。
もっと、公平に判断して欲しいな」
ジェロームが付け加えた。
アンドリューは顔を顰めたままで、聞き入れる様子は無かった。
「だから、何だ?大方は間違っていないだろう?
《王子妃に相応しくない》と王が判断した、これは王命であるぞ!
おまえら如きが口を挟んで良い問題ではない!
それに、おまえたちの今の発言は、《聖女》を蔑ろにする行為だ!二度は許さぬぞ!
分かったら、さっさと立去れ!」
「パトリック、ブランドン、ジェローム様も…
あたしがどれだけ苦しめられたか、傷つけられたか、良くご存じでしょう?
それなのに、あたし、悲しいわ…」
エリーが目を潤ませ、同情を誘う。
だが、パトリック、ブランドン、ジェロームの表情は、冷ややかだった。
「自分が傷付けられ、苦しい思いをしたなら、今、どれだけ彼女が辛いかも分かるよね?」
「おまえの事は可哀想に思うけどさー、これは無いんじゃねーの?
まるで、復讐だぜ」
「以前は君の話しか聞いていなかったね、でも、彼女を知って、見方が変わったよ。
彼女はそこまで悪人じゃない、優しい心を持っているよ。
罪を憎んで人を憎まずで、いいんじゃないかな」
皆が立ち去り、エリーは唇を噛み、拳を握り締めていたが、
我慢出来なかったのか、吐き捨てた。
「何て冷たい人たちなの!あれでは、神の加護も無いでしょう!
可哀想な方たち!」
「全く、馬鹿な連中だ、エリー、気にする事は無い」
アンドリューに肩を抱かれ、エリーは何とか笑みを見せた。
◆◆
朝の教室、エリーは席に着き、手紙に気付いた。
それを読み、「ふふ」と笑う。
それから、直ぐに席を立ち、教室を出て行った。
向かったのは、三年の教室のある棟だった。
「アンドリュー様、只今、神の声を聞きましたので、お伝えします。
アラベラは白竜の生贄になる者ですが、それを察した彼女は、逃亡しようとしています。
このままでは、この国に未来は無いでしょう…」
「なんだと!直ちに、公爵家に向かい、アラベラを捕らえる様、命じる!」
「いいえ、既にアラベラは公爵家にはおりません。こちらを…」
エリーはアラベラからの手紙を、アンドリューに見せた。
「放課後、カフェでお会いする、この時が最後です。
この期を逃すと、彼女は永久に逃げ遂せるでしょう。
そこで、彼女を聖女暗殺未遂犯に仕立てあげ、その身を拘束する様、
お告げがございました___」
「分かった、毒を用意すれば良いのだな?」
二人はそれを念入りに話し合っていた。
やっぱり、二人の謀略だったのね…
ヒロインであり、前世の記憶があるならば、悪役令嬢がどう動くか分かる筈だが、
これまで、ゲーム通りに運んでいない事から、自らが手を加える事にしたのだろう。
そんな事をしなくても、良かったのに…
◆◆
「おい!見ろよ!席順表!」
学年末試験結果を踏まえ、席順が貼り出された。
多くの生徒たちが集まり、そして、どよめいた。
「二年生の首席は、パトリック・ヘイグだってよ!」
「聖女様じゃないのか?」
「それ所か、聖女様は4番だぜ…」
一番、パトリック・ヘイグ
二番、アラベラ・ドレイパー
三番、ブランドン・デッカー
四番、エリー・ハート
エリーは『信じられない』という表情で、席次を見ていた。
「あのドレイパーが、二番だぜ!」
「それじゃ、教師を軽視してたとか、授業をサボってたってのは?」
「誰かが妬んで言い付けたんじゃねーの?」
「それにしても、聖女様が順位を落とすなんて…」
「聖女様は最近授業に出てなかったし、仕方ないさ」
「けど、絶対首席になるものと思ってたからさー…」
「馬鹿!聖女様に聞こえるぞ!」
エリーの存在を思い出した皆は、口を閉じ、そそこくさと離れて行った。
そんな中、やって来たのは、パトリック、ブランドン、クララだ。
「パトリックが首席か、やったな!
けど、俺は三番のままかー、くそー、ドレイパーに負けちまった!」
「ああ、アラベラ様に教えて差し上げたいわ…きっと、お喜びになるのに…」
「クララも頑張ったね、二十番なら、来年は僕たち皆、同じクラスだよ!
夏休暇が終わったら、同じ教室で会えるよ、きっと…」
パトリックが慰める様に言う。
それを遠目に、エリーはニヤリと笑い、その場を離れた。
「馬鹿な人たち!もう、二度と、アラベラには会えないわよ!」
◆◆
「アラベラ様___!!」
アラベラが馬車に押し込まれる。
その姿は、大勢の生徒たちが見ていた。
アンドリューとエリーが馬車へ向かっていると、クララ、パトリック、ブランドンが前を遮った。
「これは、どういう事ですか?ドレイパーが何をしたと言うのです?」
「おまえたちは知らぬ方が良かろう、だが、教えておいてやる。
アラベラは聖女の飲み物に毒を盛った。
幸い、聖女は未来を知る事が出来る為、事なきを得たが、
聖女を暗殺しようと企んだ者だ、無罪放免という訳にはいかない、
暫く拘束した後、相応の処分が下るだろう___」
皆の顔から色が無くなる。
「そんな…まさか…信じられないよ」
「いいえ、これがアラベラ・ドレイパーの本性です。
あなたたちはアラベラに騙されていたのよ、早く気付けて良かったわね。
大丈夫よ、あなたたちは、聖女のあたしが救ってあげる。
この世界も、全て、《聖女の力》により、救われるの___」
エリーが聖女の微笑みを見せる。
だが、クララは涙に濡れた目で彼女を睨んだ。
「アラベラ様は、そんな方ではありません!私は知っています!
あの方は、とてもお優しい方です、誰かを傷つける様な事はなさいません!
アラベラ様を陥れるなんて酷いわ!」
「こいつ!王家と聖女を愚弄する気か!
謀反人として、おまえも一緒に捕らえられたいか!」
アンドリューが激高し、パトリックがクララを背中に庇った。
「彼女は動揺しているだけです、どうか、お許し下さい」
「フン!おまえたちの様な小者、いちいち相手にはしておれん!聖女、参ろう___」
アンドリューとエリーは王家の馬車に乗り、学園を出た。
「あの方が、聖女様か…」
「何て可愛らしいのかしら…」
「それに、神々しい!」
「聖女様は、既にご自分が聖女である事を予知なさっていたそうだ…」
「素晴らしい聖女だ!この国は安泰だな!」
「他国も羨むだろう!」
エリーは、王宮でのパーティや行事の度に呼ばれ、各方面から賛辞や称賛を受けた。
エリーはそれに満足していた。
夜になり、独りになると、彼女は興奮を抑えきれなくなり、両手を広げ、
その胸の内を吐き出した。
「ああ!素敵!これこそ、本来あるべき姿!ヒロインよ!
ああ、もっと、もっとよ!あたしを賛美なさい!皆、あたしの元に跪くのよ!
貴族たちだけではなく、王も跪かせてやるわ!
この世界は、あたしの為にあるのだもの!」
エリーは、恍惚の表情を浮かべていた。
◆◆
「___王は、おまえを『王子妃に相応しくない』と判断された!
依って、アラベラ・ドレイパー公爵令嬢、おまえとの婚約は破棄となった!」
パーティ会場だ。
アンドリューがアラベラを断罪している。
「二度と、俺やエリーに近付く事は許さん!」
「フン!精々、後悔なさるといいわ!」
アラベラが捨て台詞を吐き、会場を出て行くのを、
アンドリューとエリーは満足気に眺めていた。
「驚いたな…」
「アラベラ様がそんな酷い事をしていたとは…」
「俺は気付いてたぞ、あの女のやりそうな事だ!」
皆がざわざわと噂を始める中、会場を出て行く者たちが居た。
クララ、パトリック、ブランドン、ドロシア、ジャネット、ジェローム、ファンダムの子たち…
程なくして戻って来た彼等は、隅で固まり、何か相談していた。
それをエリーは遠くから、顔を顰め、眺めていた。
クララ、パトリック、ブランドン、ジェロームが意を決したかの様に、
エリーとアンドリューの所へやって来た。
「アンドリュー様、ドレイパーの事で、訂正しておきたい事がございます」
パトリックが言うと、アンドリューは顔を顰めた。
「この様な場で言う事か!めでたい席が台無しではないか、時と場所を考えろ!」
「アラベラ様は、虐められていた私をお助け下さいました!」
クララが叫ぶと、周囲の目が集まった。
アンドリューが怯んだ隙を付き、パトリックが話し出した。
「アンドリュー様、どうかお話だけでもお聞き下さい。
誓って申しますが、ドレイパーは男子生徒を追い回したりなど、しておりません。
この半年は授業も真面目に受けています、週明けの成績をご覧になれば分かるでしょう。
他の生徒にも優しく接しています。
『公爵令嬢の立場を笠に着て、学園を我が物にしてきた』等は、言い過ぎでございます」
「《ラピッドシュート》の事は、俺から説明します」と申し出たのは、ブランドンだった。
「あの時は、危険球にカッとしちまって、俺たちもドレイパーを目の敵にしたんだけど、
後から冷静に考えてみれば、過剰に反応し過ぎたなって…
危険球が出るのは珍しくない事だし、別に、エリーに危害を加えようとした訳じゃない」
「それに、あれはアラベラの魔法では無かったんだよ、アンドリュー。
もっと、公平に判断して欲しいな」
ジェロームが付け加えた。
アンドリューは顔を顰めたままで、聞き入れる様子は無かった。
「だから、何だ?大方は間違っていないだろう?
《王子妃に相応しくない》と王が判断した、これは王命であるぞ!
おまえら如きが口を挟んで良い問題ではない!
それに、おまえたちの今の発言は、《聖女》を蔑ろにする行為だ!二度は許さぬぞ!
分かったら、さっさと立去れ!」
「パトリック、ブランドン、ジェローム様も…
あたしがどれだけ苦しめられたか、傷つけられたか、良くご存じでしょう?
それなのに、あたし、悲しいわ…」
エリーが目を潤ませ、同情を誘う。
だが、パトリック、ブランドン、ジェロームの表情は、冷ややかだった。
「自分が傷付けられ、苦しい思いをしたなら、今、どれだけ彼女が辛いかも分かるよね?」
「おまえの事は可哀想に思うけどさー、これは無いんじゃねーの?
まるで、復讐だぜ」
「以前は君の話しか聞いていなかったね、でも、彼女を知って、見方が変わったよ。
彼女はそこまで悪人じゃない、優しい心を持っているよ。
罪を憎んで人を憎まずで、いいんじゃないかな」
皆が立ち去り、エリーは唇を噛み、拳を握り締めていたが、
我慢出来なかったのか、吐き捨てた。
「何て冷たい人たちなの!あれでは、神の加護も無いでしょう!
可哀想な方たち!」
「全く、馬鹿な連中だ、エリー、気にする事は無い」
アンドリューに肩を抱かれ、エリーは何とか笑みを見せた。
◆◆
朝の教室、エリーは席に着き、手紙に気付いた。
それを読み、「ふふ」と笑う。
それから、直ぐに席を立ち、教室を出て行った。
向かったのは、三年の教室のある棟だった。
「アンドリュー様、只今、神の声を聞きましたので、お伝えします。
アラベラは白竜の生贄になる者ですが、それを察した彼女は、逃亡しようとしています。
このままでは、この国に未来は無いでしょう…」
「なんだと!直ちに、公爵家に向かい、アラベラを捕らえる様、命じる!」
「いいえ、既にアラベラは公爵家にはおりません。こちらを…」
エリーはアラベラからの手紙を、アンドリューに見せた。
「放課後、カフェでお会いする、この時が最後です。
この期を逃すと、彼女は永久に逃げ遂せるでしょう。
そこで、彼女を聖女暗殺未遂犯に仕立てあげ、その身を拘束する様、
お告げがございました___」
「分かった、毒を用意すれば良いのだな?」
二人はそれを念入りに話し合っていた。
やっぱり、二人の謀略だったのね…
ヒロインであり、前世の記憶があるならば、悪役令嬢がどう動くか分かる筈だが、
これまで、ゲーム通りに運んでいない事から、自らが手を加える事にしたのだろう。
そんな事をしなくても、良かったのに…
◆◆
「おい!見ろよ!席順表!」
学年末試験結果を踏まえ、席順が貼り出された。
多くの生徒たちが集まり、そして、どよめいた。
「二年生の首席は、パトリック・ヘイグだってよ!」
「聖女様じゃないのか?」
「それ所か、聖女様は4番だぜ…」
一番、パトリック・ヘイグ
二番、アラベラ・ドレイパー
三番、ブランドン・デッカー
四番、エリー・ハート
エリーは『信じられない』という表情で、席次を見ていた。
「あのドレイパーが、二番だぜ!」
「それじゃ、教師を軽視してたとか、授業をサボってたってのは?」
「誰かが妬んで言い付けたんじゃねーの?」
「それにしても、聖女様が順位を落とすなんて…」
「聖女様は最近授業に出てなかったし、仕方ないさ」
「けど、絶対首席になるものと思ってたからさー…」
「馬鹿!聖女様に聞こえるぞ!」
エリーの存在を思い出した皆は、口を閉じ、そそこくさと離れて行った。
そんな中、やって来たのは、パトリック、ブランドン、クララだ。
「パトリックが首席か、やったな!
けど、俺は三番のままかー、くそー、ドレイパーに負けちまった!」
「ああ、アラベラ様に教えて差し上げたいわ…きっと、お喜びになるのに…」
「クララも頑張ったね、二十番なら、来年は僕たち皆、同じクラスだよ!
夏休暇が終わったら、同じ教室で会えるよ、きっと…」
パトリックが慰める様に言う。
それを遠目に、エリーはニヤリと笑い、その場を離れた。
「馬鹿な人たち!もう、二度と、アラベラには会えないわよ!」
◆◆
「アラベラ様___!!」
アラベラが馬車に押し込まれる。
その姿は、大勢の生徒たちが見ていた。
アンドリューとエリーが馬車へ向かっていると、クララ、パトリック、ブランドンが前を遮った。
「これは、どういう事ですか?ドレイパーが何をしたと言うのです?」
「おまえたちは知らぬ方が良かろう、だが、教えておいてやる。
アラベラは聖女の飲み物に毒を盛った。
幸い、聖女は未来を知る事が出来る為、事なきを得たが、
聖女を暗殺しようと企んだ者だ、無罪放免という訳にはいかない、
暫く拘束した後、相応の処分が下るだろう___」
皆の顔から色が無くなる。
「そんな…まさか…信じられないよ」
「いいえ、これがアラベラ・ドレイパーの本性です。
あなたたちはアラベラに騙されていたのよ、早く気付けて良かったわね。
大丈夫よ、あなたたちは、聖女のあたしが救ってあげる。
この世界も、全て、《聖女の力》により、救われるの___」
エリーが聖女の微笑みを見せる。
だが、クララは涙に濡れた目で彼女を睨んだ。
「アラベラ様は、そんな方ではありません!私は知っています!
あの方は、とてもお優しい方です、誰かを傷つける様な事はなさいません!
アラベラ様を陥れるなんて酷いわ!」
「こいつ!王家と聖女を愚弄する気か!
謀反人として、おまえも一緒に捕らえられたいか!」
アンドリューが激高し、パトリックがクララを背中に庇った。
「彼女は動揺しているだけです、どうか、お許し下さい」
「フン!おまえたちの様な小者、いちいち相手にはしておれん!聖女、参ろう___」
アンドリューとエリーは王家の馬車に乗り、学園を出た。
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