11 / 14
11
しおりを挟む
警備の者が「早く!こちらです!」と、主治医や使用人たちを連れて戻って来て、
わたしにはそれが救いの光に見えた。
「早く…ルネ様を!!」
主治医が膝を付き、皆がルネを囲む…
「ルネ様…何故この者を…この女の所為だ!ルネ様がこうなったのも全部!
この女をひっ捕らえよ!!」
エミールが大声で吠える。
だが、それに従う者はいなかった。
そんな場合では無かったのだ、皆、ルネの生死を心配し手を尽くしていた。
その内、警備員が「お静かに!」と、エミールを何処かへ連れて行ってくれた。
主治医の処置が済み、ルネを担架に乗せ、手頃な部屋へと運んだ。
わたしはルネの側に膝を付き、その手を握っていた。
ルネの顔色は白く、意識が無い所為か、生気も感じられなかった。
「ルネの馬鹿!!どうして、わたしを庇ったりしたの!!」
「わたしは大丈夫なのに!!」
わたしなら、少々斬られた処で、死ぬ事は無い。
だが、ルネは…
『これ以上、ヴァレリーを傷つけないでくれ、エミール、お願いだよ』
わたしを庇った。
わたしを傷つけるなと頼んだ。
こんな事になるなら、最初から、正体を話しておけば良かった。
《竜の血》の事を知っていたら、わたしなど心配する必要は無いと分かった筈だ。
でも、知られたく無かった!!
わたしはルネから優しくされ、女として扱われ…それを悦んでしまっていた。
今まで、わたしをそんな風に扱ってくれた者は居なかった。
わたしは、ルネのわたしを見る目が変わる事を恐れた。
少しの間でもいい、普通の女性として見られたかった___
でも、その為に、ルネが…
「ごめんなさい、ルネ…!!」
程なくし、王と母、リーズも駆けつけて来た。
「ルネの容体は!?息子は助かるのだろうね!?」
「処置はしましたが、出血が多く、体力的にも…危険な状態です…」
主治医の話に王は顔色を悪くし、崩れ落ちる様に椅子に座った。
息子の名を呼びながら泣いている。
今の彼は、王ではなく、父親だった。
「しっかりして、ヴァレリー…」
優しい母の声に、わたしは顔を上げた。
母はそっと、わたしの耳元で囁いた。
「一族に伝わる、秘伝の薬があるの」
母は小瓶に入ったそれを見せ、ウインクした。
小さな黒い粒が幾つか入っている。
「でも、主治医は許してくれないと思うから…」と、母は人差し指を口に当てた。
わたしはバッと立ち上がると、王に進言した。
「王様、申し上げなければならない事があります、お人払いをお願い致します…」
王は消沈していたが、皆を部屋から出してくれた。
母は頷き、王の元へ進み出た。
「王様、私たち一族に伝わる方法で、ルネ王太子をお救いしたいのですが、
お許し頂けますか?」
王はパッと顔を上げ、椅子から立ち上がった。
「ルネは助かるのか!?助かるなら、方法など、何でもいい!
魔族にこの身を売ってもいい!どうか、息子を助けて下さい!!」
「お任せ下さい、王様」
母が簡単に請け負うのを、わたしは半信半疑で眺めていた。
母は自信がある様だが、あの薬にそれ程の効果があるのだろうか?
わたしはそんな薬がある事も、知らなかった。
わたしたち一族は、怪我をしたり、病に掛かる事が滅多に無い為、薬など飲んだ事が無かったのだ。
ルネに秘伝の薬を飲ませるだけだと思っていたが、
母はいきなり、ルネのシャツを開けさせると、胸に巻かれた包帯を外し始めた。
「お母様!?」
流石に驚いたが、母は全く動じておらず、
それ処か、わたしの手を掴み、引き寄せた。
「少し痛いかもしれないわよ~」
母は何処に持っていたのか、小型のナイフを取り出し、わたしの親指を切りつけた。
赤い血が滲み出てくる。
それは、ルネの傷口に落ちた。
「私たちの血には、特別な力があるの、混じり合う事で血は強化される。
尤も、その効果は、愛の強さで違ってしまうのだけど…」
母は「もう良いわよ~」とわたしの手を放した。
リーズがわたしの指に布を巻いてくれた。
母はルネの口に薬を押し込み、水を飲ませていた。
「お母様、ルネは…助かるのよね?」
「勿論よ~、あなたの血が混ざったのだし、あなたの愛があれば絶対に大丈夫!
ほらぁ、見てご覧なさい」
母に促され、わたしはルネの傷口を見た。
酷い状態だった筈の傷口は、完全に血が止まり、傷口も塞がり始めている。
「!?」
「それにぃ、この薬はねぇ、一族秘伝の滋養強壮なのよぉ、
これを飲んで、一晩ゆっくり眠れば、体力回復は間違いなし!
ルネは大丈夫よ、ヴァレリー」
わたしは恐る恐る、傷口の下…ルネの心臓に手を当てた。
強く脈打つ…
お願い、絶対に止まらないでね…!
「ルネは…ルネは大丈夫ですか?」
王がふらふらとこちらへ来る。
母が王を支え、「大丈夫ですよ、ほら、顔色も良くなりましたでしょう?」と促した。
王はわたしの側でルネを覗き込み、その顔に触れた。
「ああ、大丈夫だ、ルネ…良かった…」
王が涙を零し、母は慰める様に、その肩を擦っていた。
◇
ルネは良く眠り、翌朝、目を覚ました。
「ヴァレリー」
名を呼ばれ、わたしが顔を上げると、ルネが体を起こしわたしを見て微笑んでいた。
「ルネ…!!」
わたしは握っていた手を放し、ルネに抱き着いた。
良かった!ルネが生きてる!!
「ヴァレリー、心配を掛けたね…」
ルネがわたしの背中をぽんぽんと叩いてくれた。
わたしは頷き、声を上げて泣いていた。
「ルネ!大丈夫なのかい?」
王の声で、わたしは我に返り、しぶしぶルネの体を離し、王に譲った。
王も心配して、ずっと部屋の椅子で待機していたのだ。
そして、今は涙を流して喜んでいる。
「はい、不思議な事に、傷は完全に塞がっていますし、痛みもありません。
それに、今までになく体調が良く、力も漲っている…
これは一体、どういう事ですか?」
何も知らないルネは当然だが、驚いている。
王は笑顔で、「アベラール夫人のお陰だよ」と壁際のソファを振り向いた。
ソファでは母とリーズが呑気に眠っていた。
「一族に伝わる秘伝の薬を飲ませて下さったんだよ」
王はニコニコとしている。
それだけでは無いのだが…
「一族の秘伝…」
ルネがぼんやりと呟く。
一族の事を話すなら、《今》かもしれない…
知れば、ルネはわたしを嫌うだろうか?
だけど、わたしが話していなかった所為で、こんな事になったのだ___
「ルネ様…」とわたしが口を開くのを、ルネが遮った。
「それでは、竜の血を引く一族の薬という事ですか?それは有難いですね…」
ルネが感嘆するのを、わたしは目を丸くし見ていた。
息をするのも忘れる程で、わたしは「はっ」と我に返り、慌てて呼吸をした。
「あの…ルネ様、わたしの一族の事を…竜の血を引く一族と…何故、ご存じなのですか?」
それに、一体、いつから?
驚愕しているわたしに対し、ルネはいつもと変わらない口調で話した。
「僕はオピュロン王国に留学していた事がありますので、その時に耳にしました。
アンドレ王太子の婚約の話は有名でしたので」
百年周期の結婚の事___
「実は、一度だけ王宮の会食に呼ばれた事があり、そこで、あなたを見ました。
大変に美しく、そして可愛らしかった…ですが、幸せそうでは無かった。
僕は何もしてあげられない自分が無力に思え、悔しかった…
アンドレが結婚すると聞き、僕もいい加減諦めなければと思ったのですが…
まさか、花嫁にあなたが贈られるとは、思ってもみませんでした…」
ルネは血色の良くなった顔を、更に色良くし、「ふふふ」と笑う。
だが、わたしは別の事で頭がいっぱいだった。
「知っていて、何故、わたしを庇ったのですか!?」
わたしは思わず詰め寄っていた。
だが、ルネはきょとんとしていた。
「愛する者を守る事に、理由が必要ですか?」
愛する者___
わたしはカッと顔が赤くなる。
「あなたを守り、幸せにしたい、これは、あなたを愛する僕の我儘です」
ルネに畳み掛けられ、わたしは全身が真っ赤になり、爆発寸前だった。
「ですが!わたしには、この通り、《竜の血》がありますので!
今後、この様な事はなさらないで下さい!
そうでなければ、わたしの心臓が持ちません…」
何故なら、わたしも、きっと……
「約束は出来ませんが、死なない様に努めます」
「わたしが死なせません!!」
ルネの灰色の目が、キラリと光る。
いつの間にか、王の姿は消えていて…
母とリーズも消えているだろう事を期待し…
わたしは、ルネの熱い視線に誘われるまま、体を寄せ、
唇を合わせていた___
わたしにはそれが救いの光に見えた。
「早く…ルネ様を!!」
主治医が膝を付き、皆がルネを囲む…
「ルネ様…何故この者を…この女の所為だ!ルネ様がこうなったのも全部!
この女をひっ捕らえよ!!」
エミールが大声で吠える。
だが、それに従う者はいなかった。
そんな場合では無かったのだ、皆、ルネの生死を心配し手を尽くしていた。
その内、警備員が「お静かに!」と、エミールを何処かへ連れて行ってくれた。
主治医の処置が済み、ルネを担架に乗せ、手頃な部屋へと運んだ。
わたしはルネの側に膝を付き、その手を握っていた。
ルネの顔色は白く、意識が無い所為か、生気も感じられなかった。
「ルネの馬鹿!!どうして、わたしを庇ったりしたの!!」
「わたしは大丈夫なのに!!」
わたしなら、少々斬られた処で、死ぬ事は無い。
だが、ルネは…
『これ以上、ヴァレリーを傷つけないでくれ、エミール、お願いだよ』
わたしを庇った。
わたしを傷つけるなと頼んだ。
こんな事になるなら、最初から、正体を話しておけば良かった。
《竜の血》の事を知っていたら、わたしなど心配する必要は無いと分かった筈だ。
でも、知られたく無かった!!
わたしはルネから優しくされ、女として扱われ…それを悦んでしまっていた。
今まで、わたしをそんな風に扱ってくれた者は居なかった。
わたしは、ルネのわたしを見る目が変わる事を恐れた。
少しの間でもいい、普通の女性として見られたかった___
でも、その為に、ルネが…
「ごめんなさい、ルネ…!!」
程なくし、王と母、リーズも駆けつけて来た。
「ルネの容体は!?息子は助かるのだろうね!?」
「処置はしましたが、出血が多く、体力的にも…危険な状態です…」
主治医の話に王は顔色を悪くし、崩れ落ちる様に椅子に座った。
息子の名を呼びながら泣いている。
今の彼は、王ではなく、父親だった。
「しっかりして、ヴァレリー…」
優しい母の声に、わたしは顔を上げた。
母はそっと、わたしの耳元で囁いた。
「一族に伝わる、秘伝の薬があるの」
母は小瓶に入ったそれを見せ、ウインクした。
小さな黒い粒が幾つか入っている。
「でも、主治医は許してくれないと思うから…」と、母は人差し指を口に当てた。
わたしはバッと立ち上がると、王に進言した。
「王様、申し上げなければならない事があります、お人払いをお願い致します…」
王は消沈していたが、皆を部屋から出してくれた。
母は頷き、王の元へ進み出た。
「王様、私たち一族に伝わる方法で、ルネ王太子をお救いしたいのですが、
お許し頂けますか?」
王はパッと顔を上げ、椅子から立ち上がった。
「ルネは助かるのか!?助かるなら、方法など、何でもいい!
魔族にこの身を売ってもいい!どうか、息子を助けて下さい!!」
「お任せ下さい、王様」
母が簡単に請け負うのを、わたしは半信半疑で眺めていた。
母は自信がある様だが、あの薬にそれ程の効果があるのだろうか?
わたしはそんな薬がある事も、知らなかった。
わたしたち一族は、怪我をしたり、病に掛かる事が滅多に無い為、薬など飲んだ事が無かったのだ。
ルネに秘伝の薬を飲ませるだけだと思っていたが、
母はいきなり、ルネのシャツを開けさせると、胸に巻かれた包帯を外し始めた。
「お母様!?」
流石に驚いたが、母は全く動じておらず、
それ処か、わたしの手を掴み、引き寄せた。
「少し痛いかもしれないわよ~」
母は何処に持っていたのか、小型のナイフを取り出し、わたしの親指を切りつけた。
赤い血が滲み出てくる。
それは、ルネの傷口に落ちた。
「私たちの血には、特別な力があるの、混じり合う事で血は強化される。
尤も、その効果は、愛の強さで違ってしまうのだけど…」
母は「もう良いわよ~」とわたしの手を放した。
リーズがわたしの指に布を巻いてくれた。
母はルネの口に薬を押し込み、水を飲ませていた。
「お母様、ルネは…助かるのよね?」
「勿論よ~、あなたの血が混ざったのだし、あなたの愛があれば絶対に大丈夫!
ほらぁ、見てご覧なさい」
母に促され、わたしはルネの傷口を見た。
酷い状態だった筈の傷口は、完全に血が止まり、傷口も塞がり始めている。
「!?」
「それにぃ、この薬はねぇ、一族秘伝の滋養強壮なのよぉ、
これを飲んで、一晩ゆっくり眠れば、体力回復は間違いなし!
ルネは大丈夫よ、ヴァレリー」
わたしは恐る恐る、傷口の下…ルネの心臓に手を当てた。
強く脈打つ…
お願い、絶対に止まらないでね…!
「ルネは…ルネは大丈夫ですか?」
王がふらふらとこちらへ来る。
母が王を支え、「大丈夫ですよ、ほら、顔色も良くなりましたでしょう?」と促した。
王はわたしの側でルネを覗き込み、その顔に触れた。
「ああ、大丈夫だ、ルネ…良かった…」
王が涙を零し、母は慰める様に、その肩を擦っていた。
◇
ルネは良く眠り、翌朝、目を覚ました。
「ヴァレリー」
名を呼ばれ、わたしが顔を上げると、ルネが体を起こしわたしを見て微笑んでいた。
「ルネ…!!」
わたしは握っていた手を放し、ルネに抱き着いた。
良かった!ルネが生きてる!!
「ヴァレリー、心配を掛けたね…」
ルネがわたしの背中をぽんぽんと叩いてくれた。
わたしは頷き、声を上げて泣いていた。
「ルネ!大丈夫なのかい?」
王の声で、わたしは我に返り、しぶしぶルネの体を離し、王に譲った。
王も心配して、ずっと部屋の椅子で待機していたのだ。
そして、今は涙を流して喜んでいる。
「はい、不思議な事に、傷は完全に塞がっていますし、痛みもありません。
それに、今までになく体調が良く、力も漲っている…
これは一体、どういう事ですか?」
何も知らないルネは当然だが、驚いている。
王は笑顔で、「アベラール夫人のお陰だよ」と壁際のソファを振り向いた。
ソファでは母とリーズが呑気に眠っていた。
「一族に伝わる秘伝の薬を飲ませて下さったんだよ」
王はニコニコとしている。
それだけでは無いのだが…
「一族の秘伝…」
ルネがぼんやりと呟く。
一族の事を話すなら、《今》かもしれない…
知れば、ルネはわたしを嫌うだろうか?
だけど、わたしが話していなかった所為で、こんな事になったのだ___
「ルネ様…」とわたしが口を開くのを、ルネが遮った。
「それでは、竜の血を引く一族の薬という事ですか?それは有難いですね…」
ルネが感嘆するのを、わたしは目を丸くし見ていた。
息をするのも忘れる程で、わたしは「はっ」と我に返り、慌てて呼吸をした。
「あの…ルネ様、わたしの一族の事を…竜の血を引く一族と…何故、ご存じなのですか?」
それに、一体、いつから?
驚愕しているわたしに対し、ルネはいつもと変わらない口調で話した。
「僕はオピュロン王国に留学していた事がありますので、その時に耳にしました。
アンドレ王太子の婚約の話は有名でしたので」
百年周期の結婚の事___
「実は、一度だけ王宮の会食に呼ばれた事があり、そこで、あなたを見ました。
大変に美しく、そして可愛らしかった…ですが、幸せそうでは無かった。
僕は何もしてあげられない自分が無力に思え、悔しかった…
アンドレが結婚すると聞き、僕もいい加減諦めなければと思ったのですが…
まさか、花嫁にあなたが贈られるとは、思ってもみませんでした…」
ルネは血色の良くなった顔を、更に色良くし、「ふふふ」と笑う。
だが、わたしは別の事で頭がいっぱいだった。
「知っていて、何故、わたしを庇ったのですか!?」
わたしは思わず詰め寄っていた。
だが、ルネはきょとんとしていた。
「愛する者を守る事に、理由が必要ですか?」
愛する者___
わたしはカッと顔が赤くなる。
「あなたを守り、幸せにしたい、これは、あなたを愛する僕の我儘です」
ルネに畳み掛けられ、わたしは全身が真っ赤になり、爆発寸前だった。
「ですが!わたしには、この通り、《竜の血》がありますので!
今後、この様な事はなさらないで下さい!
そうでなければ、わたしの心臓が持ちません…」
何故なら、わたしも、きっと……
「約束は出来ませんが、死なない様に努めます」
「わたしが死なせません!!」
ルネの灰色の目が、キラリと光る。
いつの間にか、王の姿は消えていて…
母とリーズも消えているだろう事を期待し…
わたしは、ルネの熱い視線に誘われるまま、体を寄せ、
唇を合わせていた___
45
あなたにおすすめの小説
追放された地味令嬢、実は王国唯一の“魔力翻訳者”でした 〜役立たずと言われましたが、もう契約は終了です〜
あめとおと
恋愛
王太子から「魔法が何も起こらない役立たず」と断罪され、婚約破棄された伯爵令嬢リリア。
追放された彼女の能力は――
魔法の“意味”を読み解き、術式そのものを理解する力《魔力翻訳》。
辺境の魔導研究所でその才能を見出された彼女は、
三百年解読不能だった古代魔法を次々と再生させていく。
一方、彼女を失った王都では魔法事故が連鎖。
国家結界すら崩壊寸前に――。
「戻ってきてほしい」
そう告げられても、もう遅い。
私を必要としてくれる場所は、
すでに別にあるのだから。
これは、役立たずと呼ばれた令嬢が
本当の居場所と理解者を見つける物語。
物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜
丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。
与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。
専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、
失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。
そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、
セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。
「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」
彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、
彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。
嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、
広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、
独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。
栄養と愛情を取り戻したセレナは、
誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、
社交界で注目される存在となる。
一方、セレナを失った伯爵家は、
彼女の能力なしでは立ち行かず、
ゆっくりと没落していくのだった――。
虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
仲良く政略結婚いたしましょう!
スズキアカネ
恋愛
養女として子爵令嬢になったレイアに宛がわれた婚約者は生粋の貴族子息様だった。
彼が婿入りする形で、成り立つこの政略結婚。
きっと親の命令で婚約させられたのね、私もかわいそうだけど、この方もかわいそう!
うまく行くように色々と提案してみたけど、彼に冷たく突き放される。
どうしてなの!? 貴族の不倫は文化だし、私は愛人歓迎派なのにオリバー様はそれらを全て突っぱねる。
私たちの政略結婚は一体どうなるの!?
◇◆◇
「冷たい彼に溺愛されたい5題」台詞でお題形式短編・全5話。
お題配布サイト「確かに恋だった」様よりお借りしています。
DO NOT REPOST.
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
婚約破棄された夜、最強魔導師に「番」だと告げられました
有賀冬馬
恋愛
学院の祝宴で告げられた、無慈悲な婚約破棄。
魔力が弱い私には、価値がないという現実。
泣きながら逃げた先で、私は古代の遺跡に迷い込む。
そこで目覚めた彼は、私を見て言った。
「やっと見つけた。私の番よ」
彼の前でだけ、私の魔力は輝く。
奪われた尊厳、歪められた運命。
すべてを取り戻した先にあるのは……
婚約破棄された令嬢は、“神の寵愛”で皇帝に溺愛される 〜私を笑った全員、ひざまずけ〜
夜桜
恋愛
「お前のような女と結婚するくらいなら、平民の娘を選ぶ!」
婚約者である第一王子・レオンに公衆の面前で婚約破棄を宣言された侯爵令嬢セレナ。
彼女は涙を見せず、静かに笑った。
──なぜなら、彼女の中には“神の声”が響いていたから。
「そなたに、我が祝福を授けよう」
神より授かった“聖なる加護”によって、セレナは瞬く間に癒しと浄化の力を得る。
だがその力を恐れた王国は、彼女を「魔女」と呼び追放した。
──そして半年後。
隣国の皇帝・ユリウスが病に倒れ、どんな祈りも届かぬ中、
ただ一人セレナの手だけが彼の命を繋ぎ止めた。
「……この命、お前に捧げよう」
「私を嘲った者たちが、どうなるか見ていなさい」
かつて彼女を追放した王国が、今や彼女に跪く。
──これは、“神に選ばれた令嬢”の華麗なるざまぁと、
“氷の皇帝”の甘すぎる寵愛の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる