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イケメンとの再会
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食堂に監査の人が来るからと、皆がバタバタしていた。
帳簿を開いて困っているようなので、お茶を差し入れした。
「そんなに大変なんですか?」
「うちは王宮の食堂だろ?出入り業者も限られてるから、別に後ろ暗いところはないんだよ。ただ、たまたま足りない食材を別のルートで仕入れて、それをいつもより高く買っちゃったりとか。
前の監査の人は細かくて。下っ端の若造だったから暇だったのかな。ネチネチ言ってきたよ」
「そんなことがあったんですね」
ライラは昨年のことは知らなかった。働き始めて半年を越えた。日々の仕事には慣れてもまだまだ、知らないことだらけ。
「あのー、私、計算は遅いのですが清書ならお役に立てるかもしれません。」
中等学校しか出ていないけれど、昔から字は誉められていた。
「わ、ライラちゃんすごく上手じゃない。こんなにきれいだと帳簿がそこだけ不自然になってしまうよ。
メニュー書くのをお願いしようかな」
「うう、何か皆さんのお役に立ちたいのに」
「じゃあ、お役人さんが来たらお茶出してあげて。
なーんか、あのピリピリした空気が苦手なんだよね。向こうも仕事だってのはわかるんだけどさ。こっちまで緊張しちまうのよ。ライラちゃんがいるだけで和むわー」
「わかりました!とびっきりのお茶をお出ししますね」
後にベテランのスーラさんは言った。
『あのとき、ライラちゃんちょっと張り切りすぎって思ったのよね』
やって来た役人を見て、ライラは驚いた。
「あの人、倒れてたイケメンさんじゃない」
ライラが働きはじめてすぐの頃に食堂の前で倒れていた人だった。
あんなに空腹になるまで働いていて
しかも、
下っ端でイライラしているだなんて可哀想。
ネチネチ言うのかしら。
言いそうだわ。
青白い顔、黒い髪、深い緑の瞳。
ろくにご飯も食べてないんじゃないかしら。
あ、眉間にシワが寄っている。
いろいろ調べるにしても、お腹がすいていては集中できないでしょう。
ライラは、オムライスを作って持っていった。
「は?これは」
「どーぞ」
「いや。私は帳簿の監査に来たので」
「食べないんですか?
今日はお腹すいてません?」
スプーンを差し出す。
「敵わないな、君には。
いただこう」
スプーンを受け取って食べはじめてくれた。
ライラはにこにこしているが、周りの部下はひきつっている。
氷の鬼上司が、監査の途中で女の子とオムライスを食べている。
「私を恐れず話ができる女性は君だけだ。」
「あのあと、ちゃんと食事をされているか心配していました。見かけないので奥様がお食事を用意されてるのかな、とか」
「そうか」
食べ進めたエドガーは最後の一口を飲み込み、水を飲む。
この人、すごくきれいに食べるのね
ライラは嬉しくなった。
「なんで笑ってるんだ」
「美味しそうに食べてくれたのと、健康そうなのと既婚者じゃないのが嬉しいです」
「私が飢えてないか心配していたのに、世話をしてくれる妻がいないのが嬉しいのか」
「あれ?矛盾してますね。おかしいですね、私」
「おかしいのは私もだ」
少し笑って
そう言って立ち上がった。
部下は、スプーンを落とした。
「笑ってる、エドガー様が、わらって」
そのあと、会計のときに
「私はわからないものをそのままにできない性質なので、近いうちに君に会いに来る」
と言われた。
ライラは、
今日はイケメンさんが笑ってるところを見られて目の保養だったわー、とポヤポヤ思っていた。
「あれ、完全にライラちゃんロックオンしてるわよね」
食堂のベテラン、スーラさんと残された部下たちは震えていた。
帳簿を開いて困っているようなので、お茶を差し入れした。
「そんなに大変なんですか?」
「うちは王宮の食堂だろ?出入り業者も限られてるから、別に後ろ暗いところはないんだよ。ただ、たまたま足りない食材を別のルートで仕入れて、それをいつもより高く買っちゃったりとか。
前の監査の人は細かくて。下っ端の若造だったから暇だったのかな。ネチネチ言ってきたよ」
「そんなことがあったんですね」
ライラは昨年のことは知らなかった。働き始めて半年を越えた。日々の仕事には慣れてもまだまだ、知らないことだらけ。
「あのー、私、計算は遅いのですが清書ならお役に立てるかもしれません。」
中等学校しか出ていないけれど、昔から字は誉められていた。
「わ、ライラちゃんすごく上手じゃない。こんなにきれいだと帳簿がそこだけ不自然になってしまうよ。
メニュー書くのをお願いしようかな」
「うう、何か皆さんのお役に立ちたいのに」
「じゃあ、お役人さんが来たらお茶出してあげて。
なーんか、あのピリピリした空気が苦手なんだよね。向こうも仕事だってのはわかるんだけどさ。こっちまで緊張しちまうのよ。ライラちゃんがいるだけで和むわー」
「わかりました!とびっきりのお茶をお出ししますね」
後にベテランのスーラさんは言った。
『あのとき、ライラちゃんちょっと張り切りすぎって思ったのよね』
やって来た役人を見て、ライラは驚いた。
「あの人、倒れてたイケメンさんじゃない」
ライラが働きはじめてすぐの頃に食堂の前で倒れていた人だった。
あんなに空腹になるまで働いていて
しかも、
下っ端でイライラしているだなんて可哀想。
ネチネチ言うのかしら。
言いそうだわ。
青白い顔、黒い髪、深い緑の瞳。
ろくにご飯も食べてないんじゃないかしら。
あ、眉間にシワが寄っている。
いろいろ調べるにしても、お腹がすいていては集中できないでしょう。
ライラは、オムライスを作って持っていった。
「は?これは」
「どーぞ」
「いや。私は帳簿の監査に来たので」
「食べないんですか?
今日はお腹すいてません?」
スプーンを差し出す。
「敵わないな、君には。
いただこう」
スプーンを受け取って食べはじめてくれた。
ライラはにこにこしているが、周りの部下はひきつっている。
氷の鬼上司が、監査の途中で女の子とオムライスを食べている。
「私を恐れず話ができる女性は君だけだ。」
「あのあと、ちゃんと食事をされているか心配していました。見かけないので奥様がお食事を用意されてるのかな、とか」
「そうか」
食べ進めたエドガーは最後の一口を飲み込み、水を飲む。
この人、すごくきれいに食べるのね
ライラは嬉しくなった。
「なんで笑ってるんだ」
「美味しそうに食べてくれたのと、健康そうなのと既婚者じゃないのが嬉しいです」
「私が飢えてないか心配していたのに、世話をしてくれる妻がいないのが嬉しいのか」
「あれ?矛盾してますね。おかしいですね、私」
「おかしいのは私もだ」
少し笑って
そう言って立ち上がった。
部下は、スプーンを落とした。
「笑ってる、エドガー様が、わらって」
そのあと、会計のときに
「私はわからないものをそのままにできない性質なので、近いうちに君に会いに来る」
と言われた。
ライラは、
今日はイケメンさんが笑ってるところを見られて目の保養だったわー、とポヤポヤ思っていた。
「あれ、完全にライラちゃんロックオンしてるわよね」
食堂のベテラン、スーラさんと残された部下たちは震えていた。
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