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恋する天才と恋していた騎士
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こんなに一つの問題に頭を悩ませたのは久しぶりだ。エトガーは手元の書類を処理しながら思った。
エリーゼからアルフレッドを排除するためにかなり頭脳と労力を使ったが、あいつはしつこかった。自分の結婚はすんなりいくといいが。
早くライラと暮らせるといいが。
昨日、両親に結婚したい相手がいると話したら、快く了承してくれた。
「エドガー、その相手のお嬢さんに婚約者はいないんだな?私情で没落させてはいけないよ」
「相手のお嬢さんの気持ちを尊重するのよ?言いくるめて結婚に持ち込んではいけませんよ。」
「人をなんだと思ってらっしゃるのですか。」
「なにって、まあアルフレッド君にあそこまで意地悪してたんだから相手のご家族にも誠意を尽くして結婚を許してもらうんだよ」
両親は温厚でエリーゼも人と争うタイプではない。
自分も争いは好まない。
だから時間の無駄にならないように最速で叩き潰すのだが、両親は息子の噂を気にしているようだ。
極悪非道だとか冷酷だとか、魔王だとか。
そんなに酷いことをしてきたつもりはないが、ライラの耳にも入っているのだろうか。
帰宅すると、エリーゼが来ていた。
「お帰りなさい、お兄様」
「来てたのか。」
「エリーゼは少し体調が悪いからこちらでゆっくりすればいいと思って呼んだのよ。」
「大丈夫か?少し痩せたんじゃないか。医者は?アイツに苦労させられているのか?いつでも帰ってきたらいい。」
「大丈夫よ、多分。しばらくこちらでお世話になるわ」
ばあやと料理人が喜んでいる。
「エリーゼがいると邸が華やかだな」
「お兄様、アル様から聞いたわ。好きな方ができたんですってね。おめでとう。お義姉様にもお会いしたいわ。」
「そうか。義姉になるんだな。不思議な感じだな。自分の大切な家族と、好きな人が
家族になるんだな」
使用人とエリーゼは驚いた。
エドガー様が
お兄様が
(微笑んだ……!)
「アルフレッド様とお兄様も義理の兄弟ですのよ?」
「ああ、残念ながらそうだったな」
一転して眉間に皺が寄った
「エリーゼ、大丈夫?」
アルフレッドが入ってきた。
「え、なにこの空気。」
「なんでもないのよ、アル様。ごめんなさいね、心配かけて」
「なんでお前までうちに来るんだ」
「あれ?聞いてない?エリーゼがしばらくこちらにお世話になるから、俺もここから通います。よろしくお願いします」
「は?」
「いいじゃない。部屋はあるし。昼間、エリーゼに何かあった時にうちなら誰かいるしお医者様も呼べるでしょ。私たちも用事で出掛けることもあるし」
母親は陽気なアルフレッドを気に入っている。
エリーゼに執着、結婚してから大事にしているから尚更だ。使用人もアルフレッドに同情していたので、結婚してからは大っぴらに歓迎している。
「ごめんなさいね、お兄様」
妹に申し訳なさそうにされては、断るわけにいかない。
夕食の時は、エリーゼの隣にアルフレッドが座ってかいがいしく世話を焼いている。
それを微笑ましく眺めている両親。
胃がムカムカする。
目がチカチカする。
あいつの色彩が派手だからだ、きっと。
「たまに大人数で食べると楽しいですね!」
料理人も張り切って肉料理を大盛りにしている。
「ライラさんも一緒に食べるともっと賑やかでしょうね」
「まて、ライラのことはまだ言うな」
「なんで?自信ないの?」
「そうじゃない。未確定事項をペラペラ喋るとは脳だけでなく口も軽いのかお前は」
「馬車で送ったときには脈がありそうだったけど」
「……どんな話をしたんだ」
「知りたい?」
「別に。……一応」
エリーゼがアルフレッドの袖を引っ張る
「あまりお兄様を苛めないで」
「苛めてないよ。
じゃあ、エドガー、あとで飲もう。付き合えよ」
エリーゼを寝かせたあと、
一階におりれば。
ウイスキーの氷割りを片手に目の座ったエドガーがソファーにいた。
「うわあ、出来上がってるじゃん。」
そういえばエドガーと二人で飲んだことはなかったと思う。結婚式の宴会では、自分も騎士団の連中に飲まされたしエドガーは苦虫を噛み潰したような顔で手酌で飲んでいた。
「お前、ライラさんに仕事のこと言ってないわけ?」
「守秘義務が多いし部署も移ってるから、言ってないな。監査だということは解っているはずだが。」
アルフレッドも水割りを作りながら、笑う。
「彼女、なぜかお前のことを下っ端で低賃金で重労働をさせられていると思っているらしい」
「ああ、ライラらしいな。初めて会ったときに俺は倒れていたから」
「なあ、何で彼女なんだ?」
「さあ。そうだな、俺は物心ついてから神童と呼ばれていて、大人からも期待と賞賛の目で見られてきた。褒め言葉も浴びるほど受けてきた。」
「あ?まあそうだな」
「初めてライラに、心配してもらって哀れみの目で見られたときに
ゾクゾクしたんだ」
「ド変態じゃねーか!」
エドガーはもう一杯作っている。
「子供に一目惚れした変態に言われたくない」
「ちゃんと結婚するまで我慢しました。お前、結婚前に手を出したら俺に呪われると思え」
「仕返しか」
「いや、応援してるよ。エリーゼにもちょうど話し相手ができたら喜ぶだろうし。ライラさんなら気が合いそうだ。あ、ライラさんお兄さんいるらしいよ。反対されないといいね!」
「お前、やっぱり仕返ししてるだろ。
兄か……。まあ可愛い妹の相手だから試練は甘んじて受ける。
あと八つ裂きにされる夢とか女性問題で失脚すればいいのにとか思われるんだろうな……
」
「酷すぎねえ?お前そんなこと思ってたのか?少なくとも俺と面識あったのに!?」
「まあライラの身内だし優しい人だろう。誠意を込めて話せばわかってくれるはずだ」
「棚上げすごいな!?文官みんなそうなの?」
ーーーーー
「アル様とお兄様、楽しそうね」
声が二階まで聞こえてくる。
使用人たちは、あれを楽しそうと言うのかどうか迷ったが、みんなエリーゼのことが好きなのでそっと微笑んだ。
エリーゼからアルフレッドを排除するためにかなり頭脳と労力を使ったが、あいつはしつこかった。自分の結婚はすんなりいくといいが。
早くライラと暮らせるといいが。
昨日、両親に結婚したい相手がいると話したら、快く了承してくれた。
「エドガー、その相手のお嬢さんに婚約者はいないんだな?私情で没落させてはいけないよ」
「相手のお嬢さんの気持ちを尊重するのよ?言いくるめて結婚に持ち込んではいけませんよ。」
「人をなんだと思ってらっしゃるのですか。」
「なにって、まあアルフレッド君にあそこまで意地悪してたんだから相手のご家族にも誠意を尽くして結婚を許してもらうんだよ」
両親は温厚でエリーゼも人と争うタイプではない。
自分も争いは好まない。
だから時間の無駄にならないように最速で叩き潰すのだが、両親は息子の噂を気にしているようだ。
極悪非道だとか冷酷だとか、魔王だとか。
そんなに酷いことをしてきたつもりはないが、ライラの耳にも入っているのだろうか。
帰宅すると、エリーゼが来ていた。
「お帰りなさい、お兄様」
「来てたのか。」
「エリーゼは少し体調が悪いからこちらでゆっくりすればいいと思って呼んだのよ。」
「大丈夫か?少し痩せたんじゃないか。医者は?アイツに苦労させられているのか?いつでも帰ってきたらいい。」
「大丈夫よ、多分。しばらくこちらでお世話になるわ」
ばあやと料理人が喜んでいる。
「エリーゼがいると邸が華やかだな」
「お兄様、アル様から聞いたわ。好きな方ができたんですってね。おめでとう。お義姉様にもお会いしたいわ。」
「そうか。義姉になるんだな。不思議な感じだな。自分の大切な家族と、好きな人が
家族になるんだな」
使用人とエリーゼは驚いた。
エドガー様が
お兄様が
(微笑んだ……!)
「アルフレッド様とお兄様も義理の兄弟ですのよ?」
「ああ、残念ながらそうだったな」
一転して眉間に皺が寄った
「エリーゼ、大丈夫?」
アルフレッドが入ってきた。
「え、なにこの空気。」
「なんでもないのよ、アル様。ごめんなさいね、心配かけて」
「なんでお前までうちに来るんだ」
「あれ?聞いてない?エリーゼがしばらくこちらにお世話になるから、俺もここから通います。よろしくお願いします」
「は?」
「いいじゃない。部屋はあるし。昼間、エリーゼに何かあった時にうちなら誰かいるしお医者様も呼べるでしょ。私たちも用事で出掛けることもあるし」
母親は陽気なアルフレッドを気に入っている。
エリーゼに執着、結婚してから大事にしているから尚更だ。使用人もアルフレッドに同情していたので、結婚してからは大っぴらに歓迎している。
「ごめんなさいね、お兄様」
妹に申し訳なさそうにされては、断るわけにいかない。
夕食の時は、エリーゼの隣にアルフレッドが座ってかいがいしく世話を焼いている。
それを微笑ましく眺めている両親。
胃がムカムカする。
目がチカチカする。
あいつの色彩が派手だからだ、きっと。
「たまに大人数で食べると楽しいですね!」
料理人も張り切って肉料理を大盛りにしている。
「ライラさんも一緒に食べるともっと賑やかでしょうね」
「まて、ライラのことはまだ言うな」
「なんで?自信ないの?」
「そうじゃない。未確定事項をペラペラ喋るとは脳だけでなく口も軽いのかお前は」
「馬車で送ったときには脈がありそうだったけど」
「……どんな話をしたんだ」
「知りたい?」
「別に。……一応」
エリーゼがアルフレッドの袖を引っ張る
「あまりお兄様を苛めないで」
「苛めてないよ。
じゃあ、エドガー、あとで飲もう。付き合えよ」
エリーゼを寝かせたあと、
一階におりれば。
ウイスキーの氷割りを片手に目の座ったエドガーがソファーにいた。
「うわあ、出来上がってるじゃん。」
そういえばエドガーと二人で飲んだことはなかったと思う。結婚式の宴会では、自分も騎士団の連中に飲まされたしエドガーは苦虫を噛み潰したような顔で手酌で飲んでいた。
「お前、ライラさんに仕事のこと言ってないわけ?」
「守秘義務が多いし部署も移ってるから、言ってないな。監査だということは解っているはずだが。」
アルフレッドも水割りを作りながら、笑う。
「彼女、なぜかお前のことを下っ端で低賃金で重労働をさせられていると思っているらしい」
「ああ、ライラらしいな。初めて会ったときに俺は倒れていたから」
「なあ、何で彼女なんだ?」
「さあ。そうだな、俺は物心ついてから神童と呼ばれていて、大人からも期待と賞賛の目で見られてきた。褒め言葉も浴びるほど受けてきた。」
「あ?まあそうだな」
「初めてライラに、心配してもらって哀れみの目で見られたときに
ゾクゾクしたんだ」
「ド変態じゃねーか!」
エドガーはもう一杯作っている。
「子供に一目惚れした変態に言われたくない」
「ちゃんと結婚するまで我慢しました。お前、結婚前に手を出したら俺に呪われると思え」
「仕返しか」
「いや、応援してるよ。エリーゼにもちょうど話し相手ができたら喜ぶだろうし。ライラさんなら気が合いそうだ。あ、ライラさんお兄さんいるらしいよ。反対されないといいね!」
「お前、やっぱり仕返ししてるだろ。
兄か……。まあ可愛い妹の相手だから試練は甘んじて受ける。
あと八つ裂きにされる夢とか女性問題で失脚すればいいのにとか思われるんだろうな……
」
「酷すぎねえ?お前そんなこと思ってたのか?少なくとも俺と面識あったのに!?」
「まあライラの身内だし優しい人だろう。誠意を込めて話せばわかってくれるはずだ」
「棚上げすごいな!?文官みんなそうなの?」
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「アル様とお兄様、楽しそうね」
声が二階まで聞こえてくる。
使用人たちは、あれを楽しそうと言うのかどうか迷ったが、みんなエリーゼのことが好きなのでそっと微笑んだ。
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