【完結】魔界のアダルトグッズ屋のモニターにされました

仙桜可律

文字の大きさ
2 / 6

店と工房

しおりを挟む
 お茶を入れてくれた男は
「で、どうして君は落ちてきたの」

「会話できるの!?」

 言葉が通じないんだと思っていた

「うん、わかるよ」
「じゃあなんでさっきまで喋らなかったの」

「君が聞かれたくないかと思って」

 確かに、「人間より良い」とか 「もうこんなの普通のディルドで満足できない」とかもっと恥ずかしいことを言ってた気がする

「意地悪だわ」
「その代わり、したいことは叶えてあげたでしょう」

「たしかに、良かったけど」

「君は人間の女性で間違いないね」

「はい。」

「ここは魔界で多種多様な生物がいる。でも君の世界と同じようにセックスや一人での需要は色々あるようだ」

ディルドやシーツを一瞬で綺麗にしたから、魔法なんだと思った。
そういう異世界だとは思ったけど
「媚薬や淫魔もいたりするんですか」

「君は本当にいやらしいことが大好きなんだね。理想的だ」

ニッと口の端を上げて笑う。

「私はこういう店をしていて、君にモニターになってほしい。」

手を引いて連れていかれた先には

棚に置かれた色々なもの
器具、ガラス瓶に入った液体

ディルド……?

二股にわかれていたり
ゴツゴツしていたり、エリンギみたいだったり、段差がたくさんあったり

また疼いてきた

「また濡れてるの?」

「そんなこと……」

「どれを試してもいいよ。こっちには男性用のオナホールがある。
君のタイプを作りたい。」

「えっ?」

「小柄な人間のオナホールが欲しいと最近よく聞くから」

「人間とセックスするのが好きな魔族もいるの?」

「いるけど……やめといた方がいいよ。壊されるから」

「壊される……」

「そこでヨダレ垂らしそうな顔しないでくれるかな。ラブドール作りたくなるから。
どう?やってくれる?君の体を傷つけることはないと誓うよ。契約書に書くし、傷つけても治すよ」

ちょっと怖いけど、ディルドだけでも人間の世界では見たことがない形だし
触手が水槽にいた。

「それ、さっきまで君の体液をやったら喜んでたよ」

「どういうこと!?」

「ぬるぬるのディルドを喜んで舐めてた」

恥ずかしい

「今も君の発情した匂いでそいつらエサをねだっている。試す?」

「試すって……」

「そんなに期待されると困るけど」

彼は水槽から一株取り出した。長いエノキ茸みたいだ。
うにょうにょと伸びるそれを胸元に放り込まれた。
ぞわぞわ、ニュルニュル、すぐに両方の乳首に絡まって締めるのと、先端をすりす「するのと、谷間も往復して首もともトントンさらて、耳に入り込むものもいる。

「ひっ、やああぁぁ」

しゃがみこんで、彼に捕まった。

「あれ、計算より敏感だな。個体差かな。
奥に戻ろうか。店先だと匂いで客が来ちゃうから」

「あ、歩けない……」

「あ、そのセリフもいいね。パッケージに使おう」

「助けてよ……」

「胸だけでイクわけないでしょ、ほら立って」

腰をさわられただけで、
イってしまった

「マジか」
「私だって、こんなのはじめてなんだから」

睨むと、彼が少し後退りした。

「なるほど、客が言ってた意味がわかった。これはちょっとめちゃくちゃにしたくなるね」

抱き抱えて、奥の工房のベッドに移った。
服を脱がせると触手は股間に移動していた。

じゅるじゅると啜られるし、全体に引っ付いてスリスリグルグル震えている。
長く伸ばして乳首や耳も擦っている。
中にも入っている。下腹がピクピク痙攣している。

もう声が何度もイっているから、言葉になってない。

「これ、好き?」

「うん、好き」

「ずっとこうしてても良いよ」

「ずっとは嫌ぁ、」

「嘘つき、気持ちいいくせに」

「気持ちいい、いいけど、あっ、もっと奥も欲しいの!」

男は店に戻ってディルドを取ってくるか
自分が抱くか

二択を考えた。
自分抱いたらハマって抜けられなくなって店は閉店、借金、野垂れ死。

それはさすがに嫌だなと思った。

店に向かったときに、扉を叩く音が聞こえた。
「閉店なのに」

まあ、来るのは多分あいつだ。

「おい、ノア。入れろ」

狼獣人のガイだ。
黒髪、長身細身。

「お前、この店で何してた?これは絶対に女だろ」

 異常に鼻が良い。
「とりあえず入れ」

店に結界を張った。

奥の工房に近づくにつれ、ガイの呼吸が荒くなる。

「まさかこれ、人間?お前どうやって」

「言っても信じないと思うけど発情した人間が落ちてきたんだよ」

「どこのエロサイトだよ」

幼馴染みのガイは、昔から人間溺愛のエロ妄想がお気に入りだった。
「頼む、一回でいいから見せてくれ。人間をオカズに抜きたい。」

人間の女の子に幻想を持っているガイに言えなかった

もう仕上がっていてドロッドロだぞ、と。
お前の好きな
怯えている人間を溺愛して淫乱にする
というのはちょっと違うぞ
まあ狼の愛はだいたい重い
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

魚人族のバーに行ってワンナイトラブしたら番いにされて種付けされました

ノルジャン
恋愛
人族のスーシャは人魚のルシュールカを助けたことで仲良くなり、魚人の集うバーへ連れて行ってもらう。そこでルシュールカの幼馴染で鮫魚人のアグーラと出会い、一夜を共にすることになって…。ちょっとオラついたサメ魚人に激しく求められちゃうお話。ムーンライトノベルズにも投稿中。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

鳴宮鶉子
恋愛
辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

憐れな妻は龍の夫から逃れられない

向水白音
恋愛
龍の夫ヤトと人間の妻アズサ。夫婦は新年の儀を行うべく、二人きりで山の中の館にいた。新婚夫婦が寝室で二人きり、何も起きないわけなく……。独占欲つよつよヤンデレ気味な夫が妻を愛でる作品です。そこに愛はあります。ムーンライトノベルズにも掲載しています。

つかまえた 〜ヤンデレからは逃げられない〜

りん
恋愛
狩谷和兎には、三年前に別れた恋人がいる。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

処理中です...