甘党ドラゴン。

るうあ

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ドラゴンと好事 (本編完結)

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 風が、いきなりわたしの目の前に降りてきた。
「きゃっ」
 つむじ風が垂直に落ちてきたようだ。突風にあおられて、わたしは思わず首をすくめて目を閉じた。と、同時に、体がぐらりとかしぐ。よもや尻もちを……というところで、何かがわたしの体を支えて、引き寄せた。
「……えっ?」
 わたしは誰かに抱きしめられていた。しかも胸元に顔を押し付けられている。風はすでにやんでいて、わたしはそろりと瞼をあげる。
 えっ、なに、なんなの、なにごとなのっ!?
 状況がイマイチ把握できない。だけど、誰かに……しかも「男性」に抱きしめられているのは、わかった。わたしよりうんと背の高い人だ。わたしの体を両腕の中にすっぽりと包みこんでいる。
「ミルカ」
 と、わたしを抱きしめてる人が、わたしの名を囁いた。腕の力を緩めてくれないから顔を上げたくてもあげられない。なんとか身じろぎ、顔をずらして息を吸って、吐いた。それから改めて視線も動かす。視界に入ったものは、白い素肌。女性のものではない胸元で……。
「……っ」
 驚きのあまり声が出なくなるって、ほんとだ。一瞬、呼吸が止まったもの。
 わたしを抱きしめてるこの人が誰なのか分かったのと同時に、別のことにも気がついたのだ。
「すっ、すっ、水竜様、ですかっ?」
 身動きのとれないまま、わたしは大声で問いかけた。「うむ」と短い応えが頭上から返ってきた。
 顔を上げると、そこに見えたのは満面笑顔の美男子。ちょっぴり面長の、白皙の美男子だ。
 ――水竜様だ。
 手のひらサイズから等身大の青年姿へ見事に変身しているけど、まちがいない。
 すらりとした体躯に、青みを帯びた銀の長髪、そして中性的な美貌。目も眩むほどの美男子はたしかに水竜様だ。
「ミルカ、礼を言うぞ」
 水竜様はそう言って、片方の手でわたし腕を、もう片方の腕で腰を掴んだ。
 なんか手慣れてませんか、水竜様!? わたしを抱き寄せる手つきとか笑い方とか!
「……っ」
 水竜様の瞳に、吸い込まれそう。
 流水のような結晶水のような、とても不思議で綺麗な水竜様の双眸。多彩な色を瞳の奥に秘めていて、それが瞬きごとにチラチラと揺らめく。儚げな色の瞳孔なのに、視座はしっかりと鋭く、神秘的な光彩を含んだ双眸はわたしをとらえて離さない。
 目の当たりに迫る水竜様の美男子ぶりに、わたしは声を失う。視線をはずせない。というか、顔を俯かせようものなら、別の直視できないものが視界に入っちゃうので、視線をはずしようがないんだけど。
「ミルカのおかげでチカラを取り戻せたぞ。おお、この甘美なほどのチカラはどうじゃ! 胸の内が震えるようじゃ」
「……え、と……」
「ミルカの口づけの甘さは格別じゃ! もう一度所望してもかまわぬか?」
「……ちょっ、まっ、……っ」
 言うなり、水竜様はその端正な唇をわたしの唇に押し当ててきた。
 水竜様、強引にも程があるでしょうっ! 訊いておくだけ訊いておいて、返答待たずに実行とか……っ!
「……っ」
 ちょっと水竜様! 唇吸うだけじゃなく、舐めたり、甘噛みしたりするのは、どうなのっ!?
 そ、そりゃ、自分でもびっくりなほど、嫌じゃないんだけど。でも、恥じらいはあるわけで! こんなのはっ、初めてなんですけどっ!
 水竜様は息継ぎのために、一度顔を離してくれた。
「……っ」
 ハァッと息を吐いて、新鮮な空気を吸い込む。
 わたしはもう窒息寸前。顔は赤いし、息は荒いし、動悸は激しいし、目がチカチカして、立っているのもやっとって感じだ。
「ほうっ、なんたる甘さ。身の内が滾って、蕩けそうじゃ。ミルカ、今一度」
「ちょっ、ちょっと待ってってば、水竜様っ!」
 水竜様は再び顔を近づけてきたけど、今度は慌てて阻止した。水竜様はきょとんとしている。なんでそんな無邪気な顔をしてるのかな、水竜様は!
「すっ、水竜さ、まっ、あのですねっ!」
 息が上がって言葉が詰まりがちになる。
「うむ、なんじゃ、ミルカ?」
 水竜様といえば暢気な顔と声音で。何も分かってない様子だ。さっきもそうだったけど!
 水竜様、すっぽんぽんだから! 真っ裸だから! ものすごく目のやり場に困るんだってば!
 って、それを訴えようとしたのだけど、水竜様に遮られてしまった。
「おお、そうじゃ、ミルカ。そなたの恩に報いるためにどうしたら良いものかと思案を巡らせておったのだが」
 えぇっ? そんなこともうすっかり忘れてると思ったのに!
 水竜様はわたしの両手をしっかと掴む。
「吾は決めたぞ、ミルカ」
「は、はぁ……?」
 そんな「良いこと思いついた」みたいな顔をされましても。嫌な予感しかしません、水竜様。
 そんなことより、前を隠してください、水竜様。せめて下半身だけでもいいから!
「ミルカ、吾は」
 水竜様が語を継ごうとしたその時だった。
「悪竜退散――っ!!」
 わたしの背後から怒号と乾燥した葉っぱが飛んできた。
「ミルカから離れろ、悪竜めぇぇっ!!」
 怒号の主はもちろんアルト兄さんだ。
 アルト兄さんは水竜様に両手を握られているわたしの肩をうしろから掴み、水竜様から引き離そうとする。肩越しに振り返り見たアルト兄さんの表情こそ、悪鬼みたいでおそろしい。
「僕の大事なミルカになにしてくれてんだ、この変態ドラゴンがぁっ!」
「むむっ」
 悪竜だの変態だの言われて、さすがに水竜様は気色ばんで言い返した。
「変態に変態と言われる筋合いはないわ、この愚か者め!」
「誰が変態だ! その台詞、そっくりそのまま返すわ、このボケ竜が! ミルカに触るな! さっさと手を離せ!」
「そちこそミルカを離さぬか、狂妄者め!」
「大事なミルカを露出狂のドラゴンの餌食にされてたまるか、アホ!」
「ぬぬう、アホと言うたか、このうつけ者めが!」
 ……うわぁ……なんて程度の低い口喧嘩だろう……。子どもの言い争いと同じレベルなんだけど。聞いてるこっちが恥ずかしくなる。そのうち「おまえのかーちゃんデベソ」とか言いだしそう。
 水竜様は怒髪天を衝くを見事に体現し、銀の髪を逆立てている。局地的な竜巻が頭上にあるような感じだ。空気がちょっとだけぴりぴりとしてる……気がする。
 アルト兄さんはといえば、怖気づく様子はちっとも見られず、それどころか口汚い罵りの言葉を発しながら水竜様に向けて葉っぱを投げつけたり、枝葉をぶんぶん振りまわしたりしてる。おとなげないったらありゃしません。
 アルト兄さんが振りまわしてる葉っぱは、薬蕩用に乾燥させておいたニガヨモギだ。
 ニガヨモギは悪霊を祓う効力があるって言われてるんだけど、だからって水竜様に投げつけたってどうしようもないと思うし、第一、もったいない。たくさん摘んで、たくさん干しておいたものとはいえ、大切な「食材」なんだから!
 それに水竜様は、たしかにちょっと露出狂はいってるかもしれないけど、仮にも、一応、本物のドラゴンだ。いまのこの姿ではとてもそうは見えないけれど、立派な神獣(のばず)だ!
 そのドラゴンに向かって、子どもっぽい罵詈雑言を投げつけるのは、いかなものか。
 とはいえ、わたしは水竜様とアルト兄さんの板挟みになって、くちばしを容れることすらできないでいる。
「聞け、愚兄よ!」
 轟然と、水竜様が語を放つ。さすが、声に威圧感がある。アルト兄さんも一瞬怯んでしまうくらいに。
 水竜様はわたしから手を離し、その両手を腰に当ててふんぞり返った。全裸で。
「吾はミルカを愛しゅう思う故、ミルカの夫になると決めた! 吾はミルカのつがいとなり、生涯かけてミルカの恩に報いるのじゃ!」
「えぇぇっっ!?」
 即座に声をあげたのは、わたしだ。
 いきなり何をいいだすの、水竜様!?
 あまりの衝撃に顎がはずれそうになったよ! なにそれ、水竜様、なに宣言しちゃってるの? 夫って、番って!?
 いや、てゆーか水竜様、すっぽんぽんのままなのは、ほんともう勘弁してくださいってば!
「ふざけんな、変態ドラゴン!」
 憤然と言い返したのはアルト兄さんだ。
「ミルカは僕の嫁だっ!」
 それも違うからっ!
「ミルカは僕の嫁になるってもう決定事項だから! 変態ドラゴンに渡すわけにはいかない! 変態ドラゴンはさっさと巣に帰れ!」
「そちはミルカの実の兄であろう? 兄ならば、ドラゴンの番となる妹の幸甚を祝うがよかろう。そちこそ、さっさとフリーダとやらに嫁をあてがってもらえ!」
 言うなり、水竜様はわたしの手をむんずと掴んだ。負けじと、アルト兄さんもわたしの手を掴む。
 もうっ、なにこの状況? 意味がわかりません。
 両側から手を引っ張られて、にっちもさっちもいかないんですけど! 痛いし!
「ちょっ、ちょっと、二人とも!」
 痛いから手を離してくれっていうのに、二人はわたしの訴えなんてまるっきり無視だ。
「ミルカは吾の番となるのじゃ!」
「ミルカは僕の嫁!」
 と言い合って、どっちも譲らない。当人の意見など聞く耳持たずだ。わたしのことなんて見えてないんじゃないの?
 げんなりしていると、ふと思い出したかのように、水竜様がわたしに目を向けて言った。
「そうじゃ、ミルカ。吾と番になったら、ともに旅に出ぬか? もちろん果樹園に戻りたかったらいつでも戻ればよい。気ままにあちらこちらと飛びまわるのも、ミルカと一緒であったらさぞ楽しかろう。どうじゃミルカ? 吾は、ミルカの望みを叶えてやりたい」
「…………」
 水竜様ににっこり微笑みかけられて、心がぐらついてしまった。具体的にどうとかではなく。
「だめだよ、ミルカ! 変態ドラゴンの甘言にだまされちゃ! ミルカは僕と一緒にこの果樹園で幸せに暮らすんだから! この果樹園を捨てたりしないよね、ねっ?」
 アルト兄さんは必死の形相だ。不安そうな面持ちで情に訴えかけてくる。
「…………」
 もう、何が何だか。
 わたしとしては、いますぐ解放してほしいわけなんですけども。あと、水竜様には前を隠してほしいんだけど。
 そんなわたしの心情をちっとも察してくれず、水竜様とアルト兄さんは熾烈で程度の低いバトルを再開させた。
「ミルカは吾の番じゃ」「ミルカは僕の嫁だ」の応酬。
 しかもわたしの手をひっぱりあうものだから、腕が痛いっ!
 ああ、ほんともうっ! 締めて結んでおいた堪忍袋の緒が、またしてもぶち切れそう。というか、ぶち切れた!
「い・い・か・げ・ん・にっ、しなさいっ、ふたりともっ!」
 辛抱堪らず、喚いた。
「いいかげんにしないと、今日の夕ご飯とその後のデザート、抜きにしますからねっ!」
 効果は覿面。ふたりは同時にわたしの手を離した。
 二人は「それは勘弁してくれ」と言わんばかりの表情だ。
 わたしはまず水竜様に目をやる。まず一息ついてから、きつい口調で叱りつけた。相手がドラゴンだろうとトカゲだろうと露出狂だろうと、容赦はしない。
「水竜様、さっきも言いましたよね。服を着てください。いつまですっぽんぽんでいるつもりですか」
「す、すまぬ……」
 水竜様は慌てて衣服を身に纏う。素肌がきらきらと光り、その光が衣服に変わっていく。
「これで……よいか?」
「人間になる時は極力服を着用するよう心がけてください。分かりましたか?」
「う、うむ。以後気をつけよう……」
 水竜様はしょぼんとした顔で肩を竦ませる。
 水竜様の返事を聞いてから、わたしは次にアルト兄さんの方に目をやった。
 アルト兄さんは「ざまーみろ」とせせら笑っている。
「それからお兄ちゃん。水竜様に謝って」
「えっ、なんで」
 意外そうにアルト兄さんは目を剥く。
「なんでじゃありません。悪竜は言いすぎです。水竜様の本当の姿をお兄ちゃんも見たでしょう?」
「あ、ああ、うん、空を飛んでたのは、たしかに見たけど……」
「ドラゴンは神獣です。言葉汚く侮辱したことをお詫びするのは当然です。できないなら、フリーダさんのところに強制連行して、そのあと絶交です」
「そんな、酷いよ、ミルちゃん……」
「できないの、お兄ちゃん?」
「……うう」
 反論は受け付けないと突っぱねると、アルト兄さんはがっくりと項垂れた。そしてチラッと目線をあげて水竜様を見やり、不請不請ふしょうぶしょうながらも謝罪した。
「さっきは言いすぎました。スイマセンデシター」
 誠意はちっとも感じられなかったけれど、とりあえず頭を下げたから、これでよしってことにしよう。水竜様も口を噤んでいる。双方、納得はしてないかもだけど、とりあえず落着ってことにしよう。
「さて!」
 わたしは両手をパンッと叩いて鳴らした。
 水竜様とアルト兄さんは顔をあげてわたしを見る。
「仕事はたくさんあるし、休憩はこれにて終了! ここの片付けはわたしがするから、アルト兄さんは売上金や買いつけてきた物を整理整頓しておいて。旅帰りだし、休み休みでいいから」
「……うん、わかった」
 アルト兄さんはいかにもしょんぼりと肩を落とし、悄然としている。あんまりにもしょぼくれた姿に、ちょっと憐憫の情がわいてしまった。
「今日の夕食は、アルト兄さんの好物を作るから」
 わたしがそう言うや、アルト兄さんはぱっと顔を上げ、表情を明るくした。
「他にもやってほしいことあったら、何でも兄ちゃんに言うだよ、ミル」
 単純なのは、アルト兄さんの長所……かもしれない。

 アルト兄さんを見送ってから、今度は水竜様の方に顔を向けた。
「水竜様は、どうします?」
 水竜様は返答に窮したような、複雑な顔をしていた。
「吾は」
 初めて会った時から偉そげな態度の水竜様だったけど、今はひどく心細げで、おどおどとしてる。
 ちょっと脅かしすぎちゃったかな、と思わないでもない。
「吾は、その……」
 水竜様は弱気な様子で、わたしの顔色を窺いながら語を継いだ。
「できれば、ミルカの傍にいたい。ここに留まらせてほしいのじゃが、いかがであろう?  果樹園の仕事も、人間の姿でおれば、すべてとはゆかぬが手伝えると思う。……ミルカが帰れというなら、帰るが」
「帰れなんて、言いませんよ」
 捨てられた仔犬みたいな顔で遠慮がちに懇願されちゃったら、帰れなんて言えっこない。
 わたしは軽く嘆息し、続けた。
「果樹園の仕事、手伝ってくれるなら助かります。賃金はそうたくさん払えないけど、代わりにデザート付の食事を提供しますね。それでよかったら」
「賃金など要らぬ。ミルカの手料理を食べられるのなら、それだけで満足じゃ!」
 水竜様は喜色を浮かべた。つられてこちらまで笑顔になってしまうような、無邪気でおおらかな笑みだ。さっきまでの苛立ちがスゥッとひいていった。わたしも、けっこう単純だ。
「叶うならば、ミルカの甘い口づけも欲しいのじゃが」
 っていう水竜様の呟きは聞かなかったことにして。
 まさか水竜様を「雇う」ことになるなんて。恐れ多い気もするけれど、水竜様からの申し出だし、断る方がかえって失礼にあたるだろう。……と、自分を納得させた。
 ここであっさり水竜様とお別れしてしまうのは淋しいなって思ってたから、水竜様の滞在は、素直に嬉しい。いろいろと問題はありそうだけどね。アルト兄さんとかと。
「のう、ミルカ。さきほど申したことじゃが」
「はい?」
「番のことじゃ。吾は、決して戯れで申したのではないぞ? 言うたであろう、ドラゴンは、嘘はつかぬ」
「……はぁ……」
 なんと応えてよいやら。笑みがひきつってしまう。
 迷惑というのじゃないけど、……だってあまりにも唐突だし、非現実的すぎるもの。ドラゴンが夫になるなんて。
 だいたい、出逢ってまだほんのちょっとしか経ってない。俄かには信じられないよ……。
 そう言うと、水竜様は「時間など関係ない」と言いきった。吾は吾の直感を信じる、と。
「吾の番には、ミルカこそが相応しい。吾が本気であるという証拠に、ミルカ、そなたに吾の真の名を教えて進ぜよう」
 真の名を教えるとは、つまり吾の心魂をミルカに捧げるということじゃ、と水竜様は言った。そして、わたしに拒む隙も与えず、そっと耳打ちをしてきた。
「吾の名は、――……」
 空気にも聞かさぬよう、ひそやかな声で。
 ふんわりとした風が頬に触れて、それは水のように冷たいのに、白湯のようにあたたかくて、とっても不思議な感覚だった。頬が紅潮してくる。
 水竜様の真の名が、心に響いてくるようだった。
 それは、とても奇妙な感覚だった。
 甘酸っぱいような、痛いような、今まで知らなかった感覚に、わたしは少なからず戸惑いを覚えて、しばし口もきけなかった。
 わたしは凝然と立ち尽くし、水竜様を見つめる。水竜様はとまどうわたしをなごませるように、口角をあげて屈託のない笑みを浮かべた。
「吾はもうミルカのものじゃ」
 そう言うや否や、水竜様は素早くわたしの唇を掠め取った。
「甘いのぅ」
「……っ」
 水竜様はほくほくと頬を緩めに緩めて、したり顔だ。
 やられた! って思ったけど、怒る気にはちっともなれない。眉をさげて苦笑した。
 とんでもなく甘党のドラゴン様は、わたしの唇にすっかり味を占めてしまったようで。
 そんな水竜様を、可愛いかも、なんてほだされちゃったりして。まぁいいか、なんて受け入れちゃったりもしてるし。
 水竜様の真の名を口にする度胸も覚悟もまだないけれど、いつかは呼べる日が来るかもしれない。
 そんなことを暢気に考えちゃってるわたしも、相当甘いなって思う。

 それに、水竜様と一緒に旅にでられたらいいなって、実のところわくわくしちゃってるのだ。
 だから、いつか旅に出ることがあったら、水竜様の大好きなデザートをたくさん作って、持っていこう。
 とってもとっても甘党な、水竜様のために。
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