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アフターストーリー 2
コムギさん、気づく?
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あの小屋を見つけた時もそうだし、新しいスキルが使えるようになった時から何となく予感はあった。
それこそコムギさんがお使いで拾ってきたものもそうだ。
俺がいた世界の物がそうごろごろとダンジョンに落ちてるわけがないと思っていたけど、やっぱり魔導師が関係していた。
しかし。
「今また日本に戻るのは抵抗感があるんですが……」
魔導師は力があるから戻れるんだろうけど、俺はただのおじさんだからな。亜空間スキルがあるといってもそれだけだし。
「む? 何故だ?」
時間軸とかどうなってるって話だし、猫カフェでの騒ぎとかが事件になってる可能性もあるから気が気じゃない。
それにレイモンの見た目は完全にエルフそのもので綺麗な女性。コスプレで誤魔化しが効くのかどうかも怪しいところだ。
「俺が何度も向こうの世界へ戻るのをお断りしてるのには理由があるんです……」
「あぁ、コムギだろう?」
「……コムギさんもですが、彼女だけではなく俺が心配してるのはこっちの世界にきちんと帰れるかどうかです」
「ほぅ? 戻りたくない意志が強いのも珍しいな」
聞いてる限りだと、コムギさんを行かせないようにしてるんだよな。
「なので……」
「なんだ、そんなことか。我はその辺の魔導師と違ってそんなドジはしないぞ。何せ向こうの世界とこちらを繋げた原因を作ったのは我だからな!」
……それを誇らしげに言うのは違うと思うが。
「それと、コムギさんを隣の部屋に行かせたところを見ると、まるで連れて行かない感じに思えますがそれは何故です?」
「コムギは力が強い猫だからだ。あの子が行けば、トージがいた場所に転移出来るかも怪しいのだ。我が行きたいのは日本だ。違う場所ではない」
つまり、地球のどこかに飛んでしまう可能性があると。
しかし、コムギさんの力が上がったのは俺のスキルが関係してるんだが、それは流石に把握してないみたいだな。
隣の部屋にいるであろうクウと食事を一緒にとらせ、恐らくお昼寝をさせる効果があるものと考えられるが、それはあまりにも酷な話だ。
目覚めたら俺とレイモンがいなくなったとか、あまりに悲しませすぎる。
「俺がいないと駄目な理由は何です?」
「我が行ける場所は限られている。下手をすれば、逆行してしまうかもしれん。だが、トージと行けばトージと同じ時間軸の世界へ行ける可能性が高い。我が行った世界は過去だけだからな」
「知ってる世界にしか行けないってことですね」
魔導師は万能ではないってことか。しかし、話を聞く限り確実性がなさそうなのがちょっとな。
「とにかく、トージ。コムギと会えなくなるわけじゃない。だから早く我を連れて行ってほしい」
「……ここから廃村に行くんですよね? この場所は地下深くのはずですけど、どうやって?」
ここはダンジョンの最深部と思われるが、秘密の抜け道でもあるのだろうか。
「心配ない。我が持つ杖と宝石の魔力を合わせれば、即時発動の移動魔法が使えるのだからな!」
そう言ってレイモンは杖を見せてくる。杖の先端部分に石をはめ込むようになっているようだが、宝石は見当たらない。
「宝石? もしかして、杖の先端にはめ込むんですか?」
「うむ! …………な、ないっ!? 宝石が無くなってる? むむむむ……おかしい。洞窟を散歩中に落としてしまったか?」
……宝石か、なるほど。
つまり、それがなければ移動魔法を使うに至らないということになる。それにしても宝石か。
――宝石?
そういえばコムギさんが見つけた宝石を袋に入れておいたな。魔導師が喜ぶとか書いてたが、そういう意味か?
しかし素直に見せてしまうとすぐに移動してしまうだろうし、このまま見せずにいる方がいいような気も。
「トージ!」
よほど焦っているのか、レイモンが俺に詰め寄ってくる。
「は、はい?」
「一緒に探しに行ってくれ! あの宝石がないとたとえ移動魔法が使えても、異世界転移を成功させるのは難しくなる。二度と戻れない可能性だって否定出来ない! トージ! 我を助けてくれ、お願いだ」
……というか顔が近い、近すぎる。多少抑えているにしても、甲高い声でお願いされると上手く断るのが難しくなりそうなんだが。
しかし宝石を探しに洞窟を歩き回るって、その時点でかなり時間を費やすことになるのでは。
それなら白状して素直に宝石を見せた方がいいような。
「トージ、行くぞ! 洞窟へはこの部屋から階段で上がっていける。我の記憶が間違ってなければ、真上の位置に落ちているはずだ。さぁ!」
言いながらレイモンは、俺の手を握ってくる。
「ちょ、ちょっと落ち着いて!」
「む?」
「実はその宝石は――」
日本へ転移どころかレイモンと二人でダンジョン探索とか、それはあまりに無駄すぎる行動だ。
それなら潔く彼女に返してあげた方が済む話じゃないのか?
「――トージ。ココアとそこで何をしてるのニャ?」
この声はコムギさん?
「コ、コムギ? おかしい。なぜ眠っていない……?」
それこそコムギさんがお使いで拾ってきたものもそうだ。
俺がいた世界の物がそうごろごろとダンジョンに落ちてるわけがないと思っていたけど、やっぱり魔導師が関係していた。
しかし。
「今また日本に戻るのは抵抗感があるんですが……」
魔導師は力があるから戻れるんだろうけど、俺はただのおじさんだからな。亜空間スキルがあるといってもそれだけだし。
「む? 何故だ?」
時間軸とかどうなってるって話だし、猫カフェでの騒ぎとかが事件になってる可能性もあるから気が気じゃない。
それにレイモンの見た目は完全にエルフそのもので綺麗な女性。コスプレで誤魔化しが効くのかどうかも怪しいところだ。
「俺が何度も向こうの世界へ戻るのをお断りしてるのには理由があるんです……」
「あぁ、コムギだろう?」
「……コムギさんもですが、彼女だけではなく俺が心配してるのはこっちの世界にきちんと帰れるかどうかです」
「ほぅ? 戻りたくない意志が強いのも珍しいな」
聞いてる限りだと、コムギさんを行かせないようにしてるんだよな。
「なので……」
「なんだ、そんなことか。我はその辺の魔導師と違ってそんなドジはしないぞ。何せ向こうの世界とこちらを繋げた原因を作ったのは我だからな!」
……それを誇らしげに言うのは違うと思うが。
「それと、コムギさんを隣の部屋に行かせたところを見ると、まるで連れて行かない感じに思えますがそれは何故です?」
「コムギは力が強い猫だからだ。あの子が行けば、トージがいた場所に転移出来るかも怪しいのだ。我が行きたいのは日本だ。違う場所ではない」
つまり、地球のどこかに飛んでしまう可能性があると。
しかし、コムギさんの力が上がったのは俺のスキルが関係してるんだが、それは流石に把握してないみたいだな。
隣の部屋にいるであろうクウと食事を一緒にとらせ、恐らくお昼寝をさせる効果があるものと考えられるが、それはあまりにも酷な話だ。
目覚めたら俺とレイモンがいなくなったとか、あまりに悲しませすぎる。
「俺がいないと駄目な理由は何です?」
「我が行ける場所は限られている。下手をすれば、逆行してしまうかもしれん。だが、トージと行けばトージと同じ時間軸の世界へ行ける可能性が高い。我が行った世界は過去だけだからな」
「知ってる世界にしか行けないってことですね」
魔導師は万能ではないってことか。しかし、話を聞く限り確実性がなさそうなのがちょっとな。
「とにかく、トージ。コムギと会えなくなるわけじゃない。だから早く我を連れて行ってほしい」
「……ここから廃村に行くんですよね? この場所は地下深くのはずですけど、どうやって?」
ここはダンジョンの最深部と思われるが、秘密の抜け道でもあるのだろうか。
「心配ない。我が持つ杖と宝石の魔力を合わせれば、即時発動の移動魔法が使えるのだからな!」
そう言ってレイモンは杖を見せてくる。杖の先端部分に石をはめ込むようになっているようだが、宝石は見当たらない。
「宝石? もしかして、杖の先端にはめ込むんですか?」
「うむ! …………な、ないっ!? 宝石が無くなってる? むむむむ……おかしい。洞窟を散歩中に落としてしまったか?」
……宝石か、なるほど。
つまり、それがなければ移動魔法を使うに至らないということになる。それにしても宝石か。
――宝石?
そういえばコムギさんが見つけた宝石を袋に入れておいたな。魔導師が喜ぶとか書いてたが、そういう意味か?
しかし素直に見せてしまうとすぐに移動してしまうだろうし、このまま見せずにいる方がいいような気も。
「トージ!」
よほど焦っているのか、レイモンが俺に詰め寄ってくる。
「は、はい?」
「一緒に探しに行ってくれ! あの宝石がないとたとえ移動魔法が使えても、異世界転移を成功させるのは難しくなる。二度と戻れない可能性だって否定出来ない! トージ! 我を助けてくれ、お願いだ」
……というか顔が近い、近すぎる。多少抑えているにしても、甲高い声でお願いされると上手く断るのが難しくなりそうなんだが。
しかし宝石を探しに洞窟を歩き回るって、その時点でかなり時間を費やすことになるのでは。
それなら白状して素直に宝石を見せた方がいいような。
「トージ、行くぞ! 洞窟へはこの部屋から階段で上がっていける。我の記憶が間違ってなければ、真上の位置に落ちているはずだ。さぁ!」
言いながらレイモンは、俺の手を握ってくる。
「ちょ、ちょっと落ち着いて!」
「む?」
「実はその宝石は――」
日本へ転移どころかレイモンと二人でダンジョン探索とか、それはあまりに無駄すぎる行動だ。
それなら潔く彼女に返してあげた方が済む話じゃないのか?
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「コ、コムギ? おかしい。なぜ眠っていない……?」
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