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15.ぴあの、出歩く
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それからまた数日、ぴあのは自主的な魔法の練習に励んだ。次は塀の向こうで襲ってくるタイプのモンスターと戦闘訓練をすると言われているので、休んではいられない。
ヴォルナールの精は確かに血よりも発作を抑える力が強いらしくあれから耐えがたい渇きを覚えることはなかったが、ふとした時にヴォルナールを意識してしまうことはあり、それは呪いは関係なく心理的な物だろうとぴあのは思った。
(ひどすぎることが続けて起こった後にあんなカッコいい人に優しくしてもらってあんな……不可抗力とは言え色っぽいことがあったら私じゃなくても女の子なら誰だって意識しちゃうよね……私は尻軽じゃない……おじいちゃんに尻軽の娘は尻軽になるって言われてたけどそんなことない……っていうか、お母さんだって別に尻軽じゃないもん……)
あると迷路攻略に大いに役立つと言われていた開錠の歌を覚えるのには難航した。メロディが中々複雑だし、声の調整も難しい。集中力も必要だった。ぴあのはその日は朝から自分の部屋の施錠したドアの前でそれを歌だけで開けてみるという自主練を繰り返している。そんな中頭が疲れるとつい嫌なことを思い出してしまったりもした。
(お母さんは尻軽じゃないけど……)
ぴあのの母は若くしてぴあのを産んだ。結婚を親に反対され、駆け落ちをして産まれた子がぴあのだった。父親もとても若かったらしい。そしてぴあのが産まれてすぐ、その男は失踪してしまった。母親はぴあのを一生懸命育てていればいつか夫が自分の元に戻ってくると信じて一人でぴあのを育てていたが、まだぴあのが小さいうちに心が折れたのか、「こんな子育ててたってあの人帰って来ない」と泣きわめいた挙句、自分の父母にぴあのを押し付けてそれっきり帰って来なかった。
(ダメダメ、集中しよ。ここが私の頑張り時……!!)
もやつきを振り払ってまた開錠の歌を繰り返し歌う。何度も続けていると、やがてドアからカチリと音がしたのでぴあのはおそるおそる回してみる。ドアはキイと素っ気ない音を立てて開いた。
「できた……!!」
もう一度鍵を閉めて歌ってみたが今度は開かない。それでも一度できたのだからとまた愚直に試行錯誤を繰り返すと、五回に一回くらいは開くようになってきた。
(やった……まだ百発百中とはいかないけど……すごい……。すごい……けど、これ、ちょっと凄すぎない?)
鍵を持っていないのに声を出せば開錠できてしまうというのはとんでもない才能なのではないだろうか。トキヤが人をばんばん撃つようなオンラインゲームをしているときによく「こいつチート使ってやがる! チーターがよ! クソ!!!」と怒って机をどんどん叩いていたのをぴあのは思いだす。今、自分がこの世界でのそのチーターとかいうやつになってしまっているんじゃないだろうか……。
(私、人にどんな魔法が使えるかって聞かれても馬鹿正直に全部教えたらダメだこれ……気をつけよう)
そう思った時、ぴあののお腹がくうと鳴いた。そう言えば、自主練に集中するあまりパルマたちのお昼の誘いを断ってずっとこの行為を繰り返していて昼食を食いっぱぐれていたことにいまさら気が付く。
「ご飯しに行こう。お店は高いし、屋台でなにか買ってこようかな」
パルマに連れられて市場は何度か行っているのでぴあのは一人で宿を出る。市場への道すがら、ちょっとごちゃついた区画があるのでそこはちょっと怖かったが、なるべく長居しないように小走りで通り抜けようとする。あとちょっとでその区画を抜ける、というその時、急に勢いよく腕を掴まれ、路地裏に引っ張り込まれた。
「きゃッ!!!!!」
「大人しくしろ」
ドンと壁に乱暴に押し付けられ、息がつまるぴあの。引っ張り込んだ男に見覚えはない。もう一人が路地裏の出口の方に立ちはだかっている。
「……な、なんですか……乱暴しないで……」
「おい、お前稀人だろ。農地で吟遊魔法を使って害虫駆除したって聞いたぜ」
「そ、それがなにか……お、お金そんなに持ってないです……」
押し付けられたときに目をつぶってしまっていたぴあのがおそるおそる男たちを見る。彼らはみすぼらしく、剣呑な顔つきで一目見て何らかの賊だと察せられる佇まいだった。
「なあ、お前開錠の歌は使えるのか? あの勇士パーティに開錠の歌が使える吟遊魔法が使える女がいるって話は聞いてるんだぜ。おまえがそうだろうが」
「あ……え……。わ、私、私は数日前に来たばかりです。か、開錠の歌とか使えないし……それ、私じゃなくて二年前に死んだって人だと、お、思いますッ……」
男の質問に、ぴあのはそれを馬鹿正直に答えてはいけないと直感で思った。少し考えて、あながちそこまで嘘でもない返答をした。
「なんだ、開錠使える奴じゃないのかよ。役立たずが」
「それでも他の魔法は使えるようじゃねえのよ。じゃあ覚えさせれば使えるかも知れねえってことだな。このまま返して言いつけられても困るし、こいつこのまま攫おうぜ」
「それいいな。どうせ女なんか躾ければ言うこと聞くようになるんだ。調教して俺ら専用の奴隷にするか。オラこっち来い!」
おぞましい話し合いを経て、男はさらに暗がりにぴあのを引っ張り込もうとする。怖くて身がすくんでいたぴあのはその間に考えていた今歌うにふさわしい歌を早口で歌い、魔法を発動させた!!
『奔れいかづち! 私の敵を退けよ!』
バチィ!!! と音がして路地裏全体が青白くスパークする。こちらに来る前に雷に撃たれた恐怖がまだ心に残っていたせいで思い切り放つことが出来ず、弾き飛ばされた男たちはすぐに起き上がろうとしてくる。ぴあのは慌てて路地裏から飛び出し、逃げ出した。
「オイこら待ちやがれクソ女!」
「今戻ったら骨折くらいで許してやんよ!!」
「嫌です!!!」
市場に向かう道にはいろんな種族の人が行き交っているのに、ぴあのを助けてくれる者はいなかった。先ほどの路地裏とは違い、無関係の人を巻き込むことを考えると魔法を放つことはできない。このままでは捕まってしまうとなるべく開けた場所を目指して彼女は逃げ惑う。
(ど、どうして誰も助けてくれないの!? こっちに来てから知り合った人たちはみんないい人たちばっかりで、助けてくれたのに……!!)
ぴあのは、こちらの世界の人間は基本的に気のいいものだと勘違いしていた。ヴォルナールたちが勇士と呼ばれるほどに高潔なだけで、心の良い者もそうでない者も等しく生きているのは元居た世界とは変わらない。ただ、前の世界で彼女に関わっていた者たちとくらべて新しくこちらの世界で出会った者たちが優しい者たちばかりだったので油断していたのだった。
「た、助けて! 助けてッ!!! あッ!!」
「オラ! 捕まえたぞ!! 馬鹿女がよ!」
「口ふさげ!」
「むーっ!!!」
賊の汗の染みた手袋がぴあのの顔をがっちりつかんで口をふさぐ。歌を歌えなくなった彼女は涙ぐみながら逃れようとするが、大きな男の手はびくともしなかった。
(助けて……助けて……誰か! ヴォルナールさんッ!!)
ぴあのに頼れる者は多くない。だから心の中で今一番頼りたい存在の名を叫ぶ……!
バシュッ!!
鋭い音にぴあのが目を見開く。顔の右側がやけに眩しかった。驚いて目だけを右にぐりんと動かして何が起こったのか確認すると、彼女を抑えていた賊の右肩に光の矢が深々と突き立っていた。
バシュ! バシュ! バシュ!!
光の矢が次々と、賊ふたりの肩や膝目掛けて飛んできて突き刺さる。男たちは痛みに耳障りな悲鳴を上げてどさどさと倒れた。
「……何をしている!!!!」
「……ヴォ、ルナール……さん……」
市場の方から息を切らせて駆け寄ってくるエルフの姿を認めたぴあのは、その場にへなへなと座り込んでしまった。
ヴォルナールの精は確かに血よりも発作を抑える力が強いらしくあれから耐えがたい渇きを覚えることはなかったが、ふとした時にヴォルナールを意識してしまうことはあり、それは呪いは関係なく心理的な物だろうとぴあのは思った。
(ひどすぎることが続けて起こった後にあんなカッコいい人に優しくしてもらってあんな……不可抗力とは言え色っぽいことがあったら私じゃなくても女の子なら誰だって意識しちゃうよね……私は尻軽じゃない……おじいちゃんに尻軽の娘は尻軽になるって言われてたけどそんなことない……っていうか、お母さんだって別に尻軽じゃないもん……)
あると迷路攻略に大いに役立つと言われていた開錠の歌を覚えるのには難航した。メロディが中々複雑だし、声の調整も難しい。集中力も必要だった。ぴあのはその日は朝から自分の部屋の施錠したドアの前でそれを歌だけで開けてみるという自主練を繰り返している。そんな中頭が疲れるとつい嫌なことを思い出してしまったりもした。
(お母さんは尻軽じゃないけど……)
ぴあのの母は若くしてぴあのを産んだ。結婚を親に反対され、駆け落ちをして産まれた子がぴあのだった。父親もとても若かったらしい。そしてぴあのが産まれてすぐ、その男は失踪してしまった。母親はぴあのを一生懸命育てていればいつか夫が自分の元に戻ってくると信じて一人でぴあのを育てていたが、まだぴあのが小さいうちに心が折れたのか、「こんな子育ててたってあの人帰って来ない」と泣きわめいた挙句、自分の父母にぴあのを押し付けてそれっきり帰って来なかった。
(ダメダメ、集中しよ。ここが私の頑張り時……!!)
もやつきを振り払ってまた開錠の歌を繰り返し歌う。何度も続けていると、やがてドアからカチリと音がしたのでぴあのはおそるおそる回してみる。ドアはキイと素っ気ない音を立てて開いた。
「できた……!!」
もう一度鍵を閉めて歌ってみたが今度は開かない。それでも一度できたのだからとまた愚直に試行錯誤を繰り返すと、五回に一回くらいは開くようになってきた。
(やった……まだ百発百中とはいかないけど……すごい……。すごい……けど、これ、ちょっと凄すぎない?)
鍵を持っていないのに声を出せば開錠できてしまうというのはとんでもない才能なのではないだろうか。トキヤが人をばんばん撃つようなオンラインゲームをしているときによく「こいつチート使ってやがる! チーターがよ! クソ!!!」と怒って机をどんどん叩いていたのをぴあのは思いだす。今、自分がこの世界でのそのチーターとかいうやつになってしまっているんじゃないだろうか……。
(私、人にどんな魔法が使えるかって聞かれても馬鹿正直に全部教えたらダメだこれ……気をつけよう)
そう思った時、ぴあののお腹がくうと鳴いた。そう言えば、自主練に集中するあまりパルマたちのお昼の誘いを断ってずっとこの行為を繰り返していて昼食を食いっぱぐれていたことにいまさら気が付く。
「ご飯しに行こう。お店は高いし、屋台でなにか買ってこようかな」
パルマに連れられて市場は何度か行っているのでぴあのは一人で宿を出る。市場への道すがら、ちょっとごちゃついた区画があるのでそこはちょっと怖かったが、なるべく長居しないように小走りで通り抜けようとする。あとちょっとでその区画を抜ける、というその時、急に勢いよく腕を掴まれ、路地裏に引っ張り込まれた。
「きゃッ!!!!!」
「大人しくしろ」
ドンと壁に乱暴に押し付けられ、息がつまるぴあの。引っ張り込んだ男に見覚えはない。もう一人が路地裏の出口の方に立ちはだかっている。
「……な、なんですか……乱暴しないで……」
「おい、お前稀人だろ。農地で吟遊魔法を使って害虫駆除したって聞いたぜ」
「そ、それがなにか……お、お金そんなに持ってないです……」
押し付けられたときに目をつぶってしまっていたぴあのがおそるおそる男たちを見る。彼らはみすぼらしく、剣呑な顔つきで一目見て何らかの賊だと察せられる佇まいだった。
「なあ、お前開錠の歌は使えるのか? あの勇士パーティに開錠の歌が使える吟遊魔法が使える女がいるって話は聞いてるんだぜ。おまえがそうだろうが」
「あ……え……。わ、私、私は数日前に来たばかりです。か、開錠の歌とか使えないし……それ、私じゃなくて二年前に死んだって人だと、お、思いますッ……」
男の質問に、ぴあのはそれを馬鹿正直に答えてはいけないと直感で思った。少し考えて、あながちそこまで嘘でもない返答をした。
「なんだ、開錠使える奴じゃないのかよ。役立たずが」
「それでも他の魔法は使えるようじゃねえのよ。じゃあ覚えさせれば使えるかも知れねえってことだな。このまま返して言いつけられても困るし、こいつこのまま攫おうぜ」
「それいいな。どうせ女なんか躾ければ言うこと聞くようになるんだ。調教して俺ら専用の奴隷にするか。オラこっち来い!」
おぞましい話し合いを経て、男はさらに暗がりにぴあのを引っ張り込もうとする。怖くて身がすくんでいたぴあのはその間に考えていた今歌うにふさわしい歌を早口で歌い、魔法を発動させた!!
『奔れいかづち! 私の敵を退けよ!』
バチィ!!! と音がして路地裏全体が青白くスパークする。こちらに来る前に雷に撃たれた恐怖がまだ心に残っていたせいで思い切り放つことが出来ず、弾き飛ばされた男たちはすぐに起き上がろうとしてくる。ぴあのは慌てて路地裏から飛び出し、逃げ出した。
「オイこら待ちやがれクソ女!」
「今戻ったら骨折くらいで許してやんよ!!」
「嫌です!!!」
市場に向かう道にはいろんな種族の人が行き交っているのに、ぴあのを助けてくれる者はいなかった。先ほどの路地裏とは違い、無関係の人を巻き込むことを考えると魔法を放つことはできない。このままでは捕まってしまうとなるべく開けた場所を目指して彼女は逃げ惑う。
(ど、どうして誰も助けてくれないの!? こっちに来てから知り合った人たちはみんないい人たちばっかりで、助けてくれたのに……!!)
ぴあのは、こちらの世界の人間は基本的に気のいいものだと勘違いしていた。ヴォルナールたちが勇士と呼ばれるほどに高潔なだけで、心の良い者もそうでない者も等しく生きているのは元居た世界とは変わらない。ただ、前の世界で彼女に関わっていた者たちとくらべて新しくこちらの世界で出会った者たちが優しい者たちばかりだったので油断していたのだった。
「た、助けて! 助けてッ!!! あッ!!」
「オラ! 捕まえたぞ!! 馬鹿女がよ!」
「口ふさげ!」
「むーっ!!!」
賊の汗の染みた手袋がぴあのの顔をがっちりつかんで口をふさぐ。歌を歌えなくなった彼女は涙ぐみながら逃れようとするが、大きな男の手はびくともしなかった。
(助けて……助けて……誰か! ヴォルナールさんッ!!)
ぴあのに頼れる者は多くない。だから心の中で今一番頼りたい存在の名を叫ぶ……!
バシュッ!!
鋭い音にぴあのが目を見開く。顔の右側がやけに眩しかった。驚いて目だけを右にぐりんと動かして何が起こったのか確認すると、彼女を抑えていた賊の右肩に光の矢が深々と突き立っていた。
バシュ! バシュ! バシュ!!
光の矢が次々と、賊ふたりの肩や膝目掛けて飛んできて突き刺さる。男たちは痛みに耳障りな悲鳴を上げてどさどさと倒れた。
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