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順調に進み、次は玉入れだ。
「僕行ってくる!応援してね!」
葵がにっこり笑いながら立ち上がる。
「もちろん!頑張ってね!」
「いってらー!」
「いってこい。」
「僕がいない間何もしないでね。
きょうちゃん頑張るから、僕に集中しててね!
行ってきます!」
そう言って手を振りながら走っていった。
「よし。前の方行くか。」
葵をちゃんと見なければ。と立ち上がる。
すると最前列に座っていたクラスメイトがささっと席を空けてくれた。
「良かったらここに!お座り下さい!!」
「え、でも、、」
「広瀬くんも春白くんに見てもらいたいと思うので!ぜひ!!」
そこまで言ってくれるなら、とお言葉に甘えた。
しれっと要と光もやってくる。
まあ3人分空けてくれたけど。
「続いての種目は玉入れです。
参加する生徒は入場してください。」
葵がこちらに手を振りながら入場している。
すぐ気づいたみたいだ。
俺もすぐ手を振り返す。
葵の周りにいた人もそわそわしながら手を振ってくれた。
「おい、勘違いさせんなよ。」
隣で要が話しかけてくる。
「え、なにが?」
「あんま笑いながら手を振るな。その辺でやめとけ。」
丁度葵も立ち止まったので、言われた通り手を振るのはやめた。
「それでは1回戦、Sクラス対Aクラスの対戦です。
みなさん持ち場に着いてください。」
学年は合同のようだ。
葵はこちらをチラチラと見ながら玉が散らばっている真ん中に立った。
「それでは、よーいスタート!」
一生懸命玉を拾って高いところにあるカゴに1つずつ投げる葵。
しゃがんで立って、一生懸命に動く葵はなんか可愛い。
小動物みたいだなぁと癒されながらも、「頑張れ葵ー!」と応援する。
時折こちらを見てニコッとうなずく葵。
結果頑張っていたが、惜しくも負けてしまった。
その後も他のクラスとの対戦をし、結果Sクラスは3位だった。
3試合し終えた葵がへとへとになりながら帰ってきた。
「お疲れ葵。頑張ってたね!」
「きょうちゃーん、つかれたぁ。」
俺の顔を見るなりなだれ込んできた。
「もう動けないー!」
とそのまま俺の膝に座る葵。
「もうしょうがないな、今だけね。
お疲れ様。」
と頭を撫でてあげると、嬉しそうに見上げてくる。
「ずーっとここがいいなぁ。」
「可愛いけど重いからやだ。
それにもうすぐ障害物だよ。」
「あーそうだったー。疲れたのに今度はリレーかぁ。」
玉入れの後の大縄跳びが始まった。
葵を膝に乗せたままSクラスを応援する。
「がんばれー!!」
そう叫ぶとSクラスメンバーがばっとこっちを見て気合い充分叫んでいる。
どのクラスより息ぴったりで圧巻の優勝だった。
すごい!と喜んでいると障害物リレーに参加する生徒の呼び出しがかった。
葵と一緒に向かった。
「僕行ってくる!応援してね!」
葵がにっこり笑いながら立ち上がる。
「もちろん!頑張ってね!」
「いってらー!」
「いってこい。」
「僕がいない間何もしないでね。
きょうちゃん頑張るから、僕に集中しててね!
行ってきます!」
そう言って手を振りながら走っていった。
「よし。前の方行くか。」
葵をちゃんと見なければ。と立ち上がる。
すると最前列に座っていたクラスメイトがささっと席を空けてくれた。
「良かったらここに!お座り下さい!!」
「え、でも、、」
「広瀬くんも春白くんに見てもらいたいと思うので!ぜひ!!」
そこまで言ってくれるなら、とお言葉に甘えた。
しれっと要と光もやってくる。
まあ3人分空けてくれたけど。
「続いての種目は玉入れです。
参加する生徒は入場してください。」
葵がこちらに手を振りながら入場している。
すぐ気づいたみたいだ。
俺もすぐ手を振り返す。
葵の周りにいた人もそわそわしながら手を振ってくれた。
「おい、勘違いさせんなよ。」
隣で要が話しかけてくる。
「え、なにが?」
「あんま笑いながら手を振るな。その辺でやめとけ。」
丁度葵も立ち止まったので、言われた通り手を振るのはやめた。
「それでは1回戦、Sクラス対Aクラスの対戦です。
みなさん持ち場に着いてください。」
学年は合同のようだ。
葵はこちらをチラチラと見ながら玉が散らばっている真ん中に立った。
「それでは、よーいスタート!」
一生懸命玉を拾って高いところにあるカゴに1つずつ投げる葵。
しゃがんで立って、一生懸命に動く葵はなんか可愛い。
小動物みたいだなぁと癒されながらも、「頑張れ葵ー!」と応援する。
時折こちらを見てニコッとうなずく葵。
結果頑張っていたが、惜しくも負けてしまった。
その後も他のクラスとの対戦をし、結果Sクラスは3位だった。
3試合し終えた葵がへとへとになりながら帰ってきた。
「お疲れ葵。頑張ってたね!」
「きょうちゃーん、つかれたぁ。」
俺の顔を見るなりなだれ込んできた。
「もう動けないー!」
とそのまま俺の膝に座る葵。
「もうしょうがないな、今だけね。
お疲れ様。」
と頭を撫でてあげると、嬉しそうに見上げてくる。
「ずーっとここがいいなぁ。」
「可愛いけど重いからやだ。
それにもうすぐ障害物だよ。」
「あーそうだったー。疲れたのに今度はリレーかぁ。」
玉入れの後の大縄跳びが始まった。
葵を膝に乗せたままSクラスを応援する。
「がんばれー!!」
そう叫ぶとSクラスメンバーがばっとこっちを見て気合い充分叫んでいる。
どのクラスより息ぴったりで圧巻の優勝だった。
すごい!と喜んでいると障害物リレーに参加する生徒の呼び出しがかった。
葵と一緒に向かった。
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