無頓着な彼は。

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大智先輩も速く、美化委員と走るも差をそのままに次の空先輩へと渡した。

相手が体育委員だった事もあり徐々に差を詰められていく。

同じタイミングで次の海先輩へと渡った。

そのまま文化委員とほぼ並走状態で透先輩へと渡る。

透先輩が意外と速かった。メガネを諸共せず放送委員と差をつけ夕先輩へと渡す。

夕先輩と灰原先輩との対決。
筋肉対決だぁ。と少し興奮しながら、きっとみんな興奮しているだろう。みんなで熱い視線を送る。

どちらも速いが、パスの時に空いていた差がじわじわ縮まっていく。

ほぼ同時ぐらいで、傑先輩と柊先輩に渡る。

2人とも速い。
傑先輩は元より速そうだが、柊先輩も涼しい顔して結構速い。
ギリギリの対決をハラハラしながら見届ける。

ほぼ同時にゴール！！


「ほぼ同時でしたね！！！
どちらが勝ったのか！！

結果は、、


生徒会チームです！！」


うわぁぁぁぁ！！！！

途端に大熱狂！

俺達も集まり喜びを分かちあった。


「ハラハラの展開でしたね！！
皆さんありがとうございました！！」

アナウンスのその声にまた大熱狂！
歓声が鳴り止まない。

歓声を聞きながらゆっくり退場していく。


歩いていると、
「お疲れ様です。
速かったですね、ついて行くのがやっとでした。」
と先程の普久原先輩が話しかけてきた。

「お疲れ様です！
ありがとうございます。
普久原先輩も思ったより速くてびっくりしました。」

「眼鏡だから油断してたんでしょう。」

図星だ。「え、いやそんなことないですよ！」

「ふふっ」
「もう、ごめんなさい、笑わないでください、、。」
今日初めて話したのに優しくて意外と気さくで凄く話しやすい。

笑いあっていると、
「うわ！」
急に肩に腕が回される。


「お疲れ様。
速かったね、見てたよ。
俺の事も見てた？」
そう微笑んでくるのは柊先輩だ。

「お疲れ様です。
びっくりしました。
、、見てましたよ、柊先輩も速かったですね。」

「よかった、ちゃんと見ててくれたんだね。
ねぇ、じゃあ俺も見ていいよね？」

ん？なんの事？
と思ったと同時に肩が軽くなり正面に柊先輩が来て、

ジジーーッッ

とジャージのチャック全開にされる。

何がじゃあだよ。

急にお腹が丸見えになり少しヒヤッとする。


「うわぁ、ほんとに女の子みたい。
可愛いね、細すぎじゃない？」
そう言ってするりとジャージに手を入れ腰を撫でてくる。
思わず「ひゃあ！！」と声が出てしまう。
羞恥で顔が赤くなりながら、「やめてください！」と慌てて腕で前をガードしながら逃げる。

「ますます可愛い。ねぇもう俺のものにならない？」

そう言いながら迫ってくる柊先輩。

ぽーっとしていた普久原先輩がはっとして助けてくれようとしてくれたが、


「こいつは俺のだ。気安く触んな。」
そう言いながら普久原先輩より早く現れた傑先輩。そしてまたチャックを閉めてくれる。
そのまま「いくぞ。」と俺の腕を引き、そのままグラウンドから出た。