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ガチャ
物音で薄ら覚醒していく。
「あ!やっぱり葵ここにいた。
ずる、、」
バサァ
掛け布団を急に取られ、寒くて覚醒させられた。
「ん、、、あれ?こう、、?」
「おはよ、恭。
葵も!起きて!!」
俺に優しい微笑みを見せたかと思うと、急に葵を叩き起し始める。
なんか苦しいと思ったら、俺に巻きついたまま寝てるみたいだ。
叩く度振動がくる。
「んむぅ、、なぁに?
もうちょっと寝させてよぅ、、」
とろ~んとした目でそう告げる葵。
とりあえず腕と足を離してほしい。
「あおい、くるしい。」
「んー?おはよーきょうちゃん。」
そう挨拶しながらぎゅっと力を込めてきた。
いやそうじゃなくて、、
「苦しそうだろ!いいから離れろ!!」
1番元気のある光が引き剥がしてくれた。
そのまま立ち上がって顔を洗いに行く。
「あーんきょうちゃん。もうこうのばか!」
後ろから葵の声がする。
顔を洗い歯を磨いていると、葵もやってきた。
葵も顔を洗い、一緒に歯を磨く。
鏡越しに目が合うとにっこり微笑んでくれたので俺も微笑み返す。なんか平和だ。
「ちょっと何ほのぼのしてんの!
早く歯磨き終わらせて朝ごはん食べいこ!」
休みなのに元気な光が後ろからそう言ってくる。
歯磨きを終わらせてリビングに行くと、光がソファに座っていた。
「今何時?要は?」
「10時だよ、要はまだ起きてない。
要はほっといて朝ごはん行こ!」
相変わらず寝起きが悪い要。
学校だったら起こすが休みの日はだいたいそのままにしている。
「そうだな。
葵も終わったみたいだし、行こうか。」
戻ってきた葵と共に3人で食堂へ向かう。
部屋に戻ったがまだ要は起きていないみたいだ。
いつものように売店で朝ごはんを買ってきたので、そろそろ起こすか。
「要起こしてくる。」
「僕も行くー!」
「じゃあ俺も!」
何故かいつも2人とも着いてくるので大所帯で要の部屋へ。
「かーなーめー!!!起きてー!」
「要!起きろ!!朝だぞ!!」
2人はいつも率先して大きな声を出してくれる。
俺は近づいてゆさゆさ揺さぶった。
光が俺の時みたいに布団をはぎ取る。
「んん、、」
突然寒さに見舞われて身じろぐ要。
もうすぐ覚醒するだろうな、と見つめていると「ん、、さむ。」と言いながら突然腕を引かれた。
「うわ。」どさっ
そのまま要のベッドに乗ったところで抱きくるめられる。
「んん、あったか、、」
絶対寝ぼけてるだろ、、葵とは違い筋肉質な要にすっぽり抱きしめられ顔が熱くなる。
「んな!ちょっと!!かなめ!!」
「おい!!いい加減にしろ!離せ!恭を離せ!!!」
葵と光が騒いでいる。
流石に騒がしかったのと腕をぐんぐん引っ張る2人にやっと要が目を覚ました。
「ん、?ああ恭か。おはよ。」
そう言ってまだ寝ぼけているのかぎゅっと抱きしめてくる。
起きたか、と騒ぐのを止めていた2人がまた騒ぎ出す。
「要、おはよ。起きたなら離してよ。」
「いた、ああもうわかったよ。」
そう言ってするりと腕を離してくれた。
そのまま一緒にベッドから出て、要は顔を洗いに行った。
「要、朝ごはん。」
「おう、ありがと。」
受け取りむしゃむしゃと食べ始める。
なんか餌付けみたいだなぁと思いながら食べているのを見つめる。
要も食べ終わりのんびりしていると、どこからか紙袋を持ってきた光がそっと俺の前に置く。
物音で薄ら覚醒していく。
「あ!やっぱり葵ここにいた。
ずる、、」
バサァ
掛け布団を急に取られ、寒くて覚醒させられた。
「ん、、、あれ?こう、、?」
「おはよ、恭。
葵も!起きて!!」
俺に優しい微笑みを見せたかと思うと、急に葵を叩き起し始める。
なんか苦しいと思ったら、俺に巻きついたまま寝てるみたいだ。
叩く度振動がくる。
「んむぅ、、なぁに?
もうちょっと寝させてよぅ、、」
とろ~んとした目でそう告げる葵。
とりあえず腕と足を離してほしい。
「あおい、くるしい。」
「んー?おはよーきょうちゃん。」
そう挨拶しながらぎゅっと力を込めてきた。
いやそうじゃなくて、、
「苦しそうだろ!いいから離れろ!!」
1番元気のある光が引き剥がしてくれた。
そのまま立ち上がって顔を洗いに行く。
「あーんきょうちゃん。もうこうのばか!」
後ろから葵の声がする。
顔を洗い歯を磨いていると、葵もやってきた。
葵も顔を洗い、一緒に歯を磨く。
鏡越しに目が合うとにっこり微笑んでくれたので俺も微笑み返す。なんか平和だ。
「ちょっと何ほのぼのしてんの!
早く歯磨き終わらせて朝ごはん食べいこ!」
休みなのに元気な光が後ろからそう言ってくる。
歯磨きを終わらせてリビングに行くと、光がソファに座っていた。
「今何時?要は?」
「10時だよ、要はまだ起きてない。
要はほっといて朝ごはん行こ!」
相変わらず寝起きが悪い要。
学校だったら起こすが休みの日はだいたいそのままにしている。
「そうだな。
葵も終わったみたいだし、行こうか。」
戻ってきた葵と共に3人で食堂へ向かう。
部屋に戻ったがまだ要は起きていないみたいだ。
いつものように売店で朝ごはんを買ってきたので、そろそろ起こすか。
「要起こしてくる。」
「僕も行くー!」
「じゃあ俺も!」
何故かいつも2人とも着いてくるので大所帯で要の部屋へ。
「かーなーめー!!!起きてー!」
「要!起きろ!!朝だぞ!!」
2人はいつも率先して大きな声を出してくれる。
俺は近づいてゆさゆさ揺さぶった。
光が俺の時みたいに布団をはぎ取る。
「んん、、」
突然寒さに見舞われて身じろぐ要。
もうすぐ覚醒するだろうな、と見つめていると「ん、、さむ。」と言いながら突然腕を引かれた。
「うわ。」どさっ
そのまま要のベッドに乗ったところで抱きくるめられる。
「んん、あったか、、」
絶対寝ぼけてるだろ、、葵とは違い筋肉質な要にすっぽり抱きしめられ顔が熱くなる。
「んな!ちょっと!!かなめ!!」
「おい!!いい加減にしろ!離せ!恭を離せ!!!」
葵と光が騒いでいる。
流石に騒がしかったのと腕をぐんぐん引っ張る2人にやっと要が目を覚ました。
「ん、?ああ恭か。おはよ。」
そう言ってまだ寝ぼけているのかぎゅっと抱きしめてくる。
起きたか、と騒ぐのを止めていた2人がまた騒ぎ出す。
「要、おはよ。起きたなら離してよ。」
「いた、ああもうわかったよ。」
そう言ってするりと腕を離してくれた。
そのまま一緒にベッドから出て、要は顔を洗いに行った。
「要、朝ごはん。」
「おう、ありがと。」
受け取りむしゃむしゃと食べ始める。
なんか餌付けみたいだなぁと思いながら食べているのを見つめる。
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