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「あ!きょうちゃんいるじゃん!!」
「ほんとだ!!!」
にこにこと駆け寄って来てくれる空先輩と海先輩。
「もう大丈夫なのー??」
「心配したんだよー!!」
左右から話しかけられてキョロキョロしながら、
「おかげさまですっかり元気です!
ご心配をおかけしました。」
と伝えた。
「「よかったー!!」」
と言いながら頭をなでなでしてくれる2人に癒される。
「恭、、昨日はその、、悪かった。」
伏し目がちにそう言ってきたのは夕先輩だ。
昨日は覚えていなかったみたいだけど、誰かに聞いたのかな、、
「いえ、、」
「その、、元気そうでよかった。
正直覚えてなくて、でも悪かったとは思ってるから。」
途中から真剣な目で俺を見つめながらそう言うので、いたたまれなくなりもう大丈夫です。と伝えた。
「えー?なんの話しー??」
「昨日?、、あ!夕がお持ち帰りした時なんかしたの?」
サイテー!と左右から俺にしがみつきながら夕先輩にそう言い放つ空先輩と海先輩。
どんどんしょんぼりしていく夕先輩。
もうやめてあげて、、
慌てて2人を宥めなんとか落ち着いた。
「はいはい、それくらいにして仕事しますよ。」
透先輩の一声でそれぞれの持ち場へ移動する。
夏休みまで特に大きなイベントはないので、前と比べるとやる事はないのだが昨日今日は体育祭の反省点などをまとめる仕事がある。
俺は補佐なので頼まれた仕事をこなすだけだが、、
「ね~!ちょっと一息つかない?
チョコ持ってきたんだ~!!
あっもちろんお酒入ってないやつ!ね?」
しばらく時間が経った頃、皆にそう提案する大智先輩。
最後に俺に向かって、ね?とウインクしてくれた。
凄く自然だし似合ってるのがすごい。
「そうだな。」
「お茶入れますね。」
「手伝います!」
透先輩の後に続いて俺も向かう。
透先輩と準備をしていると、
「昨日あなたが酔っ払ってした事。覚えてないんですか?」
唐突にそう聞いてきた。
何かしてしまったのだろうか、、酔ってソファに寝てしまったとしか聞いていないはず。
「えっと、俺何かしてしまったんですか?」
知らずの内に迷惑をかけてしまっていたのかと不安になりながら透先輩を見上げた瞬間
ずいっと顔が近づき透先輩の目に不安げな俺が映るのが見えた。
「あなたが俺にキスしてくれたんですよ。」
「、、えっ?」
ふふっと笑って離れる透先輩。
え?
キス、?
だれがだれに?
「ええっ!??」
思わず大きくリアクションしてしまう。
俺から、、酔った勢いでキスだなんて、場合によっては変態!と訴えられてしまう、、!!
「ご、ごめんなさい!!
酔ったとはいえそんなっ」
その先は言葉が出てこなかった。
透先輩の綺麗な指が俺の唇に触れていたからだ。
静かに。とでも言うように人差し指でそっと触れている。
「謝らないでください。
責めてるわけではなくて、、むしろ嬉しかったんですよ。
だってあなたからはきっと俺だけですから。」
そう言って微笑む透先輩はとても綺麗で目が離せない。
「ぜひ次は酔っていない時に。」
俺の耳元まで顔を寄せそう囁く透先輩。
ぶわっと顔が赤くなるのを感じる。
その様子に満足そうにふふっと笑い
「恭はこのトレイを持ってきてくださいね。」
そう言って皆の元へ行ってしまう。
あれ、俺何もしてない。
いつの間にか全てを準備してくれていた透先輩。
持っていく作業を分け与えてくれたようだ。
半分の3人分の飲み物が乗ったトレイを持ち俺も向かった。
「ほんとだ!!!」
にこにこと駆け寄って来てくれる空先輩と海先輩。
「もう大丈夫なのー??」
「心配したんだよー!!」
左右から話しかけられてキョロキョロしながら、
「おかげさまですっかり元気です!
ご心配をおかけしました。」
と伝えた。
「「よかったー!!」」
と言いながら頭をなでなでしてくれる2人に癒される。
「恭、、昨日はその、、悪かった。」
伏し目がちにそう言ってきたのは夕先輩だ。
昨日は覚えていなかったみたいだけど、誰かに聞いたのかな、、
「いえ、、」
「その、、元気そうでよかった。
正直覚えてなくて、でも悪かったとは思ってるから。」
途中から真剣な目で俺を見つめながらそう言うので、いたたまれなくなりもう大丈夫です。と伝えた。
「えー?なんの話しー??」
「昨日?、、あ!夕がお持ち帰りした時なんかしたの?」
サイテー!と左右から俺にしがみつきながら夕先輩にそう言い放つ空先輩と海先輩。
どんどんしょんぼりしていく夕先輩。
もうやめてあげて、、
慌てて2人を宥めなんとか落ち着いた。
「はいはい、それくらいにして仕事しますよ。」
透先輩の一声でそれぞれの持ち場へ移動する。
夏休みまで特に大きなイベントはないので、前と比べるとやる事はないのだが昨日今日は体育祭の反省点などをまとめる仕事がある。
俺は補佐なので頼まれた仕事をこなすだけだが、、
「ね~!ちょっと一息つかない?
チョコ持ってきたんだ~!!
あっもちろんお酒入ってないやつ!ね?」
しばらく時間が経った頃、皆にそう提案する大智先輩。
最後に俺に向かって、ね?とウインクしてくれた。
凄く自然だし似合ってるのがすごい。
「そうだな。」
「お茶入れますね。」
「手伝います!」
透先輩の後に続いて俺も向かう。
透先輩と準備をしていると、
「昨日あなたが酔っ払ってした事。覚えてないんですか?」
唐突にそう聞いてきた。
何かしてしまったのだろうか、、酔ってソファに寝てしまったとしか聞いていないはず。
「えっと、俺何かしてしまったんですか?」
知らずの内に迷惑をかけてしまっていたのかと不安になりながら透先輩を見上げた瞬間
ずいっと顔が近づき透先輩の目に不安げな俺が映るのが見えた。
「あなたが俺にキスしてくれたんですよ。」
「、、えっ?」
ふふっと笑って離れる透先輩。
え?
キス、?
だれがだれに?
「ええっ!??」
思わず大きくリアクションしてしまう。
俺から、、酔った勢いでキスだなんて、場合によっては変態!と訴えられてしまう、、!!
「ご、ごめんなさい!!
酔ったとはいえそんなっ」
その先は言葉が出てこなかった。
透先輩の綺麗な指が俺の唇に触れていたからだ。
静かに。とでも言うように人差し指でそっと触れている。
「謝らないでください。
責めてるわけではなくて、、むしろ嬉しかったんですよ。
だってあなたからはきっと俺だけですから。」
そう言って微笑む透先輩はとても綺麗で目が離せない。
「ぜひ次は酔っていない時に。」
俺の耳元まで顔を寄せそう囁く透先輩。
ぶわっと顔が赤くなるのを感じる。
その様子に満足そうにふふっと笑い
「恭はこのトレイを持ってきてくださいね。」
そう言って皆の元へ行ってしまう。
あれ、俺何もしてない。
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持っていく作業を分け与えてくれたようだ。
半分の3人分の飲み物が乗ったトレイを持ち俺も向かった。
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