無頓着な彼は。

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庭の隅に取り付けられていたシャワーで軽く体を流し、タオルで体を拭いた。

庭にある大きなパラソルの下に机と椅子が置かれており、そこに座るよう光に促された。


座っていると、家の中から光が紙袋を持って出てくる。

「お待たせ！
これ今日のお昼ご飯にと思って！
俺たちが遊んでいる間に届けて貰ってたんだ！」

中にはランチボックスが4つ入っていた。

いつの間に、、
いったい誰が届けてくれたんだろう、、

「すごいね、
こんなとこまで誰が届けてくれたの？」
俺が気になったことを葵が聞いてくれた。

「ん？普通に家の執事に頼んだ。」

「「執事！？」」

「ん？うん。」
なんて事ないようにそう返事をする光。

執事なんて存在するんだ、、俺と葵は驚いて目を見開いたまま固まってしまった。


「まあ、そんな事はどうでもいいだろ。
ほら食べよ！
ここのロコモコ美味しんだよー！」
そう言って中のランチボックスをそれぞれの前に置いてくれる光。

使い捨てのカトラリーも一緒に渡してくれる。

「ほら！開けて開けて！」
わくわくした様子でそう言った光に促されて蓋を開ける。

ふわ～と湯気と共にデミグラスのいい香りが漂う。
ホカホカしておりタイミングよく先程届いたのか、とまた驚いていると、
「美味しそー！光ありがと！
いっただっきまーす！」
と葵の元気な声に我に返る。

俺も食べよう。

「ありがと。
いただきます。」

ぱくっ

「んー！！美味しー！
卵も半熟でさいこー！」

「ふふっ喜んで貰えてよかった！
ここの近くのお店でここに来たら小さい頃からよく食べてたんだー！」

「そうだったんだ。
いいね、こんなお店が近くにあるなんて。」

「そうでしょー！
他にも色々メニューあるんだよ！
よかったら明日はお店に行ってみない？」

「ん！行きたい！」

「僕もー！他のも食べてみたいね！」

「まぁ、確かにうまいな。」

「じゃあ決定ね！
うわぁ楽しみだな。久々にお店に行くなー。」
光も嬉しそうで良かった。


それからお腹が満たされた俺たちはまた海に入ったり、浜辺でビーチバレーをして遊んだ。


最後は浜辺でぼーっとみんなで夕日を眺める。

水面が夕日を反射させキラキラ光っていてとても綺麗だ。


夕日が沈むまで、みんなで見つめた。