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それから、アルヴェードは、ミルーネ側にすぐに接触し、1週間後に面会の約束を取りつけた。
面会当日。アルヴェードは、水色のスーツをビシッと決め、外出する所だった。エリザータは、赤の差し色が華やかな白のロングワンピースという出で立ちで、それを見送った。
それからアルヴェードは、とある家の前にたどり着く。そして、呼び鈴を鳴らした。すると、灰色がかったクリーム色のスーツを着た若い男性が応対した。
「どちら様でしょうか?」
それに、アルヴェードはこう答える。
「アルヴェードと申します。ミルーネさんとのお約束があって参りました」
「それは、失礼しました。どうぞ」
男性は、アルヴェードを誘導する。そんな男性にアルヴェードはついて行った。すると、分厚いカーテンが引かれた暗い部屋に通された。照明は、キャンドルのみ。小さく燃える火からの光に照らされた女性がアルヴェードを迎えた。
「はじめまして、私は、ミルーネと言います」
「こちらこそ、はじめまして。私は、クルーサム財閥の次期総帥、アルヴェードと申します。本日は、お時間をいただき、ありがとうございます」
この部屋の暗さに、戸惑いながらも、アルヴェードは第一声をミルーネに届ける事が出来た。そのミルーネは言う。
「有名な、クルーサム財閥の跡取りさんからのご連絡、驚きました。なぜ、お声をかけてくださったのですか?」
「私の財閥の中の、ヘーブリン造船所で、豪華客船を新造するのです。その装飾品の中に、貴女の絵を飾りたいと思いまして」
「そうでしたか」
暗い部屋の中、ミルーネの表情は掴めなかった。しかし、アルヴェードはミルーネの声色から、警戒心が抜けたと感じた。それを受け、こう声をかけた。
「出来ればの話ですが、描き下ろしをお願いしたいです」
「やって、みましょう」
「ありがとうございます。実は、私、貴女の絵画に心を奪われておりまして、描き下ろしをいただける事、嬉しいです」
「私の?こちらこそ、嬉しいです。あの、よければ私の作品、見ていかれますか?」
「是非」
そのやり取りを静かに聞いていた先ほどの男性が、立ち上がって言った。
「では、僕がアトリエに案内しましょう」
「お兄様、私が案内したいわ」
「ミルーネ、まだ日が高い。止めておいた方がいい」
「少しだけ、少しだけ、アルヴェードさんを案内したい」
「わかった、少しだけだよ?」
「はい」
アルヴェードは、首を傾げながらミルーネとミルーネに兄と呼ばれた男性について暗い部屋から退出した。
退出した瞬間、アルヴェードはミルーネの肌を見て息を呑んだ。ミルーネの肌は、どこまでも透き通る白い肌であった。
「美しい」
アルヴェードは呟いた。すると、アトリエにたどり着く。アルヴェードが愛して止まない絵たちが迎えた。
「まさか、ミルーネさんと、ミルーネさんの絵を見れるとは。夢のようですよ」
アルヴェードは、言った。その目は、ミルーネの作品に釘付けであった。どれも独創的かつ幻想的な雰囲気で、この地球上にないものをあたかもあるように描いてあるのだ。その絵に、アルヴェードは感嘆のため息を漏らす。
「ミルーネさん、ありがとうございました。私は、これで失礼します。その、『お時間』があるようですし」
「ごめんなさい。ゆっくり見せて差し上げたいのですが」
「もし、よければまたこちらに伺ってもよろしいでしょうか?私、人としてのミルーネさんにも心を奪われてしまいました。また、お会いしたい」
アルヴェードは、そう言うと、ミルーネに握手を求めた。ミルーネはそれに応え、握手をしてくれた。そのミルーネの右手は、アルヴェードの口元に運ばれ、口づけを受けた。突然の事に、ミルーネは驚き、わずかに顔を紅潮させる。一方、ミルーネに兄と呼ばれた男性は目を白黒させた。アルヴェードは、それを視界の脇に捉えた。アルヴェードは、ミルーネの右手を解放。ミルーネは、言った。
「あ、アルヴェードさん、私」
「突然、すみません。貴女への想いが溢れてしまいまして」
アルヴェードは、微笑み、別の話題を口にした。
「そうだ、ミルーネさんのお兄さん、貴方のお名前を頂戴してよろしいでしょうか?」
ミルーネに兄と呼ばれた男性は、顔が赤らんでいた。しかし、こう答えた。
「申し遅れました。私は、ミルフォンソ」
「改めて、私は、アルヴェードです。以後も、よろしくお願いします」
それから、アルヴェードは、ミルーネの自宅兼アトリエを後にした。アルヴェードは呟く。
「さて、ミルーネは、どう出るかな?そして、ミルフォンソ、気になる存在だ」
その呟きは、真夏の太陽に溶けていった。
面会当日。アルヴェードは、水色のスーツをビシッと決め、外出する所だった。エリザータは、赤の差し色が華やかな白のロングワンピースという出で立ちで、それを見送った。
それからアルヴェードは、とある家の前にたどり着く。そして、呼び鈴を鳴らした。すると、灰色がかったクリーム色のスーツを着た若い男性が応対した。
「どちら様でしょうか?」
それに、アルヴェードはこう答える。
「アルヴェードと申します。ミルーネさんとのお約束があって参りました」
「それは、失礼しました。どうぞ」
男性は、アルヴェードを誘導する。そんな男性にアルヴェードはついて行った。すると、分厚いカーテンが引かれた暗い部屋に通された。照明は、キャンドルのみ。小さく燃える火からの光に照らされた女性がアルヴェードを迎えた。
「はじめまして、私は、ミルーネと言います」
「こちらこそ、はじめまして。私は、クルーサム財閥の次期総帥、アルヴェードと申します。本日は、お時間をいただき、ありがとうございます」
この部屋の暗さに、戸惑いながらも、アルヴェードは第一声をミルーネに届ける事が出来た。そのミルーネは言う。
「有名な、クルーサム財閥の跡取りさんからのご連絡、驚きました。なぜ、お声をかけてくださったのですか?」
「私の財閥の中の、ヘーブリン造船所で、豪華客船を新造するのです。その装飾品の中に、貴女の絵を飾りたいと思いまして」
「そうでしたか」
暗い部屋の中、ミルーネの表情は掴めなかった。しかし、アルヴェードはミルーネの声色から、警戒心が抜けたと感じた。それを受け、こう声をかけた。
「出来ればの話ですが、描き下ろしをお願いしたいです」
「やって、みましょう」
「ありがとうございます。実は、私、貴女の絵画に心を奪われておりまして、描き下ろしをいただける事、嬉しいです」
「私の?こちらこそ、嬉しいです。あの、よければ私の作品、見ていかれますか?」
「是非」
そのやり取りを静かに聞いていた先ほどの男性が、立ち上がって言った。
「では、僕がアトリエに案内しましょう」
「お兄様、私が案内したいわ」
「ミルーネ、まだ日が高い。止めておいた方がいい」
「少しだけ、少しだけ、アルヴェードさんを案内したい」
「わかった、少しだけだよ?」
「はい」
アルヴェードは、首を傾げながらミルーネとミルーネに兄と呼ばれた男性について暗い部屋から退出した。
退出した瞬間、アルヴェードはミルーネの肌を見て息を呑んだ。ミルーネの肌は、どこまでも透き通る白い肌であった。
「美しい」
アルヴェードは呟いた。すると、アトリエにたどり着く。アルヴェードが愛して止まない絵たちが迎えた。
「まさか、ミルーネさんと、ミルーネさんの絵を見れるとは。夢のようですよ」
アルヴェードは、言った。その目は、ミルーネの作品に釘付けであった。どれも独創的かつ幻想的な雰囲気で、この地球上にないものをあたかもあるように描いてあるのだ。その絵に、アルヴェードは感嘆のため息を漏らす。
「ミルーネさん、ありがとうございました。私は、これで失礼します。その、『お時間』があるようですし」
「ごめんなさい。ゆっくり見せて差し上げたいのですが」
「もし、よければまたこちらに伺ってもよろしいでしょうか?私、人としてのミルーネさんにも心を奪われてしまいました。また、お会いしたい」
アルヴェードは、そう言うと、ミルーネに握手を求めた。ミルーネはそれに応え、握手をしてくれた。そのミルーネの右手は、アルヴェードの口元に運ばれ、口づけを受けた。突然の事に、ミルーネは驚き、わずかに顔を紅潮させる。一方、ミルーネに兄と呼ばれた男性は目を白黒させた。アルヴェードは、それを視界の脇に捉えた。アルヴェードは、ミルーネの右手を解放。ミルーネは、言った。
「あ、アルヴェードさん、私」
「突然、すみません。貴女への想いが溢れてしまいまして」
アルヴェードは、微笑み、別の話題を口にした。
「そうだ、ミルーネさんのお兄さん、貴方のお名前を頂戴してよろしいでしょうか?」
ミルーネに兄と呼ばれた男性は、顔が赤らんでいた。しかし、こう答えた。
「申し遅れました。私は、ミルフォンソ」
「改めて、私は、アルヴェードです。以後も、よろしくお願いします」
それから、アルヴェードは、ミルーネの自宅兼アトリエを後にした。アルヴェードは呟く。
「さて、ミルーネは、どう出るかな?そして、ミルフォンソ、気になる存在だ」
その呟きは、真夏の太陽に溶けていった。
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