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43甘:見舞い
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翌日。ミルフォンソは体調がようやく回復。帰宅と共にミルーネの見舞いをする事になった。アルヴェードもミルーネに会いたくなった為、エリザータと3人でトゥルレ・ジェネラル・ホスピタルに入って行った。
「綺麗な病院ですね」
ミルフォンソは周囲を見回しながら言った。エリザータは笑顔で返す。
「新しいのもありますけどね。凄いでしょう?」
ミルフォンソが頷くと、アルヴェードが言った。
「外から何度か見たが、内部も見事だ。流石と言おうか、セブレーノ」
その夫の言葉を、引き続き笑顔でエリザータは聞いた。そんなやり取りをしている内に、ミルーネの病室の前に辿り着く。そして、3人は続々と入室して行った。その3人の目に入ったのは、光の中でベッドに座るミルーネの姿だった。そのミルーネは、3人の方を見て、驚き声を上げた。
「お兄様!アルヴェードさん!」
ミルーネは、エリザータにも言及したかったが、それはミルフォンソの抱擁に阻まれた。
「お兄様」
再びミルフォンソを呼ぶミルーネの優しい声が響いた。
「ミルーネ、僕は、助かった。助けられた」
「よかった。お兄様」
そんな兄と妹の抱擁をアルヴェードとエリザータはベッドに近寄りつつ静かに見守った。そんな中、ミルフォンソは、ミルーネの唇を一時見つめた。しかし、我に返ったようにミルーネから離れた。アルヴェードは、それを見てわずかに首を傾げたが、気を取り直し、ミルーネに声をかけた。
「ミルーネさん、無事に帰国しましたよ」
「アルヴェードさん、船の事、報道で見てました。心配しましたけど、こうやってお顔を見れてよかったです。そして、お兄様?助かって本当によかった。助けられたって言う事は、助けてくれた方がいたのね?その方にお礼が言いたいな」
「ミルーネ、ここにいるエリザータさんと王子に助けられたんだよ」
王子、ランディレイの事を聞いたミルーネの目は、恋慕の色に染まった。そんな中、ミルーネは改めてエリザータに言及した。
「アルヴェードさんの、奥様。はじめまして、ミルーネです」
その声は、遠慮がちであった。エリザータはその言葉に返した。
「こちらこそ、はじめまして。エリザータです」
「あの、お兄様を助けてくださってありがとうございました。そ、それに、この病院に転院出来たのも貴女のおかげと聞きました。感謝します」
「いいえ、とんでもない。私はやりたい事をやったまでですよ。それにしても、そんなに緊張しないでください。色々気にしてるのかもしれませんけど」
「は、はい」
ミルフォンソは、そんなやり取りを聞いているうちに、落ち着きなく窓際に行った。そして、カーテンを手に取る。その様子を見たミルーネは、兄に声をかけた。
「お兄様、大丈夫。ここのお医者様のおかげで光を浴びられる時間が長くなってきてるの。ギリギリまで光の中にいたいから今はカーテン引かなくていいよ」
「そう、そうなのかい」
力が抜けたミルフォンソをミルーネは笑顔で見た。
「でも、心配してくれてありがとう、お兄様」
「ミルーネ、よかった」
アルヴェードは、それを笑顔で見ながらこう言った。
「そうだ、ミルーネさん、貴女次第ではありますが、王子と会えるようにしてみたいと思っています。その、シュク一族の真実は聞きました」
「えっ」
「今、会うか会わないかは決める必要はありませんが、なんとか王宮からの面会禁止の命令を取り下げさせます。その予告でした」
「わ、わかりました」
そして、各々ミルーネと話し、退出を決める。
「ミルーネさん、お元気で」
「ありがとうございました」
エリザータは、そう言ってその場を後にした。
「では、ミルーネさん、また会いましょう」
「はい」
アルヴェードは、そう言葉を交わした。
「ミルーネ、明日も来るよ」
「うん、待ってるね、お兄様」
ミルフォンソは、そう約束した。
その後、アルヴェードは仕事へ、エリザータとミルフォンソはそれぞれの自宅へと帰って行った。アルヴェードは、仕事場への道中、病室でのひとつの光景を繰り返し頭の中で見た。そして、一瞬笑った。
「ミルフォンソ、憐れな男よ」
「綺麗な病院ですね」
ミルフォンソは周囲を見回しながら言った。エリザータは笑顔で返す。
「新しいのもありますけどね。凄いでしょう?」
ミルフォンソが頷くと、アルヴェードが言った。
「外から何度か見たが、内部も見事だ。流石と言おうか、セブレーノ」
その夫の言葉を、引き続き笑顔でエリザータは聞いた。そんなやり取りをしている内に、ミルーネの病室の前に辿り着く。そして、3人は続々と入室して行った。その3人の目に入ったのは、光の中でベッドに座るミルーネの姿だった。そのミルーネは、3人の方を見て、驚き声を上げた。
「お兄様!アルヴェードさん!」
ミルーネは、エリザータにも言及したかったが、それはミルフォンソの抱擁に阻まれた。
「お兄様」
再びミルフォンソを呼ぶミルーネの優しい声が響いた。
「ミルーネ、僕は、助かった。助けられた」
「よかった。お兄様」
そんな兄と妹の抱擁をアルヴェードとエリザータはベッドに近寄りつつ静かに見守った。そんな中、ミルフォンソは、ミルーネの唇を一時見つめた。しかし、我に返ったようにミルーネから離れた。アルヴェードは、それを見てわずかに首を傾げたが、気を取り直し、ミルーネに声をかけた。
「ミルーネさん、無事に帰国しましたよ」
「アルヴェードさん、船の事、報道で見てました。心配しましたけど、こうやってお顔を見れてよかったです。そして、お兄様?助かって本当によかった。助けられたって言う事は、助けてくれた方がいたのね?その方にお礼が言いたいな」
「ミルーネ、ここにいるエリザータさんと王子に助けられたんだよ」
王子、ランディレイの事を聞いたミルーネの目は、恋慕の色に染まった。そんな中、ミルーネは改めてエリザータに言及した。
「アルヴェードさんの、奥様。はじめまして、ミルーネです」
その声は、遠慮がちであった。エリザータはその言葉に返した。
「こちらこそ、はじめまして。エリザータです」
「あの、お兄様を助けてくださってありがとうございました。そ、それに、この病院に転院出来たのも貴女のおかげと聞きました。感謝します」
「いいえ、とんでもない。私はやりたい事をやったまでですよ。それにしても、そんなに緊張しないでください。色々気にしてるのかもしれませんけど」
「は、はい」
ミルフォンソは、そんなやり取りを聞いているうちに、落ち着きなく窓際に行った。そして、カーテンを手に取る。その様子を見たミルーネは、兄に声をかけた。
「お兄様、大丈夫。ここのお医者様のおかげで光を浴びられる時間が長くなってきてるの。ギリギリまで光の中にいたいから今はカーテン引かなくていいよ」
「そう、そうなのかい」
力が抜けたミルフォンソをミルーネは笑顔で見た。
「でも、心配してくれてありがとう、お兄様」
「ミルーネ、よかった」
アルヴェードは、それを笑顔で見ながらこう言った。
「そうだ、ミルーネさん、貴女次第ではありますが、王子と会えるようにしてみたいと思っています。その、シュク一族の真実は聞きました」
「えっ」
「今、会うか会わないかは決める必要はありませんが、なんとか王宮からの面会禁止の命令を取り下げさせます。その予告でした」
「わ、わかりました」
そして、各々ミルーネと話し、退出を決める。
「ミルーネさん、お元気で」
「ありがとうございました」
エリザータは、そう言ってその場を後にした。
「では、ミルーネさん、また会いましょう」
「はい」
アルヴェードは、そう言葉を交わした。
「ミルーネ、明日も来るよ」
「うん、待ってるね、お兄様」
ミルフォンソは、そう約束した。
その後、アルヴェードは仕事へ、エリザータとミルフォンソはそれぞれの自宅へと帰って行った。アルヴェードは、仕事場への道中、病室でのひとつの光景を繰り返し頭の中で見た。そして、一瞬笑った。
「ミルフォンソ、憐れな男よ」
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