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4章
4章37話 日常への侵食3 ♡逆レイプ
しおりを挟む「マジ? やばくないそれ? 一回ヤッたらバックれる予定だったじゃん。管理局に見つかったらやばいって」
「でもさ、こんなん一回で終われる? もう二度と味わうチャンスないよ?」
「……」
「うちらの家に囲っちゃえばバレないって」
そう言って、マリさんは僕の顔に自分の顔を近づけて囁いてきた。
「ね、清太。今サリナのとこ住んでるんでしょ? そこ抜けてさ、うち来ない? てか来て、命令」
「私ら、大きな部屋を六人でシェアしてんの。モチ、全員サキュバスね。JKの」
「意味わかるよね? うち来たら、7Pできるよ、7P」
「できるっていうか、させる? マジちんぽ一生渇かないよ。ずーーーっと犯されっぱなし♡」
「24時間、365日、一秒も休むことなく誰かが君のちんぽしゃぶってる家、行こ?♡ サリナと恋人ごっこなんかしてしょうもないセックスしてないでさ、うちらが本当のサキュバスの快楽ブチこんだげる♡」
まだおまんこに入っているおちんちんを、ぎゅ、ぎゅ♡ と締めながらキスをするミカさん。
耳をじゅるじゅると舐めまわしながら囁いてくるマリさん。
一瞬でも気が緩めば、彼女らの提案を受け入れてしまいそうになる。
ほとんど無意識のうちに頷きそうになるのを懸命に抑える。
実際、僕の脳内では彼女らの語る、その部屋での生活の妄想が始まっていた。
以前の僕はぼんやりとした女性の裸しか想像できなかった。
グラビア雑誌とかで見た女性の裸を、脳内で空想するだけ。
でも今は違う。僕はもうはっきりと、生々しいほど鮮明に女性の肉体を思い出すことができる。
六人の女子高生サキュバス……そんな漫画みたいな存在も、今こうして目の前に実物があるとよりリアル。
「うぅ……♡ や、め……♡」
きっと皆、この二人みたいに飛び切りの美少女なんだろう。
学校のアイドル。高嶺の花。そうやって持てはやされて、皆のオカズにされて、頻繁に告白もされて。
でも……強烈に飢えている。
クラブ外での男性との接触が許されず、自分に向けられる美味しそうな情欲をただ我慢するしかない毎日。
そんな家に、急に僕が放り込まれたら……。
「あはっ、ちんぽ反応してる♡ 自分が大勢の女子高生にマワされる妄想で興奮しちゃってるんじゃん♡ ……それ、三十分後には現実になってるよ♡ ま、君の想像してる三十倍はブチ犯すけどw」
「マジかわいい……プラチナとか関係なく普通に犯したくない、この子?」
「分かる。ユイとかマジ好きそうこの子」
「あ、ユイっていうのはうちに住んでる子で、学校では清楚なお嬢様で通ってるけど、ガチのド変態の性欲バケモン級の子でさあ。多分うち来たらユイに一番犯されるだろうから覚悟しといて♪」
「君が見たこともないようなやばいおもちゃで、君が想像したこともないような変態プレイたくさん仕込まれるよ。でも大丈夫、せーた君なら全部楽しめるよ」
ぬち♡ ぬち♡ と腰をグラインドさせながら囁かれ、僕は正常な判断ができないくらい意識が混濁してくる。
抵抗できない……でも、行っちゃだめだっていうことは分かる
もしその部屋に入ってしまったら、僕はもう二度と外には出られない。
サキュバスの巣に閉じ込められ、ずっと六人のサキュバスに貪られ続けるだけの人生を送ることになる。
毎日毎日、ひたすら泣くほどおちんちんをシゴかれびゅるびゅると精液を吐き出しつづけるだけの人生……。
――それの何がいけないの?
「い、いや、だ。いやだぁ……」
いいわけない。そんなの絶対だめに決まってる。
だってそんなの、人間じゃない。
一生部屋に閉じ込められて……一秒も休むことなく誰かがおちんちんをしゃぶってるって言ってた。
おかしい、そんなの。ずっと勃起しっぱなしってことじゃないか。
食事のときも、お風呂のときも、寝てる時ですら、常に全裸の女の子が僕の身体にまとわりついて、おちんちんにはぬらぬらした舌や唇……あるいはおまんこの肉が絡みついている。
僕は気持ちいい気持ちいいって泣き喚きながら、ほとんどろくに思考もできないままずっと腰を震わせて、おちんちんがずっとビクビクって震えて……♡
そんなの、そんな人生……絶対、絶対……♡
「――イッグウウウ!♡♡」
びゅるるる♡ びゅる♡ どびゅるるるるっ♡
「あん、おかわりありがと♡」
「あーずるい。私まだ一回しか味わってないのに」
「でもせーた、すっかりノリ気みたい」
「それな。じゃ、いこっか清太? ほら、ちゃちゃっと服着ちゃって」
二人が手早く僕に服を着せてる最中も、僕は呆然としたまま身動きが取れなかった。
あぁ、だめだ……抵抗できない。
いや、実はしようとすらしてない気がする。
頭ではだめだと分かってるのに……とんでもないことになるってわかってるのに。
心の奥では行きたがってる。その部屋に行って、六人のサキュバスに同時に群がられて、めちゃくちゃに犯しまくられたがってる。
「はーい、準備できたね。ほら行くよ清太♡」
「肩貸したげる。暇だったらおっぱい揉んでてもいいよ♡」
「うっ……うぅ……♡」
だめだ……だめだ……あぁ……攫われる……!
終わる……僕、サキュバスに攫われる……♡
「――そこまでだ淫魔ども」
バチン! と何かが弾ける音が響き、次の瞬間にはマリさんとミカさんが短い悲鳴を上げて地面に倒れこんだ。
二人に支えられていた僕も一緒に地面に倒れこむ。
「な、なにが……」
見回すと、二人は完全に気絶していた。
コツコツと路地裏を踏み鳴らす革靴の音が近づいてくる。
「あ……あなたは……」
よく焼けた褐色肌に黒髪のショートヘア。
きっかりと着こなしたスーツに、ナイフのような冷たい目線。
見覚えのある、サリナさんにも見劣りしない美貌。
斎賀沙月。
サキュバスを管理する管理局のエリート調査員が、路地裏に座り込む僕を静かに見下ろしていた。
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