この世界の思い、始まりは変わらない 少年がゲームの世界で音楽無双?!音楽で人々も友達も、ヒロインもみんな笑顔にしてみせます!!!

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第12話 新たな始まり

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今日、入学式当日、天気は晴れ、晴天と言っても過言じゃないぐらい、晴れている。4月なのに暑いぐらいだった。

「はぁー今日からかー」
俺はどんよりした気持ちで学校に向かっていた。
中学生2度目だが、友達ができるか心配だった。

学校に着くと、多くの生徒が集まっていた。
「えーっと、俺の教室はー…1-3か」
教室を確認したその時…
「ううう…見えない…どこだろ?私…」
横の女の子が前の人たちのせいで、教室が分からないらしかった。
「あのー、教室の名前見ようか?」
「え…!いいんですか?」
「うん!名前何かな?あ、俺、神城 玲!よろしく!」
「あ、私は花宮 桜(はなみや さくら)です。教室見てもらって良いですか?」
「オッケー、花宮さんね、えっとねー」
花宮さんの名前を探した。
「あ!あった…えっと、1-3じゃん!」
「え、1-3なんですか?1-3だとやばいんですか?!」
「ああ、ごめんごめん、俺と同じ教室だったから、びっくりしちゃって、驚かせてごめん」
「い、いえ、大丈夫です。見ていただいてありがとうございました。一緒の教室なんですね!じゃあ、これからよろしくお願いします!」
「うん!こちらこそよろしく!一緒に行く?教室まで」
「はい!一緒に行きたいです!」
「よし!いこー」
俺たちは一緒に1-3教室に向かった。

「結構、生徒いるねー」
「そうですね!と、友達ができるか不安です…」
花宮さんは不安そうな表情をしていた。
「大丈夫だよ!今もできてるじゃん、俺と花宮さん、友達じゃん!」
「ですね!えへへ!最初のお友達が神城くんで良かったです!」
「それは、こっちのセリフだよー!ありがとうね、俺の友達になってくれて」
「いえいえ!あ、席確認しましょう?」
席を見ると、俺は窓側の1番後ろの席だった。
(え、主人公席じゃん!ありがたー)
俺はホッとしながら、次に花宮さんの席を探した。
花宮さんの席は真ん中の列の1番前だった。
「1番前ですね、き、緊張するー」
「あはは!大丈夫だよ、それじゃあ、またね」
「はい!ありがとうございました!」
俺は花宮さんと離れて自分の席に向かった。

座って直後俺は、安心していた。
(ふぅー、な、何とか自然に話せた。女子と話すのいつぶりだろう、てか、友達できたー!!)
俺は荷物を片付けながら、先生が来るのを待った。

「おはようございます!今日は入学式ですね!この教室の担任をします。若鷺 唄葉(わかさぎ うたは)といいます。よろしくお願いします!」
茶髪のボブヘアの先生で、笑顔が素敵な先生だった。
「入学式が始まりますから、移動してくださいねー」
先生の合図で俺は移動を開始した。

校長先生の話が長くて眠くなっていた。そんな時だった、俺は校長先生の話を何故か聞いたことがあるような気がしていた。気のせいだと思ったのだが、どうしても気になって仕方がなかった。
(何で聞いたことがあるって思うんだろ?俺、どっかで聞いたか?)
考えていると、ふとあることを思い出した。
(あれ?花宮さんって名前の人、昔、前の俺の人生で聞いたことがあるような…何だったっけ?えっとー)
あと少しで思い出せそうなところまで行ったが、思い出せなかった。
(クソ…あと少しなのに…)
そんなことを考えていると、校長先生の話が終わった。

「校長先生、ありがとうございました。続きまして、生徒会長挨拶、生徒会長、鳩橋さんお願いします。」
壇上に生徒会長さんが現れた。
(鳩橋?どっかで…)
「皆さん、おはようございます。鳩橋 夏帆(はとばし かほ)です。ご入学おめでとうございます…」
生徒会長は、長い髪をポニーテールに結んでおり、黒髪で凛とした雰囲気のある人だった。その姿と名前を聞いて、俺は、さらに思い出した。
(あ、鳩橋ってもしかして、あのゲームの人と同じじゃね?)
あのゲームとは「君と出会った、夏の青」通称「きみなつ」と言われたらゲームに登場する生徒会長さんだった。
(え、待って、てことは俺、そのゲームの世界に飛ばされてたってこと?マジ?!)
俺は驚きすぎて叫びそうになった。「きみなつ」は俺が前の世界で、辛かった時に遊んで、登場人物達に励まされていたゲームで、俺の生きる糧の一つだったゲームだ。
(待って、でも、俺、神城なんて聞いたことが……あったわ、真面目にあったわ)
確か、ゲームの前半で主人公と仲良くなる親友ポジションで、何かと助けてくれるお助けキャラだったはずだ。何故思い出せなかったのかというと、「きみなつ」は中学生、高校生、大学生の3部作品となっており、小学生の時はなかったからだ。そして「神城」は中学生の時には使われなかった名前で、ゲームの後半でこのお助けの旧姓が「神城」だったと、ボソッと教えられる程度だったからだ。
(俺、今、ゲームの最初にいるのか…なら、主人公もヒロインもいるってわけか…って花宮さんその1人じゃん!あと、生徒会長さんも!やばー!!)
俺は1人興奮していた。まさか、このゲームの世界に入っていて、しかも、主人公と関わることができる立場で、さらには、ヒロインにも会えるという最高の場所に今いるのだから、興奮せずにはいられなかった。
(ゲームの知識があるから、主人公達を助けていくか!みんなが笑顔でいられるように!)
俺の生きる道が決まった時だった。

入学式が終わり、ホームルームも終わったので、あとは帰るだけだった。
ゲームの通り、俺の名前が神城ではなく、白鳥になっていた。
(花宮さんに神城って言っちゃった。まあ、バレてないかな?)
俺は少し心配になりながら、家に帰宅した。

家についた俺は、自分の部屋でゲームの内容に関して思い出していた。
「えっと、主人公にヒロインが6人ってやっぱり多いなー、何だよ主人公モテすぎだろ!それに、主人公あるあるで鈍感だしなー恋愛に関しては…他のことは鋭いのにねーあと、無自覚人間…なんかムカついてきた」
俺が主人公にムカついていると…
「ふっ…相変わらず、独り言が多いな」
[神城]が現れた。
「なあなあ、神城!俺、ここがさゲームの世界って気づいたんだ!」
「ゲームの世界?本当か?」
「ああ、間違いない、前の俺がやっていたゲームの世界だ。花宮さんも生徒会長さんもヒロインの1人、主人公と結ばれる可能性がある人たちだよ」
「ふーん、俺たちは?」
「手助けする人」
「そうなのか…まあ、[石神]に任せても良いだろ?」
「そうだけれど、すごいって思えよー」
「はいはい」
「ひどい…」
[神城]とくだらない話をしながら、ノートにまとめていった。

夜、俺はベットで考えていた。
(これから起こるすべてのイベントを無事クリアさせて、主人公とヒロインの楽しそうな雰囲気を見るぞーーー頑張らなきゃ!)
俺はそう決意して、眠りについた。

※あとがき
「きみなつ」の世界にやっと突入したーー!!
これから起こる主人公とヒロインとの楽しい楽しい学園生活。
一体どんなことが待ち受けているのか…
お楽しみに!
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