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第17話 俺、校外学習でやらかす
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「はいーどうもーみなさーん、俺、零ーです。
えー俺たちはですね、えー京都に来ておりますー、えー本当に京都なんか?ここはって言われてますけれど、まあ、京都です。正確に言うと京都に先程までいたんですー。気がついたら、今どこか知らない山にいます。えーなんでだろうね?なんで、俺と日向はこんなところにいるんでしょうかねーえー、俺が知りたいわ!!」
「れい兄ー?実況してないで、手伝えーーー」
「へい…」
俺たちはどっかの山の中にいる。なんでこんなとこにいるかと言うと…遡ること5時間前
「はぁー、今日は校外学習ですかー、はぁー、最悪ー」
「なんか、もうすでに負のオーラが出てる人いるんですけれどーあのー、こっちまでやる気無くすんでやめてもらってもいいですかー?」
「うへぇー」
俺は蓮斗とじゃれあっていた。蓮斗は龍牙ほどじゃないが、俺のボケをちゃんと拾ってくれる。てか、反応してくれる。俺の有難い存在だ。
「で、れいー京都らしいけれど、何するー?」
「なーんも決めてなーい、とりあえず、ぶらぶら?」
「ノープランかーい、まあ、なんとかなるか」
「それなー、美味いもん食いたい」
「それは、分かる!嵐山とか行きたいなー」
「食べ歩きな!やりてぇーーー」
「2人とも、うるさい」
「「へい……」」
日向に注意を受けました。しょんぼりしながら、俺たちは点呼を待った。
「全員いますね、それでは、校外学習を始めます。途中、サービスエリアに寄りますから、そこでトイレ休憩を挟みます。なるべく行くようにしてください。」
先生の説明が終わり、俺たちはバスに乗り込んだ。
「れいー、クッキー食べる?」
「おう!もらうー、あーん」
「ほい!」
「もぐもぐもぐ…うん!うま!」
「あはは!そりゃ良かった」
「何、いちゃついてんだ、キモい」
「ぐはっ…!」
魁斗から辛辣な一言をいただき、「キモい」と言う言葉で、グサッと心に刺さった。
「ひどくないですかね?何?嫉妬ですか?へぇーそうですか!蓮斗が好きなんですねー魁斗は」
「あ?喧嘩売ってんの?零?誰が嫉妬だ、俺は嫉妬なんてしてない!蓮斗は友達として好きだが、その感情は一切ない!」
「うわ、そんなこと言ってる奴に限って、結構そっち系だったりするんだよなー、あと、友達としては好きだって…蓮斗友達以外の感情はないってよ」
「誰がそっち系だ!そっちもあっちもない!あと、友達以外の感情って何だ、そんな感情はない!」
「あ、お断りさせていただきますねー、僕そっち系じゃないのでー」
「あはは!魁斗!告白してないのに振られてやがる!」
「はぁ?!俺は元からそっち系じゃないっての!あと、告白してないのに振られるってどう言うことだよ!好きでもねぇっての!」
「あれ?さっき好きって言ってたじゃん!」
「そーれーはー!と・も・だ・ちとしてだっての!俺の好きは友達として!恋愛的な意味じゃねーての!!恋愛での好きなんてありえねーよ、なんで蓮斗を好きにならないといけないんだよ!」
「だって、蓮斗、女の子っぽいじゃん?可愛いし、だから、恋愛的な好きなのかなー?って」
「違うわーーーーーー!!!」
「あははは!!」
俺と蓮斗で魁斗をいじり倒した。
「そこ!!うるさい!」
「「「へい……」」」
日向に怒られた俺たちは静かに過ごすことにした。
「怒られたじゃねーか、零!どうしてくれる」
「さあねー、あ、そうだそうだ、思い出した」
「?」
「どうしたの?れい」
「今から行く京都の山奥の方で、クラムが出現しまくってるって話が出てる。」
「ほー」
「へぇーそうなのか……ん?なんでそれを今言った?まさか…」
「おう!俺たちで討伐しに行くぞ!」
「マジで言ってる?零」
「マジで言ってる。」
「はぁ、マジか、どれだけいるんだ?レベルは?」
「4、5体はいると予想されているらしい。レベルは1~3ぐらいらしい。」
「マジか、やりたくないな…」
「クラム討伐しまくり?」
「ああ、クラムを倒しまくるぞー」
「おーー!!」
蓮斗はノリがいい。魁斗はずっと考えているようだった。
校外学習は京都に決まっていた。嵐山とか、京都とかでめっちゃ遊んで、食べて帰るらしい。校外学習とは?って感じだが、まあ、楽しめそうで、俺はテンションが上がっていた。
「うおぉぉぉおおお!!美味しそうなご飯がいっぱーい!!どれから食べる?なあなあ!」
「はあ、子供かお前は」
魁斗につっこまれてしまった。
因みに、今バスの中なんだが、俺が後ろから3番目の通路側で、俺の隣が蓮斗、俺の後ろが魁斗、魁斗の横が休みと言う並びだ。
(魁斗の横の子、休みだけれど、大丈夫かねー?
てか、そこ空いてるから、荷物置けるじゃん!いいなー)
俺たちは、京都に着くまでトランプで遊んでいた。
「ううう……なんで俺が負けまくるんだよーー」
「れいは顔に出やすいからー」
「分かりやすいからなー、ジョーカーの時、顔が変わるんだよ、だから、これがジョーカーかって分かるんだ。もっとポーカーフェイス使わないと」
「うへぇー」
京都駅に着いた俺たちは、観光や食べ歩きをしながら、噂のクラムについて調べることにした。
ある程度回って、清水寺にも行って、満喫した俺たちは、京都駅で集合写真を撮っていた。
だが、その時だった。
ずぅぅぅぅぅうううううううんんん
「な、なんだ?!」
当然、地面が激しく揺れた。
「な?!れいー!あれ!」
蓮斗が指を指した方向に目を向けた。そこには、バカデカいクラムが出現していた。
「嘘だろ?!あんなにデカいのか?!」
「ヤバそうだな、被害がデカくなりそう」
「感想言ってる場合じゃねーわ、あれ討伐しねぇと…」
そう思っていた時…
「みなさん、ここで待機していてください。先生方であのクラムを討伐します。」
風雲寺先生がそう言った。
「待機だってよ、どうする?」
「うん!決まってるっしょ!」
「絶対!俺たちで討伐しに行く!」
「はぁ、付き合わされるパターンか、了解、行くぞ蓮斗」
「はーい、れいとかいとについていくー」
「一応念のために…日向ーお前どうする?」
「なにー?れい兄?みんな行くの?なら、行くー」
「ういー、なら4人で行くかー」
「「「おー!」」」
俺たちはクラム討伐を行いに向かった。
現場に着くと、クラムが大暴れしていた。
「あちゃーこりゃヤバそう!」
「早く終わらさないとな、先生に見つかったらめんどくさいことになる。」
「確かに、早くした方が良さそうですねー」
「早く倒そー、こいつら弱いんだしー」
とりあえず、みんな戦闘モードに入った。
「来い!陽炎!」
「おいでー!雷神黄!」
「現れろ!蒼海剣!」
「おいで!宵闇!」
俺たちはそれぞれの武器を生み出した。
「さぁ!始めようか!!」
ぐがぁぁぁぁああああ!!!
クラムが2体出現していた。1体は真っ黒のムカデみたいな姿をしていた。もう1体は、青色で魚男みたいな姿をしていた。
「何?!あのクラム!キモッ!魚みたいな姿してるのに、足生えてるし、手が付いてるし!」
「まあ、クラムだからどんな姿でも、クラムだからで何とかなる」
「こいつと戦うの?うえーキモい」
「とりあえず、ぶっ倒して、帰るぞー!」
「「「了解!!」」」
◾️魁斗 視点
「はぁぁぁぁあああああ!!」
「おんどりゃぁぁああ!!」
俺と蓮斗の2人で1体に飛びかかった。
ドーン、グシャ!ガラガリガリガリ…
「くっそかった!!」
「ダメージ入ってなさそうだねー」
カチカチカチカチ…クラムが生えている手足を擦り合わせて、俺達に襲い掛かろうとしていた。
「うお!!あっぶねー蓮斗!そっち行った!」
「オッケー、おりゃぁぁぁあああ!!」
ドゴッ!ぐぎゃぁぁぁぁああああ!!!
クラムが叫んで、倒れた。あまりの痛さだったのか、もがき苦しんでいた。
「よし!行くぞ蓮斗!」
「うん!行こう魁斗!」
「海王裂断(かいおうれつだん)!!!」
「地脈黄塵旋(ちみゃくこうじんせん)!!!」
「「合技!海風黄裂剣(かいふうおうれつけん!」」
がぁぁぁぁぁあああああ……!!
真っ黒ムカデのクラムが消滅した。
「何とかなったー!!」
「ああ、零と日向は大丈夫かね?」
「大丈夫でしょ?だって、世界最強よ?あの2人」
「そうだな」
俺達は2人の元へ向かった。
◾️零 視点
「ねえ、私たちこっち担当なの?!」
「仕方ねぇだろー!蓮斗と魁斗が先にあっち行っちゃったんだからー」
「そうだけれど…うぇー気持ち悪い、こんな奴生まれてこないでよー」
「とりあえず、やるぞ!」
「はーい…」
「俺がこいつを切り続ける!日向は宵闇で撃ち抜け!」
「了解!」
俺は走り出すと、クラムに切り掛かった。
「はぁぁぁぁあああ!!」
ドンッ、グシュ!ザクッ…
クラムを切り刻んでいく。
(このクラム、なんか変だな)
俺は戦っている感触に違和感を持った。
まず、クラムの中で魚男みたいな姿はそうそう現れない。
(なんか、合体してるみたいに見えるなーこいつ、本当にクラムか?)
俺は一旦後ろに下がった。すると…
「ぐがっぎぎぎ……わし……てやる」
「?なんか喋った?」
俺は耳をすました。
「ぶっこわす……なに…も……クソ……」
「おいおい、なんか人の言葉話してるんですけれど!こっわ!早よ倒そ!日向!」
「うん!!」
「幻紫飛焔(げんしひえん)!!!」
「炎龍斬破(えんりゅうざんぱ)!!!」
「「合技!焔紫双撃(えんしそうげき)!!!」」
ごがぁぁぁぁああああ!!
クラムが光の粒子となって消えようとしていた。
「よし!これで…」
その時だった。
「おわ……このまま……きえ……がぁぁぁああああ!!!」
突然、魚男の体が光った。
「「え?」」
次の瞬間、俺たちはクラムと共に消された。
気がつくと、どっかの山にいた。
「えっとー、どゆこと?」
すると…
「私にも分かんない」
日向が俺のそばにいた。
「俺らクラムに飛ばされた?」
「そうみたいだね…」
「うん…なんでーーーーーー?!!!!」
それから、今に至る。
俺たちこれからどうすりゃいいんだよ?!
※あとがき
はい!日向です!次回予告しまーす。
なんか、よく分からないんですけれど…山に飛ばされましたー、なんか、出られる気配がしませーん。というわけで、私たちはどうなってしまうのかー
そして、あの魚男のクラムは一体?
次回、戦闘乱闘怪しい男
お楽しみにー!
えー俺たちはですね、えー京都に来ておりますー、えー本当に京都なんか?ここはって言われてますけれど、まあ、京都です。正確に言うと京都に先程までいたんですー。気がついたら、今どこか知らない山にいます。えーなんでだろうね?なんで、俺と日向はこんなところにいるんでしょうかねーえー、俺が知りたいわ!!」
「れい兄ー?実況してないで、手伝えーーー」
「へい…」
俺たちはどっかの山の中にいる。なんでこんなとこにいるかと言うと…遡ること5時間前
「はぁー、今日は校外学習ですかー、はぁー、最悪ー」
「なんか、もうすでに負のオーラが出てる人いるんですけれどーあのー、こっちまでやる気無くすんでやめてもらってもいいですかー?」
「うへぇー」
俺は蓮斗とじゃれあっていた。蓮斗は龍牙ほどじゃないが、俺のボケをちゃんと拾ってくれる。てか、反応してくれる。俺の有難い存在だ。
「で、れいー京都らしいけれど、何するー?」
「なーんも決めてなーい、とりあえず、ぶらぶら?」
「ノープランかーい、まあ、なんとかなるか」
「それなー、美味いもん食いたい」
「それは、分かる!嵐山とか行きたいなー」
「食べ歩きな!やりてぇーーー」
「2人とも、うるさい」
「「へい……」」
日向に注意を受けました。しょんぼりしながら、俺たちは点呼を待った。
「全員いますね、それでは、校外学習を始めます。途中、サービスエリアに寄りますから、そこでトイレ休憩を挟みます。なるべく行くようにしてください。」
先生の説明が終わり、俺たちはバスに乗り込んだ。
「れいー、クッキー食べる?」
「おう!もらうー、あーん」
「ほい!」
「もぐもぐもぐ…うん!うま!」
「あはは!そりゃ良かった」
「何、いちゃついてんだ、キモい」
「ぐはっ…!」
魁斗から辛辣な一言をいただき、「キモい」と言う言葉で、グサッと心に刺さった。
「ひどくないですかね?何?嫉妬ですか?へぇーそうですか!蓮斗が好きなんですねー魁斗は」
「あ?喧嘩売ってんの?零?誰が嫉妬だ、俺は嫉妬なんてしてない!蓮斗は友達として好きだが、その感情は一切ない!」
「うわ、そんなこと言ってる奴に限って、結構そっち系だったりするんだよなー、あと、友達としては好きだって…蓮斗友達以外の感情はないってよ」
「誰がそっち系だ!そっちもあっちもない!あと、友達以外の感情って何だ、そんな感情はない!」
「あ、お断りさせていただきますねー、僕そっち系じゃないのでー」
「あはは!魁斗!告白してないのに振られてやがる!」
「はぁ?!俺は元からそっち系じゃないっての!あと、告白してないのに振られるってどう言うことだよ!好きでもねぇっての!」
「あれ?さっき好きって言ってたじゃん!」
「そーれーはー!と・も・だ・ちとしてだっての!俺の好きは友達として!恋愛的な意味じゃねーての!!恋愛での好きなんてありえねーよ、なんで蓮斗を好きにならないといけないんだよ!」
「だって、蓮斗、女の子っぽいじゃん?可愛いし、だから、恋愛的な好きなのかなー?って」
「違うわーーーーーー!!!」
「あははは!!」
俺と蓮斗で魁斗をいじり倒した。
「そこ!!うるさい!」
「「「へい……」」」
日向に怒られた俺たちは静かに過ごすことにした。
「怒られたじゃねーか、零!どうしてくれる」
「さあねー、あ、そうだそうだ、思い出した」
「?」
「どうしたの?れい」
「今から行く京都の山奥の方で、クラムが出現しまくってるって話が出てる。」
「ほー」
「へぇーそうなのか……ん?なんでそれを今言った?まさか…」
「おう!俺たちで討伐しに行くぞ!」
「マジで言ってる?零」
「マジで言ってる。」
「はぁ、マジか、どれだけいるんだ?レベルは?」
「4、5体はいると予想されているらしい。レベルは1~3ぐらいらしい。」
「マジか、やりたくないな…」
「クラム討伐しまくり?」
「ああ、クラムを倒しまくるぞー」
「おーー!!」
蓮斗はノリがいい。魁斗はずっと考えているようだった。
校外学習は京都に決まっていた。嵐山とか、京都とかでめっちゃ遊んで、食べて帰るらしい。校外学習とは?って感じだが、まあ、楽しめそうで、俺はテンションが上がっていた。
「うおぉぉぉおおお!!美味しそうなご飯がいっぱーい!!どれから食べる?なあなあ!」
「はあ、子供かお前は」
魁斗につっこまれてしまった。
因みに、今バスの中なんだが、俺が後ろから3番目の通路側で、俺の隣が蓮斗、俺の後ろが魁斗、魁斗の横が休みと言う並びだ。
(魁斗の横の子、休みだけれど、大丈夫かねー?
てか、そこ空いてるから、荷物置けるじゃん!いいなー)
俺たちは、京都に着くまでトランプで遊んでいた。
「ううう……なんで俺が負けまくるんだよーー」
「れいは顔に出やすいからー」
「分かりやすいからなー、ジョーカーの時、顔が変わるんだよ、だから、これがジョーカーかって分かるんだ。もっとポーカーフェイス使わないと」
「うへぇー」
京都駅に着いた俺たちは、観光や食べ歩きをしながら、噂のクラムについて調べることにした。
ある程度回って、清水寺にも行って、満喫した俺たちは、京都駅で集合写真を撮っていた。
だが、その時だった。
ずぅぅぅぅぅうううううううんんん
「な、なんだ?!」
当然、地面が激しく揺れた。
「な?!れいー!あれ!」
蓮斗が指を指した方向に目を向けた。そこには、バカデカいクラムが出現していた。
「嘘だろ?!あんなにデカいのか?!」
「ヤバそうだな、被害がデカくなりそう」
「感想言ってる場合じゃねーわ、あれ討伐しねぇと…」
そう思っていた時…
「みなさん、ここで待機していてください。先生方であのクラムを討伐します。」
風雲寺先生がそう言った。
「待機だってよ、どうする?」
「うん!決まってるっしょ!」
「絶対!俺たちで討伐しに行く!」
「はぁ、付き合わされるパターンか、了解、行くぞ蓮斗」
「はーい、れいとかいとについていくー」
「一応念のために…日向ーお前どうする?」
「なにー?れい兄?みんな行くの?なら、行くー」
「ういー、なら4人で行くかー」
「「「おー!」」」
俺たちはクラム討伐を行いに向かった。
現場に着くと、クラムが大暴れしていた。
「あちゃーこりゃヤバそう!」
「早く終わらさないとな、先生に見つかったらめんどくさいことになる。」
「確かに、早くした方が良さそうですねー」
「早く倒そー、こいつら弱いんだしー」
とりあえず、みんな戦闘モードに入った。
「来い!陽炎!」
「おいでー!雷神黄!」
「現れろ!蒼海剣!」
「おいで!宵闇!」
俺たちはそれぞれの武器を生み出した。
「さぁ!始めようか!!」
ぐがぁぁぁぁああああ!!!
クラムが2体出現していた。1体は真っ黒のムカデみたいな姿をしていた。もう1体は、青色で魚男みたいな姿をしていた。
「何?!あのクラム!キモッ!魚みたいな姿してるのに、足生えてるし、手が付いてるし!」
「まあ、クラムだからどんな姿でも、クラムだからで何とかなる」
「こいつと戦うの?うえーキモい」
「とりあえず、ぶっ倒して、帰るぞー!」
「「「了解!!」」」
◾️魁斗 視点
「はぁぁぁぁあああああ!!」
「おんどりゃぁぁああ!!」
俺と蓮斗の2人で1体に飛びかかった。
ドーン、グシャ!ガラガリガリガリ…
「くっそかった!!」
「ダメージ入ってなさそうだねー」
カチカチカチカチ…クラムが生えている手足を擦り合わせて、俺達に襲い掛かろうとしていた。
「うお!!あっぶねー蓮斗!そっち行った!」
「オッケー、おりゃぁぁぁあああ!!」
ドゴッ!ぐぎゃぁぁぁぁああああ!!!
クラムが叫んで、倒れた。あまりの痛さだったのか、もがき苦しんでいた。
「よし!行くぞ蓮斗!」
「うん!行こう魁斗!」
「海王裂断(かいおうれつだん)!!!」
「地脈黄塵旋(ちみゃくこうじんせん)!!!」
「「合技!海風黄裂剣(かいふうおうれつけん!」」
がぁぁぁぁぁあああああ……!!
真っ黒ムカデのクラムが消滅した。
「何とかなったー!!」
「ああ、零と日向は大丈夫かね?」
「大丈夫でしょ?だって、世界最強よ?あの2人」
「そうだな」
俺達は2人の元へ向かった。
◾️零 視点
「ねえ、私たちこっち担当なの?!」
「仕方ねぇだろー!蓮斗と魁斗が先にあっち行っちゃったんだからー」
「そうだけれど…うぇー気持ち悪い、こんな奴生まれてこないでよー」
「とりあえず、やるぞ!」
「はーい…」
「俺がこいつを切り続ける!日向は宵闇で撃ち抜け!」
「了解!」
俺は走り出すと、クラムに切り掛かった。
「はぁぁぁぁあああ!!」
ドンッ、グシュ!ザクッ…
クラムを切り刻んでいく。
(このクラム、なんか変だな)
俺は戦っている感触に違和感を持った。
まず、クラムの中で魚男みたいな姿はそうそう現れない。
(なんか、合体してるみたいに見えるなーこいつ、本当にクラムか?)
俺は一旦後ろに下がった。すると…
「ぐがっぎぎぎ……わし……てやる」
「?なんか喋った?」
俺は耳をすました。
「ぶっこわす……なに…も……クソ……」
「おいおい、なんか人の言葉話してるんですけれど!こっわ!早よ倒そ!日向!」
「うん!!」
「幻紫飛焔(げんしひえん)!!!」
「炎龍斬破(えんりゅうざんぱ)!!!」
「「合技!焔紫双撃(えんしそうげき)!!!」」
ごがぁぁぁぁああああ!!
クラムが光の粒子となって消えようとしていた。
「よし!これで…」
その時だった。
「おわ……このまま……きえ……がぁぁぁああああ!!!」
突然、魚男の体が光った。
「「え?」」
次の瞬間、俺たちはクラムと共に消された。
気がつくと、どっかの山にいた。
「えっとー、どゆこと?」
すると…
「私にも分かんない」
日向が俺のそばにいた。
「俺らクラムに飛ばされた?」
「そうみたいだね…」
「うん…なんでーーーーーー?!!!!」
それから、今に至る。
俺たちこれからどうすりゃいいんだよ?!
※あとがき
はい!日向です!次回予告しまーす。
なんか、よく分からないんですけれど…山に飛ばされましたー、なんか、出られる気配がしませーん。というわけで、私たちはどうなってしまうのかー
そして、あの魚男のクラムは一体?
次回、戦闘乱闘怪しい男
お楽しみにー!
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