2 / 4
ティエラ王国
しおりを挟む
馬車に乗って来たはいいが、どこだ?ここ。俺は辺りを見回した。生い茂る木々、空を大きく羽ばたいて飛んでいる鳥、目の前に見える大きな壁。やっぱり、日本じゃねぇ。俺は謎の女に聞いてみた。
「なぁ、ここはどこだ?俺たちさっきまで駅前にいた気がするんだが。」
すると女は答えた。
「ここはティエラ。あなたは聞いたことない国の名前でしょうね。」
「ああ。ここは異世界なのか?」俺は聞いてみたが、女は答えなかった。
しばらく馬車に揺れていると、大きな壁の前で馬車が止まった。到着か?俺がそう思っていると案の定、車掌から「降りろ。」と言われた。降りてみるとそこには恐ろしいほど大きな壁があった。
俺は複数人の男たちに囲まれながら、その国の国王がいるという城に入っていった。その城はよく漫画などに出てくる、ヨーロッパを想像させる城だった。すると国王らしき人物が出てきて、
「待っていたぞ。さぁ入って話をしよう。」その国王は俺を歓迎してくれた。
「あんたがこの国の国王か?俺はどうして呼ばれたんだよ。」俺が国王に聞くと俺の近くを歩いていた男が、
「おい!陛下に無礼だぞ!敬語を使わんか。」と言ってきた。まぁこのセリフは予想できたが。
「まぁ良いわ、わしは気にせんぞ?」と国王がその男の顔をみて言った。このセリフは予想してなかった。
「で、ですが。」と男は言った。まぁ面倒だしこれからは敬語を使うかと考えていると国王から予想外の言葉が出てきた。
「それより、お前は客人に失礼ではないか?いつも言っておるだろう?客人には敬意を」国王が男を睨むと男は慌てたように、
「もっ申し訳ありません!」と言ってから俺の方を向き、「先程のご無礼をお許しください!」と言った。マジかよ。
城の中の一室に入り、国王は俺の目の前に座った。このご時世で対面とは危なくねぇかと俺が苦笑していると、
「お前さんにはこれからこの国の兵士になってもらいたい。」と国王が話始めた。
俺は少し驚いた。冒険に行くって聞いていたから、まさか兵士をやることになるとはな。
3年前 ティエラ王国
「陛下!大変です!外に化け物がっ、このままでは、国が滅んでしまいます!」
1人の兵士が国王の部屋にすべりこんだ。その兵士が言う情報では、外で動物とは思えない姿をしている化け物が暴れて、何万人という人々が襲われている、と。
「なに!?特別出動隊はどうした?」国王が驚いて聞くと、兵士が言った。
「ぜ、全滅しました。」
「なんだと!?やつらがっ。」
化け物は黒い鎧のような体をしており、目はギラギラと光って、口からは炎を吹く。そんな典型的な姿ではなく、形は人間だが、黒い皮膚と恐ろしいほどの強さから、「魔人」と呼ばれた。
兵士達はこの魔人達に殺られ、事の重みを悟った国王が他国の最高騎士団に助けを求めた。幸い、ティエラ王国は大国で他国と活発に貿易をしていたことから、もうじき騎士団が到着するようだ。
「もうじき騎士団が到着する!それまで耐えろ!絶対に死ぬな!」国王が言った瞬間、魔人が城を攻めてきた。その場にいた兵士たちが一斉に切りかかるが、かすり傷もつかずに全員瞬殺された。そこで騎士団が遅れてやってきた。
「無事ですか!?」国王はその声に喜び、
「来てくれてありがとう!お願いだ、そいつをなんとかしてくれっ!」と言った。
その騎士団団長エルメスは
「俺が殺る。邪魔すんな。」と言った後、目にも止まらぬ速さで魔人を切り殺した。
そして王国が再び平和になると、国王は今後も国の平和を守るため他国と合併し、最高騎士団の制度を取り入れた。
「なぁ、ここはどこだ?俺たちさっきまで駅前にいた気がするんだが。」
すると女は答えた。
「ここはティエラ。あなたは聞いたことない国の名前でしょうね。」
「ああ。ここは異世界なのか?」俺は聞いてみたが、女は答えなかった。
しばらく馬車に揺れていると、大きな壁の前で馬車が止まった。到着か?俺がそう思っていると案の定、車掌から「降りろ。」と言われた。降りてみるとそこには恐ろしいほど大きな壁があった。
俺は複数人の男たちに囲まれながら、その国の国王がいるという城に入っていった。その城はよく漫画などに出てくる、ヨーロッパを想像させる城だった。すると国王らしき人物が出てきて、
「待っていたぞ。さぁ入って話をしよう。」その国王は俺を歓迎してくれた。
「あんたがこの国の国王か?俺はどうして呼ばれたんだよ。」俺が国王に聞くと俺の近くを歩いていた男が、
「おい!陛下に無礼だぞ!敬語を使わんか。」と言ってきた。まぁこのセリフは予想できたが。
「まぁ良いわ、わしは気にせんぞ?」と国王がその男の顔をみて言った。このセリフは予想してなかった。
「で、ですが。」と男は言った。まぁ面倒だしこれからは敬語を使うかと考えていると国王から予想外の言葉が出てきた。
「それより、お前は客人に失礼ではないか?いつも言っておるだろう?客人には敬意を」国王が男を睨むと男は慌てたように、
「もっ申し訳ありません!」と言ってから俺の方を向き、「先程のご無礼をお許しください!」と言った。マジかよ。
城の中の一室に入り、国王は俺の目の前に座った。このご時世で対面とは危なくねぇかと俺が苦笑していると、
「お前さんにはこれからこの国の兵士になってもらいたい。」と国王が話始めた。
俺は少し驚いた。冒険に行くって聞いていたから、まさか兵士をやることになるとはな。
3年前 ティエラ王国
「陛下!大変です!外に化け物がっ、このままでは、国が滅んでしまいます!」
1人の兵士が国王の部屋にすべりこんだ。その兵士が言う情報では、外で動物とは思えない姿をしている化け物が暴れて、何万人という人々が襲われている、と。
「なに!?特別出動隊はどうした?」国王が驚いて聞くと、兵士が言った。
「ぜ、全滅しました。」
「なんだと!?やつらがっ。」
化け物は黒い鎧のような体をしており、目はギラギラと光って、口からは炎を吹く。そんな典型的な姿ではなく、形は人間だが、黒い皮膚と恐ろしいほどの強さから、「魔人」と呼ばれた。
兵士達はこの魔人達に殺られ、事の重みを悟った国王が他国の最高騎士団に助けを求めた。幸い、ティエラ王国は大国で他国と活発に貿易をしていたことから、もうじき騎士団が到着するようだ。
「もうじき騎士団が到着する!それまで耐えろ!絶対に死ぬな!」国王が言った瞬間、魔人が城を攻めてきた。その場にいた兵士たちが一斉に切りかかるが、かすり傷もつかずに全員瞬殺された。そこで騎士団が遅れてやってきた。
「無事ですか!?」国王はその声に喜び、
「来てくれてありがとう!お願いだ、そいつをなんとかしてくれっ!」と言った。
その騎士団団長エルメスは
「俺が殺る。邪魔すんな。」と言った後、目にも止まらぬ速さで魔人を切り殺した。
そして王国が再び平和になると、国王は今後も国の平和を守るため他国と合併し、最高騎士団の制度を取り入れた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる