3 / 9
3 晩餐会
しおりを挟む
王宮ではシェルティを冤罪に嵌めた、王とアファービア王太子、ミミドーラとその父である伯爵の四人で晩餐会が開かれていた。
「わっはっは!こんなにうまくいくとは!これで邪魔者はいなくなったし、銀山も手に入れた。王家は安泰だ!」
「はい、すべては私共の計画に胸を貸してくださった陛下のおかげです。これで目障りだったクロウ伯爵家も取り潰しになり、その事業や領地を頂戴できるということで、我が身はこの上ない喜びに溢れております。」
王と伯爵が上機嫌で酒を酌み交わす隣で、ミミドーラとアファービアがお互いに見つめ合って晴々とした顔で微笑み合っていた。
「アファービア様、シェルティを排除する計画が成功して良かったですわね!」
「ああ、あの魔力無しの役立たずがいなくなって清々した。だがシェルティは俺のことが好きだったからな、死んでやっと俺の役にたてたのだから本望だろう!ははは!本当に間抜けな奴だ!」
計画が成功したと思っている四人は、自分達がでっち上げてシェルティを嵌めたことをペラペラと得意げに喋っていた。
魔法で侍女になりすましてその様子をばっちりと見ていたシェルティは、あまりの言い草に怒りと悲しみでぷるぷると手が震えた。
──計画?何が計画よ!こいつらのやってることはただの強盗殺人よ!
私は変装の魔法を解き、黒のローブに黒のとんがり帽子の格好に戻って大声で叫んだ。
「ふざけんじゃないわよぉおおお!!」
「何者っ!えっ?!シェルティ?!い、生きてたのか?!それに、その格好は……?!」
「ふん!生きてて残念だったわね!」
アファービア王太子とシェルティが睨み合っている横で、王が真っ赤な顔をして怒鳴った。
「その格好は、大魔女シルビア様にそっくりではないか!おのれ!お前のような魔力無しが、なぜそのようなだいそれた格好をしているのだ!この愚か者めが!!」
「確かに私は愚か者だったわ!二度も王家に騙されるなんて!でも残念ね!私は真似てるわけではなくて、本当にシルビアの生まれ変わりなのよ!」
人を冤罪で貶めておいて晩餐会を開いて喜んでいる姿に心底がっかりした私は、手加減する必要は微塵も無いと判断した。
「わっはっは!こんなにうまくいくとは!これで邪魔者はいなくなったし、銀山も手に入れた。王家は安泰だ!」
「はい、すべては私共の計画に胸を貸してくださった陛下のおかげです。これで目障りだったクロウ伯爵家も取り潰しになり、その事業や領地を頂戴できるということで、我が身はこの上ない喜びに溢れております。」
王と伯爵が上機嫌で酒を酌み交わす隣で、ミミドーラとアファービアがお互いに見つめ合って晴々とした顔で微笑み合っていた。
「アファービア様、シェルティを排除する計画が成功して良かったですわね!」
「ああ、あの魔力無しの役立たずがいなくなって清々した。だがシェルティは俺のことが好きだったからな、死んでやっと俺の役にたてたのだから本望だろう!ははは!本当に間抜けな奴だ!」
計画が成功したと思っている四人は、自分達がでっち上げてシェルティを嵌めたことをペラペラと得意げに喋っていた。
魔法で侍女になりすましてその様子をばっちりと見ていたシェルティは、あまりの言い草に怒りと悲しみでぷるぷると手が震えた。
──計画?何が計画よ!こいつらのやってることはただの強盗殺人よ!
私は変装の魔法を解き、黒のローブに黒のとんがり帽子の格好に戻って大声で叫んだ。
「ふざけんじゃないわよぉおおお!!」
「何者っ!えっ?!シェルティ?!い、生きてたのか?!それに、その格好は……?!」
「ふん!生きてて残念だったわね!」
アファービア王太子とシェルティが睨み合っている横で、王が真っ赤な顔をして怒鳴った。
「その格好は、大魔女シルビア様にそっくりではないか!おのれ!お前のような魔力無しが、なぜそのようなだいそれた格好をしているのだ!この愚か者めが!!」
「確かに私は愚か者だったわ!二度も王家に騙されるなんて!でも残念ね!私は真似てるわけではなくて、本当にシルビアの生まれ変わりなのよ!」
人を冤罪で貶めておいて晩餐会を開いて喜んでいる姿に心底がっかりした私は、手加減する必要は微塵も無いと判断した。
0
あなたにおすすめの小説
真実の愛を見つけた王太子殿下、婚約破棄の前に10年分の王家運営費1.5億枚を精算して頂けます?
ぱすた屋さん
恋愛
「エルゼ、婚約を破棄する! 私は真実の愛を見つけたのだ!」
建国記念祭の夜会、王太子アルフォンスに断罪された公爵令嬢エルゼ。
だが彼女は泣き崩れるどころか、事務的に一枚の書類を取り出した。
「承知いたしました。では、我が家が立て替えた10年分の王家運営費――金貨1億5800万枚の精算をお願いします」
宝石代、夜会費、そして城の維持費。
すべてを公爵家の「融資」で賄っていた王家に、返済能力などあるはずもない。
「支払えない? では担保として、王都の魔力供給と水道、食料搬入路の使用を差し止めます。あ、殿下が今履いている靴も我が家の備品ですので、今すぐ脱いでくださいね?」
暗闇に沈む王城で、靴下姿で這いつくばる元婚約者。
下着同然の姿で震える「自称・聖女」。
「ゴミの分別は、淑女の嗜みですわ」
沈みゆく泥舟(王国)を捨て、彼女を「財務卿」として熱望する隣国の帝国へと向かう、爽快な論理的ざまぁ短編!
殿下は婚約破棄した私を“横領犯”として追放しましたが、私が“王国の財布”だとご存じなかったのですか?
なかすあき
恋愛
王太子の婚約者であるレティシアは、愛ではなく“王国の財布”に選ばれた内政官だった。
干ばつ救済基金を管理し、徴税と支出の流れを整え、国が崩れないように回してきたはずなのに。
舞踏会の夜。
聖女セシルの涙と王太子の言葉が、レティシアを一瞬で“横領犯”に仕立て上げる。
反論しても届かない。空気が判決を下す場所で、レティシアは追放された。
落とされた先は、干ばつに喘ぐ辺境。
水のない井戸、荒れた配給所、怒りの列。
レティシアは泣く代わりに、配給と水路と記録を整えた。奇跡ではなく、段取りで。
やがて王都は、レティシアがいなくなった穴から静かに壊れ始める。
支払いは止まり、責任は溶け、聖女の“物語”だけが空回りする。
呼び戻しの使者が来ても、レティシアは従わない。戻る条件はひとつ。
――公開監査。
記録水晶が映し出すのは、涙では隠せない日付と署名、そして“誰が何を決めたか”という事実。
この逃げ場のない復讐劇の先に残るのは、王都の再起ではなく、辺境の明日だった。
これは、道具として捨てられた内政官が、二度と道具に戻らず、“責任を固定する”ことで国を救い、自分の居場所を選び直す物語。
十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。
あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。
宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。
対極のような二人は姉妹。母親の違う。
お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。
そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。
天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。
生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。
両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。
だが……。運命とは残酷である。
ルビアの元に死神から知らせが届く。
十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。
美しい愛しているルビア。
失いたくない。殺されてなるものか。
それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。
生まれてくる価値のなかった、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。
これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
幼馴染以上、婚約者未満の王子と侯爵令嬢の関係
紫月 由良
恋愛
第二王子エインの婚約者は、貴族には珍しい赤茶色の髪を持つ侯爵令嬢のディアドラ。だが彼女の冷たい瞳と無口な性格が気に入らず、エインは婚約者の義兄フィオンとともに彼女を疎んじていた。そんな中、ディアドラが学院内で留学してきた男子学生たちと親しくしているという噂が広まる。注意しに行ったエインは彼女の見知らぬ一面に心を乱された。しかし婚約者の異母兄妹たちの思惑が問題を引き起こして……。
顔と頭が良く性格が悪い男の失恋ストーリー。
※流血シーンがあります。(各話の前書きに注意書き+次話前書きにあらすじがあるので、飛ばし読み可能です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる