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廃墟になった観光ホテル
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「ブロックの製作ではないが、詳しい話は事務所へ行こう。こんなクソ暑い場所で話ができるか」
「そうですね」
私は笠原部長とともに、現場事務所へ向かう。四三才の私から見て、一回り以上も年長者である部長さんであった。
事務所内には、私の部下である谷本が机のパソコンに向かい、現場書類の作業に没頭している。部長の姿を確認すると、軽く会釈をした。
テーブルを挟んで二人は向き合い、ソファーに腰を降ろした。谷本が二人に冷たい缶コーヒーを冷蔵庫から取り出し、テーブルの上に置く。
「どうぞ」
笠原部長は谷本に礼を言って缶コーヒーを口にし、私に口を開きはじめた。
「事故もなく、現場は順調に終了しそうだな。別にトラブルとかもないのだろう。坂本工業の方はどうだ?」
「よくやってくれてます。現場のメイン作業も残すところ一週間。その後の片づけや現場からの撤収作業を含めても、あと二週間程で完全終了となります」
「そうか」
「先程の話の次の現場というのは?」
私の最も気になっているところであった。
「解体工事だ」
「解体工事? うちにしては珍しいですね」
意外であった。私の田岡建設の主な工事は港湾関係の土木工事がメインであり、普段は解体工事などやっていなかった。確か最後にやったのが三年前の高知市営プールの解体工事であった。その時の担当も私であった。
「解体は市営プール以来だな。また、お前に任せるからな」
「それはかまいませんが、解体の物件は?」
「いわく付きの物件だ。お前も勿論耳にしたことはあると思うが・・・」
笠原部長の表情が複雑そうに曇った。私は部長の言葉を待つことにした。
「そうですね」
私は笠原部長とともに、現場事務所へ向かう。四三才の私から見て、一回り以上も年長者である部長さんであった。
事務所内には、私の部下である谷本が机のパソコンに向かい、現場書類の作業に没頭している。部長の姿を確認すると、軽く会釈をした。
テーブルを挟んで二人は向き合い、ソファーに腰を降ろした。谷本が二人に冷たい缶コーヒーを冷蔵庫から取り出し、テーブルの上に置く。
「どうぞ」
笠原部長は谷本に礼を言って缶コーヒーを口にし、私に口を開きはじめた。
「事故もなく、現場は順調に終了しそうだな。別にトラブルとかもないのだろう。坂本工業の方はどうだ?」
「よくやってくれてます。現場のメイン作業も残すところ一週間。その後の片づけや現場からの撤収作業を含めても、あと二週間程で完全終了となります」
「そうか」
「先程の話の次の現場というのは?」
私の最も気になっているところであった。
「解体工事だ」
「解体工事? うちにしては珍しいですね」
意外であった。私の田岡建設の主な工事は港湾関係の土木工事がメインであり、普段は解体工事などやっていなかった。確か最後にやったのが三年前の高知市営プールの解体工事であった。その時の担当も私であった。
「解体は市営プール以来だな。また、お前に任せるからな」
「それはかまいませんが、解体の物件は?」
「いわく付きの物件だ。お前も勿論耳にしたことはあると思うが・・・」
笠原部長の表情が複雑そうに曇った。私は部長の言葉を待つことにした。
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