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とてもとても、可愛らしい。
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僕と結子さんが初めて出会ったのは、僕の5歳の誕生日のときだった。
母に貰った赤い包装紙にくるまれた箱を開けると、そこに結子さんが寝ていた。
僕はその姿に目を奪われた。
真っ白な肌、きれいで形の整った黒髪、真っ赤なボタンのひとみとノースリーブワンピ。
「お人形さん…」
そっと箱のなかに手をのばし、横たわる小さな少女を小さな両手で抱きかかえた。
少女の重みが伝わる。僕はドキドキした。
「おはよう、りょうたくん」
少女の声が聞こえたような気がした。すずらんがゆれたような、かわいい声。
僕はその少女の虜になった。
名前は、ワンピースのスカートの裏についたタグにかかれていた「YUIKO SETOUTHI」から取って、「結子」にした。
幼稚園からバスで家に帰ると速攻で子供部屋にかけこみ、ベットに寝かせておいた結子さんの胸にとびこんだ。
「ただいま!結子ちゃん!」
「おかえり、りょうたくん。
わたし、ずーっとまってたんだよ」
結子さんの匂いが舞う。すずらんの香りがした。
それを僕は胸いっぱいに吸い込んで、勢いよく顔をあげて、ほんのり紅くなった頬を感じて言った。
「ねぇ結子ちゃん、いっしょに、おかし食べない?」
結子さんは僕の手の中で笑った。
「いいよ、たべましょう、おかし」
僕の胸はしあわせでいっぱいになった。
母に貰った赤い包装紙にくるまれた箱を開けると、そこに結子さんが寝ていた。
僕はその姿に目を奪われた。
真っ白な肌、きれいで形の整った黒髪、真っ赤なボタンのひとみとノースリーブワンピ。
「お人形さん…」
そっと箱のなかに手をのばし、横たわる小さな少女を小さな両手で抱きかかえた。
少女の重みが伝わる。僕はドキドキした。
「おはよう、りょうたくん」
少女の声が聞こえたような気がした。すずらんがゆれたような、かわいい声。
僕はその少女の虜になった。
名前は、ワンピースのスカートの裏についたタグにかかれていた「YUIKO SETOUTHI」から取って、「結子」にした。
幼稚園からバスで家に帰ると速攻で子供部屋にかけこみ、ベットに寝かせておいた結子さんの胸にとびこんだ。
「ただいま!結子ちゃん!」
「おかえり、りょうたくん。
わたし、ずーっとまってたんだよ」
結子さんの匂いが舞う。すずらんの香りがした。
それを僕は胸いっぱいに吸い込んで、勢いよく顔をあげて、ほんのり紅くなった頬を感じて言った。
「ねぇ結子ちゃん、いっしょに、おかし食べない?」
結子さんは僕の手の中で笑った。
「いいよ、たべましょう、おかし」
僕の胸はしあわせでいっぱいになった。
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