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新たなる旅路?
夜のトバリはH無双?
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森の中
木こり小屋
老年のオジ様
でも歳を感じさせない引き締まった筋骨にしてその肢体
……そして相変わらずの超絶倫
昨夜は激しく愛し合いました
一方的にキモチ良かった…オジ様はどうだったのかしら?
ワタシは、オジ様のベッドの上で朝を迎える
腰がガクガク
はあ、やっぱり凄かった
オジ様は朝の支度で先に起きて、部屋にはいないわ。流石ね
ベッドからオジ様の匂い、加齢臭じゃないわよ?、木の香り、ムフフ
ワタシはオジ様の枕に顔を埋め、スーハースーハーと嗅いでいた。
「エム?」
わああああっ!!
呼ばれて驚いて飛び起きた。
ワタシは毛布に包まり、声の主の方に向いた
「な、なにしてんのよ!!トランっ!!」
「なにって、話があるんだ」
ふざけんな
「ここはオジ様の寝室よ!?」
「僕の話しを聞いてほしい」
まずお前は人の話を聞け!
「聞きたくないわ、さっさと出ていってよ!」
「聞きたくない気持ちはわかる、だが僕は君に酷い事をした、だから謝りたいんだ」
全然わかってないじゃん!
「今更何よ!、ワタシに近づかないで!」
「エム」
ワタシの訴えを無視して近づいてくるトラン
怖い、なによコイツ
「やめて!!コッチに来ないで!!」
「何をしとるか!!」
その声はオジ様だった。異変に気づいて、部屋に来てくれた。
「オジ様ぁ!」
オジ様がツカツカと部屋に入って来て、徐に拳を振り上げて、豪快にトランを殴った。
椅子やテーブルをひっくり返して吹き飛ぶトラン
うわぁ凄い、さすが木こりの一撃
「トラン!、嬢ちゃんにはしばらく近づくなと言ったじゃろうが!」
「でも、僕は…」
「すまない怖がらせたな」
オジ様が涙目のワタシを抱き寄せてくれた
ワタシは思わずオジ様の腕の中でワンワンと泣いてしまった。正直怖かった
トラウマは、完全に消えたわけでは無かったと改めて認識させられた。
……
ワタシは湯浴みを済ませ、食卓についた。
オジ様、そしてトランと、また3人
オジ様は先程からトランに説教をしてらっしゃる、ワタシはそんなトランを睨み殺気を送り続けてやる、少しはプレッシャー受けやがれ!
「お前は、全くわかっとらん、謝罪するにしても、今はそっとしておくべきなじゃ」
いえ、一生そっとしておいてほしい
て、言うか死ねばいい
とは言わない
「それでは僕の気が治らない」
ダメだコイツ、テメぇの気なんて知った事か
ワタシとオジ様は首を横に振ってため息をついた。
言葉は交わさずとも、オジ様とワタシは同意見ね
「相手の気持ちを考えろ」
「ですから謝罪を……」
ワタシはバンッ!とテーブルを叩いた
「もういい!」
「エム…」
「まず貴方の話を聞いてやる、それから考える」
「ありがとうエム」
どちらにしても、許す気はないけどね
「僕がまず、どうしてあんなことをしたのか…」
おい、そこからかよ
……
とうとうと語り出したトラン
黙って聞いてはいたものの……
ダメ、全然ダメ
話しの7割が自己擁護、全く持って理解できない、要するにいいわけ、3割自分のせいで、他は神託のせい、精神を支配されたからだと抜かした。
神託、すなわち男性神に罪をなすりつけたのですよ、このクズは
男性神に支配されただ?
その認識を持っていると言うことは、自己認識で行動したということに他ならない
手前勝手な話しです。
「一つ聞いておくわ、男性神の精神支配は、誰に吹き込まれたのよ」
「そ、それは……」
「領主様の第二夫人リリーナ様ね」
「!?」
カマ掛けてみたけど、その反応、当たりのようね
…やっぱりあのエロオバさんか、リンナの先生でもある手前、あまり悪口は言いたくないけど…
トランの顔が青ざめてる、視線をそらし黙ってしまった。
「オジ様、トランはなんでここにいるんだっけ?」
ワタシが全く関係ない方に話を振る
「ん?ああ、精神修行じゃな」
出来てないじゃん
「嬢ちゃんの言いたいことはわかる、コヤツはまだここに来たばかりなんだ、察してやれ、領主直々の依頼なんじゃよ」
「ん?今領主って言いました?」
「現領主からな、コイツの性根を叩き直してやって欲しいと頼まれてな」
「領主様に頼まれるなんて、オジ様って凄い人?」
突然トランが立ち上がった
「無礼だぞエム!、その方は先代の領主様で…」
「トラン!!」
え?
オジ様がめっちゃトランを睨んでる
「あ!申し訳ありません!!」
ん?ん?ん?ん?え?
「えええええっ!!?先代領主!?」
今度はワタシが青ざめた
それって……トランのお爺様って事じゃん!
「この馬鹿者が、秘密にしろとあれだけ言ったのに…」
コイツはそういう奴ですよ、でも…
「先代領主様とは知らずに、ワタシ…」
「嬢ちゃん、やめてくれ、わしは隠居した身、爵位も捨てとる、今は木こりのジジイじゃ、今まで通り接してくれ」
ああ、オジ様、笑顔が素敵、歯が白い
「はい♡ヨロコンデ」
でもなるほどねー、チンPの大きさは祖父譲りなのね、外道トラン君
あれー?
と言うことは、ご兄弟である鍛治師ギルド長、そのイケメン鍛治息子さん、トラン、オジ様……
ワタシ、領主の一族とHしまくってたの!?
いやん、怖い怖い怖い!
ワタシなんか凄い嫌な予感がしてきましたよ。
……
ワタシは食事を済ませて、取り敢えずオジ様の許可を貰い……トランをボコった。
そして、馬車を預けて徒歩で西の街へ、ブースト使って飛ぶように進む
うーん
西方領主様の人柄が、なんとなーく見えてきた。
リンナから聞いた噂によると、夫人は正室、側室含め4人、他にも妾が沢山いるそうな、因みにトランは第三婦人の息子ちゃん。
…領主様、たぶん、めっちゃ女ったらしよね。関わりたくないわー
頭痛い
そんな事を思考しながらも、あっと言う間に街へ到着
開け放たれた砦門をくぐり、歩を進めると…やっぱりいた
門をくぐったすぐ先の広場に、鎧騎士が集まっていたわ
それは王都の騎士団
旗印は昨日見たのと同じ、たしか第五軍団所属だっけ?
隊章はチクビーズ、もといビチーク小隊
ワタシはフードを目深に被り、何食わぬ顔で通り過ぎた
あのロン毛君がいたわ。
人数から隊を分けて来たようね、途中吹っ飛ばした本隊含めて50人ほどいたけど、ここに来ているのは10人
明らかにワタシ達を追って来たわよね。さっさと用事を済ませちちゃおっと
……
所代わって
「なんだこれは、一体何が起きた」
ビチークの本隊がたどり着いたのは、砦があったとされる場所。構造建築物は跡形もない。
それどころか、地面は大きく陥没し、そこかしこに得体の知れないグールのようなバケモノ死体が千切れたり、地面に挟まり散乱していた。
隊長以下、団員達は唖然と眺めていた。
周囲を調査している団員達から次々と報告が上がって来る
「竪坑跡を発見しました、しかし中は崩れて侵入できません」
「野営跡を発見しました、足跡の数は4人分です」
「馬車の蹄鉄跡と車輪跡を発見しました、副隊長報告の型と一致します」
云々、隊長は思考する
「副長が遭遇した冒険者風の女4人組はここに居たと言う事だな」
「そうなります」
「よし、遺留品をかき集めよ!、終わり次第、隊を二手に分ける、1つは少数で南方領へ派遣、本隊は西の街へ引き返し、冒険者を追跡先行した副長組と合流する!」
…
ワタシが赴いたのは、旧トラン邸。今は領主様から譲り受け、ワタシがオーナー
マティ達に託した手紙には関係者にここに来て貰うよう書き記しておいた。
屋敷に入ると…
ホールに皆が集まっていたわ
西の街ギルド局長代理スー、ギルド受付職員ネイル、そして、夜のトバリ店主のリンナ、後はマティとケティ、ルナリアも同席してる
「お姉さま!!」
リンナがワタシの胸に飛び込んできた。
「ただいま」
「おかえりなさい…」
リンナは嬉しそうにワタシの胸に顔を埋めていたけど、スンスンとワタシの匂いを嗅ぎ始めた。
「…お姉さま?」
リンナの疑心の目、なんでわかるかな?
「ごめん、ソレは後でね」
「どうせ、どこかでスケベして来たんでしょ?」
と、スーがいやらしく笑ってる
コロス、スー、当たりだけど。
「……そんなことより、まずはギルドの回答を聞きたいわ」
スーが真顔になる
「ギルドはここを借りて拠点とする事に幹部会で決定しました。雇用を確保出来て、営利的にも有効であると判断した結果です。新たな人員で設備管理もこちらで行い、浴場や食堂を一般に解放しようと考えてます」
いい案だわ
「わかりました。契約時に詳細を聞きます」
ワタシはリンナに向き直った
「ソレで、リンナにはここの家主代理をしてほしいの、ワタシじゃ金勘定できないしね」
「それは構いません、でもそれは、お姉さまがこの街を離れる事を示唆していますよね」
「…そうね」
ワタシはリンナにオーナー権の譲渡も考えたわ、でもそれをすると、ココとの繋がりが消えてしまいそうで嫌だったから。
自由とか言っておきながら、ワタシってワガママよね?
「帰って来ますよね?」
リンナが不安げにそう聞いて来たわ
「そのための代理」
「わかりました、お引き受けします」
「ネイルには、リンナの補佐をお願いしたいの、ギルドと両立になっちゃうけど」
「私は幹部に昇格したので、受付から運営側にまわります、安心してエムさん」
「そうなの?」
ワタシはスーを見た。
「ええ、元々商才があるしね、幹部会でも適任と承認されたわ」
ネイルって凄いのね
リンナがワタシの腕に手を回して来た
「お姉さまはいつ街を立たれるのですか?」
うーん、例の騎士団のロン毛君も来てるし、本隊もそのまま引き返して来てれば明日には到着するわよね…でも、馬車は隠してあるからそう簡単には見つからないか
「そうね、この後ギルドと契約して…明日かな?」
「…今晩は?」
リンナが上目遣いで見つめて来た
ああん、カワイイ
「トバリに泊まるわ」
「私も私も!」
スーがハイハイハイハイと手を上げる
ふざけんなKYエルフ、無視
「所でエムさん、そちらの方を紹介してよ」
ネイルが、チラリとルナリアに視線を向けた。
「彼女は南方領港街冒険者組合所属『エメルーダ』の元長、ルナリアよ」
「エメルーダ!?、ルナリア様!?」
アレ?有名?様?
「な、南方領主の御息女様ですよね?」
ネイルが驚き、そしてたじろいだ
「し、失礼しました!」
ネイルがめっちゃ頭下げてる
「ネイルさんでしたか?、貴方の言う通り私は南方領主スガーの娘です。ただしスガー家を出奔しましたので。私はもう貴族ではありません、気楽にルナリアと呼んで下さい」
「そうそう、どこぞのギルド長代理と同じで、どうしようもなくアバズレで酷い奴だから」
「アバズレはエムでしょ!」
「先に手を出したのはアンタじゃん、ビッチ!」
「ああ!また言った!!、私を馬車でヒィヒィ言わせたのは誰よ!」
「何?、その話を今持ち出すわけ?」
「お二人共、仲が宜しいですねー」
あうっ
ニコヤカニ笑うリンナの覇気?、ヤバイ、嫉妬の念、コワイ、暗殺者の目
「私は、お姉さまにお似合いなのは、素敵な殿方であると、認識していますよ」
はい、その通りでございます。
「それなのになんでしょうか?、手を出したとか、ヒィヒィ言わせたとか、ルナリアさんも、後でその話を聞かせて下さい」
「あ、はぁ……」
ワタシはさあっと血の気がひいて固まった
他のみんなは「あーあ」、って顔をしてる
「ど、どうしたの?エム??」
アンタ死んだわルナリア、ワタシもね
……
んで、夜のトバリ
リンナのお仕置き特別フルコース
「んなっ!!あっ!!いっ!な、い、イクっ!、いやあイケナイ!イカセテくださぁい、おねがあああい!!」
その御神技は、相手に情報を吐かせる暗殺者仕立て
諦めなさいルナリア、それだけで済んでよかったのよ。と、言うか、元お姫様に容赦ないわー
ルナリアはベッドの上で、リンナの辛いお仕置きに泣き叫んでる。
リンナも、凄い悪い顔してる。
怖っ
ワタシは黙っているつもりだったのに、ルナリアは、リンナからの拷問Hの責めに、ワタシに対して行った行為を全てゲロてしまったわ
その後のリンナの憤怒が凄かった。ルナリアが殺されてしまうのでは?と言うほどに…
流石のワタシもフォローはしたけどね……
でも怒りが収まるわけないわよね
リンナはそれでも責め手を緩めなかったわけ
シャドウフィギュアが霞むほどのリンナの行うイケナイ生殺し地獄は、経験した者だけがわかる
メッチャ、キツイのよ
結局ルナリアはイカせて貰えないまま終わってしまった。中々に酷い
リンナ曰く
「お二人でだいぶキモチガイイ事をなさって来た様なので、必要ありませんよね?」
と
辛辣かつ、サディスティック、さすが元暗殺者
そして……
「次はお姉さまの番です」
「あぅ」
……
木こり小屋
老年のオジ様
でも歳を感じさせない引き締まった筋骨にしてその肢体
……そして相変わらずの超絶倫
昨夜は激しく愛し合いました
一方的にキモチ良かった…オジ様はどうだったのかしら?
ワタシは、オジ様のベッドの上で朝を迎える
腰がガクガク
はあ、やっぱり凄かった
オジ様は朝の支度で先に起きて、部屋にはいないわ。流石ね
ベッドからオジ様の匂い、加齢臭じゃないわよ?、木の香り、ムフフ
ワタシはオジ様の枕に顔を埋め、スーハースーハーと嗅いでいた。
「エム?」
わああああっ!!
呼ばれて驚いて飛び起きた。
ワタシは毛布に包まり、声の主の方に向いた
「な、なにしてんのよ!!トランっ!!」
「なにって、話があるんだ」
ふざけんな
「ここはオジ様の寝室よ!?」
「僕の話しを聞いてほしい」
まずお前は人の話を聞け!
「聞きたくないわ、さっさと出ていってよ!」
「聞きたくない気持ちはわかる、だが僕は君に酷い事をした、だから謝りたいんだ」
全然わかってないじゃん!
「今更何よ!、ワタシに近づかないで!」
「エム」
ワタシの訴えを無視して近づいてくるトラン
怖い、なによコイツ
「やめて!!コッチに来ないで!!」
「何をしとるか!!」
その声はオジ様だった。異変に気づいて、部屋に来てくれた。
「オジ様ぁ!」
オジ様がツカツカと部屋に入って来て、徐に拳を振り上げて、豪快にトランを殴った。
椅子やテーブルをひっくり返して吹き飛ぶトラン
うわぁ凄い、さすが木こりの一撃
「トラン!、嬢ちゃんにはしばらく近づくなと言ったじゃろうが!」
「でも、僕は…」
「すまない怖がらせたな」
オジ様が涙目のワタシを抱き寄せてくれた
ワタシは思わずオジ様の腕の中でワンワンと泣いてしまった。正直怖かった
トラウマは、完全に消えたわけでは無かったと改めて認識させられた。
……
ワタシは湯浴みを済ませ、食卓についた。
オジ様、そしてトランと、また3人
オジ様は先程からトランに説教をしてらっしゃる、ワタシはそんなトランを睨み殺気を送り続けてやる、少しはプレッシャー受けやがれ!
「お前は、全くわかっとらん、謝罪するにしても、今はそっとしておくべきなじゃ」
いえ、一生そっとしておいてほしい
て、言うか死ねばいい
とは言わない
「それでは僕の気が治らない」
ダメだコイツ、テメぇの気なんて知った事か
ワタシとオジ様は首を横に振ってため息をついた。
言葉は交わさずとも、オジ様とワタシは同意見ね
「相手の気持ちを考えろ」
「ですから謝罪を……」
ワタシはバンッ!とテーブルを叩いた
「もういい!」
「エム…」
「まず貴方の話を聞いてやる、それから考える」
「ありがとうエム」
どちらにしても、許す気はないけどね
「僕がまず、どうしてあんなことをしたのか…」
おい、そこからかよ
……
とうとうと語り出したトラン
黙って聞いてはいたものの……
ダメ、全然ダメ
話しの7割が自己擁護、全く持って理解できない、要するにいいわけ、3割自分のせいで、他は神託のせい、精神を支配されたからだと抜かした。
神託、すなわち男性神に罪をなすりつけたのですよ、このクズは
男性神に支配されただ?
その認識を持っていると言うことは、自己認識で行動したということに他ならない
手前勝手な話しです。
「一つ聞いておくわ、男性神の精神支配は、誰に吹き込まれたのよ」
「そ、それは……」
「領主様の第二夫人リリーナ様ね」
「!?」
カマ掛けてみたけど、その反応、当たりのようね
…やっぱりあのエロオバさんか、リンナの先生でもある手前、あまり悪口は言いたくないけど…
トランの顔が青ざめてる、視線をそらし黙ってしまった。
「オジ様、トランはなんでここにいるんだっけ?」
ワタシが全く関係ない方に話を振る
「ん?ああ、精神修行じゃな」
出来てないじゃん
「嬢ちゃんの言いたいことはわかる、コヤツはまだここに来たばかりなんだ、察してやれ、領主直々の依頼なんじゃよ」
「ん?今領主って言いました?」
「現領主からな、コイツの性根を叩き直してやって欲しいと頼まれてな」
「領主様に頼まれるなんて、オジ様って凄い人?」
突然トランが立ち上がった
「無礼だぞエム!、その方は先代の領主様で…」
「トラン!!」
え?
オジ様がめっちゃトランを睨んでる
「あ!申し訳ありません!!」
ん?ん?ん?ん?え?
「えええええっ!!?先代領主!?」
今度はワタシが青ざめた
それって……トランのお爺様って事じゃん!
「この馬鹿者が、秘密にしろとあれだけ言ったのに…」
コイツはそういう奴ですよ、でも…
「先代領主様とは知らずに、ワタシ…」
「嬢ちゃん、やめてくれ、わしは隠居した身、爵位も捨てとる、今は木こりのジジイじゃ、今まで通り接してくれ」
ああ、オジ様、笑顔が素敵、歯が白い
「はい♡ヨロコンデ」
でもなるほどねー、チンPの大きさは祖父譲りなのね、外道トラン君
あれー?
と言うことは、ご兄弟である鍛治師ギルド長、そのイケメン鍛治息子さん、トラン、オジ様……
ワタシ、領主の一族とHしまくってたの!?
いやん、怖い怖い怖い!
ワタシなんか凄い嫌な予感がしてきましたよ。
……
ワタシは食事を済ませて、取り敢えずオジ様の許可を貰い……トランをボコった。
そして、馬車を預けて徒歩で西の街へ、ブースト使って飛ぶように進む
うーん
西方領主様の人柄が、なんとなーく見えてきた。
リンナから聞いた噂によると、夫人は正室、側室含め4人、他にも妾が沢山いるそうな、因みにトランは第三婦人の息子ちゃん。
…領主様、たぶん、めっちゃ女ったらしよね。関わりたくないわー
頭痛い
そんな事を思考しながらも、あっと言う間に街へ到着
開け放たれた砦門をくぐり、歩を進めると…やっぱりいた
門をくぐったすぐ先の広場に、鎧騎士が集まっていたわ
それは王都の騎士団
旗印は昨日見たのと同じ、たしか第五軍団所属だっけ?
隊章はチクビーズ、もといビチーク小隊
ワタシはフードを目深に被り、何食わぬ顔で通り過ぎた
あのロン毛君がいたわ。
人数から隊を分けて来たようね、途中吹っ飛ばした本隊含めて50人ほどいたけど、ここに来ているのは10人
明らかにワタシ達を追って来たわよね。さっさと用事を済ませちちゃおっと
……
所代わって
「なんだこれは、一体何が起きた」
ビチークの本隊がたどり着いたのは、砦があったとされる場所。構造建築物は跡形もない。
それどころか、地面は大きく陥没し、そこかしこに得体の知れないグールのようなバケモノ死体が千切れたり、地面に挟まり散乱していた。
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「馬車の蹄鉄跡と車輪跡を発見しました、副隊長報告の型と一致します」
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「副長が遭遇した冒険者風の女4人組はここに居たと言う事だな」
「そうなります」
「よし、遺留品をかき集めよ!、終わり次第、隊を二手に分ける、1つは少数で南方領へ派遣、本隊は西の街へ引き返し、冒険者を追跡先行した副長組と合流する!」
…
ワタシが赴いたのは、旧トラン邸。今は領主様から譲り受け、ワタシがオーナー
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屋敷に入ると…
ホールに皆が集まっていたわ
西の街ギルド局長代理スー、ギルド受付職員ネイル、そして、夜のトバリ店主のリンナ、後はマティとケティ、ルナリアも同席してる
「お姉さま!!」
リンナがワタシの胸に飛び込んできた。
「ただいま」
「おかえりなさい…」
リンナは嬉しそうにワタシの胸に顔を埋めていたけど、スンスンとワタシの匂いを嗅ぎ始めた。
「…お姉さま?」
リンナの疑心の目、なんでわかるかな?
「ごめん、ソレは後でね」
「どうせ、どこかでスケベして来たんでしょ?」
と、スーがいやらしく笑ってる
コロス、スー、当たりだけど。
「……そんなことより、まずはギルドの回答を聞きたいわ」
スーが真顔になる
「ギルドはここを借りて拠点とする事に幹部会で決定しました。雇用を確保出来て、営利的にも有効であると判断した結果です。新たな人員で設備管理もこちらで行い、浴場や食堂を一般に解放しようと考えてます」
いい案だわ
「わかりました。契約時に詳細を聞きます」
ワタシはリンナに向き直った
「ソレで、リンナにはここの家主代理をしてほしいの、ワタシじゃ金勘定できないしね」
「それは構いません、でもそれは、お姉さまがこの街を離れる事を示唆していますよね」
「…そうね」
ワタシはリンナにオーナー権の譲渡も考えたわ、でもそれをすると、ココとの繋がりが消えてしまいそうで嫌だったから。
自由とか言っておきながら、ワタシってワガママよね?
「帰って来ますよね?」
リンナが不安げにそう聞いて来たわ
「そのための代理」
「わかりました、お引き受けします」
「ネイルには、リンナの補佐をお願いしたいの、ギルドと両立になっちゃうけど」
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「そうなの?」
ワタシはスーを見た。
「ええ、元々商才があるしね、幹部会でも適任と承認されたわ」
ネイルって凄いのね
リンナがワタシの腕に手を回して来た
「お姉さまはいつ街を立たれるのですか?」
うーん、例の騎士団のロン毛君も来てるし、本隊もそのまま引き返して来てれば明日には到着するわよね…でも、馬車は隠してあるからそう簡単には見つからないか
「そうね、この後ギルドと契約して…明日かな?」
「…今晩は?」
リンナが上目遣いで見つめて来た
ああん、カワイイ
「トバリに泊まるわ」
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アレ?有名?様?
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ネイルが驚き、そしてたじろいだ
「し、失礼しました!」
ネイルがめっちゃ頭下げてる
「ネイルさんでしたか?、貴方の言う通り私は南方領主スガーの娘です。ただしスガー家を出奔しましたので。私はもう貴族ではありません、気楽にルナリアと呼んで下さい」
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「ああ!また言った!!、私を馬車でヒィヒィ言わせたのは誰よ!」
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あうっ
ニコヤカニ笑うリンナの覇気?、ヤバイ、嫉妬の念、コワイ、暗殺者の目
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はい、その通りでございます。
「それなのになんでしょうか?、手を出したとか、ヒィヒィ言わせたとか、ルナリアさんも、後でその話を聞かせて下さい」
「あ、はぁ……」
ワタシはさあっと血の気がひいて固まった
他のみんなは「あーあ」、って顔をしてる
「ど、どうしたの?エム??」
アンタ死んだわルナリア、ワタシもね
……
んで、夜のトバリ
リンナのお仕置き特別フルコース
「んなっ!!あっ!!いっ!な、い、イクっ!、いやあイケナイ!イカセテくださぁい、おねがあああい!!」
その御神技は、相手に情報を吐かせる暗殺者仕立て
諦めなさいルナリア、それだけで済んでよかったのよ。と、言うか、元お姫様に容赦ないわー
ルナリアはベッドの上で、リンナの辛いお仕置きに泣き叫んでる。
リンナも、凄い悪い顔してる。
怖っ
ワタシは黙っているつもりだったのに、ルナリアは、リンナからの拷問Hの責めに、ワタシに対して行った行為を全てゲロてしまったわ
その後のリンナの憤怒が凄かった。ルナリアが殺されてしまうのでは?と言うほどに…
流石のワタシもフォローはしたけどね……
でも怒りが収まるわけないわよね
リンナはそれでも責め手を緩めなかったわけ
シャドウフィギュアが霞むほどのリンナの行うイケナイ生殺し地獄は、経験した者だけがわかる
メッチャ、キツイのよ
結局ルナリアはイカせて貰えないまま終わってしまった。中々に酷い
リンナ曰く
「お二人でだいぶキモチガイイ事をなさって来た様なので、必要ありませんよね?」
と
辛辣かつ、サディスティック、さすが元暗殺者
そして……
「次はお姉さまの番です」
「あぅ」
……
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これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
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+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
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