【R18】転生?した先は、リアルよりもHな世界でした。

N.M.V

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交易都市を後にして?

冒険者ってやっぱりH?

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朝炊きの準備中

今日の朝当番はルナリア、

…なのだけど

ルナリアは昨夜、サンにテクニカルノックアウトTKOされたので、マティが替わりに準備中。

「次の野営地は、ルナだからね」

「わかってるわ」

それにしてもルナリアは、H後の回復が早い。

足腰立たなくなるまでズコバコされても、あっという間に、何事もなかったかのように、通常運転に戻る。

スノウ程の絶倫では無いけれど、とにかく復帰が早い、最初は不感症なんじゃないかと疑ったけどね。

H耐性に変な屈強さがあったりする。

あれ?、朝炊きの交替しなくてもよかったんじゃね?

そしてスノウは、完全KO

サンの返り討ちにあい、精神支配と、シャドウを乗っ取られ、そのシャドウに犯され、強制オナニー&レイプで弄ばれた。

気を失ったスノウを、河原まで抱いて連れて行き、水浴びさせると、冷たさで目を覚ました。



「ヤラレました」

「ヤラレたわね」

ワタシ苦笑い

「屈辱です、エムさん以外に翻弄されてしまうなんて、それもエルフに…」

ワタシがスノウを翻弄なんて、した事ないやん、いつもされる側だっちゅーの。

「今後、サンとのHは禁止」

ワタシがそう言うと、スノウが神妙な顔をする。

「……でも、おかげでわかったことがあります」

「わかったこと?」

「あのエルフ……いえ、サンはもう子を産めません」

「はぁ?」

「去勢されているんです、恐らく『子種の房』を」

子種の房とは、『卵巣』の事

「ほんとに?」

「エルフと人族は、種族的には近いです。その身体の作りも、シャドウで魔力経路を探った時に、『房』が機能していないと分かりました」

マジかー……

「2人とも、なんの話をしてるの?」

ワタシは後ろから声を掛けられて、思わずビクッとなった。

振り向くと、ルナリアだった。

「ルナ…気配を消して近づかないでよ……」

「朝食が出来たわ……ねえ、今の話し何?」

「あ、えーと…」

ワタシはしばし考え、ルナリアにも知っておいてもらうかと、彼女に説明をした。

すると、聞いたルナリアも神妙な顔をする…

「それは生まれつき?」

ルナリアがスノウに問う

「いいえ、人為的かと、なんらかの方法で、房を排除したのだと思います」

「そんな外科的方法があるの?」

「げかてき?」

ワタシの言葉に、ルナリアとスノウが首を傾げた。

それは高度な医療行為だ、魔法による治療があるこの世界、そもそも『外科手術』なんて言葉がなかったわ。

「魔法を使わず治療する行為ってとこね」

本当は違うけど。

するとルナリアは…

「そういえば、少し前に、女性を孕ませないようにするために、奴隷商が秘穴を改造する器具を開発したって聞いたわ」

「え?、マジで?」

「でも直ぐに倫理的問題だと、王都で使用禁止のおふれがでたわね、所持しているだけで厳罰に処されるらしいわ」

「避妊具……いや、そんな代物じゃなさそうね」

しかし、酷く男尊女卑なこの世界で、倫理的とはコレ如何にって感じよね、その前に奴隷は倫理的問題じゃないんかい。

「どんな物か知らないけど、その器具を使って、取り除いたんじゃ……」

スノウがハタと、何かに気づいた。

「そういえば、昨日死んでた者達の遺留品に用途不明な物が有りましたよね?」

んん?、あっ

ワタシは言われて記憶を手繰る、馬車に積まれた奴隷檻の脇の箱に入っていた、チンPの形をした、法具的な器具が確かにあった。遺留品として回収してある。

「あの『大人のオモチャ』見たいなヤツ?」

『大人のオモチャ?』

スノウとルナリアが、ナニソレ的な顔をする。

オモチャにしては、気持よく無さそうな変な形状だったので、そういったプレイ用かと思ったけど……

「……Hするときの、法具みたいなものよ」

「その単語、いい得て妙ですね」

「でもアレが禁止されている破壊器具なら、死んだ奴らは違法な組織の連中って事よね?」

所持してるだけで捕まるとか、そんなモノ、トラブルの種にしかならないわ。

「壊して捨てよう」

「そうですね」

「それと、この話はここにいる3人の間だけで留めておく事にしたいんだけど?」

「サンには?」

「子を成せないと知ったら、どんな反応するのか怖いわ」

「そうね、了解」

「わかりました」

でも、サンは既に気づいていると思った。根拠はないけどね…

「マティとケティにはワタシから折見て話しとく、わざわざ巻き込む必要もないしね」

……

支度を済ませ、野営の道具類を片付け馬車に積み込んで出発。

……ああ、そうね、出発する前に、サンの意思を再確認したわ。

ワタシ達についてくるからには、街や村、王都に入ることになる。

すると、人族の目に留まることになる。

偽装しているとはいえ、もしエルフの女王と知られれば、先の様に攫われたり、殺されたりするかもしれない。

…そして、そんなサンをワタシ達には保護する事も、護衛してやる義理もない。

故に、彼女にとって全てが自己責任であり、メリットは何一つない。

そう説明した。

すると…

「ついていく」

迷いなく返事を返して来た。

意地悪だけど、今のサンには、その選択しかない。サンが生き伸びたいのか、野垂れ死にたいのか確認したかっただけ。

「あなたの覚悟はわかったわ、サンがエルフとバレないよう、こちらも対処する、それでいい?」

サンはコクリと頷いた。

……

馬車を街道に戻し、次の停泊地を目指す。昼頃には、昔は軍事拠点だった少し大きな宿場町に到着するとの話

サンは馬車の屋根の上に上がってる。

今まで人族の行商荷物に隠れて移動していたので、開放されての移動は初めてらしく、外にいたいそうだ。

「エルフが皆、あんな感じなら平和でいいのにね……」

ルナリアはそう言うが、「アンタは昨日まで殺す気満々だったでしょうに」、と思わず突っ込みたくなった。

しないけど。

ルナリアは、サンが子を成せないと分かってから、不憫に思ったのか、態度が180度変わった。

「ルナさんは、流されすぎですね」

スノウがルナリアに突っ込みを入れたわ。

「え?、何が?」

「サンは、エルフですよ?」

「??、わかってるわよそんなこと」

ワタシとスノウは、ため息をついた。

コイツ、自覚ねーし。

カンカンカンっ

室内に乾いた音が鳴り響く、野営地を出るときに馬車に取り付けた木製の板を木槌で叩く音、発案はケティ。

3回は警告。

前方の覗き窓を開けて、確認する。

「状況報告」

御者は今日もケティ、よっぽど気に入ったのか、誰にも御者席を譲らない。

「馬車です、それもそこそこ大きな商隊、このまま行くと追いつきます」

「サン、中にはいって」

馬車の空いている窓より足からスルリと入ると音もなく着地し、スノウの隣にストンと座った。

その動きから、サンの身体能力が高いことが伺える。ただ戦闘力が高いのかは未知。

寄り添われたスノウがスゲー嫌そうな顔してるのが笑える。

「なぜくっつくのですか?」

「スノウ、ワタシのものにしたい」

「はぁ!?」

「おお、それは愛の告白?」

「どこがですか!?」

「サン、スノウが気に入ったの?」

サンが頷く。

「スノウ、おいしかった、スノウもっとたべたい」

表現が「食い物」って……

「私は食べ物じゃありません、私の身はエムさんのモノなんです、食べる権利はエムさんにあるんです」

「人聞き悪いこと言わないでよ」

「エムも、おいしいのか?」

「ええ、それはもう甘美です。食べればわかります、この世のモノとは思えません」

スノウのドヤ顔……って、おいコラ、何を言い出す。

ほら、サンがワタシをターゲッティングしちゃったじゃんよ!

「る、ルナはどうなのよ?、食べたんでしょ?」

「ルナ……あまりおいしくない」

ぶっ

「な、何ですって!!??」

ルナリアは席を立ち、肩を震わせ顔を真っ赤にさせた。

いや、アンタはどっちなのよ。ヤラレたいの?

「ルナ、にごってる、きもちわるい」

なんて適切な表現なのかしら。

「に、濁ってるって何よ!?」

「ひょっとして、神聖術のせいじゃない?」

「神聖術は!、女神の加護の聖なる力よ!、それを濁ってるとか……」

「だってサンは、エルフだもの、女神に嫌われてんでしょ?」

「あ…」

そうなると、マティとケティも、サンの守備範囲外って事よね。

知らんけど。



…ワタシ達の馬車が、商隊の最後尾に追いついた。

ケティが、前方馬車に合図を送ると、最後尾の馬車が脇に寄てくれたので、抜かそうとした。

しかし、その前の馬車が前を塞ぎ、脇に寄った最後尾の馬車が、ワタシ達の背後にピタリと着いた、そのまま減速、止められてしまった。

煽り運転かよ。

馬車から数人の男たちが降りて来た。みな武装してる、賊という感じでもない、冒険者かしら?

「おい、御者が女だぞ?」

とか聞こえてくる。

その中の男1人がワタシ達の馬車の前まで来た。

「…我々は、先行している商隊の護衛を任されている者だ、申し訳ないが、降りて顔を見せて貰いたい」

お、中々に紳士的な呼びかけだわ。

「どうする、エム」

「んー、顔出すしかないっしょ、皆はちょっと待機して」

ワタシは席を立ち、扉を開け外に出た。

すると、後ろに控えた男達が「おおっ」と声を上げた。

全員やさぐれた感じはないけど……商隊護衛を任されてるって事は冒険者よね?、全員若い。年齢的な事じゃなくて、駆け出しとかそんな感じ。

そんな中で、比較的ベテランっぽい男性がワタシの目の前に立っていた。まあまあイケメン、でも若いからワタシ好みではないわね。

「あなたが隊長?」

「いや、俺は殿を任されてる、隊長は前方にいる、悪いが全員を確認したいんだが?」

「なんで?」

「最近、この辺りは物騒なんでね、商隊を危険に晒すわけにもいかないし、仕事なんで理解してくれ」

ワタシは手を挙げた。

すると馬車からマティ、続いてルナリア、スノウ、サンと降りて来た。

再び男達のどよめき、美女、美少女が揃ってるからね。

「……女しかいないのか?」

「そうね、女しかいなわ」

「女だけで旅をしてるのか?、護衛もなしで?」

「ここにいる全員を一瞬でのしてみましょうか?」

ワタシの言葉に男達がざわつく

「……アンタ、冒険者か?」

「そうよ、等級はD、スノウは?」

「私はDになりました」

え?、マジ?、早っ、

「……えーと、そっちの彼女はAよ」

ワタシは親指でルナリアを差した。

すると男が目を散眼させて驚いた。

「ランクA!?、?、アンタ凄いな」

女の身でと、来ましたか、失礼なやっちゃ

「俺は冒険者等級Bの「ムーア」って者だ、名前を聞いてもいいか?」

ルナリアがチラリとワタシに視線を送ってきた。

なんでワタシを見る、「好きにすれば?」と、ワタシは肩をすくめて見せた。

「ルナ……よ」

本名は伏せたか。

「ルナさんか……」

ムーア君とやらは頬を赤らめた。なにコイツ、ルナリアに惚れた?

「る、ルナさん、旅の目的は?」

「……王都まで行く予定よ」

「俺達の仕事も王都までなんだ、一緒にどうかな?」

「どうかなって……」

「あ、じゃあ、後は若い人たちだけで」

「ちょっとエム!、待ちなさい、何が若い人たちよ!?」

「いや、ほらナンパよナンパ、イケメンだし、ルナの好みでしょ?」

ルナリアの顔が真っ赤になる。

「アンタは何を言い出すのよ!!」

「え?違うの?」

その時だった

ドオーンっ!!!

激しい衝撃音、先を進む商隊の方から土煙が上がってる、聞こえてくる悲鳴。

『オーガだぁぁあ!!』

そう叫ぶ声が飛んできた。

「何!?」

ムーア達が驚きに振り返った

「オーガ?」

オーガって鬼よね?

商隊の馬車一車両が、馬二頭と共に、宙高く跳ね上がった。

「ワォ」

森の木々の間から現れたオーガ。身の丈3メートルはあろうかという巨体に、紅い体躯、その頭には凶悪そうな角、獅子の様な面構え。

「うわー、強そう」

「あんたらはここにいろ!!、お前ら!仕事だ!」

「お、おおっ!!」

ムーア君達は抜剣しつつ、阿鼻叫喚の商隊のもとへ「うおおおおっ」と雄叫びを上げて突っ込んで行く。

ガンバー

「どうするのよ、エム」

「何が?」

「助けよ!」

「だからなんでワタシに聞くかなー、ルナは」

「エムはこの徒党の長でしょ?」

はぁ?

「なった覚えはないわよ」

「エム姉が長よ、ねぇケティ」

「うんうん」

「私もエムさんだと思ってましたが?」

「何よスノウまで」

「えむ、じょうおう」

おい

そんな中、オーガがもう2体現れ、商隊の先頭が、前後左右から挟まれる形になった。護衛の冒険者が果敢に戦ってはいるけど……

「はっはー、コレは全滅しそうな勢いね」

「エム!!」

ルナリアがどうにかしろ的な目で訴えてます。

ほんとお人好しなんだから。

「はいはい、わかったわよ、恩を売りに行きますか?」



突如現れたオーガ、1体だけかと思いきや、後から2体現れ、商隊は囲まれてしまっていた。

先陣を切った商隊の護衛隊隊長は、最初に現れた1体を抑えるだけで手一杯だった。

「クソっ!!なんだこのオーガ、ただのオーガじゃないぞ!?」

「うわあああっ!!」

オーガの巨大な棍棒の一撃に吹き飛ばされる護衛の冒険者達、自分らの攻撃が通らない、皮膚が硬く、刃物を弾く、なす術もなく仲間が次々とやられて行く、隊長は、歯噛みした。

三方を囲まれ、後方は転倒した荷車に塞がれ商隊を下げることもできない。

「このままではジリ貧だ」

オーガの勢いを殺せない、態勢を崩された隊長目掛け振りおろされる棍棒。

「ロジャー隊長っ!!」

そこに殿のリーダーが飛び込み、間一髪オーガの棍棒を剣の一突きで弾き逸らした。

「ムーアか!?、ここはいい、お前は後方の荷車を退かして、商隊の退路を作れ!!」

「しかし、隊長が…」

「俺達の任務は商隊の護衛だ!、ここは押し留める、後はお前が指揮をしろムーア!、魔法士!、放て!!」

ロジャーと呼びれた隊長の命で、後方の魔法士が、火炎魔法をオーガの顔面に向けて放った。しかし怯みもしない。

「ロジャー隊長、お供するぜ」

「お前ら…」

「ムーア、隊長は俺たちに任せろ」

「くっ!」

ムーアは踵を返そうとした……


『その息やよーし!』

「な、なんだ?」

女の声が周囲に響き渡る、次の瞬間、ロジャー達の頭上を銀色の物体が横切った、それは左のオーガの鳩尾へと飛び込む。

ドオーンっ!!!、ベキミシバキっ!!

衝撃音、骨が砕ける様な音、オーガの体がくの字に前屈し、背中が破裂する、血と肉をぶちまけながら、体躯を浮かせて吹き飛んだ。

くるりと宙返りし、音もなくフワリと舞い降りた銀髪をたなびかせた美少女

スノウ

その両手に握るは、黒曜石のナックル

「んなっ!?」

「ちょっと失礼します」

「え?」

低い姿勢で走り込んできた褐色の疾風、ロジャー達の間を駆け抜け、飛び上がると、手にした細剣を正面のオーガに突き込んだ。

ルナリアだ。

ロジャー達が剣を振るうも、傷さえつかない硬い身体に、ルナリアの細剣が、その厚い胸板に突き刺さり、それはオーガの内臓まで到達した。

「グオぉっ!!」

オーガが激痛に顔を歪めてわ後ろに数歩下がり、苦しげに吠えた。

ルナリアは、オーガを蹴って離れつつ、手を前に出し、術式を唱える

「天威招来、『雷戟トールコレダー』!!」

細剣が紫電を放ち、オーガの全身に電撃が走る。

グガオオオオオっ!!

周囲に撒き散らされる放電

オーガは断末の雄叫びを上げ、目が焼け落ち、口や耳からは煙を吹き、ゆっくりと後ろに倒れ、絶命した。

「一撃!?」

『さあ、ほらほら、後1匹よ、皆さーん自分のケツは自分で持ってね』

再び先ほどの声でそう聞こえた途端、皆の傷が回復し、ロジャー達は全身に力が漲るのを感じた。

「一度に全員回復!?」

「それに…コレは身体強化魔法なのか?」

ドガーンっ!!

後方の道を塞いでいた壊れた商隊の馬車が弾け飛んだ

そこには大きな漆黒の馬

「なんだあの馬は!、魔獣!?」

ロジャーが青ざめる、馬から発せられる気が尋常じゃない。残ったオーガさえ、恐れで後ずさっている。

ムーアは見た。

「あの馬、さっきの女達の馬車馬…」

「露払いはしました、最後の一体はお任せします」

そう言ったのは、いつのまにかロジャーの側に立っていた銀髪の美しい少女、スノウ。

「す、すまない、お前ら!あのオーガを仕留めるぞ!」

「おう!」

ロジャー達はオーガに切り込んで行った。

……

程なく、オーガは全て討伐された。

怪我人は出たものの、死人が出ていないのは幸いね。

だけど荷物が散乱し、回収が大変そう。

ワタシは壊れた木箱や、飛び出した荷物を見て回っていた。

「お、コレ、果実酒?」

割れていないビンを見つけ拾い上げた。

「エム、何してんのよ」

「盗ったりしないわよ」

ワタシ達は、怪我人の回復をして回った後、その場を立ち去ろうとしたけど、「ちょっと待ってくれと」留め置かれてる。

隊長さんが、ムーア君と、護衛対象の商人さん達と何やら話をししながら、コチラをチラチラと見てくる。

やだなー、巻き込まれたくないんだけどなー

すると、話がまとまったのか、隊長さんがムーア君と共にこちらにやって来た。

「礼が遅れたな、たすかったよお嬢さん方、
私は商隊の護衛を任されている隊長のロジャーという者だ」

そう言って、ルナリアに手を差し出した。

「え?…」

「君がこの徒党の長だと、ムーアから聞いた」

ヨシっ!

ワタシ、小さくガッツポーズ

「あ、いえ私は……」

ルナリアが困った顔をしてワタシの方を見た。

ワタシは、視線を逸らした。

「オーガを仕留めた技は凄かったよ、流石ランクA冒険者だ」

「そうそう、うちのルナ様は、AAにも匹敵する、スゴ腕なんですよー?」

と乗せておく、嘘は言ってない。

「な、何を言い出すのよ、エム!」

「ははは、君も凄かったな、えーと…」

ロジャーはスノウの方を向いた

「スノウです」

「あの一撃必殺は、惚れ惚れしたよ」

ロジャー隊長が、改めてルナリアとスノウに頭を下げた。

「君らのおかげで、人死にを出さずに済んだ、重ねて礼を言う」

「冒険者として当然の事です。礼などいりません」

ルナリアのお人好しめ。

遠巻きに離れたワタシの耳元にマティが囁いてきた。

「エム姉、で、いいんですか?」

言わない、いいのよ。実際倒したのはルナとスノウだし、ルナはランクAだし……」

本音はちょっと違う。

「ちょ、ちょっと失礼します」

ルナリアがそう言ってロジャーから離れると、ツカツカっと足速にワタシのところまできた

「ちょ、ちょっとエム、どういうつもりよ!、なんで私を祭り上げるのよ、あなたでしょう!?、長は!」

「ふふん、まんざらでもないくせに」

「そんなわけないでしょ!、ちゃんと訂正しなさいよ!」

「いやよ、ランクDが徒党の長なんて締まらないわよ」

「エム姉は、ランクCですよ」

「え?、そうだっけ?」

「ロベールさんが、格上げしました、新しいギルド証を貰いましたよね?」

熟女大好きロベールさん、確かに「新式のギルド証だと言われて、ドックタグ形式のギルド証を渡された。

ワタシは首から下げたタグを出して改めて確認したを

「……ほんとだ、Cになっちょる」

「ロベールさんから聞いてなかっんですか?」

「だってあの『マダムスレイヤー』のおっさん、ワタシと2人っきりになってヤラシイことしようとするんだもん、タグ貰ってさっさと逃げたわ」

『え?』

「熟女じゃないのにさ」

とは言え、ワタシは本当の歳が自分でもわかっていない。少なくともワタシという存在はこの世界の50年前から続いてる。

あのオッサン、ワタシの何かを感じ取ったのかもしれない。

好きも極めると『達人』

「それにしても、なんでCになった?」

「山賊討伐の功績です」

「アレはワタシ何もしてないわよ、ゴリ男を轢き殺したのはケティだし、その後もスノウとルナリアが、ほとんど殺ったじゃん」

「それでも、エム姉がこの徒党の長だからですよ」

知らんちゅーねん

「とにかくあの人、ロジャーさんだっけ?、ルナが徒党の長だと思ってるから、そのまま通してよ」

「どうしてよ?」

多分そのうちわかる、とは言わない。

「苦手なのよ、ああいうタイプ」

そこそこ歳は行ってるし、イケメンだけど、ワタシ好みのオジ様系の領域には届いていない。

中途半端にまだ若い。

Hは猛烈アタック系と見た。

ワタシは落ち着いたしっとり系がいいのよね。

「エム姉がまたスケベそうな事考えてるー」

「失敬なっ!」

図星ですけどね。

……でも、まあルナリアも



結局ワタシ達は足止めを食らった。

森に逃げた馬やら、荷物の回収やら、終わるまで、臨時で護衛してほしいとの依頼。

ハッキリ言って断りたかった。先に進んで宿場町に入りたかったから。

でも臨時リーダーとなったルナリアが受けてしまった。コレは誤算。

ヤレヤレ

相手は男の冒険者連中なのよ?

男冒険者は、ぶっちゃけHしか考えてない。

ロジャーさん達はいい人?

んなわけない。

ムーアの目は、完全にルナリアをイヤラシイ目で見てた。

ロジャー隊長もね。

ワタシ達はその事に気づいてましたよ?

ルナリアを除いてね。

彼女はランクAまで上り詰めた冒険者なのに、ちょっと世間に疎い。

エルフに嬲られたり、売り飛ばされたり、賊にレイプされたりと、結構酷い目に遭っ出る筈なのにね。恐らく経験した事ないんだと思ってた。

そう、冒険者仲間に襲われるという事に。

ルナリアは、エメルーダというパーティーを組んでいた。

女だけのチーム。

でもそれは男を避けての話しじゃない、、地元では有名な領主の娘と認識されていたことが関係あるのかも。

とにかく、冒険者と呼ばれる男共は、この世界では等しく信用ならないと言う認識を持たなければならない。

特にルナリアはね

ロジャー隊長からは、ささやかな酒宴を設けたいと言われたけど丁重に断った。そのかわりルナリアを差し出した。

彼女は今1で、ロジャー隊長達の野営場所に行っている。

ワタシ達は、商隊から少し離れた馬車に野営を設置した。

サンが襲わないと約束したので、スノウと2人でテントに。マティとケティはワタシと馬車。

見張りはチェレスタに任せ、早めに就寝した。

……

闇夜に紛れ、森の中で息を殺し、潜む男達がいる。全員目出し帽で顔を隠している。 

何かを待っているのか?、エム達の野営場所を遠巻きに取り囲んでいた。

なぜかチェレスタは気づかずに座り込んで眠っている。

男達は、怪しげな煙を出す香炉を手にしていた。

すると…

人影が1つ、エム達の所から音もなく背を低くし、潜んでいる男達の所まで来た。その動きは斥候。その者の手にも煙を出す香炉が握られている。

「どうだ?」

「いいぞ、魔香が効いている、女達は喘ぎ悶えてる、テントに2人、馬車に3人だ」

男達がイヤラシイく笑う

「クククっ、よし行くぞ」

男達が動き出した、数は7人

それぞれが、エム達のテント、そして馬車へと忍び足で取り付く。

「あ…ん…」

小さな喘ぎ声が中から漏れてくるのを確認すると、男達は、一斉に中へと入っていった。

……

ふわふわとした感じで身体が疼きだし、ついついオナニーを始めてしまったエム達、我慢できなくなり、お互い絡み合おとしたところで、いきなり入ってきた男達に、押さえつけられ、着ていたものを引き裂かれた。

抵抗出来なかった3人は、あれよあれよと言う間に、男達の餌食になった。

それぞれが押さえつけられ、股を割られ腰を入れられ、男達の硬く張ったサオに貫かれた。

「あっ!んぁっ!、いやっ!」

エム達は、激しく喘ぎ悶えている。

ギシギシギシギシっと馬車が揺れる。

外のテントでも、サンとスノウが同じ目にあっていた。

「おお、スゲー、なんだコレ、絶品だぜ」

「王都の娼館でもこんな女はいないぜ」

「ロジャー隊長も良いもの押さえたな」

ロジャー?

ああ、やっぱり

コイツら、賊なんかじゃない、冒険者だ。それもロジャー隊長の徒党連中。

わざわざ目出し帽で顔を隠してる癖に、リーダーの名前を出すとかアホなのかしら?

一心不乱に腰を突き動かしてる、もうただのケダモノ、どこが冒険者なのか……

「おお、くっ、おわっ、ヤベぇ、もう出そうだ」

「おいおい、早いな、おまえ、次そっちの女と交代な、ヒハハ」

下卑た笑い。

「ひあっ!、あひっ!、いっ!!」

「はは、見ろこの女のアヘ顔、たまらねーぜ」

「スゲーなこの魔香って奴は」

「コレが有ればどんな女も一発だなぁ」

「一発どころじゃねーよ、何発でも行けるぜ!」

アホか、シネ

……

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探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

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