【R18】転生?した先は、リアルよりもHな世界でした。

N.M.V

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ゴーレムは電気ウナギの夢は見ない?

大乱闘SBH?

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ワタシは甘く見てた。

ルナリアに掛けられていた呪いを解除しつつ、彼女を満足させればいいと思ってた。

だけど……

呪いはH相手に反作用する代物でした。

「いやん、あわ、なコレっ、あっ!!」

止まらない。

ルナリアにガン突きしてしまう。

彼女は喜びに満ちた表情で、喘ぎ応えてる。

「いい!、いいの!!、凄いの!、ああんっ!!」

ルナリアがだいしゅきホールドしてきた。

両脚を回してワタシの腰を挟み込み、首に抱きつきディープキス。

淫の気の吐息を漏らしながら舌を絡ませてくる

「ん!、ンン、ンプ」

益々、催淫効果が上乗せされてくる。

腰の動きが止まらない。

ああ、出る!

魔力の奔流が、法具を通して放たれた。

可視化された魔力の白濁した液体がルナリアの中に注がれる、

それでも止まらない、、ルナリアの中に注ぎたい。

ワタシの魔力を彼女の中に…

「ああ、エム、凄い、凄いの、あ、あなたの、ああ、ダメぇ、壊れゃう……イクぅッ!」

ルナリアか絶頂に達した。口から涎を垂らし、ガクガクと震えてる。

……ダメだ、ほんとダメだわ

もう耐えられない!

ワタシはとうとう我慢できなくて、『理性』というタガを外した。

メチャクチャにしてやる。

ワタシは冷めやらぬ余韻をそのままに、更に一段と激しく腰を突き上げた。

「あひっ!、ヒアッ!!」

アクメに達したばかりのルナリアが、悲鳴に近い声をあげる、でもその声は歓喜の声。

「ルナ!、ルナぁあ!!」

「エム、えむうぅ!!」

ワタシ達はお互いの名を呼び合い、性欲のおもむくままにHしまくった。

…………

……



……それから3日経った。

ワタシとルナリアは、飲まず食わずで、三日三晩休まずHをし続けてた。

疲労度も半端ない、死にそう。

でも止めらない。

どんだけ強力な呪いなのか、このまま私たちは、文字通りHで昇天してしまうのかと思った。

もうダメ

マジで死ぬ。

生も根も尽きようとした矢先、唐突に催淫の呪いが切れた。

絡み合ったままのワタシ達は我に返った。

すると凄まじい疲労感に襲われ、ワタシはベッドの上に体を投げ出し横たわった。

ワタシ達は、得体の知れない汁に、汗、そして尿にまみれ、とんでもないことになって、動けなくなっていた。

「…エム?、生きてる?」

声も出せない、脱水症状、死ぬわ。

「エム?」

「……なんで、ルナは…そんなに元気……なの、よ」

「元気じゃないわ、ヘトヘトよ、でもスッキリしてるの」

スッキリとはなんやねん、なんでツヤツヤしとんねん。

「ワタシ……ダメ…動けない……」

魔力は枯渇し、マジックチャージャーも機能停止してる、下半身の感覚がない。

それよりも、生命力を削られた感が半端ない。

ワタシの魔力は、全部ルナリアに吸い取られた……

「エム、ありがとう」

「……」

「いつも迷惑かけてごめんなさい」

「…自覚あるなら……改善して」

「努力します」

そう言ってルナリアはワタシの頬にキスするも、顔を顰めた。

「……エム、ちょっと臭うわ」

アンタもな

そう突っ込みたかったけど、ワタシはそのまま微睡まどろみに落ちた。

………

……



しばらくすると、ドヤドヤっと部屋にマティ達が入ってきた。2人の行為が終わったと見定めて入ってきたのだ。

「中々凄かった様ですね、ルナさん」

「う、うん」

ベッドの減りに全裸で座っていたルナリアが頬を赤らめる。

「エム姉?」

マティは、ベッドにうつ伏せで横たわる、エムの頬を撫でた

「寝ちゃってるわ」

「そうですか、じゃあそのまま風呂に運びましょう、ケティ」

「はいなー」

ケティがテキパキと、真新しいシーツを持ってきて、エムをその上に転がすと包んで担いだ。まるで荷物扱いである。

「?」

そんな中、ルナリアはスノウの姿がない事に気づいた。

「マティ、スノウは?」

「スノウは……サンと一緒にいますよ」

苦笑いするマティの態度に訝しむルナリア

「なんなの?、監視?」

「まあ、そんな所です。サンがルナさんとエム姉の淫の気に当てられたちゃった様です」

「え?」

マティの話から、サンは突然性欲が高まってしまったそうで、エム達の部屋に乱入しようとして、スノウが止めて抑え込んだそうな。

「スノウは大丈夫なの?」

「どうでしょうか?、サンがエルフの女王だってこと忘れてましたね」

そう言いつつもマティは笑ってる。

「笑い事じゃないわ」

「今はスノウの目の届く所で大人しくしてます。なぜかスノウの言うことは聞きますから。でもお預けされたサンの目はギラギラしてますよ」

マティがククっと笑った。

「全然大丈夫じゃないじゃない」

……

身体の暖かさと、フワフワとした心地よさに、ワタシは目を覚ました。

「ん…」

「あ、エム姉気が付いた?」

「ケティ……ここは?」

ケティの腕に抱かれて、なぜか湯に浸かっていた。

周囲を見渡す。

そこは竹に似た形の蒼い木組みの柄で囲まれ、10人程は入れそうな黒い石で組まれた湯船の……露天風呂だった。

「風呂?」

「温泉だよ」

「……はい?」

「衛士隊長さんが造ったんだって」

え?、あの上級長のオジさん、そんなにヒマなの??

でも、塀は胸の高さぐらいしかなく、外をゴーレムが行き交い、時折通りかかる人族の男達もいるが、皆一様にこちらを見てはギョッとして、顔を赤らめ、視線を逸らして足早に通り過ぎて行く。

逆だろ…

身体が動かないので、ケティに洗ってもらう。でもなぜかHなことをしてこない。

「ケティ、弱ってる今が好機チャンスじゃないの?」

「フッフッフッ、万全のエム姉を屈してこそ、達成感があるのです」

「アホか、……ケティもやっぱりワタシに抱かれたいの?」

「うーん、どちらかというと、エム姉を抱きたい方かな?、可愛く喘ぐエム姉を想像するとゾクゾクする」

「純潔の戦乙女はどこに行ったのよ、ビッチめ」

「ビッチにしたのはエム姉ですぅ」

「それはアイツでしょ」

「アイツは、私達の初めてを奪っただけだもん、調教したのは、エム姉」

「人聞きの悪い事言わないでよ」

「私とマティを幸せに導いてくれてのはエム姉なの、だから幸せの恩返しをするのが、私とマティの仕事なのです」

「なによそれ?」

「んー、啓示かな?」

「啓示?」

「ゴザールの屋敷を出る時、私とマティの中に神託みたいなのがおりてきて、そう決めたのです」

「言ってる意味がわからん」

「ふふ、エム姉は知らなくていいんですよ…」

耳元で囁かれたケティの甘い声がいつもと違う、ワタシはゾクゾクっとした。

……

さて、中々の効能が高い温泉でした。なんとこの村の土地の地下には魔素溜まりか何かが存在する様で、温泉は『魔力泉』だった

長風呂の結果、枯渇した魔力が戻り、ワタシ復活。

逆にケティは長風呂のせいで魔力酔いしてしまった。ワタシが脱衣所で介抱する羽目に。

なんでやねん。

……すると、ルナリアもマティから聞いて、風呂に入りに来た。でもワタシと違い、復活がやはり早い。自分の足でここまで来た。

ルナリアは、ワタシを見るなりモジモジし始めた。…なのでワタシは非情な言葉を投げかけてやった。

「ルナ、今後こんなことになったら、次は放っておくからね」

「ええ!?、そ、そんなぁ!!、あんなに愛し合ったのにぃ!?」

誰がじゃ

「催淫効果にやられただけよ、勘違いすんな」

「まさか……もう私としないの?」

当たり前じゃボケ。

「ワタシは素敵なオジ様とHしたいのよ」

ワタシの言葉に、ルナリアの落ち込みようが半端ない、1人寂しく湯船に入って行った。

「かわいそ」

ワタシの膝枕で寝てたケティがそう言った。

「じゃあケティがルナの相手をしなさいよ」

「ルナっちは、エム姉が良いんだよ」

「ワタシにはそっちの気はないって言ってんのに…」

「所でこの後どうするの?、村を出る?」

「んー、村長から依頼を受けてるからね、ヤダけど」

「エム姉って変な所で真面目だよね」

変な所ってなんじゃい

「『クエスト』は、受けたらやり切る主義なの」

「くえすと?」

「依頼の事よ」

ちょっと意味合いの範囲が違うけどね。

この村には今、襲撃者の脅威が残ってる。

ゴーレム技術を手に入れんとする、どこぞの勢力らしいのだけど、正体は今のところ不明。

ルナリアが余計な事をしなければ、取り押さえられたらしいのだけど、ルナリアが台無しにした。罰として、ワタシとルナリアが酷い目に遭わされたのが、今回の始末。

故に、ワタシ個人としては、襲撃者に一発かまさないと気が済まないのも本音だし、面倒臭いのもまた本音。

まあ現在、この村には強力無比な警備ゴーレムが、村の外で広域展開して、接近する者を監視強化中。少しでも怪しいそぶりを見せれば、その場でゴーレムによる問答無用の威力行使が実行されるとの話。

問答無用ですか。

では、逃げた侵入者達はどの様にして入り込んだのか、それは衛士隊上級長曰く、ここに来た時、彼らは魔導技術院が発行した『入村許可免状』なる物を持っていたそうな。

それがだと、衛士隊はその場で見抜けなかったらしいわ。

免状の意味が全くなし。

農作業ばかりしてるせいで、緩くなったの?

あ、本職の農家の方に失礼な発言だわ。

ごめんなさい。

実の所、見抜けなかったのは仕方がない。

魔導技術院も、この村の存在も、一般ピーポどころか、王都上層部の一部しか知らない程に、隠蔽されてるからね、そんな免状が偽造されるとか考えなかった見たいね。

なんでそこまで徹底した隠蔽工作をするのか?、……何となく裏金関係臭いけど、そこは詮索しない。

ワタシ達は、襲撃者の仲間と勘違いされて、村の中に連れ込まれ?、無実と判明して放免される時に、この村の事は絶対に口外しないよう宣誓書に、署名させられた。

もし情報漏洩が発覚し、その情報源がワタシ達だと判明した場合、国賊級の重犯罪者として末代まで指名手配され、捕まれば一族もろとも死罪に等しい罰を受けることになる。

死罪に等しいってなんやねん。

細かいことは省くけど、宣誓書の内容には、救済として免罪に関する事も一応書かれてた。

でも、宣誓書の最初の一文に全てが尽きる。

「情報を漏らした場合」

自分らがバラすつもりじゃなくても、罪を押し付けられた場合よね。こう言った案件は証拠を明確にできない、裏を返すと無罪を示すのも、また難しい。トンデルダルトトロリアーナの時の様な例もある。お偉いさんが「コイツだ」とは言い張ったらそこでお終い……

まあ、その時は、消してやるけどね。

……

ワタシとケティは、ルナリアが温泉から出るのを待って、装備を整えてからマティと合流し、村長の元へと向かった……

工房兼、衛士隊屯所兼、村庁舎、住居施設

全部が一つの建物に収まってる。

村内の建物ははまばらで殆どが休憩所や納屋、他は広大な田園が広がり、ゴーレムが農作業や土木工事を担ってる。
なんかこう……のんびりしてる。

「変な光景よね」

「ゴーレムの実験場ですから」

「ここの農作物って誰が消費するのかな?」

「さあ?」

ゴーレムって戦闘用のイメージが強いけどねぇ

「……ところで、ルナに聞いたけど、スノウは?、無事?」

ワタシの問いに、マティが肩をすくめた。

「……無事だと思います?」

「やられたのね」

「さっき部屋を見てきたら、見事に強姦されてました」

「本当、エルフは魔族の天敵ね」

「エム、止めに行かないの?、相手はエルフよ?」

「スノウなら大丈夫でしょ、サンもそこそこ自制してるみたいだし」

「してたら襲ったりしないわよ……」

「なにを他人事みたいに言ってんのよ、サンが行動を起こしたのは、つまるところルナのせいだからね」

「私!?、なんで!?」

なんでって……

「ルナがゴーレムぶっ壊さなければ、ワタシがスケベゴーレムに犯されることはなかったし、三日三晩もアンタとHすることもなかったし、サンだって淫の気に呑まれて、スノウを襲う羽目にはならなかったからよ」

マティもケティも、ウンウンと頷いてる

「だ、だってアレは……」

ルナリアが涙目になる。

「まったく、冒険者等級Aなんだからしっかりしなさいよ」

ルナリアは戦闘力なら『AA』、もう一つ上の『AAA』でもおかしくない。

でも冒険者等級は『A』止まり。

この間知った事だけど、『A』は経験や実績を積み上げれば、割とあっさりなれるのだそうです。

後は上がるのが早いか、遅いかだけ。

ところが『AA』以降はそう簡単には上がれない。その領域は『総合能力』が求められる。

『総合能力』とは、戦闘力だけではなく、冒険者としての生存能力、そのための知識、及び学力、そして食うための経済力。それら諸々を総合能力として冒険者組合に判定され『AA』以上になれる。

盗賊落ちの元冒険者とか、馬とか熊とかゴリラとかが、AAだのAAAだの、ほんまかいなと思う所はあるけどね。

さて当のルナリアは、先ほども言った通り、『A』止まり。

うん、ここまで話しをして、「彼女は総合能力が低いのか?」と、問われると、ワタシがしたい話はそんな事ではないわ。

ルナリアのについては冒険者等級『Z』(そんな等級はないけどね)だけど、総合能力は十分あると思う。王族だしね。

それでも、冒険者組合から『AA』以上に認定されることはないわ。

……何故ならば、女だから。

ワタシもここの所すっかり忘れてたけど、ここは、クソスケベな男性神が支配する『女は男の性奴隷』的なイカれて腐った世界。

女の社会的地位はほぼなし。いいえ、全くないと言ってもいいくらいだわ。

衛士隊を見ても、女は1人もいなかったし、女が国の要職につくことはないと、マティには聞いてる。

マティ曰く、戦乙女は特別で、王都騎士団にしか所属しない、だけど隊長格まで上り詰めた者は歴史上1人もいないそうです。

ちなみに、冒険者組合は、国の機関とは無関係、アレは民間組織なので需要的に女性の登用もアリだそうな。

需要的に?、需要ってなに?

そんなことで、実力よりも徹底した男性優位主義の世界。

西方大陸も、東方の国も、概ねそうなのだとか、男性神支配域半端ないわね。

唯一不明なのが、北の大帝国。

隔絶された地にあるためか、他文化圏との交流がほとんど無く、一切が謎の国。

唯一の接触は、200年前の王都への大侵攻。

……にも関わらず、大戦と呼ぶほどの戦いをしておいて、北の大帝国に住む者達についてはなにも語られていない。

なんでやねん、とツッコミたい。

ちなみに、魔族はこの世界の理には当てはまらない。なぜなら彼らは『名を語るを許されぬ女神』の眷属であり、また、多種族と生命活動が相容れぬ土地を生活圏としているから、独自の文化が花開いてる。

住めるなら魔族領がいいわ。

あ、スノウは例外ね。

……話が脱線したわね。

と、言うわけで、ルナリアは女をやめない限り、冒険者等級『AA』にはなれない。

『AA』になるとどうなるのか?

冒険者としての優遇度が上がる、まず宿代の半分が冒険者組合から出る、『AAA』は全額支給。どんな依頼でも報酬が上がる。
『AA』で1.5倍、『AAA』で1.8倍。
後は、組合組織幹部相当の発言権や、下級等級の冒険者へのある程度の命令権が与えられてる。

冒険者引退後も組合幹部としての再雇用も約束される。

ワォ、優遇しすぎよね。

でも、デメリットもある。

所属地域が固定される。遠方への移動は目的を明確にし、申告しなければならない。また、有事の際は、王命と王都騎士団の命令が優先される。これは拒否権がない。

移動の申告モレは、罰則金のみだけど、王都の命令を相応の理由もなく拒否すれば、冒険者登録の抹消、投獄、法外な罰則金、最悪奴隷落ち。

縛りが凄い。

これアレよね、『保険』

勘違い暴走野郎に歯止めをかけるための、王都が課した枷だと思う。

そこまでしてAAだのAAAになりたいかね?

因み、Aは『シェナー』、AAは『ダナー』、AAAは『トリナー』と、読むそうな。B以下は、なぜかそのままアルファベット読み。

知らんかった。

……

「ご苦労様です」

村長がワタシ達に労いの言葉をかけてくれた。なにがご苦労したのか知らんけど。

「早速ですが、仕事をしてもらいます」

「来たの?」

「ええ、巡回中のゴーレムに反応がありました」

オスター村長が地図を広げた。村の全景と、周囲の森、そして方位が描かれてる。

「コレ、ワタシ達に見せていいの?」

ワタシの言葉にオスターさんがニコリと笑った。

「終わったら忘れて下さい」

無茶を言う

「今の守りは、どうなってますか?」

「村から周囲を囲むように『音叉ゴーレム』が隠蔽配置されています」

「音叉ゴーレム?」

「耳には聞こえない音を常に出しているゴーレムで、それ自体に戦闘力はありません。その背後に控える『警備ゴーレム』と常に共鳴しあっています。侵入者が近づいた場合、音を変化させて、『警備ゴーレム』に伝え、警備ゴーレムが迎撃します、音叉ゴーレムが破壊された場合も共鳴が途切れるので同様に行動します」

スゲー、なにそのハイテク。

「『警備ゴーレム』は戦闘主体で、動くものを排除します」

「それって動くモノに問答無用で反応するの?」

「いいえ、人の姿をしたモノにだけです。何でもかんでも反応したら、森から生き物がいなくなってしまいますからね」

うーん、そうなんだろうけど、なんか判定基準が不安な感じよね。

「その警備ゴーレムの強さは?」

「ゴーレムは必ず3体で行動します。1体の強さは、並の冒険者が数人がかりで挑んでも、歯が立ちません。それに、もし行動不能に陥っても、周囲に『金剛石』の石礫を撒き散らして破裂します」

なによそれ、クレイモアか、ん?、金剛石ってダイヤモンド!?

するといきなり。

ドドーン!!!

地鳴りと衝撃音、窓がガタガタと揺れる。

「と、いう感じです」

いやいや、しれっとおっしゃりますが、村の外の衝撃がここまで届くとか、どんな爆発よ。

「威力がわかれば、賊も手出ししにくくなりますから、単刺双得です」

一石二鳥ねぇ

……だけど、なんちゅー恐ろしいギミックを仕込んでんの?、死なば諸共って非人道的だわ。人の事は言えないけど。 

「あれ?、ルナリアが壊した時はそうならなかったわよ?」

「普段からそんなモノ配置してたら、村の者が出入りできなくなりますよ、今回だけの措置です」

そりゃそうか、でもなー、相手を捕まえるつもりが無いのが気になる。

言ってしまえば、追い払うか、殲滅の2択。

いや、どちらかと言えば殲滅を狙ってる?

いろんな事を思考し、納得できない顔をしていると村長が…

「それだけこの村は重要だと、ご理解ください」

「いや…まぁそうなんでしょうけど……」

「とは言え、ゴーレムだけでは心許ないので、あなた方冒険者にも協力願います」

「冒険者って言っても三人だけよ?、ワタシとルナリアと、スノウ」

「え?、そちらの方は?」

村長はマティとケティに視線を送った。

「ワタシ達は、エム姉様の従者ですので、冒険者ではありません」

「そうなのですか?、そうは見えませんが……」

さすが元冒険者、マティ達が只者では無いと見抜いてるみたい。

「いざとなったら、ワタシの権限で彼女達も参加させます。残り2人は非戦闘員ですので、悪しからず、……ルナ行ける?」

「ええ大丈夫よ」

「マティ達は村で待機して、村の防衛をお願い」

御意ヨロコンデ

マティとケティがハモる。

「ニクをよろしく」

マティとケティは無言で会釈した。

「エムさん、私も行きます」

部屋に入って来たのはスノウ、生まれたての子鹿のよう、足を震わせてる。

「え?、大丈夫なの?」

「ちょっと足に来てるだけです」

見れば、着衣も乱れ、髪もボサボサ、スノウから『美少女』の文字が消し飛んでる。

その背後には、ツヤツヤ顔のサンが立っていた。

「お盛んだったようね」

スノウにそう耳打ちしてやった。するとスノウの耳が真っ赤になる。

「ふ、不意を突かれただけです!」

声を荒げるスノウ、ここのところサンに振り回されっぱなしで、沈着冷静さがまるでない。

まあ、人間味が出てきていいけどね。

「サンは?、どうなの?」

「スノウ、おいしかった」

そんな事聞いとらんわ。

キョトンとするサンが首を傾げ、思いもよらぬ事を言った。

「……サン、マティたちと、むら、まもる」

「え?」

なんと、ワタシ達と行動を共にし始めて、初めて自発的に発言したんじゃない?

「どうやって?」

「まほう、つかえる」

え?、マジ??、エルフだから当たり前か。

サンはそう言って、詠唱なしに手のひらに、小さな深紅色の人形を出現させた。

それってシャドウじゃん。サンのは紅いのか。

「かげほうし、エムのまねた」

まねかよー、教えたわけでもないのにあっさり行使するとか、さすがエルフ。

「他の魔法は?」

「まほう、これしかできない」

「ソレ大きくできる?」

「おおきくできる」

サンがそう言うと、ミニシャドウの股間のモノがムクムクとそそり立つ。

いや、ソコじゃねーよ。……エルフだなぁと、つくづく思った。

「シャドウを人の大きさにできるかって聞いてるの」

「できる」

サンがシャドウを床に放り投げると、立ち上がりみるみると大きくなる。村長よりも背が高くなり、村長がそれを見て唖然としてる。

そして、股間のチンPまでもがギンギンと立派にそそり立ってる。こんなので貫かれたら壊れそう。

いや、ソコは大きくさせんでよろしい。

「……サン、コレでHな事しちゃダメよ?」

「コレでえっちしない、サンは、やくそくできる」

「コレ?」

サンはワタシではなく、スノウに視線を送ってる。

「サン?」

「サン、スノウいやがること、しない」

は?

スノウは、再び耳を真っ赤にさせ、プイっとワタシから目を逸らした。

どんなHをしてんだか、この2人は。

……
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