28 / 28
第二十八話 破滅が完全に回避された件
しおりを挟む
「「「あーおーげばーあおしー」」」
数年後、陽陰学園の卒業式。
体育館に集められた三年生――俺たちのクラスが合唱していた。
「生徒代表、結崎ひよのさん」
「はい」
名前を呼ばれたひよのさんがゆっくりと壇上に上がる。
遠目から見ても、凄く綺麗だ。
マイクの前に立ち、背筋をピンと伸ばして口を開いた。
「結崎ひよのです。卒業、おめでとうございます。といっても、私もですが」
会場の笑いを誘う。掴みもばっちりだ。
それから一転して、表情が真剣になる。
「私たちは今日、この学園を卒業します。今まで多くの出来事がありました。辛いこと、悲しいこと、だけど、思い返せば楽しい思い出ばかり思い浮かびます」
その通りだ。
警察に捕まってから、俺は皆のおかげもあって破滅フラグを一度も迎えることはなかった。
燐火、未海、知宇、悪童、BL、ひよの、天堂。
後、リイナ、玲、みー、瑠未、太郎に二郎、そしてBBS、ああ、こいつらの話はしてなかったか。
それからひよのさんは少しだけ悲しげに言う。
「私は……元々人見知りでした。ですが、ある方に助けられたことをきっかけに、自分に自信を持つようになりました。大勢の友達も出来て、入学当初では考えられなかったくらい、この学園を去るのが悲しいです」
ひよのさんは、めずらしく言葉に詰まりながら言った。
意外だった。ある方、というのが誰かわからないが、そんなことがあったとは。
しかし俺もひよのさんと出会わなければこんなことにならなかっただろう。
今は感謝の言葉しかない。
「感謝しています。――藤堂充さん」
「え!? マジ、藤堂なの?」
「嘘……言わされてる? でも、藤堂くん変わったもんね」
「まじかよ。でも、藤堂イイヤツだもんな」
大勢の声が聞こえるが、以前と違って陰口を叩くやつはいない。
それも皆、仲間のおかげだ。
そして――。
「充さん、私は好きです。あなたのことが――大好きです」
全校生徒の前で、ひよのさんが告白してくれた。
俺の答えは――。
帰り際、見知った仲間たちにお別れを言って、ひよのさんと二人で桜並木道を歩いていた。
「綺麗ですね。あの時、助けられた時を思い出しますよ」
「俺もです」
そして俺は、少し強引にひよのさんの肩を掴んだ。
抱き寄せて、見つめる。
「好きです。ひよのさん」
「ふふふ、ついさっき全校生徒の前で好きだと返してくれたばかりじゃないですか」
自然と笑みを浮かべるひよのさん。
そして俺たちは、そっちと唇を重ねた――。
◇
四月――。
大学の試験を無事に合格した俺は、学校の前に立っていた。
無事に入学式を迎えた。
「感慨深いな……」
表札には、『陽陰《よういん》大学』と書いてある。
その瞬間、脳内に情報が詰め込まれいるような感覚に陥った。
あれ、なんかこれ、デジャブじゃね?
そ、そ、そ、そ、そういえば……なぜ今まで思い出せなかったんだ。
……陽陰《よういん》学園は爆発的人気だった。
そして、2が出たんだ。
破滅を回避した裏エピソード、今度は藤堂充が主役で……また破滅の道に……。
まさか!?
「大丈夫ですよ、充さん」
だが、隣の女性が手を握ってくれた。
「……ありがとう。ひよのさん」
「破滅にはならないです。私がいるので」
「な、なんで破滅を……知ってるの?」
ひよのさんは顔を向け、菩薩のように微笑んだ。
「答えたほうがいいですか?」
「いや――ひよのさんとなら、乗り越えられる気がする」
さあ行こう。未知の世界へ踏み出そう。
そして、校門に足を踏み入れる。
「魔法、世界、火、炎、そして水!」
その瞬間、魔法のローブを携えた女性が、先端に宝石が付いた杖を構えていた。
そこから、炎と水が渦巻いて飛び出した。
「え、なにこれ?」
あれ、なにこれ? 恋愛ゲームだよね?
「勇者藤堂充! そして魔法使い結崎ひよの! 待っていたわよ!」
謎に現れたセクシーおねえさん。
「まずは魔法の適正から調べるわ。着いてきなさい」
え? なんて? 魔法っていった?
「行きましょう、充さん」
「え?」
あれ……そういえば……思い出した。
『陽陰《よういん》大学』は、前作のキャラクターを更に濃くして、魔法要素を踏んだんに盛り込んだ現代ファンタジーだった。
異能力バトル、クラス間の争い、魔物、そして――恋愛。
む? あそこの広場に誰かが絡まれている。
あれはたしか――『陽陰《よういん》大学』のヒロインだ。
「やれやれ……また大変なことなりそうだ」
そうして俺は、またとんでもない面子と破滅を回避するために奮闘するのであった。
けれどもきっと大丈夫だろう。
俺の隣には、最強のパートナー結崎ひよのさんがいるのだから。
「充さん、行きましょうか」
=======完=======
これにて一部完結となります。
二部に関してはすぐに再開する予定はありませんが、ブクマをそのままにしていただけると更新通知がすぐにわかると思います。
この作品は、悪役転生を描いてみたい! 変なキャラをいっぱい出したい! とゆう思いから書き始めました。
当初はもっと恋愛要素強めの予定だったのですが、キャラの濃さに振り回されてしまいました笑
完結まで楽しく描けたのは読者の方々のおかげなので、改めてお礼を申し上げます。
他にも作品も書いているので、よければそちらもご覧いただけるとありがたいです。
それでは、最後まで今作をありがとうございました!
良ければ、★★★や感想頂けると嬉しいです😊
数年後、陽陰学園の卒業式。
体育館に集められた三年生――俺たちのクラスが合唱していた。
「生徒代表、結崎ひよのさん」
「はい」
名前を呼ばれたひよのさんがゆっくりと壇上に上がる。
遠目から見ても、凄く綺麗だ。
マイクの前に立ち、背筋をピンと伸ばして口を開いた。
「結崎ひよのです。卒業、おめでとうございます。といっても、私もですが」
会場の笑いを誘う。掴みもばっちりだ。
それから一転して、表情が真剣になる。
「私たちは今日、この学園を卒業します。今まで多くの出来事がありました。辛いこと、悲しいこと、だけど、思い返せば楽しい思い出ばかり思い浮かびます」
その通りだ。
警察に捕まってから、俺は皆のおかげもあって破滅フラグを一度も迎えることはなかった。
燐火、未海、知宇、悪童、BL、ひよの、天堂。
後、リイナ、玲、みー、瑠未、太郎に二郎、そしてBBS、ああ、こいつらの話はしてなかったか。
それからひよのさんは少しだけ悲しげに言う。
「私は……元々人見知りでした。ですが、ある方に助けられたことをきっかけに、自分に自信を持つようになりました。大勢の友達も出来て、入学当初では考えられなかったくらい、この学園を去るのが悲しいです」
ひよのさんは、めずらしく言葉に詰まりながら言った。
意外だった。ある方、というのが誰かわからないが、そんなことがあったとは。
しかし俺もひよのさんと出会わなければこんなことにならなかっただろう。
今は感謝の言葉しかない。
「感謝しています。――藤堂充さん」
「え!? マジ、藤堂なの?」
「嘘……言わされてる? でも、藤堂くん変わったもんね」
「まじかよ。でも、藤堂イイヤツだもんな」
大勢の声が聞こえるが、以前と違って陰口を叩くやつはいない。
それも皆、仲間のおかげだ。
そして――。
「充さん、私は好きです。あなたのことが――大好きです」
全校生徒の前で、ひよのさんが告白してくれた。
俺の答えは――。
帰り際、見知った仲間たちにお別れを言って、ひよのさんと二人で桜並木道を歩いていた。
「綺麗ですね。あの時、助けられた時を思い出しますよ」
「俺もです」
そして俺は、少し強引にひよのさんの肩を掴んだ。
抱き寄せて、見つめる。
「好きです。ひよのさん」
「ふふふ、ついさっき全校生徒の前で好きだと返してくれたばかりじゃないですか」
自然と笑みを浮かべるひよのさん。
そして俺たちは、そっちと唇を重ねた――。
◇
四月――。
大学の試験を無事に合格した俺は、学校の前に立っていた。
無事に入学式を迎えた。
「感慨深いな……」
表札には、『陽陰《よういん》大学』と書いてある。
その瞬間、脳内に情報が詰め込まれいるような感覚に陥った。
あれ、なんかこれ、デジャブじゃね?
そ、そ、そ、そ、そういえば……なぜ今まで思い出せなかったんだ。
……陽陰《よういん》学園は爆発的人気だった。
そして、2が出たんだ。
破滅を回避した裏エピソード、今度は藤堂充が主役で……また破滅の道に……。
まさか!?
「大丈夫ですよ、充さん」
だが、隣の女性が手を握ってくれた。
「……ありがとう。ひよのさん」
「破滅にはならないです。私がいるので」
「な、なんで破滅を……知ってるの?」
ひよのさんは顔を向け、菩薩のように微笑んだ。
「答えたほうがいいですか?」
「いや――ひよのさんとなら、乗り越えられる気がする」
さあ行こう。未知の世界へ踏み出そう。
そして、校門に足を踏み入れる。
「魔法、世界、火、炎、そして水!」
その瞬間、魔法のローブを携えた女性が、先端に宝石が付いた杖を構えていた。
そこから、炎と水が渦巻いて飛び出した。
「え、なにこれ?」
あれ、なにこれ? 恋愛ゲームだよね?
「勇者藤堂充! そして魔法使い結崎ひよの! 待っていたわよ!」
謎に現れたセクシーおねえさん。
「まずは魔法の適正から調べるわ。着いてきなさい」
え? なんて? 魔法っていった?
「行きましょう、充さん」
「え?」
あれ……そういえば……思い出した。
『陽陰《よういん》大学』は、前作のキャラクターを更に濃くして、魔法要素を踏んだんに盛り込んだ現代ファンタジーだった。
異能力バトル、クラス間の争い、魔物、そして――恋愛。
む? あそこの広場に誰かが絡まれている。
あれはたしか――『陽陰《よういん》大学』のヒロインだ。
「やれやれ……また大変なことなりそうだ」
そうして俺は、またとんでもない面子と破滅を回避するために奮闘するのであった。
けれどもきっと大丈夫だろう。
俺の隣には、最強のパートナー結崎ひよのさんがいるのだから。
「充さん、行きましょうか」
=======完=======
これにて一部完結となります。
二部に関してはすぐに再開する予定はありませんが、ブクマをそのままにしていただけると更新通知がすぐにわかると思います。
この作品は、悪役転生を描いてみたい! 変なキャラをいっぱい出したい! とゆう思いから書き始めました。
当初はもっと恋愛要素強めの予定だったのですが、キャラの濃さに振り回されてしまいました笑
完結まで楽しく描けたのは読者の方々のおかげなので、改めてお礼を申し上げます。
他にも作品も書いているので、よければそちらもご覧いただけるとありがたいです。
それでは、最後まで今作をありがとうございました!
良ければ、★★★や感想頂けると嬉しいです😊
応援ありがとうございます!
20
お気に入りに追加
459
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】婚約破棄された悪役令嬢は攻略対象のもふもふ従者に溺愛されます
かずき りり
ファンタジー
「レティシア・ミゼラ公爵令嬢!お前との婚約を破棄する!」
この一言で蘇った前世の記憶。
乙女ゲームの世界だと気が付いた時には、既に遅く、婚約破棄を宣言された後だった。
だけど……ゲームとたった一つだけ違うという事に気が付く。
それは、隠しルートである聖獣が断罪の場に居ない事。
ただ一つ
されど一つ
それだけでシナリオ回避出来るのではと思う反面、前世の影響と記憶のお陰で、貴族令嬢らしからぬ一歩を進みだす。
獣人を差別するこの世界で、獣人である従者と一緒に。
前世の記憶を取り戻した以上、貴族令嬢なんて重苦しいだけ!
一般庶民は自由に生きます!
そんな悪役令嬢と反対にヒロイン達は…………
--------------------
※こちらの作品はカクヨムにも掲載しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
【5/22 書籍1巻発売中!】
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Freedom Fantasia Online 不遇種族、魔機人《マギナ》で始めるVRMMO生活〜
ゆーしー
ファンタジー
Freedom Fantasia Online……通称、FFO。
それは、浮遊大陸を舞台にした日本初のVRMMORPG。
そのフリファンに『ロボット』が出ると聞き、熾烈な予約大戦争を勝ち抜いた、生粋のロボオタゲーマー、琴宮紫音。
しかし、そのロボットである『魔機人《マギナ》』は、ベータテストでは不遇種族として扱われていた。
ベータテストの情報なんか関係ない、とアバターを作成し、プレイヤーネーム『MION』としてFFOの世界に降り立つと……身体が錆び朽ちていた!?
でも、その程度でへこたれない! 理想のロボットを作るため、ゲームを遊び尽くすため、私は頑張る!
不遇種族、魔機人-マギナ-で始めるVRMMO生活、ここに開幕!
※本作にはデスゲーム要素、異世界要素、リアル陰謀などはありません。ただただ主人公がVRMMOを楽しむ作品です。
また、本作はなんちゃってVRMMOです。本格的なVRMMOが読みたい方にはあまりおすすめいたしません。
また、書き直し作品のためなろう版とは展開が異なる場合があります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
嫌われ者の側妃はのんびり暮らしたい
風見ゆうみ
恋愛
「オレのタイプじゃないんだよ。地味過ぎて顔も見たくない。だから、お前は側妃だ」
顔だけは良い皇帝陛下は、自らが正妃にしたいと希望した私を側妃にして別宮に送り、正妃は私の妹にすると言う。
裏表のあるの妹のお世話はもううんざり!
側妃は私以外にもいるし、面倒なことは任せて、私はのんびり自由に暮らすわ!
そう思っていたのに、別宮には皇帝陛下の腹違いの弟や、他の側妃とのトラブルはあるし、それだけでなく皇帝陛下は私を妹の毒見役に指定してきて――
それって側妃がやることじゃないでしょう!?
転生王子はダラけたい
朝比奈 和
ファンタジー
大学生の俺、一ノ瀬陽翔(いちのせ はると)が転生したのは、小さな王国グレスハートの末っ子王子、フィル・グレスハートだった。
束縛だらけだった前世、今世では好きなペットをモフモフしながら、ダラけて自由に生きるんだ!
と思ったのだが……召喚獣に精霊に鉱石に魔獣に、この世界のことを知れば知るほどトラブル発生で悪目立ち!
ぐーたら生活したいのに、全然出来ないんだけどっ!
ダラけたいのにダラけられない、フィルの物語は始まったばかり!
※2016年11月。第1巻
2017年 4月。第2巻
2017年 9月。第3巻
2017年12月。第4巻
2018年 3月。第5巻
2018年 8月。第6巻
2018年12月。第7巻
2019年 5月。第8巻
2019年10月。第9巻
2020年 6月。第10巻
2020年12月。第11巻 出版しました。
PNもエリン改め、朝比奈 和(あさひな なごむ)となります。
投稿継続中です。よろしくお願いします!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
私の婚約者は失恋の痛手を抱えています。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
幼馴染の少女に失恋したばかりのケインと「学園卒業まで婚約していることは秘密にする」という条件で婚約したリンジー。当初は互いに恋愛感情はなかったが、一年の交際を経て二人の距離は縮まりつつあった。
予定より早いけど婚約を公表しようと言い出したケインに、失恋の傷はすっかり癒えたのだと嬉しくなったリンジーだったが、その矢先、彼の初恋の相手である幼馴染ミーナがケインの前に現れる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
『親友』との時間を優先する婚約者に別れを告げたら
黒木メイ
恋愛
筆頭聖女の私にはルカという婚約者がいる。教会に入る際、ルカとは聖女の契りを交わした。会えない間、互いの不貞を疑う必要がないようにと。
最初は順調だった。燃えるような恋ではなかったけれど、少しずつ心の距離を縮めていけたように思う。
けれど、ルカは高等部に上がり、変わってしまった。その背景には二人の男女がいた。マルコとジュリア。ルカにとって初めてできた『親友』だ。身分も性別も超えた仲。『親友』が教えてくれる全てのものがルカには新鮮に映った。広がる世界。まるで生まれ変わった気分だった。けれど、同時に終わりがあることも理解していた。だからこそ、ルカは学生の間だけでも『親友』との時間を優先したいとステファニアに願い出た。馬鹿正直に。
そんなルカの願いに対して私はダメだとは言えなかった。ルカの気持ちもわかるような気がしたし、自分が心の狭い人間だとは思いたくなかったから。一ヶ月に一度あった逢瀬は数ヶ月に一度に減り、半年に一度になり、とうとう一年に一度まで減った。ようやく会えたとしてもルカの話題は『親友』のことばかり。さすがに堪えた。ルカにとって自分がどういう存在なのか痛いくらいにわかったから。
極めつけはルカと親友カップルの歪な三角関係についての噂。信じたくはないが、間違っているとも思えなかった。もう、半ば受け入れていた。ルカの心はもう自分にはないと。
それでも婚約解消に至らなかったのは、聖女の契りが継続していたから。
辛うじて繋がっていた絆。その絆は聖女の任期終了まで後数ヶ月というところで切れた。婚約はルカの有責で破棄。もう関わることはないだろう。そう思っていたのに、何故かルカは今更になって執着してくる。いったいどういうつもりなの?
戸惑いつつも情を捨てきれないステファニア。プライドは捨てて追い縋ろうとするルカ。さて、二人の未来はどうなる?
※曖昧設定。
※別サイトにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
主人公が報われて良かったです。
新しい単語出てくんの面白すぎるwww