35 / 39
第35話 他候補生
しおりを挟む
他候補生について。
アブダル国。
俺と初めにチームを組んだ『アクリル』がいる三人組だ。
結界師、魔法使い、索敵師で攻守のバランスが良い。
自国が湖や川、水が多いことから特殊な水魔法を使う。
個人のレベルが高く、特筆すべきはアクリルの水壁。
一度囲われてしまえば逃げる事は難しい。
アルト国。
俺と初めにチームを組んだ『エウリ』がいる三人組。
支援魔法使い、魔法使い、魔法使い、やや魔法特化ではあるが、その分爆発力に長けている。
近接も弱いわけじゃない。
特筆すべきはエウリの観察眼と支援魔法。
一歩下がって味方を守ることで、安定度が増している。
ヴェルド国
俺と色々あった『プラタ』がいる三人組。
魔法使い、結界師、戦士、の少し変わった構成だ。
しかしプラタの吸収魔法はオールラウンダーが可能なため、状況に応じてどんな動きも可能である。
現状、総合成績が一番いい。
そして残りは、アドリアル国だったのだが――。
「ルージュ、アドリアルは何で除隊になったんだ?」
「訓練についていけなかったって聞いたな。でも、それしか教えてもらえなかった」
「……にしても、3人同時ってよっぽどだよな」
俺たちは、自室で他チームについてまとめていた。
今までも思ったこと、わかったこと、それぞれの弱点や長所をできるだけ共有している。
これは、ミリシアからの発案だ。
仲間でありライバル。それを忘れない為にもしっかりと情報は得ていたほうがいいと。
俺としては少し卑怯な気もするが、これは遊びじゃない。
◇
昼、いつものように食堂でご飯を食べていたら、ミリシアがとんでもないことを言い放った。
「嘘だろ……その一人が辞めるっていったからってことか?」
「それしか考えられないわ。アドリアルのミーシャって子、覚えてる?」
「……確か、少しオドオドしてた魔法使いの子だよな」
「俺も覚えてるぜ。成績は確か下らへんだったはずだ。でも、風魔法は凄かったぜ」
「偶然だけど、応接間に入っていくのを見たの。仲間の二人は意欲的だったし、おそらくだけどね」
「……にしてもそんな……一人が除隊を決めたら、一緒に二人も辞めさせられるなんて」
「シッ、クライン声が大きいよ。まだ確定してないんだから」
「ああ、悪い」
ミリシア曰く、アドリアルのナーシャが除隊を申し出たことで、残りの二人も辞めさせられたのではないか、ということだ。
思えば合同訓練が始まる前にも、少なくとも4か5チームはいなかった。
全員が辞めたいと思うなんて不自然だし、確かに1人辞めた場合は二人だけ残される。
だからといって……いや、当然なのかもしれない。
俺たちは家族同然だ。1人が苦しいときに寄り添ってあげられてないことになる。
ルージュとミリシアに視線を向ける。俺はちゃんとわかっているだろうか。
他候補生が来てからというもの、中より外に意識を向けすぎている。
思えば、ミリシアとゆっくり話したのも随分前だ。
棟が違うこともあるが、彼女はいつも一人なのだ。
これは他人事じゃない。俺も、もっと二人に目を向けてみよう。
「……ど、どうしたのクライン。なんか私の事ずっと見てない?」
「え? あ、ああ。え、ええーと、綺麗になったなーなんて」
「え? ええ!? ど、どういうこと!?」
「おいクライン、突然愛の告白か?」
「ち、違うよ。でもなんか本当にちょっと変わったなって」
「そうかしら?」
綺麗になったのは本当だが、何か変わった気もする。
食事が終わると、いつもの基礎訓練だ。
一日の中でこれが一番辛い。
走って、筋トレして、走って、筋トレして。
たまにここで無茶な追加もされる。
ため息を吐いたら追加もされる。
無言でも元気がないと追加される。
つまり、追加される。
それが終わると個別での訓練だ。
魔法使いは魔法使いで固まる事が多い。
俺は、アクリルとここで一緒になる。
そしてプラタの仲間である、エヴィとも。
「今日もよろしくね」
金髪で爽やかなイケメン。
プラタと同じチームなだけあって能力が凄く高い。
光結界を使うのだが、その速度はまさに異常だ。
強度はそれほどないみたいだが、光滅までの速度が速く、防御を漲らせるまでに倒すのがセットらしい。
恐るべきは体術で、近接を織り交ぜた光結界を使う。
エヴィは魔印三本で、光の性質を変えたりできる。
まだあまりわからないことが多い。他人の能力に気づくのも訓練の一つだからだ。
「おいエヴィ、早くどいてくれ。私の番だ」
「すまないアクリル。自分の力に少し酔いしれてしまっていたんだ」
あと、ちょっとナルシ入ってる。
待ち時間の間、ミリシアに視線を向けていた。
彼女は社交性に長けているので、明るく話している。
ルージュも同じだ。俺たちの班に限って辞めるなんてそんなことあるだろうか。
そう思っていたが、ほんの少しだけ、ほんの少しだけだが、変化に気づく。
「クライン?」
「ん?」
「あなたの番だよ。何ボーッとしてんの?」
「ごめんごめん」
「僕の光に酔いしれていたんじゃないかな。罪な男だ」
エヴィ、囲ってみようかな?
◇
「どうしたのクライン、こんな夜に。まさか……また何かあった?」
訓練が終わり深夜、おもちに頼んでミリシアを呼んできてもらった。
いつもの渡り廊下だ。
「ぐるぅ」
「ありがとうおもち。ちょっと、リリを乗せて空の散歩にいってきてもらえるかな」
「ピルルル」
おもちは、頭の上にリリを乗せてとんでいく。
二人きりで話したかった。
「ミリシア、痩せたよね」
「え?」
「前から違和感は感じてたんだけど、すぐに気づいてあげられなかった。ごめん」
「……別に痩せるのはいいでしょ。女の子だし」
「いや、昼もそんなに食べてないし。筋肉が増えて引き締まっているのは俺もだけど、それでも痩せすぎだよ。昼の話から違和感を覚えたんだ。もしかしてだけど――辞めたいと思ってるの?」
「なんでそう思うの?」
「……わからない。わからないけど、そう感じたんだ」
ミリシアは少しため息を吐いた。
そしてその後――。
「……ナーシャのことなんだけどね――」
人には信号がある。
それはほんの小さな変化だ。
誰か1人でも脱退したらチームごと辞めさせられると話したのは、きっとミリシアすらもわかっていない心の苦しみだと感じた。
プラタの時もそうだ。俺は人の痛みがよくわかる。自分が弱いからこそ、他人の心の変化に気づきやすいのかもしれない。
けど、もっと早く気づくべきだった。
ミリシアは、話を続ける。
「彼女と同室で仲が良かったの。でも、訓練についていけてなくて、更に家族とも会いたいって寂しがってた。辞めたいっていってたから、後押しをするわけじゃないけど――それもありなんじゃないって言ったのよ」
「……それを気にしてたのか」
「残りの二人も除隊になるなんて思ってもみなかった。事実かはわからないけど、知らなかったで済まされないことだわ。きっと私を恨んでるに違いない」
「そんなわけないだろ。気にしすぎだよ、ミリシア」
「……一つ間違えたら、私もそうしてたかもしれないのよ」
そのとき、ミリシアが涙を流した。
俺はなぜ気づかなかったのだろうか。
彼女も、ミーシャと同じ気持ちだったのだ。
「辞めたいのか?」
「……訓練が苦しいわけじゃない。付いていけないとも思わない。でも、皆と違って私にはたいそれた夢がない。クラインは、家族の事を一番に想ってる。未来を見てる。ルージュはちゃんと認められたいって強い心を持ってる。他候補生のみんなもよ。でも、私が候補生になったのは、リリと一緒に認められたらいいなって気軽な気持ちだった」
「それの何が悪いんだ? それでいいじゃないか」
「ミーシャが辞めたいって相談してきたとき、ほんの少しだけど私の中に最低な気持ちがあったの。ライバルが減るって気持ちが。それが、許せない。そんな人が、宮廷付きになっていいとは思わない」
ほんの少しだけ返答に困る。
だが、それが悪い事だとは思わない。
人生は綺麗ごとじゃない。
元の世界でもそうだ。上を目指すと、誰かを落とすことになる。
だけど、それは結果論だ。
落ちた人が、落ちてしまった人が不幸せなんて限らない。
俺みたいに幸せになってるやつだっている。
何が成功なんて、幸せなんて、今すぐにはわからない。
……伝えよう。彼女に。
俺が、元の世界から来て、今幸せなことを。
君に出会って、嬉しかったことを。
今の――気持ちを。
それを、ミリシアに伝えようとした。そのとき――。
「ミリシア、俺は――」
鐘が、鳴り響く。
それは、宮廷付き、候補生も含む非常事態が宣言されたときの集合の合図だった。
ココア先生やルスティ先生からも言われている。
とにかく急げと。
だが、ミリシアは? 辞めたいと思っているはずだ。
「――クライン、行きましょう。私はまだ、この国の候補生だから」
「……ああ、おもち!」
「ぐるぅ!」
「ピルルル」
ミリシアの顔に迷いはなかった。
何が起きたのかはわからない。
ただ、自分のやるべきことをやる。
アブダル国。
俺と初めにチームを組んだ『アクリル』がいる三人組だ。
結界師、魔法使い、索敵師で攻守のバランスが良い。
自国が湖や川、水が多いことから特殊な水魔法を使う。
個人のレベルが高く、特筆すべきはアクリルの水壁。
一度囲われてしまえば逃げる事は難しい。
アルト国。
俺と初めにチームを組んだ『エウリ』がいる三人組。
支援魔法使い、魔法使い、魔法使い、やや魔法特化ではあるが、その分爆発力に長けている。
近接も弱いわけじゃない。
特筆すべきはエウリの観察眼と支援魔法。
一歩下がって味方を守ることで、安定度が増している。
ヴェルド国
俺と色々あった『プラタ』がいる三人組。
魔法使い、結界師、戦士、の少し変わった構成だ。
しかしプラタの吸収魔法はオールラウンダーが可能なため、状況に応じてどんな動きも可能である。
現状、総合成績が一番いい。
そして残りは、アドリアル国だったのだが――。
「ルージュ、アドリアルは何で除隊になったんだ?」
「訓練についていけなかったって聞いたな。でも、それしか教えてもらえなかった」
「……にしても、3人同時ってよっぽどだよな」
俺たちは、自室で他チームについてまとめていた。
今までも思ったこと、わかったこと、それぞれの弱点や長所をできるだけ共有している。
これは、ミリシアからの発案だ。
仲間でありライバル。それを忘れない為にもしっかりと情報は得ていたほうがいいと。
俺としては少し卑怯な気もするが、これは遊びじゃない。
◇
昼、いつものように食堂でご飯を食べていたら、ミリシアがとんでもないことを言い放った。
「嘘だろ……その一人が辞めるっていったからってことか?」
「それしか考えられないわ。アドリアルのミーシャって子、覚えてる?」
「……確か、少しオドオドしてた魔法使いの子だよな」
「俺も覚えてるぜ。成績は確か下らへんだったはずだ。でも、風魔法は凄かったぜ」
「偶然だけど、応接間に入っていくのを見たの。仲間の二人は意欲的だったし、おそらくだけどね」
「……にしてもそんな……一人が除隊を決めたら、一緒に二人も辞めさせられるなんて」
「シッ、クライン声が大きいよ。まだ確定してないんだから」
「ああ、悪い」
ミリシア曰く、アドリアルのナーシャが除隊を申し出たことで、残りの二人も辞めさせられたのではないか、ということだ。
思えば合同訓練が始まる前にも、少なくとも4か5チームはいなかった。
全員が辞めたいと思うなんて不自然だし、確かに1人辞めた場合は二人だけ残される。
だからといって……いや、当然なのかもしれない。
俺たちは家族同然だ。1人が苦しいときに寄り添ってあげられてないことになる。
ルージュとミリシアに視線を向ける。俺はちゃんとわかっているだろうか。
他候補生が来てからというもの、中より外に意識を向けすぎている。
思えば、ミリシアとゆっくり話したのも随分前だ。
棟が違うこともあるが、彼女はいつも一人なのだ。
これは他人事じゃない。俺も、もっと二人に目を向けてみよう。
「……ど、どうしたのクライン。なんか私の事ずっと見てない?」
「え? あ、ああ。え、ええーと、綺麗になったなーなんて」
「え? ええ!? ど、どういうこと!?」
「おいクライン、突然愛の告白か?」
「ち、違うよ。でもなんか本当にちょっと変わったなって」
「そうかしら?」
綺麗になったのは本当だが、何か変わった気もする。
食事が終わると、いつもの基礎訓練だ。
一日の中でこれが一番辛い。
走って、筋トレして、走って、筋トレして。
たまにここで無茶な追加もされる。
ため息を吐いたら追加もされる。
無言でも元気がないと追加される。
つまり、追加される。
それが終わると個別での訓練だ。
魔法使いは魔法使いで固まる事が多い。
俺は、アクリルとここで一緒になる。
そしてプラタの仲間である、エヴィとも。
「今日もよろしくね」
金髪で爽やかなイケメン。
プラタと同じチームなだけあって能力が凄く高い。
光結界を使うのだが、その速度はまさに異常だ。
強度はそれほどないみたいだが、光滅までの速度が速く、防御を漲らせるまでに倒すのがセットらしい。
恐るべきは体術で、近接を織り交ぜた光結界を使う。
エヴィは魔印三本で、光の性質を変えたりできる。
まだあまりわからないことが多い。他人の能力に気づくのも訓練の一つだからだ。
「おいエヴィ、早くどいてくれ。私の番だ」
「すまないアクリル。自分の力に少し酔いしれてしまっていたんだ」
あと、ちょっとナルシ入ってる。
待ち時間の間、ミリシアに視線を向けていた。
彼女は社交性に長けているので、明るく話している。
ルージュも同じだ。俺たちの班に限って辞めるなんてそんなことあるだろうか。
そう思っていたが、ほんの少しだけ、ほんの少しだけだが、変化に気づく。
「クライン?」
「ん?」
「あなたの番だよ。何ボーッとしてんの?」
「ごめんごめん」
「僕の光に酔いしれていたんじゃないかな。罪な男だ」
エヴィ、囲ってみようかな?
◇
「どうしたのクライン、こんな夜に。まさか……また何かあった?」
訓練が終わり深夜、おもちに頼んでミリシアを呼んできてもらった。
いつもの渡り廊下だ。
「ぐるぅ」
「ありがとうおもち。ちょっと、リリを乗せて空の散歩にいってきてもらえるかな」
「ピルルル」
おもちは、頭の上にリリを乗せてとんでいく。
二人きりで話したかった。
「ミリシア、痩せたよね」
「え?」
「前から違和感は感じてたんだけど、すぐに気づいてあげられなかった。ごめん」
「……別に痩せるのはいいでしょ。女の子だし」
「いや、昼もそんなに食べてないし。筋肉が増えて引き締まっているのは俺もだけど、それでも痩せすぎだよ。昼の話から違和感を覚えたんだ。もしかしてだけど――辞めたいと思ってるの?」
「なんでそう思うの?」
「……わからない。わからないけど、そう感じたんだ」
ミリシアは少しため息を吐いた。
そしてその後――。
「……ナーシャのことなんだけどね――」
人には信号がある。
それはほんの小さな変化だ。
誰か1人でも脱退したらチームごと辞めさせられると話したのは、きっとミリシアすらもわかっていない心の苦しみだと感じた。
プラタの時もそうだ。俺は人の痛みがよくわかる。自分が弱いからこそ、他人の心の変化に気づきやすいのかもしれない。
けど、もっと早く気づくべきだった。
ミリシアは、話を続ける。
「彼女と同室で仲が良かったの。でも、訓練についていけてなくて、更に家族とも会いたいって寂しがってた。辞めたいっていってたから、後押しをするわけじゃないけど――それもありなんじゃないって言ったのよ」
「……それを気にしてたのか」
「残りの二人も除隊になるなんて思ってもみなかった。事実かはわからないけど、知らなかったで済まされないことだわ。きっと私を恨んでるに違いない」
「そんなわけないだろ。気にしすぎだよ、ミリシア」
「……一つ間違えたら、私もそうしてたかもしれないのよ」
そのとき、ミリシアが涙を流した。
俺はなぜ気づかなかったのだろうか。
彼女も、ミーシャと同じ気持ちだったのだ。
「辞めたいのか?」
「……訓練が苦しいわけじゃない。付いていけないとも思わない。でも、皆と違って私にはたいそれた夢がない。クラインは、家族の事を一番に想ってる。未来を見てる。ルージュはちゃんと認められたいって強い心を持ってる。他候補生のみんなもよ。でも、私が候補生になったのは、リリと一緒に認められたらいいなって気軽な気持ちだった」
「それの何が悪いんだ? それでいいじゃないか」
「ミーシャが辞めたいって相談してきたとき、ほんの少しだけど私の中に最低な気持ちがあったの。ライバルが減るって気持ちが。それが、許せない。そんな人が、宮廷付きになっていいとは思わない」
ほんの少しだけ返答に困る。
だが、それが悪い事だとは思わない。
人生は綺麗ごとじゃない。
元の世界でもそうだ。上を目指すと、誰かを落とすことになる。
だけど、それは結果論だ。
落ちた人が、落ちてしまった人が不幸せなんて限らない。
俺みたいに幸せになってるやつだっている。
何が成功なんて、幸せなんて、今すぐにはわからない。
……伝えよう。彼女に。
俺が、元の世界から来て、今幸せなことを。
君に出会って、嬉しかったことを。
今の――気持ちを。
それを、ミリシアに伝えようとした。そのとき――。
「ミリシア、俺は――」
鐘が、鳴り響く。
それは、宮廷付き、候補生も含む非常事態が宣言されたときの集合の合図だった。
ココア先生やルスティ先生からも言われている。
とにかく急げと。
だが、ミリシアは? 辞めたいと思っているはずだ。
「――クライン、行きましょう。私はまだ、この国の候補生だから」
「……ああ、おもち!」
「ぐるぅ!」
「ピルルル」
ミリシアの顔に迷いはなかった。
何が起きたのかはわからない。
ただ、自分のやるべきことをやる。
5
あなたにおすすめの小説
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
『捨てられシスターと傷ついた獣の修繕日誌』~「修理が遅い」と追放されたけど、DIY知識チートで壊れた家も心も直して、幸せな家庭を築きます
エリモコピコット
ファンタジー
【12/6 日間ランキング17位!】
「魔法で直せば一瞬だ。お前の手作業は時間の無駄なんだよ」
そう言われて勇者パーティを追放されたシスター、エリス。
彼女の魔法は弱く、派手な活躍はできない。 けれど彼女には、物の声を聞く『構造把握』の力と、前世から受け継いだ『DIY(日曜大工)』の知識があった。
傷心のまま辺境の村「ココン」に流れ着いた彼女は、一軒のボロ家と出会う。 隙間風だらけの壁、腐りかけた床。けれど、エリスは目を輝かせた。
「直せる。ここを、世界で一番温かい『帰る場所』にしよう!」
釘を使わない頑丈な家具、水汲み不要の自動ポンプ、冬でもポカポカの床暖房。
魔法文明が見落としていた「手間暇かけた技術」は、不便な辺境生活を快適な楽園へと変えていく。
やがてその温かい家には、 傷ついた銀髪の狼少女や、 素直になれないツンデレ黒猫、 人見知りな犬耳の鍛冶師が集まってきて――。
「エリス姉、あったか~い……」「……悔しいけど、この家から出られないわね」
これは、不器用なシスターが、壊れた家と、傷ついた心を修繕していく物語。 優しくて温かい、手作りのスローライフ・ファンタジー!
(※一方その頃、メンテナンス係を失った勇者パーティの装備はボロボロになり、冷たい野営で後悔の日々を送るのですが……それはまた別のお話)
追放された悪役令嬢、農業チートと“もふもふ”で国を救い、いつの間にか騎士団長と宰相に溺愛されていました
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢のエリナは、婚約者である第一王子から「とんでもない悪役令嬢だ!」と罵られ、婚約破棄されてしまう。しかも、見知らぬ辺境の地に追放されることに。
絶望の淵に立たされたエリナだったが、彼女には誰にも知られていない秘密のスキルがあった。それは、植物を育て、その成長を何倍にも加速させる規格外の「農業チート」!
畑を耕し、作物を育て始めたエリナの周りには、なぜか不思議な生き物たちが集まってきて……。もふもふな魔物たちに囲まれ、マイペースに農業に勤しむエリナ。
はじめは彼女を蔑んでいた辺境の人々も、彼女が作る美味しくて不思議な作物に魅了されていく。そして、彼女を追放したはずの元婚約者や、彼女の力を狙う者たちも現れて……。
これは、追放された悪役令嬢が、農業の力と少しのもふもふに助けられ、世界の常識をひっくり返していく、痛快でハートフルな成り上がりストーリー!
聖女の力を妹に奪われ魔獣の森に捨てられたけど、何故か懐いてきた白狼(実は呪われた皇帝陛下)のブラッシング係に任命されました
AK
恋愛
「--リリアナ、貴様との婚約は破棄する! そして妹の功績を盗んだ罪で、この国からの追放を命じる!」
公爵令嬢リリアナは、腹違いの妹・ミナの嘘によって「偽聖女」の汚名を着せられ、婚約者の第二王子からも、実の父からも絶縁されてしまう。 身一つで放り出されたのは、凶暴な魔獣が跋扈する北の禁足地『帰らずの魔の森』。
死を覚悟したリリアナが出会ったのは、伝説の魔獣フェンリル——ではなく、呪いによって巨大な白狼の姿になった隣国の皇帝・アジュラ四世だった!
人間には効果が薄いが、動物に対しては絶大な癒やし効果を発揮するリリアナの「聖女の力」。 彼女が何気なく白狼をブラッシングすると、苦しんでいた皇帝の呪いが解け始め……?
「余の呪いを解くどころか、極上の手触りで撫でてくるとは……。貴様、責任を取って余の専属ブラッシング係になれ」
こうしてリリアナは、冷徹と恐れられる氷の皇帝(中身はツンデレもふもふ)に拾われ、帝国で溺愛されることに。 豪華な離宮で美味しい食事に、最高のもふもふタイム。虐げられていた日々が嘘のような幸せスローライフが始まる。
一方、本物の聖女を追放してしまった祖国では、妹のミナが聖女の力を発揮できず、大地が枯れ、疫病が蔓延し始めていた。 元婚約者や父が慌ててミレイユを連れ戻そうとするが、時すでに遅し。 「私の主人は、この可愛い狼様(皇帝陛下)だけですので」 これは、すべてを奪われた令嬢が、最強のパートナーを得て幸せになり、自分を捨てた者たちを見返す逆転の物語。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
辺境薬術師のポーションは至高 騎士団を追放されても、魔法薬がすべてを解決する
鶴井こう
ファンタジー
【書籍化しました】
余分にポーションを作らせ、横流しして金を稼いでいた王国騎士団第15番隊は、俺を追放した。
いきなり仕事を首にされ、隊を後にする俺。ひょんなことから、辺境伯の娘の怪我を助けたことから、辺境の村に招待されることに。
一方、モンスターたちのスタンピードを抑え込もうとしていた第15番隊。
しかしポーションの数が圧倒的に足りず、品質が低いポーションで回復もままならず、第15番隊の守備していた拠点から陥落し、王都は徐々にモンスターに侵略されていく。
俺はもふもふを拾ったり農地改革したり辺境の村でのんびりと過ごしていたが、徐々にその腕を買われて頼りにされることに。功績もステータスに表示されてしまい隠せないので、褒賞は甘んじて受けることにしようと思う。
元・神獣の世話係 ~神獣さえいればいいと解雇されたけど、心優しいもふもふ神獣は私についてくるようです!~
草乃葉オウル ◆ 書籍発売中
ファンタジー
黒き狼の神獣ガルーと契約を交わし、魔人との戦争を勝利に導いた勇者が天寿をまっとうした。
勇者の養女セフィラは悲しみに暮れつつも、婚約者である王国の王子と幸せに生きていくことを誓う。
だが、王子にとってセフィラは勇者に取り入るための道具でしかなかった。
勇者亡き今、王子はセフィラとの婚約を破棄し、新たな神獣の契約者となって力による国民の支配を目論む。
しかし、ガルーと契約を交わしていたのは最初から勇者ではなくセフィラだったのだ!
真実を知って今さら媚びてくる王子に別れを告げ、セフィラはガルーの背に乗ってお城を飛び出す。
これは少女と世話焼き神獣の癒しに満ちた気ままな旅の物語!
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる