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6.また会ってくれますか?

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「え゛っ……?」
変な声出ちゃった

「えっ?」
悪役令嬢が首を傾げる。

だから、可愛いが過ぎるってば!


「殿下は可愛いって言ったりしないんですか?」
「……ないわ」

何?アホ殿下!!



「こんなに可愛い婚約者に?信じられないです!」
鼻息を荒くして悪役令嬢を見ると、彼女は耳を赤くして俯いている。


ああ、可愛いな~結婚したいな~
俺の嫁。


「も、もう行かないと…」
悪役令嬢は立ち上がった。

「お忙しいのに、お時間を取らせてしまって申し訳ありませんでした」
「ふふっ。大丈夫。楽しかったもの」

あぁ、楽しかった一時ひとときが~


「あのっ!また、会って頂けますか?」
「ええ、良いわよ」
微笑んでくれる悪役令嬢。
社交辞令でも嬉しいです!


「あの!この小鳥のブローチを預かってくれませんか?次に会った時に、返してもらえれば……」
やだ!何言ってるの?私。キモ。

「?分かったわ。約束ね」
悪役令嬢は私から小鳥のブローチを受け取ると、制服の襟につけて笑った。

「どう?似合う?」
「はい!似合います!」

あばばばばっ
押しが私のものを使ってくれている


「可愛いわね。この鳥さん」
悪役令嬢は小鳥のブローチをそっと撫でて

「またね」
と言って去っていった。

夢?夢をみているのかしら?

-ツヅク-

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