9 / 175
9.お米がある世界
しおりを挟む
「母さん、リナ、おはよう」
テオが起こしにやってきた。
「おはよう、テオ」
「おはよう、お兄ちゃん」
「リナ、体平気か?ニワトリのエサやりできるか?」
「…できる…かなぁ…」
リナはロナの顔を見た。ニワトリにエサをやった経験なんて無い。
「テオ、リナも気づかないだけでどこか痛めてるかもだから、今日は一緒にエサやりしてくれる?」
「いいよ、じゃあ一緒にやろうか」
「…うん、お願い、お兄ちゃん」
二人は家の裏に行き、雑草を刈り始めた。
刈った雑草に籾を混ぜてエサを作る。
エサはテオが運んでくれた。
「ありがとう、お兄ちゃん」
「重いからな。にしても、今日は母さん優しかったな」
「?そう?」
「だってさ、一緒にエサやりしてくれる?って。いつもなら、一緒にエサやりやれ!って命令みたいに言うのに」
「そ、そうだね」
「頭ごなしに言われるんじゃなくて、俺の意見もきいてもらえるのって、些細なことでも嬉しいよな」
テオは嬉しそうにニワトリにエサを与える。
ロナは横暴な人だったのか、口調がきつい人だったのか、一体どんな人だったんだろう。リナはぼんやりと考えながら、テオを見ていた。
「そろそろ、稲を貰いにいかなきやいけないな」
「稲?ニワトリに稲食べさせてるの?」
「さっき籾を混ぜただろ?」
「籾!お米?」
テオが起こしにやってきた。
「おはよう、テオ」
「おはよう、お兄ちゃん」
「リナ、体平気か?ニワトリのエサやりできるか?」
「…できる…かなぁ…」
リナはロナの顔を見た。ニワトリにエサをやった経験なんて無い。
「テオ、リナも気づかないだけでどこか痛めてるかもだから、今日は一緒にエサやりしてくれる?」
「いいよ、じゃあ一緒にやろうか」
「…うん、お願い、お兄ちゃん」
二人は家の裏に行き、雑草を刈り始めた。
刈った雑草に籾を混ぜてエサを作る。
エサはテオが運んでくれた。
「ありがとう、お兄ちゃん」
「重いからな。にしても、今日は母さん優しかったな」
「?そう?」
「だってさ、一緒にエサやりしてくれる?って。いつもなら、一緒にエサやりやれ!って命令みたいに言うのに」
「そ、そうだね」
「頭ごなしに言われるんじゃなくて、俺の意見もきいてもらえるのって、些細なことでも嬉しいよな」
テオは嬉しそうにニワトリにエサを与える。
ロナは横暴な人だったのか、口調がきつい人だったのか、一体どんな人だったんだろう。リナはぼんやりと考えながら、テオを見ていた。
「そろそろ、稲を貰いにいかなきやいけないな」
「稲?ニワトリに稲食べさせてるの?」
「さっき籾を混ぜただろ?」
「籾!お米?」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
84
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる