オタクな母娘が異世界転生しちゃいました

yanako

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111.『寺子屋フジヤマ』開校式

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ロナは皆の前に立ち、大きな声で挨拶を始めた。

「みなさん!おはようございます。今日、ボーヴォ男爵領に学び舎が誕生致しました。『寺子屋フジヤマ』です。この寺子屋は、読み書き、計算ができるようになることを目的としています。この2つができるようになると、生まれ変わったような気持ちになることは、間違いありません!大袈裟ではありませんよ!そのくらい素晴らしいものなのです!この学び舎を開校して下さった、ジュール・ボーヴォ男爵令息から、ご挨拶いただきます!」

ロナに仰々しく紹介されて、照れ臭そうに笑いながら、皆の前にジュールが立った。

「えー、皆さんおはようございます。大事なことは、ロナ校長が全部言ってくれたので、僕からは3つだけです。学ぶことを楽しんで下さい。知ることを楽しんで下さい。考えることを楽しんで下さい。以上です」

領地のためにあちこちで活動しているジュールに憧れている領民たちは多い。
間近に見るジュールに、みな感激している。


「ジュールさん、ありがとうございました。では、次に講師紹介です。まず、算術担当です。算盤ソロバン宗長さん、九九クク筆算ヒッサンリナさん。次に国語担当です。イザックさん。今日は、お仕事で来られませんでしたが、非常勤講師でジャンさんも国語を担当して下さいます。皆さん、宜しくお願いします」

講師たちは頭を下げた。
生徒たちも慌てて頭を下げた。

「なお。みなさんが寺子屋で使う教科書は、マルタン商会さんが用意してくれました。そして、文具はジラール商会さん、これはイザック先生のご実家ですが、王都のジラール商会が提供してくれたものです。どちらの商会も、みなさんを応援して、用意してくれたものですので、大切に使って下さい」

王都の商会から文具が届いたと知り、生徒たちはざわめく。
みな、王都になど行く機会も無ければ、王都の物に触れることすら滅多にないのだから。

「またこの建物ですが、だいぶ老朽化しておりました。リヴァージュ村の大工さんたちが改修して下さいました。ありがとうございました。みなさんが使う算盤もリヴァージュ村の職人さんが作ってくれました。大切に使って下さい」
まだ木の匂いのする校舎を生徒たちはキョロキョロと見回した。

「校舎の奥には、食堂が用意してあります。なので、お昼ごはんを用意してくる必要もありません。みなさん!楽しんで!よく学び!よく遊べ!以上です」

生徒たちから拍手がおき、開校式は終わった。
みんなの助けで始まる、『寺子屋フジヤマ』ボーヴォ領の発展を祈るロナなのであった。

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