オタクな母娘が異世界転生しちゃいました

yanako

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138.始動するボーヴォ領開発計画

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ジュールと、アンドレを連れてテオが帰ってきた。

「なにやら、ボーヴォ名物が誕生したんだって?」
ジュールは笑いながら教室に入ってきた。

「こんにちは、ジュールさん。そうなのよ。『バター醤油芋餅』よ!アンドレも食べてみて!」

「ロナさん、こんにちは。名物ってなに?バターどうやって手に入れたの?」
「ママが作ったんだって~」
リナはアンドレの横に座った。


「バターを作ったの?ロナさんが?」
「そうなのよ。生乳を手に入れたの。まぁ、食べてみてよ」
ロナはふたりに芋餅を勧めた。

「あっ、美味しい!」
「うん。美味いな。これは。食べやすいし」
ふたりとも好評で、ロナはジュールに言った。


「乳牛飼いたいわ」
「無理かな~。余裕ないかな?」

「それなら、じゃがいもの作付面積増やして」
「そっちなら……、なんとか」

ジュールは、フォレールの畑と、リヴァージュの畑の作付けを考えて、じゃがいもを栽培する余力があると判断した。

「じゃがいもは任せていい?」
「芋餅以外にも、利用できる?」
「考えるわ」
「なら、作付面積を増やそう」

目の前で、どんどんと話が進んでいく様子に驚くアリシアだったが、他の人たちは平然とした顔をしている。


「いつも、こんな感じだから」
ジャンは笑ってアリシアに言った。


「そうだ。彼女を紹介しろよ」
ジュールはジャンに言った。


「昨日、辺境伯領からの帰りに、森の出口で保護したんだ」
「アリシアと言います。宜しくお願いします」
アリシアはジュールに頭を下げた。
昨日、ジュールはボーヴォ領主の息子だと言われていた。


「俺はジュール・ボーヴォ。ここの領主の息子だ。でも、まぁ、遠慮なく何でも言ってくれ。こいつらみたいに」
ジュールは笑った。

「ありがとうございます」

「僕はアンドレと言います。マルタン商会の次男で、ジャンの弟です」
アンドレはアリシアに頭を下げた。

「ジュールさん、アンドレ、彼女は『あーちゃん』だよ」
リナはふたりにアリシアの愛称を紹介した。


「あーちゃん?」
「そう!可愛いでしょ?」
アンドレの問いに、満足げに答えるリナ。

「そうか、宜しくな。あーちゃん」
ジュールに言われ、小さく頷くアリシアであった。


「さぁ~、リヴァージュの湖周辺の開発およびアウトレットモールの構想はマルタン商会にお願いね。名物バター醤油芋餅の方は、ジュール商会にお願いするわ。バターはジュールさんに任せるわ」
ロナのざっくりとした指示に

「ジャン!マルタンさんに、今夜焼き鳥屋に来れるか、訊いておいて」
のジュールは苦笑いしながら言った。
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